無限の成層圏と煉獄騎士   作:ZZZ777

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もうみなさんお分かりかもしれませんがこの襲撃は8巻のワールド・パージの代わりです。
どうしても電脳世界に行く理由が無かったもんで。

今回もお楽しみください!


解放せよ、竜のチカラ

三人称side

 

 

以前の襲撃により専用機を破壊されてしまった専用機持ち全員が修理が完了した各々の専用機を受け取りに行くために学園を離れていたある日。

IS学園はまたも襲撃を受けていた。

しかも、今回は専用機持ちが千冬含め5人だけ。

訓練機を使用して直ぐに交戦できる教員が真耶1人だけというかなりの極限状態での襲撃。

更には、襲撃者は2部隊…改造品である黒いISを身に纏い真正面から突っ込んで来る部隊と、IS学園に侵入する為にひっそりと歩いて来ている部隊がいた。

一夏の見立てでは別組織の可能性もある2部隊。

一先ずは6人でそれを対処しないといけないのだ。

その為、侵入部隊には千冬と真耶が、それ以外の部隊には一夏、クラリッサ、チェルシー、楯無が対応する事になった。

 

 

IS学園、地下。

生徒達はそもそも存在すら知らず、教員のごく一部しか立ち入りを許可されていない場所。

そんな場所を、学園の関係者ではない集団が移動していた。

 

 

「…隊長、気配はありません」

 

 

「良し、行くぞ。ここからはISを使用する」

 

 

『了解』

 

 

その集団はISを展開する。

ステルス仕様が施されたそのISは、アメリカが開発した第三世代型ISのファング・クエイク。

彼女たちの正体は、アメリカ軍特殊部隊名もなき兵たち(アンネイムド)

その部隊名の通り個々の名前を持たず、隊長と呼ばれるリーダー以外は数字で呼ばれている。

 

 

「しかし隊長。本当に此処にチフユ・オリムラの専用機があるのですか?にわかには信じられないのですが…」

 

 

隊員の1人が隊長にそう声を掛ける。

そう、アンネイムド達がIS学園に侵入している理由。

それは一夏の推測通り、この場にあるとされている千冬の専用機…暮桜だった。

 

 

「……それは分からない」

 

 

「ならば隊長、あのIS部隊はなんなのですか?話には聞いていませんでしたが…」

 

 

「少なくともアメリカ軍ではない」

 

 

アンネイムド達は小声でそう会話しながら進む。

侵入しているのにも関わらず会話をしているのは、単純にISを身に纏っているという安心感があるからだろう。

そしてそんな隊長だが、表情は少し曇っていた。

急に指示を出された今回の侵入。

目的の物がそこにあるのかすらはっきりしておらず、しかも謎の部隊が同時に襲撃をしている。

そんな状況での侵入は、疑問を持たざるを得なかった。

 

 

「………話はここまでだ。行くぞ」

 

 

『了解』

 

 

体調が頭を振りながらそう言い、隊員たちはそう返事をする。

いくら疑問を感じていても命令は命令。

国の為にミッションを行う。

アンネイムドはそれだけである。

 

 

そうしてISのハイパーセンサーを使用しながらIS学園の地下を進み続ける。

 

 

「っ!反応あり、構えろ」

 

 

ここで、隊長が進路の先に1つのIS反応を捕捉した。

指示を出し、その指示を聞いた隊員たちは迅速に武装を構える。

そうして慎重に進むと、1機のISを目視出来るようになった。

訓練機であるラファール・リヴァイヴ。

そしてそれを身に纏う緑髪で眼鏡を掛けた女性、真耶。

 

 

「ここから先は通しませんよ」

 

 

何時もの少しドジっ子のような雰囲気はもうない。

そこにいるのは、生徒を、学園を守るために戦う戦士だった。

 

 

「フン、貴様1人で何が出来る」

 

 

隊長は真耶に対してそう声を発する。

アンネイムド達は、真耶の事を知らない訳では無い。

嘗ては千冬の後継者とも言われた実力者で、IS学園の教師。

ISに関わっているのならば名前と顔くらいは知っている人物である。

しかし、アンネイムド達は余裕を崩さない……というより、崩す必要が無い。

いくら真耶が実力者でも向こうは1人に対してこちらは複数人。

身に纏っているISも真耶が第二世代の訓練機であるのに対し、自分たちは第三世代型。

人数においてもスペックにおいても、真耶に負けている所など何一つとしてないのだ。

 

 

「……確かに、私1人であなた達を止める事は不可能ですね」

 

 

真耶は少し自嘲地味な笑みを浮かべながらそう言う。

 

 

「なんだと……」

 

 

そんな真耶の態度に、隊長は怪訝そうな声を発する。

自分でわざわざ止める事は不可能だと言う真耶。

しかし、この場に真耶のラファール以外のIS反応は無い。

ならば何故真耶は自分たちの前に姿を現したというのか。

隊員たちもハイパーセンサーを使用するが、同じく真耶以外にISの反応を確認できない。

 

 

「だって私は」

 

 

真耶はそう言うとその両手ににサブマシンガンを二丁展開する。

その瞬間にアンネイムド達は一斉に周囲を警戒する。

しかし、警戒するのは真耶の方向だけ。

その為気が付かなかった。

自分たちが来た方向から迫ってきている生身の人間の事など。

 

 

「注意をそらすためのおとりなんですから♪」

 

 

「そういう事だ」

 

 

ズバッ!!

 

 

真耶の言葉の後、別の方向から声が聞こえてきた。

そして振り返ろうとしたその一瞬で

 

 

「なっ…!?」

 

 

「なん、で、SEが…!?」

 

 

アンネイムド達が身に纏うファング・クエイクのSEが0になっていた。

機体が強制解除され、地面に落ちる。

そうして衝撃で意識が朦朧とする中、アンネイムド達は見た。

真耶の隣に立つ、こちら側に背を向ける1機のIS。

光り輝くエネルギーブレードを振り抜いた後の体勢だが、こちらに視線を向けている為顔を視認出来た。

 

 

「ブリュン、ヒルデ……」

 

 

「背中がお留守だったな。次からは、ISだけじゃなく生身の人間の反応にも注意する事だ」

 

 

そのISを身に纏っている人物…千冬はアンネイムド達に向かってそう言う。

音もなくアンネイムド達の後ろに生身で周った千冬は、注意が真耶に向いている隙に暮桜・明星を展開。

瞬時加速(イグニッション・ブースト)を使用し一気に近づき零落白夜を発動。

アンネイムド達の間を通り抜ける瞬間に全員を切り裂きSEを一瞬でゼロにしたのだ。

 

 

「く、そ…」

 

 

千冬の言葉を聞いた隊長は最後にそう呟くと気絶した。

 

 

「……真耶。こいつらの拘束は任せた。私は更識たちの援護に行く」

 

 

「え!?でも先輩、零落白夜を使ったんですからSEを回復させないと…」

 

 

千冬の言葉に真耶はそう驚きの反応を示す。

零落白夜は自身のSEを犠牲にする単一能力。

その為戦闘終了後はSEを補充しないといけなく、連戦出来ない。

少なくとも、改修前の暮桜の時は少しの訓練でもSEを毎回こまめに補充していた。

それなのに千冬は直ぐに連戦しに行こうとしているのだ。

現役時代から千冬の事を見ていた真耶だからこそ、物凄く驚いているのだ。

 

 

「…問題が無い。これがある」

 

 

そんな真耶に対して、千冬は暮桜・明星の両腕に付いている桜色のバンドを見せる。

 

 

「それは……?」

 

 

「第五世代兵器、『暁星の光』。零落白夜と連動した武装で、切り裂いた相手のシールドバリアーを吸収し、自分のSEに変換する武装…簡単に言うと、雪片弐型をRPGゲームの攻撃すれば回復する剣にするものだ」

 

 

「ええ!?」

 

 

千冬の説明を聞いた真耶はそう驚愕の声を発する。

その武装があれば、零落白夜を殆ど制限なく使用することが出来る。

つまり、一撃必殺級の攻撃がデフォルトにする事も出来るのだ。

そんなの驚かないわけが無い。

 

 

「まぁ、100%回復する訳では無いが…残りSE96%…十分だろう?」

 

 

「た、確かに…」

 

 

千冬のにやりとした笑みを見て真耶は呆然とそう返事をした。

目の前で笑みを浮かべる千冬は、まさに現役時代の世界最強そのものだった。

 

 

「それじゃあ先輩、この人達の事は任せてください!」

 

 

「ああ。任せたぞ!!」

 

 

そうしてここで真耶と千冬は分かれ、真耶はアンネイムド達の拘束をはじめ、千冬は地下施設から地上に出る。

 

 

「…一夏はあの武装を如何にかできる。となると、私が行くべきなのは……!!」

 

 

千冬はそう呟くと、楯無達がいる方向に飛んでいった。

そして、楯無、クラリッサ、チェルシー、途中参戦の教員たちが必死に抑えていた襲撃者たちを次々と零落白夜によって切り裂いていくのだった。

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

「くらいなさい!」

 

 

「ぐぅ…!?」

 

 

千冬がアンネイムド達を切り裂いたのと同時刻。

一夏は箒を含めた襲撃者と交戦を行っていた。

 

 

現在状況

 

一夏

ライフ7

手札4

ゲージ1

ドロップゾーン16枚

アイテム→新生煉獄騎士団の剣 エクスピアソード

設置魔法→死地への誘い

 

残SE9割

 

襲撃者A

残SE7割

 

襲撃者B

残SE4割

 

襲撃者C

残SE5割

 

襲撃者D

残SE6割

 

 

「俺のターン!」

 

一夏

手札4→5

ゲージ1→2

 

 

「キャスト!煉獄騎士よ、永遠なれ!ドロップゾーンのカード名に「煉獄騎士団」を含むモンスターを2枚まで手札に加える!!」

 

 

一夏

ライフ7→6

手札4→3→5

ゲージ2→1

 

 

「そして、今手札に加えた新生煉獄騎士団 ホワイトナイト・ドラゴンをセンターに、新生煉獄騎士団 ホワイトタイプ・ドラゴンをレフトにそれぞれコール!!」

 

 

《行きますよぉ~~!!》

 

 

《私達の出番です!》

 

 

一夏

手札5→3

 

 

一夏のコールと同時に、一夏の正面と左斜め前にモンスターが出現する。

その2体は、ドラゴンではあるのだが、どちらかというと女の子がドラゴン状のパワードスーツを纏っているかのような姿だった。

元々がISである白騎士と白式。

武装騎竜の細胞を使用して肉体を作ったとはいえ、大部分は適合しやすいようにヒーローWのロボットであるブレイブマシンのパーツを使用している。

その為、モンスター形態はかなり機械的なのだ。

 

 

「ドロップゾーンの新生煉獄騎士団 シルバースタッフ・ドラゴンをソウルに入れライフ2を払い、ライトにバディコール!煉獄騎士団の解放者 オルコスソード・ドラゴン!!」

 

 

《ハァ!!》

 

 

一夏

ライフ6→4→5

手札3→2

 

 

「ちっ…また変なのが…!!」

 

 

「さっき倒したのに…!!」

 

 

襲撃者AとBがそう声を漏らす。

 

 

「アタックフェイズ!オルコスソード・ドラゴンでアタック!」

 

 

《ハァア!!》

 

 

「ぐぅ!?」

 

 

襲撃者B

残SE4割→2割

 

 

「ホワイトタイプ・ドラゴンでアタック!」

 

 

《せやぁ!!》

 

 

「ちっ!」

 

 

襲撃者A

残SE7割→6割

 

 

「オルコスソード・ドラゴンの効果発動!」

 

 

《勝利の為に力を重ねよ!カノナス・カサルティリオ!》

 

 

一夏の効果発動宣言と同時にオルコスの身体からエネルギーが出現し、白式の事を包み込み破壊する。

 

 

「オルコスソード・ドラゴンの効果で破壊されたホワイトタイプ・ドラゴンはソウルへ!そして、破壊されたホワイトタイプ・ドラゴンの効果!相手にダメージ2!」

 

 

「へ?ぎゃああああああ!?」

 

 

襲撃者B

残SE2割→0割

 

 

「ちっ!使えない!!」

 

 

「スタンドしたオルコスソード・ドラゴンでアタック!」

 

 

《フン!!》

 

 

「ぐぅ…!!」

 

 

襲撃者C

残SE5割→3割

 

 

「ホワイトナイト・ドラゴンでアタック!」

 

 

《ハァア!!》

 

 

「ぐはっ!?」

 

 

襲撃者C

残SE3割→2割

 

 

「オルコスソード・ドラゴンの効果発動!」

 

 

《カノナス・カサルティリオ!》

 

 

一夏の効果発動宣言を行い、白騎士が破壊されオルコスのソウルに入る。

 

 

「破壊されたホワイトナイト・ドラゴンの効果!2枚ドロー!!」

 

 

一夏

手札2→4

 

 

「スタンドしたオルコスソード・ドラゴンでアタック!」

 

 

《フンヌァ!》

 

 

「ぐ、ああああああ!?」

 

 

襲撃者C

残SE2割→0

 

 

「ちっ!またか!」

 

 

「エクスピアソード!!」

 

 

「ぐぅ!?」

 

 

襲撃者A

残SE6割→4割。

 

 

現状確認

 

一夏

ライフ5

手札4

ゲージ1

アイテム→新生煉獄騎士団の剣 エクスピアソード

ライト→煉獄騎士団の解放者 オルコスソード・ドラゴン(ソウル3枚)

 

 

「はぁ、はぁ、はぁ…」

 

 

このターンで襲撃者を2人落とした一夏。

しかし、その表情は疲労が溜まっていた。

そこそこ大量にカードを消費してしまっている。

白騎士のお陰で手札は4枚をキープ出来ているが、ゲージを増やせなかった。

しかもライフは既に5。

相手が1人だったら問題は無いのだが、まだ3人も残っている今の状況だとこのままだとジリ貧である。

 

 

(や、ばい。こんな時に、頭痛が……)

 

 

一夏は左手でヘッドパーツ越しに頭を押さえる。

 

 

「一夏ぁあああ!!」

 

 

「ちょっと!!勝手に動いてるんじゃないわよ!!」

 

 

アタックが終了し、頭痛で無防備な姿をさらしてしまった一夏に箒がブレードを展開し突っ込んで来る。

 

 

「っ!オルコスソード・ドラゴン、移動!」

 

 

《一夏には触れさせん!》

 

 

そんな箒に対して、一夏はオルコスの移動宣言を行い、オルコスはライトからセンターに移動する。

これにより、一夏に攻撃したいのならば先にオルコスを破壊しないといけなくなった。

 

 

「邪魔だぁ!!」

 

 

《ぐ、う…!!》

 

 

「オルコスソード・ドラゴン、ソウルガード!反撃!」

 

 

《はぁあ!!》

 

 

バキィ!!

 

 

「な、なに!?」

 

 

一夏

ドロップゾーン→新生煉獄騎士団 シルバースタッフ・ドラゴン

 

 

反撃。

それは攻撃された後場に残っている場合、その攻撃力以下の防御力を持つモンスターを破壊する能力。

対IS戦の場合、相手の武装を1つ破壊できる。

本来オルコスは反撃を有していないのだが、ソウルの白式のお陰で使用できるのだ。

 

 

「言わんこっちゃない!」

 

 

「引っ込んでなさい!」

 

 

そんな箒に対し襲撃者AとDがそう言い、オルコスに向かってアサルトライフルを発砲する。

 

 

「キャスト!誇りを(むね)に、刃は不滅!《武装騎竜》が場に存在する場合、相手の攻撃を無効!そして、場のエクスピアソードを破壊する事で相手にダメージ2を与え、ライフを2回復する!」

 

 

《はぁあああ…ハァ!!》

 

 

「何!?ぐわぁ!!」

 

 

一夏

ライフ5→7

手札4→3

ドロップゾーン→新生煉獄騎士団の剣 エクスピアソード

 

 

襲撃者D

残SE6→4割。

 

 

「しゃらくさい!!くらいなさい!」

 

 

「ソウルガード!反撃!」

 

 

《はぁあ!》

 

 

バキィ!

 

 

「ちっ!!」

 

 

一夏

ドロップゾーン→新生煉獄騎士団 ホワイトナイト・ドラゴン

 

 

「一夏、一夏ぁああ!!」

 

 

箒は唐突に一夏の名前を叫ぶ。

その瞬間に、箒の手の中に見覚えのある1本の剣が出現した。

 

 

「レプリカ……!!」

 

 

「一夏ぁあああ!!」

 

 

一夏が声を漏らすと同時に箒がオルコスに突っ込んでいく。

 

 

「ソウルガード!反撃!」

 

 

《ぐっ…はぁ!!》

 

 

バキィ!

 

 

一夏

ドロップゾーン→新生煉獄騎士団 ホワイトタイプ・ドラゴン

 

 

オルコスの反撃により、箒の持つレプリカは破壊された。

だが、箒は笑みを浮かべると

 

 

「はぁああ!!」

 

 

更に両手に2本展開し、そのうちの1本でオルコスの事を切り裂く。

 

 

《ぐ、がぁあ!!》

 

 

一夏

ドロップゾーン→煉獄騎士団の解放者 オルコスソード・ドラゴン

 

 

「2本…だと!?」

 

 

「一夏ぁ!!」

 

 

バディファイトでは通常アイテムを1本しか装備出来ない。

その為一夏は一瞬動きを固めてしまう。

 

 

「しまった…」

 

 

「はぁ!!」

 

 

「ぐ、がぁああ!!」

 

 

一夏

ライフ7→2

 

 

ガッシャアアアン!!

 

 

箒の攻撃で鎧のヘッドパーツが外れ、一夏の長髪が風になびき、一夏は地面に落ちる。

 

 

「織斑一夏ぁ!!」

 

 

「キャスト!我らが行くは血濡れの魔道!攻撃を無効にし、ゲージを+1!」

 

 

一夏

手札3→2

ゲージ1→2

 

 

襲撃者Aが一夏に向かって発砲するも、一夏は魔法を使用し攻撃を無効にした。

一夏は未だ痛む頭を無視して跳躍し箒たちから離れる。

 

 

「俺のターン!」

 

 

一夏

手札2→3

ゲージ2→3

 

 

「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ…篠ノ之箒ィ!!」

 

 

一夏は頭を押さえながら箒の名前を呼ぶ。

 

 

「貴様、何が目的だぁ!!」

 

 

「目的?そんなの決まっている!!」

 

 

一夏の言葉に箒は自信満々な表情を浮かべながら言葉を発する。

 

 

「お前を連れ帰って、その上でお前の事を誑かした女を殺すのだ!!」

 

 

「フン!女云々は如何でもいいが、織斑一夏、貴様を連れて帰る!!」

 

 

「その上で、この学園はつぶさせてもらうわ!!」

 

 

箒たちのその言葉を聞いた一夏は

 

 

「あぁ……?」

 

 

と、表情を無くしてそう呟いた。

一夏から放たれるプレッシャーに、箒たちは固まってしまう。

 

 

「そうか、そうかぁ……如何やら……徹底的に潰されたいらしいなぁ!!キャスト!煉獄騎士よ、永遠なれ!ドロップゾーンから煉獄騎士団2枚を手札に加える!」

 

 

一夏

ライフ2→1

手札3→2→4

ゲージ3→2

 

 

「貴様らのような下種に、この学園も!俺の仲間たちも!大切な恋人も!!絶対につぶさせない!!俺が、俺達が絶対に守る!!」

 

 

「な、何を…」

 

 

「センターにコール!ホワイトタイプ・ドラゴン!レフトにコール!ホワイトナイト・ドラゴン!」

 

 

《再登場!》

 

 

《もう1回行きます!!》

 

 

一夏

手札4→2

 

 

「ゲージ1を払いデッキの上から1枚をソウルに入れ、ライトにコール!贖罪の煉獄騎士団団長 オルコスソード・ドラゴン!」

 

 

《今こそ我らの罪を見つめ直し、新たな力にするときだ!!》

 

 

一夏

手札2→1

ゲージ2→1

 

 

一夏の右斜め前に現れたのは、新たな形態のオルコス。

贖罪の煉獄騎士団団長 オルコスソード・ドラゴン。

 

 

《行くぞ一夏!我らの新しい力を見せる時だ!!》

 

 

「ああ!俺達の絆のチカラを見せてやる!!」

 

 

一夏はそう言うと、最後の手札のカードを天に掲げる。

そのカードは、以前バルソレイユから受け取った白紙のカード。

 

 

「俺達の未来を切り開く、フューチャーカード!!」

 

 

一夏のその声と同時に、煉獄騎士の鎧が両肘から先と両膝から先を残して弾け飛ぶ。

その瞬間に、白紙だったカードが変化していく。

 

 

「解放条件は!俺の場にオルコスソードと名のつくモンスターが存在する時!!」

 

 

一夏の身体の鎧が無くなった部分に白いエネルギーが集まり、衣を作っていく。

やがてそのエネルギーは白い羽衣、頭部にはオルコスと同じようなブレードを作っていく。

 

 

「うぉおおおおおおお!!」

 

 

「な、何が起こってるのよ!?」

 

 

「そ、そんなの私が知る訳無いじゃない!!」

 

 

そうして、一夏の長髪も白く輝き、両目が黄金に輝く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ドラゴンフォース “煉獄の型”!解、放ぉ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドラゴンフォース。

それは人と竜の絆のチカラ。

 

 

それを、一夏は解放したのである。

 

 

「な、何よそれ!?」

 

 

「アタックフェイズ!オルコスソード・ドラゴンでアタック!」

 

 

《はぁああ!!》

 

 

「ぐぅ!?」

 

 

襲撃者D

残SE4割→2割

 

 

ドラゴンフォースに驚いている隙に、一夏はアタックを仕掛ける。

 

 

「ホワイトタイプ・ドラゴンでアタック!」

 

 

《ハァ!》

 

 

「ぐわ!?」

 

 

襲撃者A

残SE4割→3割

 

 

「オルコスソード・ドラゴンの効果発動!」

 

 

《カノナス・カサルティリオ!》

 

 

一夏の効果発動宣言でオルコスが白式の事を破壊し、白式はオルコスのソウルになる。

 

 

「ホワイトタイプ・ドラゴンの効果発動!相手にダメージ2!!」

 

 

「ぐ、あああああ!?」

 

 

襲撃者D

残SE2割→0

 

 

「ホワイトナイト・ドラゴンでアタック!」

 

 

《ハァッ!》

 

 

「ぐぅ…!?」

 

 

襲撃者A

残SE3割→2割

 

 

「オルコスソード・ドラゴンでアタック!」

 

 

《ハァア!!》

 

 

「ぎゃああああ!!」

 

 

襲撃者A

残SE2割→0

 

 

そして、残った襲撃者は箒のみ。

 

 

「オルコスソード・ドラゴンの効果発動!」

 

 

《カノナス・カサルティリオ!》

 

 

白騎士は破壊され、オルコスのソウルになる。

 

 

「ホワイトナイト・ドラゴンの効果発動!2枚ドロー!!」

 

 

一夏

手札0→2

 

 

「オルコスソード・ドラゴンでアタック!」

 

 

《ハァア!!》

 

 

「ぐぅ!?」

 

 

残SE9割→7割

 

 

「ハァア!!」

 

 

「がぁ!!」

 

 

残SE7割→5割

 

 

ドラゴンフォースを身に纏った一夏も攻撃に参加する。

削れたSEは2割だが、箒は大きく吹き飛んでいく。

 

 

「はぁ、はぁ、一夏…なんで…!!私は、お前を……!!」

 

 

「ファイナルフェイズ!!」

 

 

箒の言葉を無視して、一夏はファイナルフェイズの宣言を行う。

 

 

「この瞬間!ドラゴンフォース “煉獄の型”の効果!オルコスの効果を無効にし、破壊する!」

 

 

《がぁ!!》

 

 

一夏

ドロップゾーン→贖罪の煉獄騎士団団長 オルコスソード・ドラゴン

 

 

「な、何を…!!」

 

 

そんな一夏の行動を見て、箒は驚愕の声を発する。

 

 

「そうする事によって、ドラゴンフォース “煉獄の型”はスタンドする!そしてまだ効果は続く!ドロップゾーンからサイズの異なるカード名に《煉獄騎士団》を含むモンスターをコールコストを払わずコールする!甦れ!!」

 

 

《ハァア!》

 

 

《行きますよぉ!》

 

 

《まだまだです!》

 

 

ドロップゾーンから、ライトにオルコスが、センターに白騎士が、レフトに白式がコールされる。

 

 

「そして、もう1度アタックフェイズを行う!」

 

 

「な、な、な…!!」

 

 

箒の表情はドンドン絶望のものに染まっていく。

目の前には、まだまだ攻撃が出来るモンスター。

それに対し、箒は1人。

もう、なすすべはない。

 

 

「オルコスソード・ドラゴンでアタック!」

 

 

《ハァ!》

 

 

「がぁ!!」

 

 

残SE5割→3割

 

 

「ホワイトナイト・ドラゴンでアタック!」

 

 

《ハァ!》

 

 

「ぐぅ!?」

 

 

残SE3割→2割

 

 

「オルコスソード・ドラゴンの効果発動!」

 

 

《カノナス・カサルティリオ!》

 

 

オルコスの効果で白騎士が破壊され、オルコスのソウルに入る。

 

 

「はぁ、はぁ、一夏…!私は、お前を…!!」

 

 

「…箒ィ!」

 

 

箒が一夏の名前を呼んだ時、一夏は数年ぶりに箒の事を名前で呼んだ。

その事に、箒の表情は一瞬明るいものになる。

遂に一夏の考えが変わった…

そう思ったのも束の間。

 

 

「俺は、お前が大っ嫌いだ!!とっとと捕まりやがれこの野郎!!」

 

 

「な、い、一夏…」

 

 

一夏から発せられた拒絶の言葉に、表情を再び絶望のものに変える。

 

 

「最後は俺が決めてやろう。ハァア!!」

 

 

「ぐ、あああああ!!!!」

 

 

最後に、一夏が箒の事を蹴り飛ばし地面に落下させる。

 

 

残SE2割→0

 

 

「あ、が、あ……」

 

 

地面に落下した箒は最後にそう唸り声を発生すると気を失った。

 

 

「俺の、勝ちだ!!」

 

 

そういう一夏の表情は、誇らしげで、でも何処か苦しそうだった。

 

 

 

 




ドラゴンフォース “煉獄の型”

ドラゴンW/ダークネスドラゴンW
アイテム
攻撃力7000
打撃力2
武装騎竜/武器

■『解放条件!』(君の場にカード名に「オルコスソード」を含むモンスターがいる)
■【装備コスト】君のデッキの上から5枚をドロップゾーンに送る。
■場のこのカードは破壊されず、場を離れず、能力を無効化されない。
■君の場のカード名に「煉獄」を含むカード全ては相手の効果でレストされず、スタンドできないという効果を受けている場合それを無視する!
■君のファイナルフェイズ開始時、このカードをスタンドし、君の場のモンスターの能力をすべて無効にして破壊しても良い。そうした場合、君のドロップゾーンからサイズの異なるカード名に「煉獄騎士団」を含むモンスターを3体までコールコストを払わず別々のエリアにコールし、もう1度アタックフェイズを行う!このアタックフェイズ中、相手は【対抗】を使用できない!!

フレーバーテキスト
贖罪の竜の誇りが、煉獄の騎士に力を与える!

究極レアver.フレーバーテキスト
「一夏、行くぞ!」「ああ!俺とオルコスの絆で!俺達の守るべきものを守る!!」

見た目のイメージ
ドラゴンフォース “正義の型”を白くした感じ。
ただし、両肘から先と両膝から先は煉獄騎士の鎧のまま(右手のソード部分はある)。
頭部のナイフ部分はオルコスと同じソード形状。
また、一夏はディザスターフォースの影響で長髪である。

祝!
一夏、オリカ初使用!
いやぁ、長かった長かった。

次回も何時になるか分かりませんが、楽しみにしていてください!

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