あれも登場しますが原作に入ってからの予定です。
つまり、だいぶ先になります。
今回も今回で駄文ですが、お楽しみください!
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ありがとうございます!
千冬side
「単刀直入に聞く。あれはいったい何なんだ?」
私は一夏がVTシステムに飲み込まれたラウラを救出するために使った鎧や大剣の正体を確認するため、一夏に問う。
試作品だったとはいえVTシステムを発動させたISを倒した物だ。
確認しない訳にはいかない。
それがISじゃないなら尚更だろう。
男である一夏が使用した時点でISじゃないと分かるのだが、それ以外でもISじゃないと判断できる。
私はISに開発初期段階から関わっている。
ISを開発したのは、私の友人だからな。
そんな私だから分かる。
あれはISじゃない別のナニカだ。
一夏は先程から私の目を見つめながら黙っている。
まるで、どう説明するか探っているようだ。
先程まで顔を赤くしていたラウラも、不機嫌そうだったクラリッサも一夏のことをジッと見ている。
だが、一夏は何も言わない。
私は再び説明させようとする。
「男のお前が使った時点でISじゃない、別のナニカだということは分かっている。
もう一度聞く。あれはいったい何なんだ?」
そう聞くと、一夏は軽く苦笑いを浮かべ額に手を置いた。
まるで、勘違いしている人を見たときのように。
「あー、まぁ、そうなるかぁ」
「一夏?いったい何だというんだ?」
クラリッサも一夏に聞く。
一夏はクラリッサの方に顔を一回向けた後、私の方に向きを戻した。
「分かりました、説明します。
でも、この状態だと説明できないので、完治するまで待ってもらって大丈夫ですか?」
一夏がそう言ってくる。
会話はできるんだし、今でも問題ないんじゃないかとも思ったが、本人が出来ないと言っているんだ。
この場では聞き出せないだろうと判断した。
「分かった。だが、確実に説明してもらおう」
私はそう言うと医務室の入り口に向かう。
「取り敢えず、今は安静にしておけ」
私はそういうと医務室から出て、扉を閉めた。
中からは一夏とクラリッサ、ラウラの会話が聞こえてくる。
ラウラは変わることが出来たようでよかった。
しかし、ラウラもクラリッサも一夏に惚れたな?
あの反応では一夏以外誰でも分かる。
アイツはどこまで鈍感なんだ...
まぁ、一夏にまだ恋愛は早いから都合はいいな!
ハッ!私はブラコンじゃない!そうだ、そうなんだ!!
私はそんなことを考えながら、教官室に戻ってきた。
私はロックキーが付いた箱を見つめる。
この中には、一夏が持っていた長方形の物体が入っている。
「一夏...お前にいったい何があったんだ...」
そんな私の問いに返ってくるものはなかった。
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一夏side
あれから三日ほど経ち、俺は医務室から出れた。
いま俺の手元にダークコアデッキケースはない。
どうやら没収されたようだ。
まぁ、それもそうか。
たぶん、教官が保管してるんだろう。
そんなこんなで今。
俺は今シュヴァルツェ・ハーゼのIS訓練場にいる。
後方には整備が終了した2機のシュヴァルツェアがある保管庫に続く扉がある。
そして、目の前には人、人、人、人だった。
何でこんなにいるんだ...?
教官に、シュヴァルツェ・ハーゼの隊員全員に、IS等の整備班の方々。
それだけじゃなく何故か厨房のシェフやスタッフの人もいた。
つまり、俺がドイツ軍で関わりがある人全員だ。
この人達の共通点といえば、教官以外は何かの行動前に
「ゴー・トゥー・ワーク」
と言うことだろうか。
ディミオスが言うには、この言葉はディミオスの前バディである龍炎寺タスクさんが所属している「バディポリス」が行動前に言う言葉らしい。
煉獄のチカラを俺に与えたときに記憶の片隅に残っていたこの言葉まで俺に伝わった様だ。
そして俺から広まり、今ではシュヴァルツェ・ハーゼの共通の言葉になってしまった。
いやぁ、別世界の組織でも広まるなんてスゲー。
.....現実逃避するのはここまでにしよう。
全員が説明を聞きたいとのことで、IS訓練場に来た。
煉獄騎士団についてより俺がISに乗れることを先に言うつもりだったので都合はいい。
「じゃあ、取り敢えず話を始めようと思う」
俺がそう言うと、全員が一斉に俺のことをジッと見てくる。
.....やりづれぇ。
俺はやりづらさを感じながらも言葉を続ける。
「えー、その、人数が多いってことでIS訓練場に来たけど、此処を選んだのには理由があるんだ」
「理由...か?」
「そう。理由が」
クラリッサさんからの呟きに返事しながら、俺は後方の扉を開ける。
そして俺は体の向きを変えると、シュヴァルツェアに近づく。
「一夏?何をしてるんだ?」
ラウラの問いを無視し、俺はシュヴァルツェアの隣に来ると、みんなの方に振り返った。
騒がしくなるかと思ったが、静まり返っていた。
俺の行動を見逃さないようにでもしてるんだろうか。
「これがその理由」
俺はそう言うと、右手でシュヴァルツェアに触った。
その瞬間、俺の頭に物凄い量の情報が入ってくる。
気が付いたら、俺はシュヴァルツェアを纏っていた。
あぁ、誤情報じゃないって確信していたが、本当だった。
しかし、この視界の高さは慣れねえな。
ん?みんなの反応が悪い。
みんなさっきから微動だにしてない。
やっぱ衝撃的だよなぁ。
『な、ななな』
「な?」
『何でIS動かしてんだよ――――!!!!!!!!!!』
「うおぁ!?」
さっきまで黙っていたみんなが同時に同じことを言ってきた。
ビックリした...
「い、いいいい一夏?どどどどどういうことだ?」
「教官、落ち着いてください」
「おお、落ち着ける訳ないだろう!?」
「クラリッサさんまで...」
そこから、話を再開させるのに30分かかった。
IS解除もしてないんだけど...
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「落ち着きましたか?」
『はい』
「よし」
漸くみんなが落ち着いた。
やっとISを解除できる...
俺はクラリッサさんとラウラにサポートしてもらいながら、シュヴァルツェアから降りた。
慣れてないから、降りるのも一苦労だ。
「まぁ、今見てもらった通りだが、俺はISを動かすことが出来る」
「一夏...お前、女だったりするのか?」
ラウラ...何言ってんだよ。
俺が女に見えんのか?
「違うよ。俺は正真正銘の男だ。ねぇ、千冬姉」
「あ、ああ。一夏は間違いなく男だな」
さっきから俺と千冬姉とクラリッサさんとラウラしか言葉を発していない。
いや、衝撃が凄すぎて発せないが正しいのか。
でも一応俺たちの会話は聞いているようだ。
「しかし一夏。自分がISに乗れるってどうやって知ったんだ?」
おお、クラリッサさんが話を進める内容に話を戻してくれた。
「俺がISに乗れるっていうのを知ったのは聞いたからなんです」
「聞いた?誰にだ?」
ラウラが新たに質問してくる。
聞いたって言われたら、誰から聞いたか気になるだろう。
「俺にチカラをくれた人(ドラゴンだけど)からだ」
それを聞いた千冬姉が一瞬驚いた顔をしたのち、目を細め、パッと見、睨んでいるような顔になった。
千冬姉...それ止めようぜ。めっちゃ怖えよ。
あ、教官って言ってないからかな。
それは俺のミスだな。
「一夏、そのチカラっていうのは、あれのことか」
「あれっていうのが、大剣や鎧のことならそうだ」
「っ、一夏!あれはいったい何なんだ!?」
「革命と罪と希望のチカラ」
教官のまくしたてるような問いに間髪入れずに答えると、教官だけでなく、他の人たちまで動揺したような顔になる。
まあ、急に革命だの罪だの希望だの言われたら戸惑うか。
「い、一夏。その、革命とか罪とかって、いったい何のことだ?」
クラリッサさんが動揺しながらも聞いてくる。
てか、他の隊員や整備班や厨房のシェフとスタッフはどうした?
もしかして、置物かなんかと入れ替わってるのか?
いや、違うってのは分かるんだけどさ。
「そのまんまですよクラリッサさん。
このチカラには、力の他に革命と罪と希望が籠ってるだけですよ」
俺がそう言うとクラリッサさんだけでなく、教官とラウラも黙ってしまう。
もちろん、革命・罪・希望の意味が分からない訳では無い。
何故ここでその言葉が出てくるかが理解できていない様だ。
「ラウラ」
「な、何だ?」
急に声を掛けられたから、ラウラは少し驚きながら返事をした。
俺はそんなラウラの目を見ながら言葉を発する。
「ISを使用した模擬戦を俺としてくれ」
その言葉を認識すると、ラウラと教官とクラリッサさんは目を見開き、周りの人達がざわざわしだす。
やっと反応したよ。
「一夏?何故急に模擬戦なんだ?」
ラウラが聞いてくる。
突然模擬戦、しかもISを使用してと言われたのだ。
そう聞いてくるのは当然だ。
「俺は覚悟を見せないといけない。このチカラを使う覚悟を。それには模擬戦が最適だと判断したからだ」
俺がそう言うとラウラは今日何度目か分からない驚愕の表情をしたのち、頷いた。
「分かった。お前がそう望むなら、私は協力しよう」
「ありがとうラウラ」
ラウラからの協力は得られた。
次は...
「教官。ダークコアデッキケースを返してください」
「ダークコアデッキケース...?」
「俺が持ってた紫の眼の様なパーツが付いたやつです」
「だが、あれは....」
「あれが俺の専用機です。ISではないですがね」
「っ、何のために.....」
「もっと詳しい説明が欲しいと言うなら、模擬戦の後にします」
「.....分かった。だが返すのは模擬戦の当日だ」
「教官!?いいのですか!?」
「ああ。だが一夏、終わったら...」
「分かってます」
ダークコアデッキケースも返してもらえるようになった。
模擬戦後には正確に煉獄騎士団についての説明もしないとな。
その時にはディミオスがこっちに来れてると楽なんだが.....
今回中途半端なところで切ってしまい申し訳ありません。
しかも一夏君の模擬戦申し込みのところがかなり早足で、キチンと書けませんでした。
ヒロインがヒロインできなかったなぁ。
イチャイチャが見たい人、もう少しでありますから!
恐らく!
そんなこんなで、次回も楽しみにしていてください!
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