無限の成層圏と煉獄騎士   作:ZZZ777

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このサブタイから察するに、遂に...!

今回もお楽しみください!


織斑家家族会議

三人称side

 

 

食堂で一夏の誕生日パーティーが行われているのと同時刻。

IS学園の屋上にて。

 

 

「フム...9月も下旬となると、夜風は少し冷たいな...」

 

 

夜空を見上げながら、千冬はそう呟いた。

千冬は暫くの間そうしていたがやがて頭を軽く振ると、ポケットからスマホを取り出した。

そうして少し操作した後耳にスマホを当てる。

そう、千冬はとある人物に電話を掛けているのだ。

数回のコール音の後、相手が電話に出る。

 

 

『もすもすひねもす?たっばねさんだよぉ~~!!』

 

 

その相手とは、束である。

 

 

「やかましい!電話ぐらい普通に出れんのか!!」

 

 

『え~?これが私の普通だよぉ~?ちーちゃんは分かって無いなぁ』

 

 

「そんなもの私が知るか!!」

 

 

束の言葉に、千冬はそうツッコミを入れる。

だけれども、その口元には若干だが笑みが浮かんでいた。

やはり、久しぶりに親友と話すのだから内心嬉しいのだろう。

それは束も同じ様で、電話越しでもテンションが高いのが分かる声だった。

だけれども、次の瞬間この少し暖かい雰囲気は一気に変わる。

 

 

「束...もう出来ているのか?」

 

 

『うん。もう出来てるよ』

 

 

千冬の問いかけに、束はすぐさまそう返答する。

その声色は、少し嬉しそうで、でも悲しそうで...いろいろな感情が混ざったようだった。

 

 

『実を言うと、夏休みに入る前くらいにはもう出来てたんだ。あとはちーちゃんの覚悟が出来たら...ううん、ちーちゃんが必要とするときが来るのを待つだけだったんだ』

 

 

「そうか...ならば、今がその時だ。私には、今必要なんだ」

 

 

『いっくんの為...だよね?』

 

 

「ああ」

 

 

千冬はそう言うと数歩歩き、屋上から見下ろす形で食堂がある方向を見る。

 

 

「お前の事だからもう知っているだろう。私は...私達は、一夏に頼る事しか出来なかった。一夏が間に合わなければ、あの人は死んでいた。それだけじゃない。もっともっと被害が出ていた可能性がある」

 

 

『うん、そうだね』

 

 

「だから、もうこれ以上一夏に頼らなくても良いように...今度は、私が戦えるようにしないといけないんだ......!!」

 

 

千冬のその言葉を聞いた束は、うんうんと頷いた後、言葉を発した。

 

 

『ちーちゃんが凄かったせいでいっくんは比べられた。そして、束さんがISを作ったから、女尊男卑のあおりを受けちゃって......アハハ、今思い返すといっくんに迷惑しか掛けてないね』

 

 

「そう、だな...」

 

 

束の自分を卑下するかのような笑い声に、千冬は悔しそうな表情を浮かべながらそう返す。

千冬にとって、一夏は大切な家族。

この世界に1人しかいない弟。

そんな一夏に負担を掛けていたという自分が許せないんだろう。

 

 

『だからちーちゃん。いっくんのチカラになってあげて。今の束さんは、そんなに表立って動けないからさ』

 

 

その束の言葉を聞いた千冬は、

 

 

「当然だ!!」

 

 

そう、覚悟の決まった表情で返した。

それを聞いた束は嬉しそうな声色で笑った後、

 

 

『今度会社に取りに来て。スーちゃんには話を通しておくから』

 

 

と言った。

 

 

「ああ、頼んだ」

 

 

『うん!頼まれましたぁ!』

 

 

急にまたおちゃらけた雰囲気を醸し出した束に、千冬は苦笑いを浮かべた。

そうして通話を終わらせようとした時、ふと思い出した。

今日連絡を取ったときに、一夏がクラリッサとチェルシーの事を呼び捨てしていたことを。

 

 

(...あまり認めたくないがアイツは天才だ。アイツの見解を聞いてみるか)

 

 

そう判断した千冬は、言葉を発した。

 

 

「束。これとは別で1つ確認したい事がある」

 

 

『ん~~?ど~したの?ちーちゃん』

 

 

「......一夏に、恋人がいる事は知ってるか?」

 

 

千冬の言葉を聞いた束は、電話越しでも分かるくらいビシッと固まった。

そして、そこから数分後

 

 

『な、何だってぇ!?!?!?!?』

 

 

「やかましい!電話なんだぞ!私の鼓膜を考えろ!」

 

 

束は絶叫を上げ、千冬はそれに対して怒鳴る。

 

 

『そ、そんなの束さん聞いたこと無い!』

 

 

「お前の事だから知ってると思っていたが...」

 

 

『だって!いっくんのプライベートまで見てるといっくんに嫌われちゃうじゃん!』

 

 

「それはそうだ」

 

 

誰だって自分のプライベートはある。

それを無視したら嫌われるに決まっている。

 

 

『た、束さんの可愛い可愛いいっくんがぁ~~...知らない間に他の女のものになるだなんてぇ...ちーちゃん!その相手は知らないの!?』

 

 

「ああ。一夏はプライベートだと言って教えてくれなかった。だが、1つ気になる事がある」

 

 

『ほうほう?それはいったい?』

 

 

「一夏は基本、年上には敬語を使っているな?」

 

 

『そうだね。プライベートの時にちーちゃんに、仕事の時に部下の人達にため口を使ってるけど、それ以外年上の人には敬語だね』

 

 

千冬の言葉に、束は1つ1つ確認するようにそう言った。

それを聞いて千冬は頷くと、そのまま次の言葉を発する。

 

 

「それなのに、一夏が呼び捨てにした年上の女が2人いるんだ」

 

 

『なん......だと!?』

 

 

「束。この間IS学園に警備助っ人で専用機持ちが来たのは知ってるな?」

 

 

『あ~...えっと、眼帯女とメイド女だっけ?』

 

 

「そうだ。一夏はその2人にも何時もは敬語を使ってるんだが...」

 

 

『...まさか!?』

 

 

束の声に、千冬は頷く。

 

 

「さっきの事件後、私が一夏に電話をしたんだ。すると、一夏は何時も敬語を使い、さん付けをしている筈の2人の事を呼び捨てで呼んだんだ」

 

 

『......ちーちゃん。それはもう確定だねぇ』

 

 

「そう、か...」

 

 

『ちーちゃん。いっくんとその女2人に直接聞いてみて』

 

 

「...そうだな。そうしよう。結果は追って報告...しなくていいか」

 

 

『うん。束さんは超小型カメラを使って監視するから』

 

 

「分かった。今度タイミングを見計らって聞いてみる」

 

 

『お願いね、ちーちゃん』

 

 

ここで通話は終了した。

千冬はスマホを仕舞うと、そのまま屋上を後にした。

 

 

(一夏...お姉ちゃんはまだ認めないからな!)

 

 

屋上に来た時とは、違った覚悟をしながら。

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

一夏side

 

 

どうも。

世界で2人しかいない男性IS操縦者の1人で『PurgatoryKnights』所属。

煉獄騎士団の解放者 オルコスソード・ドラゴンのバディ、煉獄騎士の織斑一夏です。

私は今ものすっごい面倒な状況に巻き込まれています。

それはもう、こんなわざとらしく誰にも聞こえない心の中でこうやってよくある漫画の主人公のような自己紹介をするくらいには。

さて、今どんな状況なのか。

私自身もう1度ハッキリさせたいので丁寧に確認します。

先ず、此処はIS学園の教員寮1-1号室。

つまり私の部屋です。

そして今この部屋に誰がいて、何が起こっているのかというと...

 

 

「あ、あわ、あわわわわ...」

 

 

あわあわと実際に声に出しながら、きょろきょろと焦ったように視線を泳がせている私の妹である織斑マドカ。

 

 

「「......」」

 

 

言葉を発さず、真面目な表情を浮かべながら私の両隣に座ってる私の最愛の恋人であるクラリッサ・ハルフォーフとチェルシー・ブランケット。

この真面目な表情も非常に可愛いです。

もうこのまま2人の事を抱きしめたいです。

キスしたいです。

ですが、そうもいきません。

それは何故か。

 

 

「ふぅ......」

 

 

私とクラリッサとチェルシーの正面、マドカの隣に座っている私の姉であり担任教諭、織斑千冬が両腕を組み険しい表情を浮かべ威圧感を放っているからです。

 

 

「はぁ...」

 

 

なんでこんな事に...

思い出せ俺...

 

 

~昼休み~

 

 

俺の誕生日パーティーから少し経ち、10月になった。

仕事の方も徐々に再開してきた。

流石に夏休みとかそこら辺の量はまだ社長に止められているのだが、そこそこまた忙しくなってきた。

相も変わらず送られてくる仕事の8割を日本政府と国際IS委員会と女性権利団体が占めているのだが、その比率が少し変わって来た。

吐血する前は圧倒的に日本政府からが1番多かったのだが、今は女性権利団体からの仕事が1番多い。

日本政府からの仕事は他に比べると少し多いな程度なのだが、国際IS委員会と女性権利団体からはもう比べ物にならないくらいの仕事がやって来てる。

書類の内容を確認する限り、如何も俺の事が気に入らないらしい。

全く、もう10月だというのにまだ文句を言ってくるのか。

面倒だ。

それに、何となく分かっていた事だがどうも国際IS委員会と女性権利団体はずぶずぶの関係にありそうだ。

書類の内容が似てる。

それも面倒だ。

こっちは国際的なテロリストの相手をしないといけないってのに。

 

 

「...大体こんな感じだ」

 

 

昼休み、屋上で。

クラリッサとチェルシーが作ってくれたお弁当という俺にとってこれ以上ないご馳走を食べながら俺は仕事の現状を2人に説明した。

 

 

「そうか...今のところ無理はして無いんだな?」

 

 

「ああ。夏休みみたいにエナドリは飲んでないし、バッチリ健康だよ」

 

 

「なら良いんだけど...一夏、絶対に無理はしないでね」

 

 

「もうしないさ。大切な恋人の事にこれ以上心配を掛けさせるわけにもいかないからな」

 

 

そう言って、俺はクラリッサとチェルシーの頭を撫でる。

すると、2人とも気持ちよさそうに目を細めて身を捩る。

可愛い。

俺の恋人は世界で1番可愛い。

異論は認めん。

絶対にだ。

 

 

そんな事を考えんがらお弁当を食べ進め、しっかりと完食した。

 

 

「ご馳走様でした」

 

 

「「お粗末様」」

 

 

「凄い美味しかったよ、ありがとう」

 

 

「これくらいはするさ。大切な恋人の為だからな」

 

 

「これからも時々は、お弁当を作ってあげるからね」

 

 

「...ありがとう!」

 

 

なんて嬉しい言葉なんだ!

これ以上嬉しい事は無い!

すると、

 

コツコツコツ

 

と、屋上に向かって階段を上る足音が聞こえて来た。

フム、敬語モードにならないといけないか。

そう意識を切り替えると、丁度屋上の扉が開いた。

 

 

「織斑先生。珍しいですね、屋上に来るだなんて」

 

 

俺は屋上に来た人物...織斑先生に思わずそう言ってしまう。

 

 

「織斑、クラリッサ、ブランケット。今屋上にいるのはお前たちだけで間違いないな?」

 

 

「そうですけど...どうかしましたか?」

 

 

織斑先生は俺達の事を見るたび急にそんな事を聞いてきた。

そう返答すると、

 

 

「お前たち3人に聞きたい事がある」

 

 

と織斑先生は言って来た。

 

 

「なんですか、教官」

 

 

クラリッサはそう返答する。

これは...もしや...

俺が不安を覚える中、織斑先生は1度大きく息を吸って、吐いた。

 

 

「お、お前たち3人は、付き合ってるのか!?」

 

 

「「っ!?へっ!?」」

 

 

「やっぱりか...」

 

 

ちくしょう。

慌てて通話を終わらせたが、やはり誤魔化し切れていなかったようだ。

 

 

「い、一夏?」

 

 

「すまん。ボロが出た」

 

 

「謝らなくていい」

 

 

俺とクラリッサとチェルシーはそう会話した後、視線を合わせて頷き合う。

そして、視線を織斑先生に向ける。

 

 

「私、織斑一夏は」

 

 

「私、クラリッサ・ハルフォーフと」

 

 

「私、チェルシー・ブランケットと」

 

 

「「「お付き合いしています」」」

 

 

そうして、特に打ち合わせをしていないが揃って笑顔を浮かべながらそう織斑先生にそう言った。

その瞬間。

 

ビシリ

 

そんな擬音が聞こえてきそうな感じで、織斑先生は固まった。

 

 

「織斑先生?どうかしましたか?」

 

 

俺はベンチから立ち上がり、織斑先生の顔を覗き込むようにしながらそう言った。

すると、織斑先生はわなわなと肩を震わせて

 

 

「そんなの、お姉ちゃんは認めないぞ!」

 

 

と、何故か若干涙目になりながらそう言って来た。

 

 

「認めないってなんだ!俺の恋愛だぞ!俺の勝手だろ!」

 

 

「一夏は私の弟だ!一夏の恋愛は私にも関係がある!」

 

 

「アンタは娘の結婚の相手を拒む父親か!そんなテンプレこの時代にいないし、そもそもアンタは姉だろうが!関係ないだろ!」

 

 

「ある!私があると言ったらあるんだ!」

 

 

くそ!

これじゃあただの水掛け論だ!

 

 

「あああもう!もう直ぐ昼休み終わるから!また放課後!!」

 

 

「言ったな!今言ったな!放課後、お前の部屋にマドカと行くからな!絶対だぞ!」

 

 

「分かった!分かったから!もう終わり!いったん終わり!」

 

 

俺が無理矢理話を終わらせると、千冬姉はそのまま屋上から去って行った。

 

 

「はぁ......クラリッサ、チェルシー、巻き込んでごめん」

 

 

「気にしないで良いわよ」

 

 

「ああ。教官はああ言っていたが、絶対に認めさせよう!」

 

 

「......そうだな!」

 

 

そうして、俺とクラリッサとチェルシーは放課後に千冬姉を鎮める事にしたのだ。

 

 

~現在~

 

 

そうだ。

昼休みに千冬姉が暴走したんだった。

 

 

「...もう1度確認する。お前たち3人は付き合ってるんだな?」

 

 

「ああ。俺はクラリッサとチェルシーの2人と同時に交際している。それに間違いはない」

 

 

千冬姉の確認するかの様な言葉に、俺はすぐさまそう返答する。

その瞬間に、千冬姉はがばっと身体を乗り出してきた。

 

 

「一夏!なんで今までこの事を黙っていた!」

 

 

「クラリッサとチェルシーのプライベートがあったからだ。それに、俺の恋愛事情を話す必要が無いと判断したからだ」

 

 

「確かにそうかもしれない!でも!流石にこれは話すだろ!」

 

 

「そうか?」

 

 

俺は意見を求めるためにマドカに視線を向ける。

それに伴い千冬姉とクラリッサとチェルシーもマドカに視線を向ける。

4人から同時に視線を向けられたマドカはただでさえあわあわしていたのに更にあわあわし始めた。

だが、直ぐに息を吸って、吐いた。

そうして少し落ち着いてから話し出した。

 

 

「まぁ先ず、お兄ちゃんが前々からハルフォーフさんとブランケットさんとやけに仲が良いなとは思ってたよ」

 

 

なに?

って事はもしかしたらこのまま過ごしててもバレてた可能性があるのか?

やはり俺のクラリッサとチェルシーに向ける愛は隠しきれなかったか。

 

 

「それで、確かに付き合ってたのは教えてくれてもいいじゃんとは思ったけど、確かに別に言わなくても障害は無かったなぁ~って...」

 

 

「マドカ!私と一夏、どっちの味方なんだ!」

 

 

「どちらかと言えばお兄ちゃん」

 

 

マドカのバッサリ切り捨てるかの様な言葉に、千冬姉はショックの表情を浮かべる。

というかマドカよ。

お前何時からそんなバッサリ言えるようになった?

流石は俺の妹だ。

 

 

「......まぁ良い!それは良い!だが一夏!お前、なんで2人と同時に付き合っている!?」

 

 

「クラリッサとチェルシーが好きだから」

 

 

千冬姉の呼びかけに間髪入れ居ずにそう返す。

 

 

「いや、2人が好きだったとしても普通は...!」

 

 

「俺は今無国籍だ。何処の国にも属さない。つまり、何処の国のルールにも縛られない。したがって、2人の女性と同時にお付き合いをしていても問題ない。それに、本人同士で納得してるしな」

 

 

そう言った後、クラリッサとチェルシーに視線を向ける。

2人は頷くと、そのまま話し始める。

 

 

「教官。私は一夏の事を愛してます。これ以上ないくらいには」

 

 

「私も同様です。一夏は私にとって、世界で1番大切な人なんです」

 

 

「.......」

 

 

クラリッサとチェルシーの言葉を、千冬姉は真面目な表情で聞いている。

因みにマドカは告白まがい的な事を聞くことになるからか顔を真っ赤にしている。

 

 

「一夏の事は絶対に譲れない。だから話し合って、2人で同時に付き合う事にしたんです」

 

 

「私達は、一夏の事をこれ以上ないくらい愛してます。だからお願いします、認めてくれないですか?」

 

 

クラリッサとチェルシーはジッと千冬姉の事を見つめる。

その表情は、きりっとした真剣なものだった。

 

 

「千冬姉。俺からも良いか?」

 

 

「一夏...」

 

 

俺がそう言うと、千冬姉は俺に視線を向けて来る。

 

 

「俺はクラリッサとチェルシーの事をこれ以上ないくらいに愛してる。もう、他の女性の事なんて興味が無くなるくらいに。クラリッサとチェルシーがいない生活なんて考えられないくらいに」

 

 

「......」

 

 

俺の話を千冬姉は黙って聞いている。

チラッとマドカの方を見ると、先程までよりも顔が赤くなっていた。

話を聞いて恥ずかしくなってきたのだろう。

 

 

「だから千冬姉。認めてくれ。お願いします」

 

 

「「お願いします」」

 

 

俺が頭を下げ、クラリッサとチェルシーも同じ様に頭を下げた。

それから数十秒後。

 

 

「ふぅ...」

 

 

と、千冬姉が息をついたかと思うと、

 

 

「そこまで本気なら、私が出る幕は無いじゃないか」

 

 

と呟いた。

 

 

 

「と、言う事は?」

 

 

「...認めてやる。好きにしろ」

 

 

良し!

これで千冬姉の許可を得た!

それだけじゃあない!

担任教諭の許可を得たから、これで合法的に校内でイチャ付ける!

 

 

「ただし!条件がある」

 

 

「「「条件?」」」

 

 

「...お互いに支え合って、絶対に裏切らない事を誓え」

 

 

「そんなもの、言われるまでもなく出来ている!」

 

 

「当然です!」

 

 

「分かっています!」

 

 

千冬姉の言葉に、俺達は同時にそう返答する。

それを聞いた千冬姉は満足そうに頷いた。

 

 

「じゃあ、私は時間だから戻る。邪魔して悪かったな」

 

 

「私も戻るね。お兄ちゃん、おめでとう!」

 

 

そうして、千冬とマドカは俺の部屋から出て行った。

俺の部屋に残ったのは、俺とクラリッサとチェルシー。

 

 

「良かったぁ...」

 

 

「これで、家族公認だな♪」

 

 

「漸く人の前でくっつけるわね♪」

 

 

そう言って、クラリッサとチェルシーが俺に抱き着いてきた。

 

 

「ああ、そうだな!」

 

 

そう言って、2人の事を抱きしめ返す。

そこから暫くの間、俺達は抱きしめ合っていたが

 

 

「一夏...」

 

 

と、クラリッサが語り掛けて来た。

 

 

「ん?どうし」

 

 

ちゅっ♡

 

 

「ん...!?ん、んんん...」

 

 

「んぁ、んちゅ...ん...」

 

 

クラリッサにキスされた事に気が付いたのは、キスされてから数十秒がたった後だった。

 

 

「ぷはぁ...」

 

 

「はぁ、はぁ、クラリッ「んちゅ♡」!?」

 

 

今度はチェルシーがキスをしてきた。

 

 

「ん、んんん...んぁ、んちゅ...」

 

 

「んぁ、んん...んちゅぅ、んん...」

 

 

そうして、大体1分後。

唇を離された。

 

 

「ぷはっ...はぁ、はぁ...」

 

 

「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ...2人とも?如何した?」

 

 

俺がそう言うと、2人は何とも妖艶な笑みを浮かべた。

 

 

「...まだ、1回しか出来てないからな?」

 

 

「今日くらいは、良いじゃない?」

 

 

2人は着ている服をはだけさせながらそう言って来た。

 

 

「そう言う事なら...お相手しよう」

 

 

そこから俺達は朝まで愛し合った。

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

クラリッサとチェルシーの2人と共に愛し合った日の朝、SHR前。

俺は何時ものように教室に向かっていた。

だが、何時もとは違う事が1つ。

 

 

「昨日は激しかったな♪」

 

 

「幸せな時間だったわ♪」

 

 

上機嫌な2人が俺の隣を歩いているという事だ。

 

 

「そうだな...改めて、よろしくな」

 

 

「「うん、よろしく!」」

 

 

そう2人と会話して、IS学園の校舎に入った。

その瞬間だった。

 

 

ジッ......

 

 

何やらこの場にいる全員から視線を向けられた。

な、なんだなんだ?

4月でもまだマシだっただろ?

俺はそう思いあたりを見回すと、何やら人だかりが出来ていると事がある事に気が付いた。

あそこは確か...学校新聞の掲示場だった...はず。

しっかりと見たことが無いから良く分からないけど。

俺とクラリッサとチェルシーが近付くと、ザッと綺麗に人がいなくなっていく。

それによって、学校新聞の掲示場だと改めて認識すると同時に、新聞が読めるようになる。

え~と、なになに...?

 

 

『織斑君、ハルフォーフさんとブランケットさんと同時交際か!?』ね...

 

 

「なんでバレた!?」

 

 

あれか!?

もしかして昨日の昼休み、いたのか!?

 

 

「え、え、え?」

 

 

「なんで?」

 

 

クラリッサとチェルシーも驚きの声が聞こえて来た。

くそ!

後で新聞部に乗り込んでやる!

俺がそう決意した時だった!

 

 

「一夏ぁ!これは如何いう事よ!」

 

 

「一夏!クラリッサ!どういうことだ!」

 

 

「チェルシー!?これはどういうことですの!?」

 

 

「一夏!?これは何!?」

 

 

「一夏?これは如何いう事!?」

 

 

と、マドカと深夜を除く1年生専用機持ち達がはしりながらやって来た。

はぁ...

 

 

「クラリッサ、チェルシー、逃げるぞ!!」

 

 

「ああ!」

 

 

「ええ!」

 

 

『まてぇ!』

 

 

そうして。

朝のSHRが始まるまでこのドタバタ劇は続くのだった。

 

 

 

 




漸く千冬に認められたね!
おめでとう!

次回も何時になるか分かりませんが、楽しみにしていてください!

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