無限の成層圏と煉獄騎士   作:ZZZ777

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前回の続き。
暫く一夏の出番なしです。

今回もお楽しみください!


タッグマッチ、開催

三人称side

 

 

一夏が熱を出し欠席し始めてから、約1週間後。

本日は、急遽開催されることになった専用機持ち限定タッグマッチの開催日である。

ただ、GW明けに行われたトーナメントとは異なり観客はアリーナに入れず、自分の国から中継を見るのである。

学園の生徒も観客席には行かず、各々の教室で見る形になる。

警備の方もかなり厳重になっており、クラリッサとチェルシーに加え、今日はIS学園警備員全員が出勤をしている。

そして、そんな中1人IS学園の屋上にいる人物が1人。

 

 

「......」

 

 

深夜である。

一夏が発熱をし欠場になった為、IS学園の全専用機持ちの合計数が奇数となったのだ。

その為、1人だけペアが作れず欠場する事になったのだ。

そして壮絶なる戦い(ジャンケン)の結果、深夜が欠場となったのだ。

その為深夜は今1人で屋上にいてアリーナの事を見下ろしていたのだ。

 

 

「なんで、俺が...」

 

 

深夜は死んだ魚のような目をしながらそう呟いた。

 

 

「俺は主人公...なんで、なんで、なんで大会に出れないんだよ...」

 

 

もうとっくのとうに聞き飽きたことを深夜は未だに言っている。

まともな思考の持ち主ならば、仮に転生した当初...4月に深夜と同じ事を考えていたとしても、これまでの半年間で原作と違う事を山のように見て来たのだから、考え方は変わる筈だ。

しかし、深夜は未だにずっとその考えを引きずっていた。

 

 

「なんで、俺は...」

 

 

同じ様な事をずっと繰り返す深夜。

もし仮にこの場に深夜以外の人間がいたら、深夜の事を心配し声を掛けるだろう。

しかし、此処は屋上。

そんな気の利く人間はいない。

いや、更に都合よくそんな気の利く人間がいたとして、その掛けられた声を聞いて深夜が変わるとも思えない。

それ程までに、深夜は主人公というものに固執していた。

 

 

「......そう言えば、2回目のタッグマッチなんて原作にあったけ?そもそも、学園祭の後ってどういう流れだったっけ?」

 

 

此処で、深夜は漸く違う事を呟いた。

その内容は、今後の展開に関する事だった。

以前キャノンボールの時に思い出せなかった今後の展開。

それは未だに思い出せていないらしい。

 

 

「えっと......なんか、なんかあったんだよ、事件が。なんかあるんだよ...!!」

 

 

深夜は表情を歪ませ、頭を搔きながらそう呟く。

 

 

「クソ!駄目だ、思い出せない......!!」

 

 

思い出せない事にイライラしているんだろう。

無駄に足踏みをしているし、頭を掻いていない方の手で屋上の柵を殴ろうとしている。

 

 

「なんでだよ...!俺は転生したオリ主だろ...!そういうのはずっと覚えてるんじゃないのかよ...!」

 

 

4月の頃から何も成長していない事がうかがえる事を言いながら、深夜はもっと表情を歪ませていく。

 

 

「クソッ!クソッ!クソォ!!」

 

 

そうして、深夜は、ずっと1人でそう呟くのだった...

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

「...この日がやって来ましたね」

 

 

「やって来たね」

 

 

IS学園、第一アリーナの更衣室。

此処では、今日タッグマッチに出場する専用機持ち全員が集まっていた。

もう既に全員がISスーツに着替えており、今は試合前に軽く雑談をしている。

今回のペアは

 

マドカ、シャルペア

セシリア、ラウラペア

簪、鈴ペア

楯無、サラペア

ダリル、フォルテペア

 

である。

そして対戦組み合わせは

 

マドカ、シャルペアVS簪、鈴ペア。

セシリア、ラウラペアVSダリル、フォルテペア。

 

である。

試合の結果に応じてこの中のペアが楯無、サラペアと戦う事になる。

 

 

「......このタッグマッチ、また事件が起きる気がするな」

 

 

「確かに、そうかも...」

 

 

ラウラが呟いた事に、簪がそう反応する。

今年に入って、GW明けのタッグトーナメント以外のIS学園のイベントでは基本的に何かしらの事件が起きているのだ。

特に、2学期になってからは襲撃事件が2回も起こっている。

今回のタッグマッチも何かしら起こると思うのは当然だろう。

 

 

「...みんな、1つ良いかしら?」

 

 

「如何したっスか?」

 

 

此処で、楯無が全員に確認するかのように呟いた事に、フォルテがそう返答する。

それと同時に全員が楯無に視線を向ける。

 

 

「多分、今日も何かは起こるわ。だからみんな、絶対に試合中も気を抜かないで。何かあっても直ぐに反応出来るように。そして、直ぐに私や織斑先生に連絡して頂戴。駆けつけるからね。これは、生徒会長とのお約束よ」

 

 

楯無は全員の顔を見ながらそう言うと、パチリと片目を閉じて見せる。

その楯無の様子に、マドカ達は一瞬呆けてしまう。

 

 

「......超久しぶりにお姉ちゃんの生徒会長らしいところを見たかもしれない」

 

 

「ちょっと簪ちゃん!?それは酷いんじゃない!?」

 

 

しかし、簪が呟いた一言で頼りがいのある生徒会長から妹に弄ばれる姉に変わってしまう。

 

 

「楯無...正直そう思った」

 

 

「えっと...私も...」

 

 

「サラちゃん!?マドカちゃん!?もしかして、他のみんなも!?」

 

 

サラとマドカの言葉を聞いた楯無はがばっと視線をまだ何も発言していない鈴達に視線を向ける。

すると、鈴達は苦笑いを浮かべながら視線を逸らす。

何も言葉を発していないが、その反応で察したのだろう。

楯無はへなへなとその場に崩れ落ちる。

 

 

「お姉ちゃん、ショック受けるならもっと生徒会長感出していかないと」

 

 

「そう言われても!!」

 

 

簪の言葉に若干涙目になりながらそう反論する。

そのコミカルな姉妹漫才に当人達以外は笑みを浮かべる。

 

 

「そろそろ移動しねぇとな」

 

 

「確かに、そろそろ移動の時間ですわ」

 

 

ダリルとセシリアのその声に応じ全員が時間を確認する。

すると、確かに第二アリーナで試合を行うセシリア、ラウラペアとダリル、フォルテペアはもう移動しないといけない時間になっていた。

 

 

「それじゃあ、最後に全員で気合いを入れましょう!」

 

 

サラのその一声で全員が頷き合うと、全員が円状に並び右手を前に出す。

そして、代表して楯無が口を開く。

 

 

「これから戦う相手もいるけど、全員仲間。全員頑張りましょう!!」

 

 

『おお!!』

 

 

そうして、全員が同時に右手を頭上にあげ、笑い合う。

 

 

「セシリア、行くぞ!」

 

 

「ええ!」

 

 

「ダリル、いざっスよ!」

 

 

「おう!」

 

 

その様な会話の後、ラウラ、セシリア、フォルテ、ダリルは更衣室から出て行った。

そんな背中を見て、

 

 

「僕たちも行っておこうか?」

 

 

「そうですね、行きましょう!」

 

 

「簪、私達も行くわよ!」

 

 

「うん、行く」

 

 

シャルロット、マドカ、鈴、簪も各々のピットに向かって行った。

そうして、この場には楯無とサラだけが残る。

 

 

「はぁ...簪ちゅあんにあんなに言われるなんて......」

 

 

「ちょっと、時差ありで落ち込まないでよ。それに、呼び方が...」

 

 

「私の可愛い可愛い簪ちゃんなのよ!そんな簪ちゃんに言われて落ち込まないわけが無い!」

 

 

「...ド級シスコンは面倒くさい......」

 

 

楯無の態度を見て、サラはため息をつきながらそう呟いた。

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

観客がいないアリーナの中。

それぞれの専用機を身に纏ったマドカ、シャルロットペアと鈴、簪ペアが対峙し合っていた。

 

 

「いざこうやって向かい合うと、やる気がマシマシね!」

 

 

「私も、気合十分...!!」

 

 

鈴と簪は口元に笑みを浮かべながらマドカとシャルロットにそう言う。

それを見て、マドカとシャルロットも口元に笑みを浮かべる。

 

 

「私もです!お兄ちゃんの顔に泥を塗らないように、本気で行きます!」

 

 

「僕もだよ!」

 

 

4人とも気合い十分といった表情でそのままそれぞれの武装を展開する。

先程までは更衣室で和気あいあいとしていたが、アリーナに出る事で意識が切り替わったのであろう。

そしてそれは、第二アリーナの4人も同じ事だった。

 

 

「私とダリルのタッグ、イージスの力、見せてやるっスよ!」

 

 

「イージスは鉄壁だ。お前たち1年坊に突破できるかな?」

 

 

それぞれの専用機であるコールド・ブラッドとヘル・ハウンドver2.5を身に纏い、並んで笑みを浮かべるフォルテとダリル。

その姿からは先輩としての威厳、そしてタッグを組んで来た互いへの信頼が感じ取れた。

対峙するラウラとセシリアは一瞬表情を緊張のものにするも、直ぐに口元に笑みを浮かべる。

 

 

「突破してやる!!」

 

 

「ええ、私たちで突破して見せますわ!!」

 

 

2人はダリルとフォルテの目を見ながらそう言い切る。

それを見て、ダリルとフォルテも笑みを浮かべる。

 

 

『それでは、全員構えてください』

 

 

2つのアリーナに同時にその音声が鳴り響く。

前回のキャノンボールの際の反省を生かし、今回のタッグマッチでのアナウンスは全て事前収録音声である。

 

 

『試合...開始!!』

 

 

「「「「「「「「行くぞ!!」」」」」」」」

 

 

試合開始のアナウンスと同時に、8人全員が同時に気合を入れる声を発した。

 

 

「山嵐、全弾ロックオン......発射!!」

 

 

「わわわ!?」

 

 

「飛ばし過ぎだよ!」

 

 

簪は試合開始と同時に山嵐を全弾マドカとシャルロットに向かって発射する。

マドカとシャルロットは文句を言いながらも冷静に射撃でミサイルを全弾撃ち落とす。

 

ドガァァアアアン!!

 

撃ち落されたミサイルは爆音と共に黒煙を発生させる。

大量のミサイルが一気に爆撃されたことで、発生する黒煙はかなりの量である。

事実、大量の黒煙はアリーナを一瞬で満たし視界を遮る。

 

 

「くっ...!!」

 

 

「面倒だね!!」

 

 

ペアすら確認できない黒煙の中、マドカとシャルロットはハイパーセンサーを使用し周囲の状況を確認する。

 

 

「っ!」

 

 

その瞬間に、シャルロットは接近用のブレードを展開し構える。

それとほぼ同時に黒煙の中から双天牙月を構えた鈴が突っ込んで来た。

 

ガキィィン!!

 

 

金属同士がぶつかり合う音があたりに響く。

 

 

「勢い良すぎだよ!」

 

 

「これが私よ!」

 

 

シャルロットと鈴はそう言い合うとそのまま腕に力を籠める。

だが、此処でシャルロットが急にブレードを横側にずらし、放り捨てる。

 

 

「なっ!?」

 

 

ブレードと鍔迫り合っていた双天牙月を持っていた鈴は引っ張られ少し体勢を崩してしまう。

それと同時にシャルロットはシールドをパージさせその下にあるパイルバンカー、灰色の鱗殻(グレー・スケール)を鈴に向かって打ち込む。

 

 

「ぐぅっ!?...でも!」

 

 

大きくダメージを受けてしまった鈴だが、ただでは終わらない。

パイルバンカーを使用したままの体勢のシャルロットに向かって龍砲を連射する。

 

 

「っ!」

 

 

シャルロットも当然鈴の反撃に気が付くが、やはり近距離での不可視の攻撃を完璧には避けれない。

 

 

「くぅ!?」

 

 

シャルロットは龍砲を受け、シャルロットは吹き飛んでしまう。

鈴とシャルロットが接近戦を繰り広げている中、簪とマドカは

 

 

バキュン!バキュン!

 

 

と銃撃戦を繰り広げていた。

 

 

「マドカ...射撃精度高すぎる!」

 

 

「これくらいは当然です!」

 

 

マドカの専用機、銃騎士。

射撃補助専用機構が備わっており、視線に合わせて態勢の補助を行うのだ。

その結果、かなりの精度での射撃が可能である。

ジリジリと、だが確実に打鉄弐式のSEは削られていく。

 

 

「く、う...!?」

 

 

「このまま押し切ってシャルさんの加勢に行きます!」

 

 

マドカと簪は、マドカの方が若干有利で戦っていった。

 

 

第二アリーナでも、激しい戦闘が行われていた。

 

 

「「はぁぁああ!!」」

 

 

セシリアがビットで、ラウラがレールカノンでダリルとフォルテに向かって攻撃を行う。

しかし、その攻撃は全て防がれてしまっている。

炎を操ることが出来るヘル・ハウンド、冷気を操るコールド・ブラッド。

この2機が揃う事によってはじめてできる熱と冷気による防御結界。

これが、イージスである。

この結界により、先程からセシリアとラウラの攻撃は全てシャットアウト出来るのである。

 

 

「ほらほら、そんなんじゃ効かないぜ!!」

 

 

「こっちからも行くっスよ!!」

 

 

フォルテはそう言うと同時に、氷をセシリアとラウラの頭上に発生させ落とす。

 

 

「ちっ!!」

 

 

「この!!」

 

 

ラウラとセシリアはその氷の結晶を撃ち落とす。

しかし、頭上のものを撃ち落とすために銃口を上にあげてしまったら、再び構えなおすのに時間が掛かってしまう。

 

 

「オラァ!!」

 

 

「ぐぁあ!?」

 

 

「きゃあ!?」

 

 

その隙を付き、今度はダリルがセシリアとラウラに向かって炎を飛ばす。

今度は避けることが出来ずそのまま炎によって炙られてしまう。

 

 

「はぁ、はぁ...強い......」

 

 

「経験が私たちと差があり過ぎますわ......」

 

 

ラウラとセシリアはそう言葉を漏らしてしまう。

ダリルとフォルテはラウラとセシリアよりも圧倒的に強かった。

個々の能力は当然として、タッグとしても経験が違う。

以前から良くタッグを組んでいた2人に対し、セシリアとラウラはあまりタッグで戦わない。

つまりは、タッグそのものの経験、タッグを組む相手との連携の経験、そしてIS戦闘の経験。

全てに置いてが劣っていたのだ。

 

 

「怖気づいたっスか?」

 

 

そんな2人に、フォルテが煽るような笑みを浮かべながらそう言う。

しかし、セシリアとラウラは気合いを入れるように笑みを浮かべると

 

 

「「そんな訳が無い!!」」

 

 

と言い切り、再び攻撃をする。

 

 

「なら、倒してみるんだなぁ!」

 

 

「そう簡単には倒れないっスよ!」

 

 

ダリルとフォルテも笑みを浮かべ返すと、セシリアとラウラの攻撃を防いだ後炎と氷を2人に向かって飛ばす。

 

 

第一、第二どちらのアリーナでも壮絶なバトルが展開されている。

中継された映像を見ている各国家や企業でも大盛り上がりだった。

そうして、その盛り上がりが最大限に達しようとしたその瞬間だった。

 

 

ドガァァァァァアアアアアアン!!!!!!

 

 

悪い予感程良く当たる。

それを体現するかのように、2つのアリーナから同時に爆撃音が鳴り、何かがアリーナのシールドバリアーを突き破って落ちて来た。

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

「...始まったか」

 

 

時刻は遡り、丁度試合が始まった時刻。

第一アリーナと第二アリーナの中間あたりにいる千冬はそう呟いた。

今の千冬の格好は黒いジャージ姿で、髪を縛っていた。

普段のスーツ姿を見慣れていたら、違和感を覚えるであろう格好である。

 

 

「ふぅ...」

 

 

千冬はそう息を吐くと、手帳を取り出しそこに挟んである1枚の写真を確認する。

その写真には、ランドセルを背負い笑顔を浮かべた小学生の頃の一夏と、高校の制服を着用し鞄、そして竹刀袋を持っている千冬が並んで映っていた。

 

 

「一夏......」

 

 

千冬は悲しそうな顔を浮かべながらそう言葉を零す。

その表情からは、大切な弟である一夏に対する心配や、今行われているタッグマッチに対する不安などが見え隠れしていた。

だが、ブリュンヒルデと呼ばれるだけの実力を有した千冬。

自分の内心を隠すのもお手の物である。

事実、一瞬後には千冬の表情は普段のものに変わっていた。

 

 

「おう、千冬。どうしたこんなところで」

 

 

そんな千冬に、背後からそんな声が掛けられる。

 

 

「オータムか......いやなに、少し考え事をしていただけさ」

 

 

千冬は声を掛けられた方向にいた人物...オータムに視線を向けながらそう返した。

オータムは千冬の隣にまで歩いてくる。

 

 

「そう言うオータムは何で此処に?」

 

 

「仕事に決まってんだろ」

 

 

オータムは自身が身に纏っている警備員制服を見ながらそう言う。

それを見て千冬は

 

 

「確かにな」

 

 

と返した。

暫くの間、無言がこの場を支配する。

その静寂を破ったのは、千冬からだった。

 

 

「オータム、今日、なにか起こる気がするか?」

 

 

千冬はオータムの事を見ずに、空を見上げながらそう言葉を漏らした。

オータムもそんな千冬に合わせ空を見上げながら返答する。

 

 

「まぁ、何かしら起こるだろ...2学期になってからのイベントではどっちでも襲撃されてんだ...今日も襲撃があるって構えておいた方が良いだろ」

 

 

「そうなんだよな...」

 

 

その言葉に同意した千冬の事を、オータムは少し驚いた表情で見る。

 

 

「意外だな。世界最強がそんな事を言うだなんて」

 

 

そんなオータムに、千冬は苦笑いを浮かべながら視線を向ける。

 

 

「私だって人間さ。弱音くらい吐く」

 

 

「...やっぱ、一夏の事もあるか?」

 

 

オータムのその言葉に、ぴくっと反応する。

それだけで、もう答えになる事は千冬自身も理解している。

 

 

「...私の大事な弟なんだ。心配しないわけが無いだろう?」

 

 

「それもそうだな......なら、今一夏がいない今、私達が頑張らねぇとな!!」

 

 

「ふっ...当然だろう!」

 

 

ここまで言って、千冬とオータムは笑い合う。

そして、オータムは仕事の続きを行うため歩いて行った。

そうしてこの場にはまた千冬が1人だけの状況になった。

 

 

「ふぅ...さて、私もどちらかの管制室に...」

 

 

千冬はそう呟き、取り敢えず第一アリーナに向かおうと身体の向きを変えた。

その瞬間

 

 

ドガァァァァァアアアアアアン!!!!!!

 

 

と、2方向から...第一アリーナと第二アリーナから爆発音が聞こえて来た。

それを聞いた千冬は大きく息を吸い、吐いた。

 

 

「さて、久しぶりだな...お前と共に戦うのは......」

 

 

千冬は自身の左腕にある腕輪を見ながらそう呟く。

そして、空を見上げる。

 

 

「行くぞ!!」

 

 

千冬はそう叫ぶと、その場で高く跳躍した。

その、一瞬後

 

ビュン!

 

風を切るかのような音だけがこの場に残り、千冬の姿は無くなっていたのだった。

 

 

 

 




もう深夜のシーンって同じ様な事しか書いて無いから書く意味って無いような気がする。

次回も何時になるか分かりませんが、楽しみにしていてください!

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