晴れのち美少女   作:わやわやのワヤ

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第1話 晴れのちのち…女子中学生!??

おはよう、諸君

この気だるい世界にご存命なこと、大変、誠に、心から素晴らしいと感銘いたしました。

 

そんな素晴らしい諸君に珍問をひとつ。

 

 

ゴキブリは家の何処に潜んでいるのでしょうか

 

 

自慢じゃないが、うちは新築の家である。

我が家との初の出会いの時は、この黒い悪魔は存在していなかったと思うのだ。

それからたった1年を経た7月の夏の朝から、足元のトラウマを押し付けられるのはあまりにも理不尽ではないか

 

そう思うのである。

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椅子の上で脚を組みながら食った目玉焼きは、例えるならひじきの味で結局不味くはなかったというオチなのだが、それでも納得のいかない先刻の出来事。

 

友人の話であれば、軽く鼻で笑って流すのだが当人となればそうもいかない。

恐らくこの恐怖を一日どころか一週間続くのかと考えるだけで、アタマが重くなる。

 

外に出てみれば、足元というより上空の心配をしてしまいながら学校への長い道に乗る。

高校生にでもなってみれば、彼女が出来るとか?人生を逆転するチャンスが訪れるとか?そんな教育(ギャルゲー)を受けたせいで、大幅に理想がずれてしまったことに哀しみを隠せない。

 

中学の時と同じメンバー同じ顔ぶれ、何も中学の時と変わってねえじゃん!!!

てか中学は小学校の時とほとんど変わんなかったんだから、俺のDK(男子高校生)生活は小学校の生活と何も変わんねえのかよ!!!なんてさらに自分が虚しくなるような事が浮かんでは明日の深夜アニメの事を思い出し、見た目高校生、中身小学生の男はニヤニヤと気持ち悪い笑顔を浮かべている事にきっと気づいていない。

 

交差点を曲がった先で、小さな水玉が頬にぶつかった事に気づく。

なぜか立ち止まり呟く。

 

「ありゃ、そーいや晴れのち雨って言ってた気がすんなぁ。あのクソ虫のせいで頭の中が飛んじゃってたよ」

 

恐らくゴキブリがいてもいなくても傘を忘れていたポンコツ男子高校生は、ため息をついては「クソ、クソ」と呟きながらまた真っ直ぐ歩き始める。

 

 

 

んが突如として、後ろの方で黄色い声が聞こえ始める。

 

 

 

なぬ、と少し興奮気味に振り返る男子高校生。

だが寂しいのか嬉しいのか、決して自分が「カッコイイー!」と思われたわけでもなく、「チカンー!」と叫ばれたわけでもないと理解していた。

 

よって、一瞬振り返ってすぐ前を向き直し歩き始めようとした時

 

その刹那に脳裏に浮かんだ、自分よりも後ろにいた女の子が上空に指を指している姿。

 

二度見をする前に上空を見る。

今朝(今も今朝だが)に見たゴキブリのトラウマが蘇る。

そう、やってきたのは真っ黒な…

 

 

真っ黒な、、、、、、、パンツ!!???

 

 

 

が降ってきた(?)

 

むぐっ、と情けない声を上げてしまう。

キャッという声も聞こえる

 

(何だこのシチュエーション!!俺これ、某雷撃を撃ちそうな名前の文庫の本で見たことある展開だぞ!!空から美少女的な奴!!???てこt)

 

ここで一旦意識が飛んだとさ。

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目をむぐむぐさせる。

?むぐむぐさせるって表現は何なんだ?

目が空きそうで開かないってことが言いたいなんてことを考えてたら、目が開きました。

 

「ふぇ」

 

「!!」

 

相変わらず情けない声を上げて、起き上がると

 

目の前にびしょうzy

 

「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい!!!!!!!」

 

めっちゃ謝ってくんじゃん、この可愛い生き物。

 

「な、え、は?」

 

急すぎて頭のCPUが処理しきれていないようなので、とりあえず当たり前の疑問をぶつけてみた。

 

「ここどこ?なんで謝ってるの?」

 

はっと顔を上げた美少女、ここまで言ってなんだが、よく見たらそんなでもなかった。

がしかし、普通に可愛かった。

顔面偏差値56ってとこだな。

まぁ、基準が分かんねえけどな…

 

「ここは…えっーと…詳しくは分かんないですけど、通学路です。えと、その、わ、私が謝ってるのは私が落ちちゃって…」

 

「あ、そうそう!!!そうだったそうだった!!!」

 

唐突に声を張り上げる。この状況を見た100人のサラリーマンの中で96人が陰キャだと言うテンション。

そして彼はこんなところでは止まらない。

 

「待ってたよ、僕の愛おしい人!!!!何しに地球に来たの!!?世界征服!?魔王の手先!?殺される俺を守るために異世界から転生されたメイドとか!!?いいよいいよ!俺んち、母ちゃんも父ちゃんも弟もいるけどさ!1部屋空いてるから貸してやるよ!!それで!?俺は何すればいい!!?お前とエッチなミッションをこなせばいいのか!??!」

 

ひぐっ、と明らかな恐怖感丸出しで声を震わせながら女の子は呟く。

 

「あ、あの、私!坂を自転車で下ってたら飛んじゃって!!あなたの顔に落ち、ちゃったんです…」

 

「あ!!?」

 

「ああ!!ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい!!!!」

 

そんなこんなで今日も別段何もない、いや事故った女子中学生に巻き込まれ一時間目を逃して登校。世間一般で言う遅刻ってやつだ。

 

「どこかまた痛くなったら」と渡された黒パンの少女の電話番号の紙きれ。あー実は、あれパンツじゃなくて見せパンだった。あの、ほら、自転車神風対策のための。この世界には救いが無いことを理解した。

 

何より、向こうは義務教育だから遅刻しても支障がないかもしれないが!!俺は、高校留年も関わってくんだぞ!!とひとりブチギレながら学校に到着。

 

今朝の一連の出来事から、嫌な未来を予感しながらそっと階段を登り始める。その時の対策も考えちゃおう!と意気込んだ、その時

 

神は人の都合を待ってはくれない事を知った。

そして絶望した。

 

 

途端にお腹が痛くなってくるのである。




次回もぜってぇ見てくれよな!(更新日不明)
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