今回もお楽しみください!
三人称side
IS学園が襲撃を受けてから3日がたった。
もう既にIS学園の臨時休校は解除され既に授業が再開している。
3日たった今、世界中が捜索しているのにも関わらず深夜の行方は分かっていないし、深夜がいた痕跡も見つかっていない。
IS学園の生徒達だけでなく、世界各国でこのニュースは報道され、世界を驚愕させた。
まぁ、『これで私達の敵が1人いなくなった!』と騒ぐ女尊男卑主義者もいたりしたのだが。
そんなこんなで、授業が終わった放課後。
IS学園の校門近くにはクラリッサやチェルシー、千冬を始めとした全専用機持ちが集合していた。
集まっている理由は単純明快。
今日、一夏がIS学園に帰って来るからである。
昨日のうちに『PurgatoryKnights』(に伝言を頼んだオルコス)から一夏が放課後に帰って来ると連絡があったのだ。
その為今こうやって集まり、一夏の事を待っていたのだ。
「「......」」
待っているメンバーの中でやはりというかなんというか、クラリッサとチェルシーは物凄くソワソワしていた。
発熱して倒れたのに、看病すら出来なかった大切な恋人が帰って来る。
そんなもの、ソワソワしない方がおかしい。
一夏はしっかりと元気になっているのか、看病が出来なかった事に対してどう思ってるのか。
気になる事を上げて行けばキリがない。
そうして、そこから大体10分後。
「う~ん...何処改良した方が良いのかなぁ?」
《やはり、今日急に団員が増えたからまだ纏まりきってないんだろう。もう少し考えれば良いデッキになる》
「なるほどなぁ」
「っ!声が聞こえる!」
IS学園から続くモノレール駅の方から、話し声が聞こえて来た。
全員は顔を見合わせ会った後、ガバッと校門に視線を向ける。
《なんか、ごめんなさいマスター》
「気にすんな。寧ろ、こうやってデッキを考えるのは楽しいからな」
《生粋のカードゲーマ―ですね》
「バディファイトは俺の中でISと同じくらいの優先度だ」
《バディファイトが無いと我らとは共に居れないからな》
声はドンドンと大きくなってくる。
だが、それと同時に全員が首を傾げた。
何故なら、一夏とオルコス以外の声が聞こえてくるのだ。
一夏とオルコスの声よりも高い、女性的な声。
それも2人分。
疑問を感じるのは当然だろう。
そうして、一夏が校門に姿を現した。
『えっ?』
「あっ」
その瞬間にこの場にいた全員が呆気に取られたような声を浮かべ、一夏もまた同じような表情を浮かべた。
それは何故か。
一夏と共に、一夏以外の人物がその場にいるからだ。
《フム》
先ずはオルコス。
これは良い。
オルコスは一夏のバディ、常に一緒に居るのは当然だろう。
だが、問題はここからだ。
《あ、えっと...アハハ...》
《...マズかったですかね?》
一夏の右手を握る白髪で麦わら帽子を被った女の子と、その女の子と似た容姿を持つ白髪の女性。
そんな2人が、居たからである。
『......誰!?』
その2人を見て、千冬達はそう声を発するのだった。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
一夏side
「この瞬間!雷陽団団長 バールバッツ・ドラグロイヤーの効果発動!デッキの上から5枚見て、その中の《雷帝軍》のモンスター2枚をサイズ0扱いでコールする!」
《さぁ、この剣に集え!!》
ヒーローWでジェネシスさん達と会ってダークコアデッキケースを回収した後。
俺は今からバディファイト出来る人達と連絡を取り、バディファイトしていた。
そして、今は最後に最強のバディファイター、牙王さんとファイトしているんだが...ピンチ!!
俺のライフはまだ12ある。
だけれども、バッツ様の3回攻撃『バッツの加護 “
それに俺の場には何もいない。
そんな中で、2体の追加が来るのだ。
かなりピンチ!
「センターにコール、超武装逆天竜 ドラムバンカー・ドラゴン!レフトにコール、逆天太陽竜 バルドラゴン!」
《しゃあ!派手に、行くぜ!》
《バル、頑バル!!》
「マジィ!?」
おお、スゲェ!
牙王さんの歴代バディが全集合してる!
...じゃなくて!
ピンチ!
「行くぜドラム!ファイターに、アタック!」
《雷電の一撃!ドリルラム・インパクト!!》
「うわぁ!?」
ライフ12→9
「次にバルだ!ファイターにアタック!」
《一夏、覚悟バル!》
「ぐぅ!?」
ライフ9→7
「はぁ、はぁ...」
耐えはした。
でも...!!
「ファイナルフェイズ!」
牙王さんはそう天高く宣言する。
やっぱり...!!
「このターン俺が4回以上攻撃していて、バッツがいるときに使える、必殺技!!」
「だが、ゲージはもう1しか...!!」
「この必殺技は、俺がこのターン攻撃した回数だけ払うゲージが少なくなる!俺が攻撃したのは11回!よってゲージ1で、キャストぉ!!」
牙王さんはもう宇宙にまで飛び出して巨大な槍の背後に周る。
「轟天雷槍 ×天、アルティメットぉぉぉ...バスターァァァァァァアアアアア!!!!!」
そうして、牙王さんはその槍を殴って俺の方に飛ばす。
轟天雷槍 ×天アルティメットバスターのダメージは、バディファイトの中でも最大の20。
つまり...
「うわぁあああああああああああああああ!!!!」
ライフ→7→0
『GameEnd Winner,MIKADO GAOU』
「押忍!ありがとうございました!」
煉獄騎士の鎧はダークコアデッキケースに戻り、俺と共に転がっていく。
俺の負けだぁ!
「負けたぁ!!」
「へへへ、俺の勝ちだ!」
やっぱり牙王さんは強い...
流石伝説のバディファイター。
約3年前に始めたばっかりの俺とはレベルが違う。
いや、3年でも長い方なんだけどね。
「2人とも、お疲れ様~~!たこ焼き出来たわよ~~!!」
「おう!パル子、ありがとうな!」
「パル子さん、ありがとうございます」
そんな事を考えていると、ピンク髪の女性...牙王さんの奥さん、未門パル子さんが手にたこ焼きの入ったプラスチック容器6つを持ちながらこちらに駆け寄って来た。
パル子さんは元々バディファイトの実況をしている人だったのだが、結婚と共に引退し、今では未門家を支えている。
《疲れたぜ》
「ほら一夏、大丈夫か?」
「はい...ありがとうございます」
牙王さんが差し出してくれた手を握り、立ち上がる。
服に付いている土を払ってから隣に落っこちてるダークコアデッキケースを手に取る。
「オルコス、白式、白騎士、出てきていいぞ」
《ああ》
《は~い》
《分かりました》
俺がそう声を発すると、ダークコアデッキケースから3つの声が響き、3枚のカードが飛び出て来る。
そして3枚のカードは光るとそれぞれ姿を変える。
オルコスSDと、そして麦わら帽子を被った白髪の少女と、その少女によく似た容姿の女性...そう、白式と、白騎士だ。
先程博士の研究室でジェネシスさんとジェムクローンさんに見せられたもの。
それが、白式と白騎士の身体だったのである。
ジェムクローンさんがジェネシスさんに造られた事から分かるように、ジェネシスさんはモンスターを造ることが出来る。
その技術を応用して、白式と白騎士の身体を造ったらしい。
博士曰く
「提案したのははかせだけど、しっかりと白式と白騎士が納得し、望んた事だよ。一夏君を支えるためにね」
との事。
そして、ダークコアデッキケースから2人の意識を身体に移した。
これで、白式と白騎士はそれぞれ『新生煉獄騎士団 ホワイトタイプ・ドラゴン』『新生煉獄騎士団 ホワイトナイト・ドラゴン』として生まれ変わったのだ。
そうして、白式と白騎士はISのコア人格から肉体を持つモンスターとなったのだ。
もう脳内会話は出来なくなってしまったが、これからは直接話せるようになった。
これは素直に嬉しいし、2人が俺を支えてくれるためって言ってくれたのは更に嬉しい。
「ほら、みんな。たこ焼きよ。」
「ありがとうな、パル子」
《フン!受け取っておいてやる》
「ありがとうございます、パル子さん」
《受け取っておこう》
《ありがとうございます!!》
《料理を食べるのは初めてですね...》
牙王さん、バッツ様、俺、オルコス、白式、白騎士の順でパル子さんにそうお礼を言う。
「「いただきま~す!!」」
パル子さんから受け取ったたこ焼きを食べる。
その瞬間に、俺のたこ焼きの10倍位美味しい。
く、なんでこんなに差が出るんだ...!!
《なるほど、これは...》
《初めて料理食べた!美味しい!》
《なるほど、これはマスターが料理に凝るのが分かる気がします!》
煉獄騎士団員たちがそう感想を漏らしていく。
そうか、2人は今まで食べ物なんて食べた事無かったな。
《おい一夏。そろそろ戻るって言ってたんじゃないか?》
そんな事を考えていると、バッツ様がそう声を発する。
「確かに、そろそろ戻ろうかな」
《なら待て。急に戻るとまずいだろう。『PurgatoryKnights』に連絡を入れてから戻る。そのまま学園に連絡を入れてもらうから、学園に帰るなら明日以降だ》
「確かに」
オルコスの言う通りだな。
急に帰ると迷惑掛かるから、いったん『PurgatoryKnights』に帰るか。
「そうだ一夏。帰るんならお土産があるぜ」
「お土産...ですか?」
「おう!天武のじっちゃんからだぜ」
天武様から...?
俺がそう考えていると、牙王さんから1枚のカードを手渡される。
これは...
「......俺、このカードデッキに入れられないんですけど」
「まぁまぁ、持ってるだけ持っとけ。デッキには入らなくても、ディザスターフォース使えば一応使えるだろ?」
「...確かにそうですね。じゃあ貰っておきます」
そうして、俺はそのカードをポケットを仕舞う。
「それじゃあ、俺達はそろそろ帰りますね」
「おう!またバディファイトしようぜ!」
「一夏君、元気でね!」
《フン!俺様達に追いつけるよう、精進するんだな》
「ハハハハ!それじゃあ、失礼します」
牙王さん、パル子さん、バッツ様にそう言ってから、俺達はいったんダークネスドラゴンWに戻り、煉獄騎士団たちに白式と白騎士の事を説明した後、『PurgatoryKnights』に向かう。
そうして『PurgatoryKnights』で社長と久しぶりに会った。
体調面について根掘り葉掘り聞かれたが、特に問題なく、既に完調していると伝えた。
なんとなく社長はまだ心配そうだったが、俺が大丈夫だと言ったので一応は納得してくれたようだ。
そして束さんにも顔を出そうとしたがなんでも今日は用事があって外に出てるから今はいないとの事だった。
あの束さんが用事...
なんなのだろうか?
気になるけど、まぁ女性の用事を詮索する訳にもいかないから特に何も聞かなかったけど。
そして社長とクロエさんに白式と白騎士の事を説明すると、やはりというかなんというか、滅茶苦茶驚いていた。
まぁ、そりゃそうだろうな。
急にISがモンスターになりました何て言われたら驚くに決まってる。
俺も驚いたし。
そんなこんなで翌日の放課後。
俺はオルコス、白式、白騎士の3人と共にIS学園に向かって行った。
「う~ん...何処改良した方が良いのかなぁ?」
俺はオルコスにデッキの改良案を尋ねる。
《やはり、今日急に団員が増えたからまだ纏まりきってないんだろう。もう少し考えれば良いデッキになる》
「なるほどなぁ」
確かに、今日急に白式と白騎士をデッキに入れたから纏まりきってない感じは否めない。
《なんか、ごめんなさいマスター》
「気にすんな。寧ろ、こうやってデッキを考えるのは楽しいからな」
《生粋のカードゲーマ―ですね》
「バディファイトは俺の中でISと同じくらいの優先度だ」
《バディファイトが無いと我らとは共に居れないからな》
白式と手を繋ぎ、そんな会話をしながら校門に向かって行く。
さてさて、もうすぐで校門だな。
ああ、早くクラリッサとチェルシーに会いたい...
そんな事を考えながら校門を通る。
『えっ?」
「あっ」
その瞬間に、何故か集まっていたクラリッサにチェルシーに、千冬姉、そして深夜を除く専用機持ち達。
全員が呆気に取られたような声を発し、俺もつられてそんな声を出してしまう。
《フム》
《あ、えっと...アハハ...》
《...マズかったですかね?》
オルコス、白式、白騎士の順でそう声を発する。
『......誰!?』
みんなは一斉にそう声を発する。
まぁ、そりゃあそうだよね。
えっと、どうしようか...
「い、いいい一夏?そのお2人の女性はいったい?」
「千冬姉、落ち着け餅つけ」
「わ、分かった。取り敢えずもち米を...」
「本気で餅つこうとするな!」
こういう日本の伝統だろうが!
「い、一夏?誰なの、その人...」
「一夏?正直に...」
「説明する説明する」
クラリッサとチェルシーは何処か動揺したかのようにそう聞いてくる。
俺はチラッと白式と白騎士に視線を向ける。
(話に合わせてくれ!!)
俺のアイコンタクトの意図を察したのか、2人は頷く。
「俺の新しいサポートロボだよ」
『サポートロボ?』
「ああ。今までのロボはドラゴン風だっただろ?そしたら主任が『今度は女の子風にしてきた!!』って事で、この2人が来たんだ。すまないが、自己紹介をしてくれないか?」
《はい。新生煉獄騎士団 ホワイトタイプ・ドラゴンです。白式と呼んでください》
《新生煉獄騎士団 ホワイトナイト・ドラゴンです.......白騎士とお呼びください》
そうして、白式、白騎士の順でそう挨拶をして頭を下げる。
チラッとみんなの事を見ると、やはりというかなんというか驚いた表情をしていた。
まぁ多分、白騎士という名前を聞いたからだろう。
ISに関わるものなら始原のISの名前くらい覚えている。
それと同じ名前を名乗られたら驚くに決まってる。
特に千冬姉は白騎士のパイロットでもあったのだ。
多分1番驚いてる。
《...お久しぶりです》
「っ...!!」
白騎士がボソッと千冬姉に向かってそう呟き、千冬姉は息をのむ。
これでもう、伝わっただろう。
「戻れ」
《了解した》
《分かりました、マスター》
《はい》
俺の指示に従いオルコス、白式、白騎士はカードに戻る。
そのカードを仕舞ってから改めてみんなの事を見る。
「......ただいま!!」
俺がそう言うと、みんなは一瞬驚いたような表情を浮かべるも直ぐに笑みを浮かべてくれる。
『お帰りなさい!!』
そして、そう返してくれるのだった。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
三人称side
「「一夏ぁ!!」」
「うぉお!?」
あの後、一先ず解散し各々の部屋に戻っていった一夏達。
そんな中でクラリッサとチェルシーは一夏の部屋に入り、取り敢えず一夏がダークコアデッキケース等々を机の上に置いた瞬間に抱き着いた。
急に抱き着かれた一夏は変な声を出すも踏みとどまり倒れる事は無かった。
「一夏、心配した!!」
「一夏が元気で、本当に良かった!!」
クラリッサとチェルシーは涙ぐみながらそう声を漏らす。
その言葉を聞いて、一夏は暫く固まるとそのまま2人の事を抱きしめ返す。
「ごめん、また、心配かけさせちゃったみたいで」
「...ううん、気にしないで。私達が勝手に心配してだだけだから」
「それでもだよ......心配かけさせてばっかりで、ごめんね」
一夏は自嘲する様な笑みを浮かべる。
そんな一夏を見て、クラリッサとチェルシーは腕に籠める力を強くする。
「一夏、自分を下げないで」
「確かに私達は心配しちゃうけど、一夏は悪くない」
「......ありがとう」
2人の言葉に、一夏は笑みを浮かべながらそう返す。
そうして、一夏も腕に力を籠める。
暫くの間3人はそうして互いの事を抱きしめ合う。
「...なぁ、2人とも」
「ん?一夏、どうし」
ちゅ♡
一夏がクラリッサとチェルシーに声を掛け、それに反応したクラリッサに一夏がキスをする。
「ん、んんん...んんん///」
「んぁ...んちゅ」
大体1分経った時、一夏はクラリッサの唇から自分の唇を離す。
2人の唇を繋ぐ唾液の糸が空中で切れる。
「チェルシー...」
「一夏...」
クラリッサとのキスを終えた一夏はチェルシーにもキスをする。
「んぅ...んちゅ...んぁ...///」
「んぅ...うん......」
チェルシーとのキスも大体1分くらい続いた。
唇を離すと、唾液の橋が架かり、切れる。
「...久しぶりだしさ。今日くらいは...良いじゃん?」
一夏はニヤリと少し子供っぽい...でも、少し大人のような色気を感じさせる笑みを浮かべる。
そんな一夏を見て、クラリッサとチェルシーは顔を真っ赤にしながら、コクリ、と頷いた。
そうして、3人は朝まで愛しあったのだった...
(...後、どれくらい持つのかな?俺は、この幸せな時間は.......)
新生煉獄騎士団 ホワイトタイプ・ドラゴン
ダークネスドラゴンW/ヒーローW
サイズ0
攻撃力3000
防御力1000
打撃力1
武装騎竜/白竜/ブレイブマシン/IS
■アタックフェイズ中、このカードがカードの効果で破壊された時、相手のゲージ1枚をドロップゾーンに送るか相手にダメージ2!
■このカードがソウルにあるサイズ2以上の《武装騎竜》は『反撃』を得て、相手の効果でソウルを捨てられない。
フレーバーテキスト
マスターの為に、戦う!
新生煉獄騎士団 ホワイトナイト・ドラゴン
ダークネスドラゴンW/ヒーローW
サイズ1
攻撃力5000
防御力1000
打撃力1
武装騎竜/白竜/ブレイブマシン/IS
■アタックフェイズ中、このカードがカードの効果で破壊された時、デッキからカードを2枚ドローする。
■このカードがソウルにあるサイズ2以上の《武装騎竜》の攻撃力+5000し、1枚で攻撃している攻撃は無効化されない!
フレーバーテキスト
マスターの事は、私達が支えます!
祝!
白式と白騎士のモンスター化!
連載開始当初からずっと考えていたことが漸く出来ました!
次回も何時になるか分かりませんが、楽しみにしていてください!
評価や感想、誤字報告もよろしくお願いします!