黄泉がえりの権利を掛けて、異世界の決闘者−終わった遊戯王GXへ   作:SOD

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もしも本作を面白いと思って、自分でも小説書いてみようなんて思う方がいたら注意してください。
貴方の小説は人には伝わらないものかも知れません。

分かんねぇと思っている方は正常です。自信を持って日々を過ごして下さい。


まるで何も分からない!!!!

耳を塞ぎたくなるほどの悲鳴が暫く轟いた後、己の欲を満たした獣達がその場を下がる。

残るのは、人の尊厳と男としての自分自身、そして心を汚されたひとつの女体。

 

その場を正気の目で見ていたのは、享楽愉謁ただ一人だ。

 

 

愉謁「……………。」

 

 

言葉が出ない。隣に座っている自身のボス。或いは雇い主。

そんな存在ながら、立場を除けばただの同年代の男子。そう思っていた。

だが

 

愉謁(………寒気が……止まらない……っ)

 

翔護「ふわぁ……」

 

同じ光景を見ていた筈だ……同じ空間に居たはずだ……!

 

あの狂った獣と化したヤツらを見たはずだ!!!!

 

なのに、何故か?

 

身体の震えが止まらない愉謁を他所に、翔護は

 

翔護「はぁ……タバコ吸いてぇ……ったく、ヒカリのやつ……。」

 

ニコチンが切れてイライラしていた。

 

愉謁「…………な、なぁ……大将……」

 

翔護「あん?どうした愉謁。

専用の肉便器でも欲しくなったかァ?」

 

愉謁「い、いや…オレはそう言うのは……」

 

翔護「ふーん。んで、何よ?」

 

愉謁「さ…さっきのやつ…」

 

翔護「餌か?」

 

愉謁「え……餌……か。」

 

翔護「随分ドン引きしてんな。何だ、抜けたくなったのかァ?」

 

愉謁「っっ……そ、そういうわけじゃねえんだけども……」

 

翔護「んじゃあ何よ。ビビんなくて良いからさっさと言えよ。

 

別にヘソ曲げてテメェをアイツらのエサにしたりはしねえよ。」

 

愉謁「………や、やっぱり…やろうと思えば……オレも……」

 

翔護「出来る。もうやり方覚えたしな。

 

ーーテメェら。今から明日の朝まで、全員寝ずにデュエルしろ。相手は誰でもいい。十秒以上デュエルしてなかった奴は例外なく……『餌』の側だ……!」

 

唐突に立ち上がり、翔護は全員に声をかける。

その言葉を聞いた瞬間、全員が漏れなく近くにいた者と向き合い、ディスクを掲げた。全ては恐怖心ゆえに。

 

恐怖心ゆえに生存本能が猛り、元男の女すら犯した。

恐怖心ゆえに狩られる側に回ることを恐れ、王の号令に従う。

 

全ては、恐怖心ゆえに……。

 

 

愉謁「大将……まずは基本を教え込んだ方がいいんじゃねえか?

ルールとか、カード同士のシナジーとか、こいつら基本がなってねえしさ……な?」

 

愉謁も、翔護に恐怖心を感じないわけがなく、それでも、宥めるような、縋るような声色で進言した。

 

翔護「おう。言いてぇことは分かるぞ愉謁。」

 

愉謁「そっか…!なら、いきなりこんな風にしなくても良いんじゃねえか?潰れたら、元も子もないし」

 

愉謁の言葉を聞きながら、翔護は鼻で笑った。

 

翔護「愉謁。お前は勘違いしてるんだよ。

 

俺は今、コイツラの中から『教えこむ価値がある者』を選定しているんだよ」

 

獰猛な笑みを浮かべながら言い放つ翔護に、青い顔をしながらも言葉を続ける愉謁。

 

愉謁「おい……ちょっと待ってくれよ大将……それって、要は『蠱毒の壺』じゃねえのか?」

 

翔護「そう言ってる。使えるかどうかは……コイツラ自身が証明する。

 

満足だろう?愉謁。お前もさっき言ったことだ。甘い顔してっと舐められるってなぁ」

 

愉謁「…………これが……アンタの……教育…なのか」

 

本当に、学生……同じ人間なのか?

狼狽えながら、膝を震わせる愉謁の喉元を指で撫でながら、耳元で囁く。

 

 

 

翔護「望み通りだ。愉謁。テメェの理想通り、舐められねえ部隊にしてやったぜ?」

 

 

 

愉謁「ーーッッ!!!??」

 

悪魔のような囁きに、遂に愉謁が崩れ落ちた。

 

 

愉謁「お……オレの……せい、か……」

翔護「簡単なんだよ。人を従わせる、反抗しないようにするなんざ。

 

もっとも……これでコイツラはもう、自分でろくにモノを考えねえ機械の兵隊みたいなもんだけどな?

 

満足したか?愉謁。」

 

愉謁「……………。」

 

翔護「そんじゃ、明日の朝に見に来るわ。

 

お前は適当に監視しつつ、適当に休憩取れよ?

『閻魔ちゃん大大大ちゅき隊』……口にするのもハズいなこの名前。

 

ーーも後でここに来るようにしとくからよ。」

 

 

愉謁「………………。」

 

閉めさせた鍵を開けて、部屋の外に出る翔護。

愉謁は、声を出すことすら出来ないまま、項垂れていたのだった。

 

翔護「……………忘れんなよ。首でもケツでも捧げるって言ったのは、テメェの方だぞ。愉謁。」

 

 

 

 

部屋の扉を閉めた翔護の前には、ずっと扉の前で待っていたと思われるヒカリが立っていた。ずぶ濡れになった服は着替えられており、念願叶ってようやく普通に制服を着ていると言うのに、その表情は曇っている。

 

ヒカリ「……………なんか、女の子の悲鳴が聞こえてきてたんですけど。」

 

眉間にシワを寄せて、瞳は涙目になりながら、翔護に問うヒカリ。

 

翔護「何だ?羨ましいってか?」

 

ヒカリ「翔護さん。ほんとにギャグのセンス最悪なんで、止めたほうが良いですよ。前の世界でお友達に言われなかったんですか?

それともお友達はいませんでしたか?」

 

翔護「…………友達………か。

幼馴染の愛美や、戦友、なんて呼べるような仲間は割と居たけど……手放しに友達ってなるとなぁ…………矢吹辺りがソレに当たるのかな…?

もう何年もツラ見てねえけども……元気かな、あの変態パンツマン。」

 

ヒカリ「随分と『頭のおかしそうな翔護さん』と気が合いそうなお友達ですね」

 

翔護「カカカッ!いや〜案外そうでもねえんだよ。

アイツはパンツ狂いだったが、オレは当時は何かヤバい事件に巻き込まれて心が壊れたガキ扱いされるくらいの………」

 

愉快そうに笑い、軽快に開いていた口が、突如止まる。

 

ヒカリ「…………。」

 

翔護「……………。」

 

ソレと同時にスッと表情が消える。

 

ヒカリ「好きなものがあったんですか?」

 

翔護「…………………いや………別に、好きだったわけじゃねえ……」

 

 

ヒカリ「聞けば答えてくれるんですね」

 

翔護「……………別に、隠していたいわけじゃ……ねえ。」

 

 

ヒカリ「何でHEROデッキを使っているんですか?」

 

翔護「…………。……………。……………。

 

……………………。……………………。

 

駄目だ。何て言えば良いのか分からねえ………。」

 

 

ヒカリ「心が壊れたガキ扱いされる位、何をしていたんですか?」

 

翔護「………………………。」

 

二転、三転。四転。コロコロと話が変わる。変わり続けて、戻って来る。

 

 

ヒカリ「元の世界に帰れたら、またやりたいんですか?」

 

翔護「……………………冗談じゃねえよ。」

 

ヒカリ「何で止めちゃったんですか?飽きたんですか?」

 

翔護「……………………信じていたものが、嘘だったからだ。」

 

ヒカリ「HEROデッキって、いつから使ってるんですか?」

 

翔護「…………小4。」

 

ヒカリ「それまでは何を使ってたんですか?」

 

翔護「【天使族】」

 

ヒカリ「似合わないですね。悪魔族の間違いじゃないんですか?」

 

翔護「………………お前は知らないだろうがな?

………悪魔の方が、『救えるもの』はずっと多かったよ。」

 

 

ヒカリ「例えばどんな?」

 

 

翔護「大切な幼馴染。まだ友達じゃなかった後輩。小学校の校長に誘拐された被害者。聖獣セルケトに喰われかけた、愚かな宗教信者。

 

天使なんかじゃ救えなかったものが、たくさんすくえたよ。

カミサマに祈っていても救えなかったものを、たくさん。

 

 

だから俺は……あの世界で死ぬはずだったんだ。」

 

 

ヒカリ「…………翔護さん…?」

 

 

翔護「生きていて良い訳がないんだ。

約束があるから生きていくんだ。

俺を殺せる誰かが、俺を殺すまで。」

 

 

ヒカリ「何を言ってるんですか…?翔護さん…??」

 

 

翔護「大した話じゃない……。俺はただ、鳴海翔護として死にたかったんだ。

 

もう疲れ切ったんだよ……俺は。もう、俺は俺を保てる時間が殆ど無い。

 

 

英雄になりかった一人のガキが、悪魔と取り引きして対価を支払って悪を倒した結果、いずれ自我を失うことと、その恐怖心で腹を満たすこと。その後に俺の身体を明け渡すこと。

それが完了する前に死にたかった。

 

だってのに……俺はここにいる。

 

やっと開放されたと思ったんだ。『俺じゃない俺』から。

 

なのに………もう、気が狂いそうだ。」

 

 

ヒカリ「翔護……さん………っ」

 

 

翔護「………………。」

 

ヒカリ「………翔護さん?」

 

 

 

翔護「ーーふわぁああああ〜〜」

 

 

ヒカリ「え…?」

 

突然黙ったかと思えば、大きく欠伸をし出した。

 

 

 

 

翔護「ヒカリ。お前、今朝俺がしてやった講義は頭に入ってんだろうな?」

 

ヒカリ「……え?え??」

 

翔護「え?え??じゃねえよ。

 

せっかくお前、俺が時間を裂いて授業してやったってのに忘れまちた〜テヘ。とか言ったら今度はダンベル括り付けて海に落とすぞ?

沈没船とか探させちゃうよ?」

 

ヒカリ「翔護さん…??」

 

翔護「何だよその押しの解釈違いな場面見ちゃった女子高生みてぇな反応はァ?

 

まさかマジで忘れてんじゃねえだろうな?ダイブするか?うん?」

 

ヒカリ「覚えて……ます。」

 

翔護「そうかそうか!じゃあ今夜テストするから、0時に灯台に来い。今のお前が作れるサイバーのデッキを組んでこい。

 

もし俺が認めるレベルになってなかったらお前、ひん剥いて魚の餌な。」

 

ヒカリ(何が起きたの…??何で急にこんなに話が変わったの…?

さっきまでの何か重そうな雰囲気の話はどこに消えたの!?)

 

 

スパン!!

 

ヒカリ「きゃっ!??」

 

翔護「お〜いい音してるわ。んじゃ、夜にな〜」

 

 

ヒラヒラ~と手なんぞ振って、言いたいことを言って、ヒカリの尻を叩いた翔護は、満足そうに去って行く。

 

 

 

 

ヒカリ「………………ぜんっぜん分かんないんですけど!?

 

このお尻フェチーー!!!!!」

 

 

ヒカリの困惑の叫びは、ただ虚しく建物の壁に吸い込まれるだけだった……。




次回、久しぶりにデュエル回。のハズ。

TSヒロイン作って書こうと思った段階で、R18描写のシーン書きたいなと思ってたから、もしかしたら出すのかも知れない。

容赦も情けも自重もあったもんじゃないエロが読みたい人がいたらコメント下さい。具体的には、冒頭のシーンを細かく書くことになると思う。


「こいつにマトモな文章書けんのかよ」
と思ったら 幸運の女神に嫌われた か 駄菓子 読んで試して見てください。

何が楽しくてこれを読んでいるんですか?

  • 分からない
  • 別に楽しくは無い
  • 主人公の奇行
  • キャラのエロな話を期待して(R18希望)
  • その他はコメントで。気軽に書いてね。
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