無限の成層圏と煉獄騎士   作:ZZZ777

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前回一夏に怒られたので、ちゃんと戦闘シーンを書いたのですが...


何だこれ?


超読みにくいし、超分かりずれぇ!


いつもより駄文度が上がってる...!


そんな今回ですが、サブタイ通りになります!
再登場まで長かった...


さっきも言った通り、いつもよりもっと酷いですが
お楽しみください!


プロローグ7 煉獄騎士の覚醒

一夏side

 

 

時刻は夜十時を少し過ぎたころ。

シュヴァルツェ・ハーゼの寮の廊下で、俺はラウラ隊長に呼び止められていた。

それも、隊長は相当な目つきで俺を睨んでいる。

 

 

いや、分かってる。原因は俺だ。

俺はラウラ隊長の『力』が全てという考えを改めさせるきっかけのため、隊長の嫉妬心を煽った。

もちろん、アフターケアまでちゃんとするつもりだった。

 

 

でも、まさか一日でこうなるとは思わなかった。

ちょっと煽りすぎたか...?

俺はそんなことを考えていたが、取り敢えず返事することにしよう。

 

 

「あ、はい。何か御用ですか、ラウラ隊長?」

 

 

「お前が隊長と呼ぶな!!」

 

 

ありゃりゃ。返事しただけなのに...

 

 

「それはすみませんでした。それで、御用は?」

 

 

「織斑一夏、私と戦え!!」

 

 

戦え。つまり勝負か。

まぁ、たぶん自分の方が力があるという証明のためなんだろうが...

一応理由は聞いておこう。

 

 

「はぁ、えっと、理由をお聞きしても?」

 

 

「決まっている!私の方が力があると、教官に相応しいと証明するためだ!」

 

 

やっぱりか.....

隊長の過去はクラリッサさんから聞いている。

あの環境ではそうなってしまっても仕方ないと思う。

でも、やっぱりそれは間違っていると思う。

 

 

俺はあの時、煉獄のチカラを使うことで、生き延びた。

でも、あれはただの力ではなかった。

あの大剣の物理的な力はものすごかった。

だが、相手に恐怖を与える力がなかったら、あのISの女にはかなわなかった。

 

 

それ以外にも、煉獄の物ではないが、料理の力、コミュニケーションの力があったから、シュヴァルツェ・ハーゼのみんなとも仲良くできた。

そんな『力』の集まりが、『チカラ』。

煉獄の物があと、何が含まれているかはわからない。

でも、力だけではないことは分かる。

 

 

つまりただの物理的な力だけでは今の俺はいない。

だから.....

 

 

「ラウラ隊長。一つよろしいですか」

 

 

「だからお前が隊長と呼「あなたにとって、『力』は何ですか」なんだと?」

 

 

さて、どうなるか...

 

 

「そんなもの聞かれるまでもない!力とは、全てだ!力とは正義だ!」

 

 

「お言葉ですが隊長。『力』だけでは何も出来ませんよ」

 

 

「ふざけるな!お前に、お前に何が分かるというんだ!!」

 

 

「あなたのことは完全には理解できません。ですが多少なら理解できます。

 私もかつて出来損ないと呼ばれ、教官...千冬姉に助けられました。

 ですが、私はたとえ『力』が強くても今此処にはいないでしょう」

 

 

「ならば、お前は何が大切だというのだ!?」

 

 

「物理的な『力』も大切ですよ。

 でも、それだけじゃない。

 この世界では『力』だけじゃ解決できないこともある。

 それを解決できるのは、物理的ではない他の『力』。

 そんな様々な『力』の集合である『チカラ』。

 それが私は大事だと思ってます」

 

 

隊長は目を丸くしていたが、暫くすると、また戻った。

 

 

「わ、私はそんな事認めん!!力こそが全てだ!それを証明する!!!」

 

 

「分かりました。勝負は引き受けます。

 申し訳ないのですが、教官の許可はとっていただけますか?」

 

 

そう言うとラウラ隊長は「フンッ!」と背を向け、歩き出した。

.....許可出るかな?

 

 

----------------------------------------------------------------------------------------------------

 

 

翌日の昼休憩。

これ以上ラウラ隊長を煽ると大変な事になりそうだったので、もうやめた。

 

 

そんなこんなでいつものようにクラリッサさんと過ごしていると、教官が語り掛けてきた。

 

「一夏。ちょっといいか?」

 

 

「教官。大丈夫です。どういたしましたか?」

 

 

「お前とラウラの勝負のことなんだが」

 

 

隊長はもう許可を取ったようだった。

 

 

「ん、なんだい一夏。隊長と勝負するのかい?」

 

 

「はい、クラリッサさん。それで教官、勝負が何ですか?」

 

 

「あぁ、一週間後に行うことになった。それで大丈夫か?」

 

 

「はい。大丈夫です。それで、ルールは?」

 

 

「真剣や実弾、閃光玉は禁止。それ以外はOKだ」

 

 

「了解しました」

 

 

此処で勝てないと、ラウラ隊長は一生変わらないだろう。

だから、この勝負.....勝つ!!

 

 

--------------------------------------------------------------------------------------------------

 

 

ラウラside

 

 

私と織斑一夏の勝負の日がやってきた。

 

 

私は今、模造刃のナイフを両手に持ち、織斑一夏と対峙している。

織斑一夏も模造刃の大剣を持っている。

私達の周りにはシュヴァルツェ・ハーゼの部下たちが勝負を見るために周りをかこっている。

そして審判役である教官が一歩出て、

 

 

「それでは、今よりラウラ・ボーデヴィッヒと織斑一夏の勝負を開始する」

 

 

とおっしゃられた。

 

 

その言葉を聞くと、織斑一夏は大剣を両手で構え、

 

 

「ゴー・トゥー・ワーク」

 

 

と言った。

私も両手に持つナイフを構える。

 

 

「勝負.....開始!」

 

 

開始の合図が出ると、私は足に力を籠め、一気に織斑一夏に伝わる。

織斑一夏の得物は大剣、つまり小回りが利かない。

だから、肉薄してしまえばこっちのもの...!

 

 

そう思ったものの、織斑一夏は大剣を使えない距離になる前に大剣を振るってくる。

これくらいは想定内だ。

私は体を右にずらしながら右手に持ったナイフで切りかかる。

しかし、織斑一夏は大剣から左腕を離し、私の右腕をからめとると、

 

 

「ハアッ!!」

 

 

右足での蹴りを顔面目掛けて放ってくる。

 

 

私はここまで出来るとは思わず、とっさに開いている左腕でガードするも、蹴り飛ばされてしまう。

 

 

「ガハッ...!」

 

 

私は蹴り飛ばされた先で倒れてしまう。

 

 

「な、何故...!」

 

 

顔を上げると、織斑一夏が大剣を振りかぶっていた。

私は立ち上がり切れてなかったので、そのまま大剣に両手のナイフを弾き飛ばされてしまう。

織斑一夏はそのまま剣を振るう向きを変え、私に切りかかってくる。

 

 

「グフッ!!」

 

 

模造刃なので切れることはないが、私は再びその場から飛ばされ仰向けに倒れてしまう。

 

 

何故だ...なぜ勝てない!?

私は力がある筈だ、それなのに、何故...!?

 

 

そこで私は織斑一夏の言葉を思い出す。

 

 

『お言葉ですが隊長。「力」だけでは何もできませんよ』

 

 

ふざけるな、私は、私は.....!

 

 

〈汝、自らの改変を、絶大なる力を求めるか?〉

 

 

何.....?

それがあれば、私は、アイツを、織斑一夏を超えられるか?

 

〈当然だ〉

 

 

ならば.....寄越せ!世界最強の、絶大なる力を!!

 

 

〈Valkyrie Trace System Stand-by―――boot〉

 

 

「うぐぁぁぁぁああああああああああ!!!」

 

 

----------------------------------------------------------------------------------------------------

 

 

一夏side

 

 

いま、何が起こっている.....?

勝負の途中、急にラウラ隊長が苦しんでいるように叫びながらIS、シュヴァルツェアを展開したと思ったら、

シュヴァルツェアが急に変形しだした。

 

 

シュヴァルツェアは黒くドロドロしたものになると、ラウラ隊長を飲み込み、形を変えていった。

そして完成したのが、

 

 

「暮桜...?」

 

 

そう、教官の...千冬姉の専用機である暮桜だった。

 

 

「馬鹿な...VTシステムか!?」

 

 

 

そう教官は口にする。

 

 

「VTシステム...?」

 

 

「あぁ、VT...ヴァルキリー・トレース・システム。

 過去のモンド・グロッソの優勝者、つまり私の動きをトレースするものだ。

 だが、パイロットに多大な負担を掛けるため、アラスカ条約で研究、開発は禁止されている。

 なぜそれが...!」

 

 

と俺と教官が話していると、黒い暮桜...偽暮桜はこちらに突っ込んできた。

俺と教官は二方向に分かれてよけるも、偽暮桜は俺に標準を合わせた。

どうやら俺がターゲットらしい。

偽暮桜は俺に暮桜に搭載されている剣『雪片』に似た剣『偽雪片』を振るってきた。

 

 

あ、死んだ。

そう思って目を閉じる。

が、

 

 

「一夏!!」

 

 

「クラリッサさん!?」

 

 

クラリッサさんもシュヴァルツェアを展開し、俺を庇ってくれた。

 

 

「すぐ逃げろ!!」

 

 

「は、はい!!」

 

 

俺はクラリッサさんの指示に従い、俺はそこから離れる。

そのまま偽暮桜と交戦するも、やはり贋作でも暮桜のため、クラリッサさんが押されている。

 

 

「くっ...!なぜ今暮桜がない!!」

 

 

教官はどうやら今暮桜を持っていないらしい。

そしてドイツ軍にある最後のISコアは第3世代型機開発のため、今は使えない。

つまり、増援は見込めないということだ。

 

 

「きゃあ!!」

 

 

「クラリッサさん!!」「「「お姉さま!!」」」

 

 

俺とシュヴァルツェ・ハーゼの隊員の声が重なる。

クラリッサさんは、ISが解除され、俺の方まで、吹き飛ばされてしまった。

 

 

偽暮桜は一歩一歩こちらに近づいてくる。

 

 

「いち、か....お前、だけでも.....」

 

 

クラリッサさんが弱々しく声をかけてくる。

でも、俺にクラリッサさんを見捨てることはできなかった。

俺がシュヴァルツェ・ハーゼに馴染めたのは、クラリッサさんのお陰だ。

そんな人を見捨てるなんて、俺には.....

 

 

だから俺はクラリッサさんを守るように前に出た。

 

 

「な...!?一夏!?」

 

 

「一夏!危険だ!逃げろ!!」

 

 

「何してるの!?早く!!」

 

 

クラリッサさんや教官、隊員たちが口々に言ってくる。

だけど.....

 

 

「恩人の様な大切な人と、変えると誓った人を守れずして、何が『チカラ』だ.....!

俺は、自分の信じたもののために『チカラ』を使う!

 ソレが今だ!!

 ここで逃げたら、煉獄の『チカラ』を使う資格なんてない!!

 だから俺は、俺は戦う!!!」

 

 

「何を言ってるんだ一夏!早くそこから―――」

 

 

逃げろ、と言われる前に偽暮桜の動きが何者かに縛られたように止まり、何処からか声が聞こえてきた。

 

 

《漸く、最後の一歩を踏み出したか.....》

 

 

それはあの時とは違い不気味さは無いものの、確実にあの時の声だった。

 

 

「今の声は.....」

 

 

教官がそんなことを言うと同時に、俺のポケットから何かが紫の光と共に飛び出てきた。

それは、ダークコアデッキケースだった。

 

 

俺はダークコアデッキケースを左手で勢いよく掴む。

すると、ダークコアデッキケースはエネルギー体になり、俺の左肩まで覆うと黒と金の鎧になった。

鎧が出来ると同時に俺の髪が伸び、だいたい背を覆うくらいの長さになった。

左手を前に突き出すと、その中に一本の大剣が出現する。

その大剣は、大きさこそ以前の大剣と同じくらいだが、モノは全く違っていた。

剣の柄は血のように紅く、刀身は鎧と同じくらい黒い。

そして柄から刀身にかけて柄よりも明るい赤で描かれた模様が特徴的だった。

 

 

俺はその大剣を掴むとあることを思いつく。

あの時とは違う剣、あの時よりも着てる範囲が多い鎧。

つまり前回はやはり声の主に半分くらい無理やり起動してもらってたんだろう。

でも今は...俺の意思で起動することが出来た。

これで煉獄の『チカラ』に認めてもらったかな?

 

 

装着が一通り終わると、偽暮桜を縛っていたものがなくなる。

此処からは自分で.....ってことか。

 

 

クラリッサさんや教官、隊員のみんなが驚いて声すらも出ない中、俺は偽暮桜を見据え、大剣を構える。

 

 

「俺のターンだ!ゴー・トゥー・ワーク!!」

 

 

絶対に守ってラウラ隊長も助ける!!

 

 

 

 




ついに一夏覚醒!!
...完全ではないけど。


そして、プロローグ2でチョロッと言ってた剣が登場しました!
やっぱ煉獄騎士の剣って言ったらこっちでしょ!


それに一夏はクラリッサのことを「大切な人」と言いました。
おや、これは.....?


まぁ、でもタスク先輩も同じような事牙王君に言ってたし、
一夏もこれくらい言うよね!
時系列的に同じ13歳だし!


VTシステムにはフライングで登場してもらいました。
たぶん皆さん予想出来てたんじゃないですか?


次回もいつになるか分かりませんが、楽しみにしていてください!


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