無限の成層圏と煉獄騎士   作:ZZZ777

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サブタイのネタ切れを起こしている。
そして、私は会議シーンが戦闘シーンの次に苦手かもしれない。

今回もお楽しみください!


姿を消した2人目

三人称side

 

 

千冬の活躍により、襲撃事件が終わってから約30分後。

IS学園の医務室では今回の襲撃事件にてISを破壊されてしまった楯無とクラリッサとチェルシーを除く専用機持ち達が検査を受けた後、安静にしていた。

全員なんとか骨や内臓を始めとした身体に異常や怪我は無く、無事だった。

 

 

「......結局、お姉ちゃんがいないと私達何も出来なかったですね」

 

 

全員がベッド、もしくは椅子に座っている中、マドカがそうポツリと呟いた。

その表情はやはりというか、とても悔しそうなものだった。

マドカの言葉を聞いたシャルロット達も同じ様な表情を浮かべる。

千冬が居なければ、千冬が間に合わなければ、IS学園は甚大な被害を受けていただろう。

それだけじゃない。

もしかしたらIS学園以外にも被害が出てた可能性があるし、もしかしたら自分たちは死亡、もしくは大怪我をしていた可能性だってある。

それを考えると、やはり悔しいのだろう。

自分たちだけで何も出来なかったという事が。

 

 

「この間は一夏が居なかったら実際に死亡していた可能性が高いからな...」

 

 

マドカの言葉に同調する様にラウラがそう呟く。

そのまま暫くの間医務室の中は重苦しい空気が支配する。

そうして大体3分後。

 

コンコンコン

 

と、扉をノックされた音が医務室に響いた。

 

 

『織斑千冬、クラリッサ・ハルフォーフ、チェルシー・ブランケット、更識楯無だ。入って良いか?』

 

 

そうして、扉の向こうからそんな千冬の声が聞こえてくる。

マドカ達は視線を見合わせると、頷き合った。

 

 

「大丈夫ですよ」

 

 

「失礼する」

 

 

シャルロットが返答すると、と扉が開き千冬たち4人が医務室に入って来た。

 

 

「お嬢様!!」

 

 

「隊長!!」

 

 

「簪ちゃぁぁん!!」

 

 

チェルシーがセシリアに、クラリッサがラウラに、楯無が簪に駆け寄る。

 

 

「お嬢様!ご無事ですか!?」

 

 

「チェルシー......はい、大丈夫ですよ」

 

 

「良かったです...」

 

 

「隊長!大丈夫ですか!?」

 

 

「ああ、取り敢えず身体は問題無い。心配させて悪かったな、クラリッサ」

 

 

「隊長がご無事なら、大丈夫です」

 

 

「簪ちゅあん!!簪ちゅあん!!だ、だだだ大丈夫!?痛くない!?」

 

 

「お姉ちゃん...もう少しだけで良いからブランケットさんとハルフォーフさんみたいになって?」

 

 

「チョッと簪ちゃん!?」

 

 

チェルシーとセシリア、クラリッサとラウラの会話は主と従者、部下と上司という関係、そしてそれ以上の絆で結ばれたものだったのだが...

楯無の言葉だけはただの変態シスコンにしか感じなかった。

その為簪は思わず口が滑ってしまい、楯無はその場に倒れ込む。

そんな楯無の様子に、楯無と簪以外のこの場にいる全員がついつい苦笑いを浮かべる。

だが、直ぐに千冬は切り替えると真面目な表情に切り替える。

 

 

「さて、賑やかなところ悪いが......今回の襲撃で発生したお前たちのISの被害状況についてだ」

 

 

その瞬間に、千冬に向かって全員の視線が向けられる。

 

 

「銃騎士、ラファール・リヴァイヴ・カスタムⅡ、シュヴァルツェア・レーゲン、ブルー・ティアーズ、サイレント・ゼフィルス、甲龍、打鉄弐式、ヘル・ハウンド、コールド・ブラッド計9機。全てのダメージレベルがCを超えている。もう既にそれぞれの国や企業に修理依頼を出している。暫くの間ISは使えないと思え」

 

 

『はい』

 

 

千冬の言葉に、マドカ達が一斉にそう反応する。

それを確認した千冬は軽く息を吐くと全員の顔を見回した。

 

 

「......もしかしたら、マドカ達や、クラリッサ達も考えているのかもしれない。『自分たちだけでは何も出来なかった』と」

 

 

『っ...!!』

 

 

千冬の言葉を聞いた全員が表情を驚いた、それでいて悔しそうなものに変え千冬の顔を見る。

そんな反応を見た千冬は

 

 

「やっぱりな...」

 

 

と呟くと、真剣な表情を浮かべながら言葉を発する。

 

 

「...気に病むな、とは言わない。私がお前たちの立場でも、きっとそう感じていただろうからな。その上で聞いて欲しい事がある」

 

 

『......』

 

 

マドカ達はジッと千冬の言葉を聞いている。

 

 

「...仮に、私だけがいたとしても、この襲撃は終わらなかった。お前たちが戦ってくれたから、お前たちが耐えてくれたから、私は間に合ったんだ。気休めに聞こえるかもしれない。でも、それでも...お前たちがいてくれたから、私は戦えたんだ」

 

 

「お姉ちゃん...」

 

 

「だから、お前たちこそ誇れ。自分たちの功績を。お前たちが居たからこそ、学園は守られた」

 

 

微笑みながら千冬が言ったその言葉は、全員の心に響いた。

それから、と。

千冬は再び語り始める。

 

 

「私も、そして一夏も、1人では何もできない。協力してくれる者たちがいるからこそ、思いっきり戦うことが出来る。お前たちは無理に撃墜しようとしなくて良い。自分のやれる事、やるべき事をしてくれるだけで十分だ。私は教師だからな。生徒を守るのも私の仕事だ」

 

 

千冬は先程までよりも濃く笑みを浮かべる。

その言葉を聞いて、マドカ達は暫くそのままジッと千冬の事を見ていたが、やがて笑みを浮かべる。

 

 

『...はい!!』

 

 

全員のしっかりとした返事を聞いた千冬は部屋を出る旨を伝えるために口を開こうとした。

その瞬間に、廊下から慌ただしい足音が聞こえて来た。

一斉に視線を扉に移すと、

 

 

コンコンコン!

 

 

『や、山田です!織斑先生はいらっしゃいますか!?』

 

 

扉がノックされた後、焦ったような真耶の声が聞こえて来た。

 

 

「はい、居ます。山田先生、どうしましたか?」

 

 

千冬がそれに応対すると、勢いよく扉が開く。

そうして息を切らした真耶が入って来た。

 

 

「た、大変です!た、橘君が行方不明になりました!」

 

 

『なっ...!?』

 

 

真耶の発した衝撃的な言葉に、全員がそう反応する。

 

 

「行方不明って...どういう事ですか!?」

 

 

「そのままです!橘君が、教室を始めとした何処にもいないんです!」

 

 

「...捜索状況は?」

 

 

「半壊したアリーナの状態を確認している教員以外は全員捜索しています!」

 

 

「.......分かりました、私も捜索します」

 

 

「私達も行きます!」

 

 

「ええ!」

 

 

「ああ!」

 

 

真耶の言葉に、千冬、楯無、チェルシー、クラリッサの順でそう返答する。

 

 

「取り敢えず今は安静にしておけ。それから、マドカ達には伝えたが明日には事情聴取か会議がある。覚えておけ」

 

 

『はい』

 

 

千冬はマドカ達にそう声を掛け、マドカ達は一斉にそう返事をする。

それを確認した5人はそのまま医務室から出て深夜を探しに行くのだった。

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

襲撃の日の翌日。

今日は昨日の襲撃を受けて臨時休校である。

そして会議室には昨日交戦した専用機持ち全員と、十蔵や千冬を始めとした教員全員が揃っていた。

しかし、この会議室内はとても重苦しいものになっていた。

それは昨日襲撃を受けたからでも、学園のアリーナが半壊したからでもない。

深夜が、行方不明だからである。

 

 

昨日、千冬達も加わり学園中を探したのだが、発見することは出来なかった。

寮の部屋は特に荒らされた形跡は無く、靴も無かったので自分で寮の外に出たのは明らかだった。

その後生徒達への聞き込みで1度も教室には来ていないが、廊下には見かけた事。

そして、屋上に続く階段の方向へと向かって行ったことは分かった。

だが、そこまでだった。

それ以降の深夜の行動は何一つ分からなかった。

 

 

今日も先程まで専用機持ち達も加わり捜索を行ったが、形跡すら見つけられなかった。

その事もあり、会議室内には重苦しい雰囲気が漂っていたのだ。

 

 

「それでは、これより事後報告会を始めます」

 

 

この重苦しい空気を突き破るように、十蔵がそう言葉を発する。

その瞬間に、全員の視線が十蔵に集まる。

 

 

「それでは先ず山田先生、お願いします」

 

 

「はい」

 

 

十蔵に指示を出された真耶が立ち上がり、昨日起きたことを改めて言葉にする。

 

 

「専用機持ち限定タッグマッチが第一、第二アリーナで行われている最中に事件は発生しました。2つのアリーナのシールドエネルギーを突き破り、それぞれのアリーナに襲撃者が4名ずつ侵入しました」

 

 

真耶はしっかりと確認するように言葉を発していく。

 

 

「アリーナにて試合をしていた専用機持ち達と襲撃者は交戦を開始。第一アリーナには更識生徒会長とウェルキンさんが、第二アリーナにはハルフォーフさんとブランケットさんが助けに入りました。しかし、襲撃者が有利な状況は変わらず、更識生徒会長、ハルフォーフさん、ブランケットさん以外の人達はISを破壊されてしまいました。そして、その時...」

 

 

ここまで言って、真耶は視線を千冬の方に向ける。

それにつられ他の人達も千冬に視線を向ける。

 

 

「...織斑先生が専用機を身に纏い、それぞれのアリーナで残っていた襲撃者を撃破しました」

 

 

真耶のその言葉を聞いた千冬は軽く目を閉じる。

 

 

「そしてその一連の出来事の裏で橘君の行方が分からなくなりました。以上です」

 

 

真耶はそう言い、席に座る。

 

 

「山田先生、ありがとうございました。専用機持ちのみなさん、織斑先生、何か違う事はありますか?」

 

 

『ありません』

 

 

十蔵の言葉に全員が一斉にそう返事をする。

その返事を聞いた十蔵は頷くと、次の言葉を発する。

 

 

「それでは質問を開始します。先ず、織斑先生。あの専用機はなんなのですか?」

 

 

余計な言葉などいらないと言わんばかりに、十蔵は千冬にそう切り込む。

その質問と同時に再び千冬に視線が集まる。

千冬は軽く息を吐くと、天井を見上げた。

 

 

「...束、頼む」

 

 

「はいは~い!!呼ばれて飛び出てじゃかじゃかじゃ~~ん!!」

 

 

バァン!!

 

 

千冬の呟きと同時にそんな声が会議室に響いたかと思うと、天井から束が派手に登場した。

地面に着地した束は『キラン』という擬音が似合いそうなポーズを取ってみせる。

急に現れた束に千冬を除く全員が驚きの表情を浮かべる。

 

 

「やぁやぁマドちゃん久しぶり!たっばねさんだぞぉ~~?」

 

 

「...久しぶりです。それで、何で来たんですか?」

 

 

「ん~~?ちーちゃんが昨日『会議で専用機について聞かれるから説明頼む』って言われたから来たんだ!!」

 

 

専用機についての説明。

その言葉を聞いて全員が察した。

この専用機の開発者は...

 

 

「ちーちゃんの専用機、その名も暮桜・明星!!ちーちゃんが現役時代に使っていた暮桜を束さんが改修、そしてアップデートした第五世代型ISだよ!!」

 

 

『第五世代!?!?』

 

 

束の言葉を聞いた千冬以外の全員がそう驚愕の声を発する。

今この世界の最先端のISは第三世代型。

その次の第四世代すら通り越した第五世代型ならば、驚かない訳が無い。

 

 

「第四世代型は展開装甲を用いた全領域・全局面展開運用を目指した世代。そして第五世代はそれすら使わずにありとあらゆる場面での活動が可能な世代。まぁ、ちーちゃんの戦闘スタイルに合わせて暮桜・明星はかなり近接特化にしてるけど」

 

 

束は自分の発明品を自慢するからか、キラッキラした表情でそう語る。

その反面、千冬は頭が痛いと言わんばかりに眉間を押さえ、それ以外の全員は呆気に取られたかのような表情を浮かべる。

 

 

「ああ!それと、暮桜・明星は何処の国にも属して無い機体だよ」

 

 

「...篠ノ之博士、どうい「おっとクラちゃん?この間名前で呼んでって言ったよね?」た、束さん、どういう事ですか?」

 

 

クラリッサが束にそう質問をする。

束は千冬の背後から抱き着きながら声を発する。

 

 

「そもそも、ちーちゃんは日本代表のIS操縦者だったけど暮桜は束さんが直接ちーちゃんに手渡した機体。つまりは暮桜はマドちゃんの銃騎士みたいに個人所有のISなんだ。そんな暮桜を改修した暮桜・明星もちーちゃん個人所有のISって事」

 

 

「鬱陶しい!」

 

 

「アハハ!ごめんごめん~~」

 

 

背中から抱き着かれている千冬は束に向かって裏拳を放ち、束は笑いながらひらりと躱す。

2人のそんな光景を見ても、他の人達の表情は変わらなかった。

 

 

「だから、倉桜・明星を大々的に使っても大丈夫だって事。それに、ブリュンヒルデであるちーちゃんなら良く分かんない奴らからも文句は言われないだろうしね」

 

 

「......ブリュンヒルデに権力は無いんだぞ、束」

 

 

「それはそれだよ。権力は無くても、影響力は随一だよ。そんなちーちゃんに下手に何かしたら世界中から大バッシングだよ」

 

 

二ヒヒ、と笑みを浮かべながら束はそう言い、束の言葉を聞いた千冬はため息をつく。

 

 

「それじゃあ、束さんはそろそろ帰るね!みんな、束さんのお気にのいっくんの事をよろしくね!バイビー!!」

 

 

最後にその言葉を残し、束は一瞬で会議室から消えた。

嵐のように出現し、嵐のように去る。

そして嵐の後には、静けさがやって来るのだ。

事実、会議室は始まる前とは違い何ともいない雰囲気と静けさが支配していた。

 

 

「......取り敢えず、私の専用機に関しては以上です」

 

 

「あ、ありがとうございました」

 

 

そんな空気の中千冬がそう声を発し、十蔵がなんとか絞り出した声で返答する。

そして十蔵は1度大きく咳ばらいをすると次の話題に切り替える。

 

 

「それでは、次にIS学園の被害状況に関してです。榊原先生、お願いします」

 

 

「はい。先ず、第一、第二アリーナは共に半壊。修復には3ヶ月程かかる見通しです。しかし、アリーナ以外には被害は発生しておらず、一般生徒は全員怪我も無く無事なのが確認されています」

 

 

全員が無事。

その事を聞いた交戦した全員が安心したかのような声を発した。

やはり改めてそう言われると、自分たちが交戦した意味があると思えたのだろう。

 

 

「そして、本人達は知っているかと思いますが更識生徒会長、ハルフォーフさん、ブランケットさんの専用機は全てダメージレベルがCを超える損害を受けてしまい暫くの間は使用が出来ない状況です。以上です」

 

 

「榊原先生、ありがとうございました」

 

 

十蔵の言葉を聞いた菜月はそのまま席に座る。

 

 

「それでは次に、橘君の捜索状況についてです。フランシィ先生、お願いします」

 

 

「はい。昨日から行方が分からなくなった橘君ですが、依然として行方どころか形跡すら見つかっていません。日本政府を始めとした世界各国や国際IS委員会にもこの旨を報告しましたが、情報は何一つとして入って来ていません」

 

 

その言葉を聞いた全員が難しそうな表情を浮かべる。

全員で探し回ったのにも関わらず、IS学園からは痕跡すら発見出来ず、世界各国からの情報も何もない。

こうなると、深夜は何処か発見できない所に身を潜めている、もしくは死亡しているとしか考えられない。

前者の場合、1人で隠れるのには限度がある。

つまるところ、何処かの組織と共に居る可能性が高いのだ。

襲撃者に連れ去られたのか、それとも。

自分から付いて行ったのか。

 

 

「これより、全世界での橘君の捜索が始まりました。今後、少しでも情報が発見され次第連絡が入ってきます」

 

 

「分かりました...これで予定していた報告は以上です。他に何かある方はいますか?」

 

 

十蔵のその言葉には誰も反応しなかった。

 

 

「では、以上で報告会を終わります。みなさん、お疲れ様でした」

 

 

十蔵のその一言で、この報告会は終わるのだった。

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

世界の何処かにある、名もない...いや、元々はあったが今は『R-44』という識別番号が割り振られているだけの基地。

今此処では、とある実験が行われていた。

 

 

「あ、が、がぁあああああ!!」

 

 

基地内に響く、男の叫び声。

男とは言ってもまだ少し幼さが残る、高校生くらいの少年くらいの声だ。

その声の発生源。

そこは基地の中でもかなり奥の方に存在する研究室。

その研究室の中には、かなり大勢の人間が存在した。

しかし、その姿を全く関係ない第三者が見たら異様に感じる...いや、人によっては恐怖すら抱くだろう。

それは何故か。

 

 

「ぐぅ、がぁあああああ!!」

 

 

先程から声を出している少年には体中に様々なプラグが刺さっており、そのプラグの先には様々な計測機器や薬品の入った点滴袋などが繋がっていた。

そしてその少年を囲むように白衣を身に纏いガスマスクを装着した人物が7人存在した。

 

 

「数値はどうだ?」

 

 

「特にこれといったものは無い。一般的なアジア人の男子と変わらん」

 

 

「それなら、何故コイツは...」

 

 

「現状は分からない」

 

 

「おい、そろそろ耐え切れなくなるんじゃないか?」

 

 

「そうだな...貴重なサンプルだ、つぶれてもらっては困る」

 

 

「良し、出力をゼロにする」

 

 

会話の後、ガスマスクの1人が装置をいじると少年の叫び声は消えて行った。

 

 

「気絶したか?」

 

 

「ああ......点滴以外のプラグは抜いてやるか」

 

 

「なんだ珍しい。お前が実験体に優しいだなんて」

 

 

「コイツがつぶれると俺までつぶされるからな。世界2つしかない実験体の片方だし」

 

 

「確かにな」

 

 

ガスマスク達はそう会話しながら手際よく少年からプラグを抜いて行く。

まるで、何度も同じ事を繰り返しているかのように。

 

 

「しっかし、上は如何やってコイツを?」

 

 

「さぁ?話に聞く限りでは自分から来たらしいぞ」

 

 

「自分からぁ?」

 

 

「ああ。何でも『俺にも力を!!』とかなんとか言っていたみたいだ」

 

 

「ふ~ん...まぁ、俺達には関係ない」

 

 

「そうだな。アイツを研究し、ついでに薬品投与で身体能力を上げればいいだけだからな」

 

 

『ハハハハハ!!』

 

 

ガスマスクの7人はそう笑い合うと少年を放置して研究室から出て行った。

 

 

「あ、が、ぁ...これで、俺も、強く...」

 

 

この場に放置された少年は、虚ろな目をしながらそう呟くのだった。

 

 

 

 




IS学園は戦力が大幅に下がってしまいました。
大変だぁ...!!

次回も何時になるか分かりませんが、楽しみにしていてください!

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