無限の成層圏と煉獄騎士   作:ZZZ777

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お待たせしました。
前回の続きです。

最近、またファイトブームが作者と弟の中で起きてます。
まぁ、新規でカードの購入はして無くてほぼ…というか全部プロキシですが。
需要あったら作者と弟の使用デッキレシピちょこちょこ出します。

作者の忙しさが当分変わらなさそうなので投稿ペースを戻すことが不可能だと判明しました。
申し訳ありません。


決死の戦闘

三人称side

 

 

「がぁあああああああ!!!!」

 

 

ドガガガガアァアアアアアアン!!

 

 

京都、亡国企業のアジト。

ホテルの地下でもあるこの空間では、今激しい戦闘が行われていた。

 

 

「がぁあああああああ!!!」

 

 

見た事も無いようなISを装着している…というよりかは、ISに取り込まれているかのような姿の深夜が咆哮する。

その瞬間に、全身に滅茶苦茶につけられた銃火器から対峙している一夏達に向かって発砲させる。

 

 

「くぅ!?」

 

 

一夏、楯無、クラリッサ、チェルシーの4人はすぐさま反応し、その攻撃を避けようとする。

だが地下室という狭い室内で、しかも背後には戦闘不能状態のマドカ達がいる状況で、通常ではあり得ないほどの弾幕を完全に避けきるのは、いくら一夏達でも困難。

 

 

「うわっ!?」

 

 

「くぅ…!」

 

 

「きゃっ…!」

 

 

「キャスト!『誇りを(むね)に、刃は不滅』!攻撃を無効!ライトのオルコスソード・ドラゴンを破壊しライフを2回復、相手にダメージ2!オルコスソード・ドラゴンはソウルガード!」

 

 

楯無達3人が少し掠りダメージをくらう中、一夏は魔法で回復をしつつ反撃を狙う。

オルコスがレーザー弾を弾き返し、深夜の装甲に着弾する。

しかし、深夜はダメージを受けておらず、深夜の頭部の更に上部にある3本の機械竜の頭部が、表情など変わっていないのに一夏達の事を睨んでいるかのようだった。

 

 

現状確認

 

一夏

ライフ6

手札3

ゲージ4

ドロップゾーン7枚

アイテム→新生煉獄騎士団の剣 エクスピアソード

ライト→贖罪の煉獄騎士団団長 オルコスソード・ドラゴン(ソウル:新生煉獄騎士団 クロスボウ・ドラゴン)

 

 

クラリッサ

残SE7割

 

 

チェルシー

残SE6割

 

 

楯無

残SE5割

 

 

深夜

残SE???

 

 

「くっ!?もう!全くダメージが入らない!!」

 

 

「それでも、このまま戦うしかない!」

 

 

「がぁあああああ!!」

 

 

カツゥゥゥゥン!

 

 

文句を言った楯無の言葉に一夏がエクスピアソードを握る手に再び力を入れながらそう声を発する。

その直後、深夜が咆哮をあげたかと思うと、まるで竜の翼のようになっている部分をはためかせると、この狭い空間に突風が吹く。

その拍子に煉獄騎士の鎧のヘッドパーツが吹き飛び、床に落下し、ディザスターフォースの影響で伸びた髪が真紅のマントと共に舞う。

 

 

そんな一夏は顔中に汗を浮かべており、他3人は流石に一夏も疲れているのかと思い特に気にする事は無かった。

だが、一夏の右斜め前でソードを構えているオルコスは、表情には出していないものの内心では焦っていた。

 

 

(いくら何でも、もう一夏の息が上がるなんて事はありえない……症状はまだ出ていないようだが、何時出てもおかしくないな……)

 

 

「っ!来る!」

 

 

そんなオルコスの思考を遮るように、クラリッサがそう声を発する。

視線の先では、3本ある機械竜の顔の口元が、まるでエネルギーをチャージするかのように発光を始める。

 

 

「全員離れろ!」

 

 

一夏のその指示に、全員がその場から跳躍しそれぞれ離れる。

 

 

「がぁああああああああ!!」

 

 

「「「ギャオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!」」」

 

 

その瞬間に、深夜が咆哮し、それに続き機械竜が咆哮をあげる。

そして、チャージされた紫色の巨大なビームが3方向に向かって同時に放たれる。

 

 

「くっ!?」

 

 

「危ない!」

 

 

「ちっ!」

 

 

ドガドガドガァアアアアアアアアアアン!!!!

 

 

一夏、チェルシー、クラリッサがギリギリでそのビームを避ける。

ビームが着弾した壁や天井は、ビームと同じ大きさの穴が開き、パラパラと破片が舞う。

その穴の向こうは当然ながら隣の部屋だ。

だが、その部屋の壁にも穴が開いており、その更に向こうの部屋の壁にも穴が開いている。

 

 

それだけで、あのビームノ威力が桁違いだという事が分かる。

それと同時に、一夏達全員は理解した。

深夜はまだまだ全力を出していない事に。

 

 

(マズイな…あのビームが何発撃てるか分からないが、大量に撃たれると流石に避けきれない…それだけじゃない、最悪天井や壁が崩壊する可能性がある。そうなったら戦闘不能のマドカ達は確実に生き埋めになるし、あの深夜が地上で暴れでもしたら…何としても、早急に片付けないと!)

 

 

「俺のターン!」

 

 

一夏

手札3→4

ゲージ4→5

 

 

このまま時間を稼ぐだけではいけないと判断した一夏。

先程までで崩れてしまった盤面を整えるために動き出す。

 

 

「キャスト!『煉獄魔導 血盟陣』!1枚ドローして、このターン中煉獄騎士団全てが相手の効果で破壊されず、手札に戻せなくなる!」

 

 

一夏

手札4→3→4

 

 

「キャスト、『悪の凶宴』!デッキの上から3枚を見て、その中のモンスターを1枚手札に加え、残りはドロップゾーンに!」

 

 

一夏

サーチ→煉獄騎士団 グラッジアロー・ドラゴン

ドロップ→新生煉獄騎士団 ホーリーグレイブ・ドラゴン 煉獄唱歌 “呪われし永遠なる戦の調べ”

 

 

「センターにコール!『煉獄騎士団 グラッジアロー・ドラゴン』!」

 

 

《ハァッ!》

 

 

一夏

手札4→3

 

 

一夏はセンターにグラッジアローをコールした。

その瞬間に、

 

 

「がぁああああああああ!!」

 

 

再び深夜が咆哮をあげると、全身の銃火器から発砲が始まる。

しかし、それは先程までの無差別的なものではなく、この場に新たに出現したグラッジアローを多少なりとも狙っているかのように発砲される方向が少し定まっていた。

 

 

「っ!おいおい、マジかよ!」

 

 

グラッジアローがセンターにいるという事は、その真後ろに一夏がいるという事だ。

そして、そんなグラッジアローが集中的に攻撃を受けているという事は…

 

 

ドキュウン!!

 

 

「危ねぇ!」

 

 

流れ弾が一夏にもやって来るという事だ。

バディファイトでは、“潜影”といった能力を持っていない限り、センターにモンスターが存在するとファイターへのアタックは出来ない。

しかし、これは現実。

普通に流れ弾が存在する。

それに加え、今の一夏の盤面では効果ダメージは防ぎようが無いのでこの射撃が効果ダメージ扱いだった場合、ライフがガリガリと削られていってしまう。

 

 

一夏、オルコス、グラッジアローは大量の弾幕をかいくぐる。

煉獄魔導 血盟陣の効果でオルコス十グラッジアローは破壊されないものの、深夜のISがどんな能力を持っているのか不明なのだ。

被弾しないに越した事は無い。

 

 

「クラリッサ!チェルシー!楯無さん!今!!」

 

 

「っ!任せろ!」

 

 

一夏が叫び、クラリッサがそれに反応する。

今一夏達が集中して攻撃を受けているという事は、クラリッサ達への攻撃はさっきまでに比べると手薄になっている。

つまり、反撃のチャンスなのだ。

 

 

「くらえぇえ!」

 

 

「はぁあ!」

 

 

「クリア・パッション!」

 

 

3人とも、今出せる最高火力の攻撃を深夜に向けて同時に放った。

だが

 

 

「がぁああああああ!!」

 

 

深夜には全くもってダメージが入っていない。

まるで周囲を飛ぶ虫を鬱陶しく思うかのように身を捩ると、身体の向きを一夏達からクラリッサ達に向ける。

 

 

「「「っ!」」」

 

 

攻撃が始まる前に3人はバラバラに散り、攻撃が集中しないようにする。

 

 

「がぁああああああああああああああ!!!」

 

 

ドガガガァアアアアアアン!!

 

 

「くぅ…!」

 

 

「きゃっ!?」

 

 

「危ない!?」

 

 

深夜の咆哮と同時に、密度の高い弾幕が3人を襲う。

3人はギリギリで避けるも、このまま続くと確実に被弾をしてしまうだろう。

 

 

「レフトにコール!『新生煉獄騎士団 ホワイトタイプ・ドラゴン』!」

 

 

《行きます!》

 

 

視界から外れた一夏はレフトに白式をコール。

煉獄フォーメーションを完成させる。

 

 

「アタックフェイズ!オルコスソード・ドラゴンとグラッジアロー・ドラゴンで連携攻撃!!」

 

 

《行くぞ!》

 

 

《はい!》

 

 

一夏のアタック指示に従い、オルコスが深夜に向かって行き、それを援護するようにグラッジアローが矢を放つ。

背後からの攻撃。

オルコスのソウルにあるクロスボウの効果でオルコスの攻撃力は2000上昇。

それに加え、エクスピアソードによって煉獄騎士団モンスターの攻撃力は3000上昇する為、オルコスの攻撃力は12000、グラッジアローの攻撃力は6000、合計18000。

並大抵のモンスターの防御力ならば突破している攻撃力である。

 

 

《ハァアアア!!》

 

 

オルコスの斬撃と、グラッジアローの矢が深夜の背中側の装甲にヒットする。

 

 

ガキィン!

 

 

凄まじい音が鳴り響く。

だが、それでも深夜にダメージが入った様子は無い。

 

 

「がぁああああああああ……!!!!」

 

 

3人に対する発砲を続けながら、竜の尻尾に該当するような部分をオルコスに向かって振るう。

 

 

《ふっ!》

 

 

オルコスは身体を捻り尻尾での攻撃を避ける。

 

 

「駄目か…!オルコスソード・ドラゴンの効果発動!」

 

 

《勝利の為に力を重ねよ!カノナス・カサルティリオ!》

 

 

攻撃がまだ通らない事に一夏は焦りを覚えながらもオルコスの効果発動宣言を行い、グラッジアローを破壊する。

これにより、オルコスの再攻撃が可能になり、ソウルにグラッジアローが入る。

 

 

「そして、アタックフェイズ中なので1ドロー!破壊されたグラッジアロー・ドラゴンの効果!デッキから、『ドラゴンフォース “煉獄の型”』を手札に!」

 

 

一夏

手札3→5

 

 

「がぁああああああああああああああ!!!」

 

 

深夜は身体の向きを変え、一夏達に向かって咆哮する。

だが、一夏は止まらない。

 

 

「俺とオルコスソード・ドラゴンとホワイトタイプ・ドラゴンで連携攻撃!行くぞ!!」

 

 

《任せろ!》

 

 

《はい!》

 

 

弾幕をかいくぐりながら、深夜に近付く3人。

オルコスの攻撃力は12000、白式の攻撃力は6000、エクスピアソードの攻撃力は7000、合計25000。

さっきのオルコスとグラッジアローの連携攻撃での攻撃力を超えた。

 

 

「がぁあああああああああ!!!!」

 

 

深夜は、向かってくる一夏達を確認すると、大きく咆哮する。

それ以上近付けさせないと更に発砲しようとする。

だが

 

 

「させない!」

 

 

「こっちを見ろ!」

 

 

射撃が止まった事で態勢を立て直した3人が別々の方向から攻撃を行い、一夏達への発砲の妨害をする。

深夜は何処に攻撃するのか一瞬迷ったのか…それとも、IS側が迷ったのか定かではないが、深夜の動きが一瞬固まった。

そして、煉獄騎士団にはその一瞬で十分だった。

 

 

「《 《はぁああああああああ!!!!》 》」

 

 

オルコス、白式、一夏3人の斬撃が同時に深夜の身に纏うISの装甲を切り裂く。

 

 

 

「ぎゃあああああああああああああ!?!?!?」

 

 

装甲に傷をつけられた深夜は、痛みを感じているかのような悲鳴を上げる。

今までの攻撃では全くと言って良いほどダメージが入らなかった深夜に、漸くダメージが入ったのだ。

 

 

「オルコスソード・ドラゴンの効果!」

 

 

《カノナス・カサルティリオ!》

 

 

オルコスの効果が発動し、白式は破壊され、オルコスのソウルに入る。

そしてアタックフェイズなので一夏は1枚ドローする。

 

 

一夏

手札5→6

 

 

「ホワイトタイプ・ドラゴンの破壊時効果!相手にダメージ2!」

 

 

《ふっ!》

 

 

「ぎゃあああ!?!?」

 

 

白式からエネルギーを受け取ったオルコスが、そのエネルギーを斬撃として深夜に飛ばす。

斬撃は先程一夏達が着けた傷へとあたり、再び深夜が声を漏らす。

その巨大な全身がぐらりと傾く。

 

 

「オルコスソード・ドラゴンでアタック!」

 

 

《ハァッ!!》

 

 

オルコスが倒れかけている深夜を蹴り飛ばし、更に体勢を崩させる。

この攻撃では、深夜へのダメージはほぼゼロだろう。

何せ、蹴り飛ばしただけなのだ。

クラリッサ達の銃撃を受けてもノーダメージだった深夜に、これでダメージが入っているとは到底思えない。

 

 

だが、これでいいのだ。

一夏の、オルコスの狙いはこのアタックでダメージを与える事ではない。

 

 

「クラリッサ!チェルシー!楯無さん!傷の所を攻撃ィ!!」

 

 

「「「任せて!」」」

 

 

さっきの連携攻撃で装甲に傷をつけた時から、MAX威力での攻撃用意をしている3人に、傷を攻撃してもらうためだ。

一夏達はこの行動の相談を1度もしてない。

なんなら、オルコスへの指示はただのアタックだけだった。

だけれども、一夏はそれだけで相棒に伝わると信じていたし、オルコスも相棒の真意を受け取った。

そして、3人は一夏とオルコスが自分達の行動を察してくれていると信じていた。

 

 

全員の相手への信頼が、事前相談なしでのこの攻撃につながった。

 

 

「「「はぁああああ!!」」」

 

 

ドガァアアアアン!!

 

 

「がぎゃああああああああああああ!?!?!?!?」

 

 

ガッシャァアアアアアアン!!!

 

 

3人の全力の攻撃が、見事狙い通りの場所にクリーンヒットする。

深夜は絶叫と同時にその巨体を地面に落とす。

 

 

「良し…!!」

 

 

一夏は思わず笑顔を浮かべながらそう言葉を発する。

今まで全くダメージを与えられなかった深夜を、地面に転がせる事に成功したのだ。

そんな反応をしてしまうのも無理はない。

 

 

だが、オルコスはそんな一夏に心配そうな視線を向ける。

一夏本人はアドレナリン等で気が付いていないのか、それとも気付かないふりをして誤魔化しているのか、特に反応をしていないが、呼吸が確実に荒くなっていた。

顔にはびっしりと汗をかいており、伸びた髪も濡れていた。

 

 

《一夏!大丈夫か!?》

 

 

「大丈夫だ!まだ終わってないぞ!」

 

 

「がぁあああああああああああああああああああああああああああああ!!!」

 

 

一夏の言葉の直後に、地面に落ちた深夜が今までで1番大きな咆哮をあげる。

その瞬間に全員が何時でも反応出来るように各々の武装を構える。

 

 

バサァ!!

 

 

まるで翼をはためかせるかのような音を立てながら、深夜が再び浮遊を始める。

その表情はさっきまでのただ目の前の障害を倒そうとしていたものではなく、明確な怒りが現れていた。

 

 

 

「ぐううぅぅぅ……がぁあああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」

 

 

ドガァアン!ドガァアン!!ドガガガァアアアアン!!!

 

 

咆哮と同時に、今までとは比べ物にならない程の威力、密度の弾幕が周囲に展開される。

 

 

「嘘だろ!?」

 

 

《くっ!これは…!!》

 

 

「危ないっ!?」

 

 

「きゃあっ!?」

 

 

「うひゃあっ!?」

 

 

一夏達はすぐさま回避行動に移る。

さっきまででさえギリギリだったのに、威力も密度も上がったのだ。

集中を切らさないのは当然、どれだけ早く反応出来るかに、生死が掛かっていると言っても過言ではない。

 

 

ドガァアアアン!ドガガガァアアアアン!!ドガガガガガガァアアアアアン!!!

 

 

天井や壁が傷つき、破片が床へと落下していく。

その余りある威力は、ここが地下だというのに天井から京都の空を見上げる事を可能にさせるほどだった。

 

 

「くそ、このままじゃ………っ!!」

 

 

表情を歪めながらそう呟いた一夏は、視線の端であるものを見つけた。

 

 

「マドカァアアアアアアア!!」

 

 

一夏は思わず叫ぶ。

その視線の先では、天井から落下した瓦礫が、身動きの取れないマドカに向かって行っていた。

 

 

《っ!!》

 

 

オルコスが銃弾を避けながら全速力でマドカに向かって行く。

 

 

《ぐぅっ!?》

 

 

避けるのに専念していてやっと避けれていたのだ。

当然、別の事を思考に入れ始めたら、被弾してしまうのも仕方が無い。

 

 

「ソウルガードで復活!」

 

 

一夏

ドロップ→煉獄騎士団 グラッジアロー・ドラゴン

 

 

それを視界の端で視認していた一夏のソウルガード宣言により、オスコスは場に残る。

 

 

《ハァア!!》

 

 

ドガァン!

 

 

なんとか間に合ったオルコスが瓦礫を斬り、粉砕する。

これで、マドカへの危機はいったん去った。

オルコスは直ぐに流れ弾が行かないようにその場から離れ、再び回避に専念しだす。

 

 

「オルコス、ありがとう」

 

 

《気にするな!今はとにかく避けろ!》

 

 

「分かってる!」

 

 

「がぁあああああああああああああああああああああああ!!!!」

 

 

一夏とオルコスの会話を遮る形で、深夜が大きく咆哮をあげる。

 

 

「っ!?」

 

 

「楯無さん!」

 

 

「だ、大丈夫大丈夫!!」

 

 

ここで、遂に楯無が砲撃に掠ってしまった。

脚部装甲が抉れ、一瞬表情をしかめる。

絶対防御があるので楯無本人は怪我を負っていないが、衝撃を完全に殺すことが出来い程の威力だった。

 

 

そんな楯無を見て、一夏はより一層緊張感を露わにする。

忘れがちかもしれないが、煉獄騎士の鎧は白式に組み込まれていたコアを宿してはいるものの、ほぼただの鎧と同じなのだ。

最低限の防護機能はあるものの、逆に言えば最低限しか無いのだ。

そんな状態では、あの楯無が掠っただけで顔をしかめるほどの威力の持つ射撃をまともにくらうのはマズイ。

そんなヒリヒリとした危機感が、一夏に緊張感を与えているのだ。

 

 

「がぁあああああああああああああああああ!!!」

 

 

ドキュウン!!

 

 

そんな一夏の事など、どうでもいいかと言うように深夜は咆哮をあげる。

 

 

「ちっ!キャスト!『ドラゴンシールド 黒竜の盾』!ダメージを0にし、ライフを1回復する!」

 

 

一夏

ライフ6→7

手札6→5

 

 

自分に向かってきた銃弾を魔法を使用し防いだ一夏。

だが、このままずっと耐えているだけじゃただ手札を消費するだけ。

何時か手札が無くなったら、もう魔法に頼ることは出来ない。

この状況を打破するには、自分から動くしかない。

 

 

「っ!クラリッサ!チェルシー!反撃は出来そうか!?」

 

 

「む、無理だ!」

 

 

「こっちも、無理!」

 

 

「やっぱりか…!なら、俺達が行くしかない!オルコス、行くぞ!俺のターン!!」

 

 

一夏

手札5→6

ゲージ5→6

 

 

一夏は自分のターン宣言を行い、行動を開始する。

あのオルコスがちょっと別の事を思考に入れただけで被弾をしてしまう状況。

それなのに、ターン進行をするのはとても無謀だ。

だが、だからといってこのまま避け続けるのには限界がある。

無謀だと分かっていても、するしか無いのだ。

 

 

「センターにコール!『新生煉獄騎士団 ホワイトナイト・ドラゴン』!」

 

 

《行きます!》

 

 

センターにコールされた白騎士も、既に状況を把握していたので直ぐに回避行動をとり始める。

 

 

「きゃあっ!?」

 

 

「チェルシー!?」

 

 

「だ、大丈夫よ!」

 

 

「……レフトにコール!『新生煉獄騎士団 クロスボウ・ドラゴン』!」

 

 

《シャアッ!》

 

 

一夏

手札6→4

 

 

恋人の悲鳴に思考が遮られるが、直ぐに切り替えニードルクローをレフトにコールする。

ニードルクローも白騎士のように回避行動をとり始める。

だが、2体のコールをしてからは次の行動をとる事が出来なかった。

全員が暫くの間回避に専念する。

 

 

そうして、何分経ったのか分からない程の激しい時間が過ぎた。

 

 

そんな中、一夏は気が付いた。

 

 

(っ!実弾が切れた!!)

 

 

そう、実弾が切れたことに。

深夜のISは、今まで絶え間なく発砲を続けていた。

だが、当然ながら実弾銃は弾切れというものが存在する。

リロードをしなければ、撃ち続ける事が出来ない。

 

 

さっきまでは、深夜は冷静さを多少なりとも残していたため、リロードを行いながら射撃をしていた。

だが、一夏達にダメージを与えられ、冷静さを失い、リロードを忘れた。

結果として、弾切れを起こした。

 

 

それに気が付いた深夜はレーザー弾の発砲を続けながら直ぐにリロードする。

だが、それでも事実として一瞬だが攻撃が落ち着いた。

 

 

その隙を逃す程一夏は甘くない。

目を見開き、1枚のカードを頭上に掲げる。

 

 

「解放条件は、俺の場にオルコスソードと名のつくモンスターが存在する時!」

 

 

一夏のその言葉と同時に、両肘から先と両膝から先を残し、鎧が弾け飛ぶ。

一夏に向かって来ていたレーザー弾がその余波で消え去る。

 

 

「『ドラゴンフォース “煉獄の型”』!解、放ぉ!!」

 

 

一夏

手札4→3

ドロップ+5

 

 

そうして、一夏はドラゴンフォースを解放。

エクスピアソードがドロップゾーンに送られる。

 

 

「がぁ…?がぁあああああああああああああああああああ!!」

 

 

深夜は突如として姿が変わった一夏を視界に収め、咆哮をあげる。

警戒心が芽生えた為か、射撃がいったん止まる。

砲撃が止まった事で3人も止まり息を整えながらも、何時再開してもいいように態勢を構えている。

 

 

「って、一夏君!?何それ!?」

 

 

「説明は後で覚えてたらします!」

 

 

ドラゴンフォースを初めてみる

 

 

「がぁあああああああああああああああああ!!!」

 

 

「アタックフェイズ!オルコスソード・ドラゴンとニードルクロー・ドラゴンで連携攻撃!!」

 

 

《行くぞ!》

 

 

《はい!》

 

 

深夜が一夏達に向かって咆哮をあげる。

それと同時にアタック指示を受けたオルコスとニードルクローが連携攻撃を仕掛ける。

 

 

ドキュウン!ドキュウン!!

 

 

深夜が射撃を行う。

その射撃は、リロードの事を考える冷静さを取り戻したからか、さっきまでのただ撃ってるだけの滅茶苦茶な射撃ではなく、しっかりと狙いを定めた射撃だ。

とてつもない銃弾量である事に変わりはない。

だが、先程までの無差別的な攻撃に比べたら明らかに弾幕の密度は下がった。

これなら、いける。

 

 

《 《ハァアア!!》》

 

 

「ぎゃああああああ!?」

 

 

先程出来た傷の部分にオルコスの斬撃とニードルクローのクロー着きのパンチがクリーンヒットする。

深夜は再び悲鳴のような咆哮をあげる。

 

 

「効果発動!」

 

 

《カノナス・カサルティリオ!》

 

 

一夏

ライフ7→9

手札3→4

ゲージ6→8

 

 

ニードルクローは破壊され、オルコスのソウルへ入る。

一夏はオルコスの効果でドローし、ニードルクローの効果でライフとゲージを回復させる。

 

 

「オルコスソード・ドラゴンとホワイトナイト・ドラゴンで連携攻撃!」

 

 

《ハァア!》

 

 

《せぇい!》

 

 

すぐさまオルコスが再び同じ位置を切り裂き、ワンテンポ遅れて白騎士が切り裂く。

 

 

「ぐぅうううううう!?!?」

 

 

深夜は身体を大きくのけぞらせ、苦悶の声を発する。

 

 

「オルコスソード・ドラゴンの効果発動!」

 

 

《カノナス・カサルティリオ!》

 

 

一夏

手札4→7

 

 

白騎士は破壊され、オルコスのソウルに入る。

一夏はオルコスの効果と白騎士の効果で合計3枚ドローした。

 

 

「オルコスソード・ドラゴンでアタック!」

 

 

《ハァアアアアアア!!》

 

 

「がぁああああああああああああああああああ!!!」

 

 

単身向かってくるオルコスに対し、深夜は咆哮をあげる。

そしてオルコスに向かって発砲しようとするが

 

 

「私達の事を、忘れてもらっては困る!!」

 

 

「邪魔はさせない!」

 

 

「この作戦、勝って簪ちゃんに癒してもらう!」

 

 

「がああああああぁぁぁぁぁ……!!!!」

 

 

クラリッサ、チェルシー、楯無の妨害攻撃によってそれも上手く行かない。

クラリッサとチェルシーが格好いい事を言ったのに、楯無が只の欲望を叫んだことはご愛敬である。

 

 

《ハァア!》

 

 

「ぎゃああああああああああ!?!?」

 

 

3人の助けもあり、オルコスはしっかりと深夜への攻撃を成功させる。

 

 

「俺でアタッ…」

 

 

このままの流れで、一夏も深夜に攻撃をしようとする。

言葉を発しながら、深夜の流れ弾を避けるための動きから接近の為の動きに切り替える。

そしていざ深夜に攻撃をしようとした時。

一夏は動きを止めた。

いや、止めてしまった。

 

 

 

 

 

 

「ガハッ…!?」

 

 

一夏はそんな声を唐突に発する。

両目を見開き、肺の中の空気を吐き出す。

その手や足、口元は震えており、一目見て体調が悪いという事が分かるほどだ。

 

 

《一夏!?》

 

 

アタック後、一夏からは離れた位置にいるオルコスがそう声を発する。

 

 

「あ、あ、あ……」

 

 

一夏にそれに反応する余裕はない。

 

 

戦闘開始前から懸念していた事。

一夏の症状の発症。

それが、遂に起こってしまった。

 

 

そしてここは戦場であり、動きが止まっている人間を見逃す程深夜も甘くはない。

 

 

「がぁああああああああああああああああああ!!!」

 

 

ドキュウン!ドキュウン!!ドドドキュゥウン!!!!

 

 

咆哮をあげて、表情を真っ青にしながら身体を震わせている一夏に向かって発砲をする。

 

 

「うっ…!」

 

 

(や、ば、い…!回、ひを……!)

 

 

一夏はその場から動こうともがくも、身体が言う事を聞いてくれない。

ゲージも手札もさっき回復したので防御魔法も使えるが、そこまで思考が働かないし、働いたとしても直ぐに発動できるくらいに素早く身体を動かせない。

 

 

「「一夏ぁあああ!!」」

 

 

バババババババァアアアン!!

 

 

クラリッサとチェルシーの叫びも虚しく、大量の弾丸が一夏に着弾する。

 

 

ガッシャァアアアン!!

 

 

一夏

ライフ9→0

 

 

声を出すこともかなわなかった一夏のライフは0になった。

地面に落下し、頭を打ち付ける。

ドラゴンフォースが解除され、煉獄騎士の鎧もダークコアデッキケースに戻り一夏の近くに転がる。

一夏は頭から血を流しながら気絶しており、このままでは危険だ。

 

 

クラリッサとチェルシーは、大切な恋人のそんな姿を見て呼吸が荒くなっていく。

今すぐにでも一夏の元に向かいたいがまだ戦闘中。

一夏を巻き込む危険があり、近寄ることが出来ない。

 

 

「がぁああああああああああああ!!」

 

 

一夏が気絶したことはお構いなしに、深夜が咆哮をあげる全方位に向けた発砲を再開する。

 

 

《クソ…》

 

 

ダークコアデッキケースからのコールを受けていたオルコスの肉体が維持できなくなり、消滅する。

 

 

「くぅ!?」

 

 

「このっ…!!」

 

 

「きゃあっ!?」

3人はさっきと全く変わらない弾幕の勢いに必死に避け始める。

 

 

だが、一夏が倒れたという精神的ダメージ、それに加え長引く戦闘の疲労から先程のような動き化が出来ず、徐々に徐々にSEが減っていく。

 

 

「このままじゃ…!」

 

 

「がぁああああああああああああああああああ!!!!」

 

 

深夜が咆哮をあげ、弾幕が一段と激しくなる。

万事休す。

この場にいる全員が思わずそんな事を考えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うぉおおおおおおおおおおおおお!!!」

 

 

そんな時だった。

深夜が開けた地上へ続く穴。

そこから、叫び声が聞こえてきた。

 

 

「「「っ!」」」

 

 

全員が動きを止めないようにしながらも、その方向を見る。

急に聞こえてきた声に、当然ながら深夜も気が付き発砲を止め天井の穴を見上げる。

 

 

その、一瞬後だった。

 

 

ズバァアン!!

 

 

「ぎゃああああああ!?!?」

 

 

輝くエネルギーの刃で、世界最強が深夜の事を切り裂いたのだ。

 

 

「織斑先生!」

 

 

楯無は思わずそんな嬉しそうな声を発する。

声には出していないものの、クラリッサやチェルシーも嬉しそうな表情を浮かべている。

 

 

「今だ!」

 

 

世界最強……千冬はあえて大声を出すことで深夜の注意を惹く。

狙い通り、深夜は千冬に視線を向け、発砲しようとする。

だが、その直前。

 

 

「はいっ!山嵐、全弾発射!」

 

 

千冬がやって来たのと同じ穴から姿を現した簪が、深夜に向けて山嵐のミサイルを全弾発射する。

 

 

「がぁあああああああああああああ!!」

 

 

千冬に気を取られ、反応が遅れた深夜。

それでもミサイルを撃ち落とす為に、大量に発砲する。

 

 

ドガァァァアアアアアン!!

 

 

爆撃音と共に部屋に黒煙が発生、部屋を充満する。

天井や壁に穴が開いているので、ここが地下室ではあるものの時間が経てば確実に煙は晴れる。

だが、たとえ一瞬でも深夜の視界を遮れた事に意味がある。

 

 

「「っ!!」」

 

 

クラリッサとチェルシーは記憶していた一夏が倒れた場所に一直線に向かう。

ハイパーセンサーを使用し、一夏の事を見つけるとそのまま守るように抱きしめる。

 

 

『お前たち、どういう状況だ?』

 

 

そんな中、千冬からプライベートチャネルでの通信がクラリッサに入る。

 

 

「私達がこの部屋に到着した時、隊長達Bチームは気絶していました。その後、現れた橘深夜が見たことも無いISを展開、私達と交戦を開始しました。橘深夜のISは非常に強力で並みの攻撃ではダメージ無し。

一夏やオルコスソードの活躍でダメージを与えられるようになったなか、一夏が被弾、頭から血を流して気絶しています」

 

 

『なるほどな…』

 

 

「がぁああああああああああああああああああああ!!!」

 

 

クラリッサの報告の後、千冬が状況を把握した声を出し、深夜が咆哮をあげる。

その一瞬後、

 

 

バサァッ!!

 

 

そんな音を立てながら、深夜が背中の翼のような部分を使い、周囲の黒煙を一気に払う。

副産物である強い風圧に意識を保っている全員が顔をしかめる。

そうして煙が晴れた時、

 

 

「がぁあああああああああああああああ!!!」

 

 

深夜が怒りの籠った表情で咆哮をあげた。

今にも飛び掛からないと言わんばかりの体勢をとり、息を吐いている。

 

 

「お前たちは一夏達を守ってくれ!更識姉妹は私のサポートだ!」

 

 

「「「「はい!」」」」

 

 

千冬の登場により、士気を取り戻した3人。

チェルシーがダークコアデッキケースと共に一夏を抱え、他の気絶した人達の元へと連れて行く。

そしてクラリッサと共に戦闘不能メンバーを守る行動を開始する。

 

 

「がぁああああああああああああああ!!」

 

 

ドキュウン!ドキュウン!!

 

 

深夜は急に現れ、自分に大きなダメージを与えた千冬を危険だと判断。

集中的に攻撃をしていく。

 

 

「ふっ!」

 

 

暮桜・明星は束お手製の第五世代のISであり、千冬は現役時よりは身体能力が落ちたものの、この場に置いて屈指のIS操作技術を誇る。

一夏達が必死に避け、攻撃のチャンスで漸く接近出来た深夜の弾幕を難なく避け接近をしていく。

 

 

「ハァッ!」

 

 

「お願い!」

 

 

それに加え、深夜の狙いが千冬に集中している為、楯無と簪はほぼフリー。

よって、アクアナノマシンや大量のミサイルによって千冬への攻撃を妨害していく。

 

 

「ハァア!」

 

 

ズバァン!ズバァン!!

 

 

「ぎゃあああああああああああああああ!?!?」

 

 

零落白夜を発動した千冬の攻撃は一撃必殺級のもの。

いくら防御力が高くても、関係が無い。

そして、深夜が身に纏っているISは通常のものよりも全体が遥かに巨大である。

その為、全方位を向けた射撃以外の攻撃手段では小回りが利かず、当たる可能性が極端に低くなってしまう。

 

 

それでも、深夜が十全な状態だったら千冬も苦戦を強いられていただろう。

だが、一夏達が装甲に傷をつけ、そこに何度も攻撃したことにより深夜にもダメージが蓄積されており、一夏達と戦闘していた時より確実に攻撃のキレが落ちている。

 

 

その結果、深夜は確実にダメージを蓄積されていっていた。

 

 

「ハァアアアアアアア!!」

 

 

「ぎゃあああああああああ!!」

 

 

ズドォォオオオン!!

 

 

深夜は咆哮と共に地面に倒れ込む。

地面が割れ、辺りに衝撃がはしる。

 

 

「がぁあああああああああああ……」

 

 

深夜が唸り声を発しながら地面に手を付き、睨みながら立ち上がろうとする。

それに対し千冬は雪片弐型を構えなおし、簪や楯無も直ぐに遠距離でも近距離でも対応できるように構える。

クラリッサとチェルシーも、気絶している一夏達を守るように、また直ぐに攻撃に移れるようにする。

 

 

深夜が今にも飛び掛からんといった体制で立ち上がろうとした時。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『そのくらいにしておけ』

 

 

その声は、唐突に部屋に響いた。

 

 

「「「「「っ!?!?」」」」」

 

 

深夜以外の意識を保っている全員が驚きの表情を浮かべ、周囲の警戒を行う。

 

 

『データは揃った。もうこれ以上戦う必要もない』

 

 

その声は、明らかに通信機器越しの声をしており、話している本人がこの場にいない事は全員が察した。

それに加え、男性か女性か、年はどれくらいか。

そう言った情報の検討すらできない。

 

 

「っ!貴様、何者だ!」

 

 

千冬の怒声に対し、通信機の向こうの人物は暫く考えるような間を置いた後、言葉を発する。

 

 

『…化け物の創造主』

 

 

「「「「「なっ!?」」」」

 

 

その声を聞き、全員が驚きの声を発する。

化け物と言われ、全員が深夜の事を想像した。

その創造主と言われたら、驚くに決まっている。

 

 

『橘深夜、エリアR-44に戻れ。ああ、それと君達に伝えておこう。化け物というのは、橘深夜の事じゃないぞ?』

 

 

「「「「「へっ?」」」」」

 

 

今、耳が拾った衝撃な情報。

戦場だというのに、5人は思わず間抜けな声を出して固まってしまう。

だが、それが声の主の狙いだったのだろう。

 

 

「がぁああああああああああああああああああああああ!!」

 

 

ドガァアアアアアアアアアアアアン!!

 

 

千冬たちが固まっているうちに深夜は咆哮をあげ、天井に穴をあける。

そして、さっきまでフラフラだったとは思えない程のスピードで空の彼方へと飛んでいった。

 

 

「「「「「……」」」」」

 

 

この場に残った千冬たちには、何とも言えない空気が漂っていた。

 

 

深夜が身に纏っていたISはいったいなんだ。

何故自分達を攻撃してきたのか。

そもそも何故、こんな場所にいたのか。

あの声の主は誰だ。

化け物の正体とは。

 

 

疑問を上げればキリがない。

だが、何時もまでもこうしている訳にはいかない。

 

 

「……撤収する!気絶している一夏達を手分けして旅館に連れて帰るぞ!直ぐに検査と治療がいる!」

 

 

「「「「はいっ!」」」」

 

 

千冬の指示に従い、気絶している一夏とBチームの事を手分けして旅館へと向かう。

特に一夏は頭を打ち付けて流血しており、早急に検査が必要である。

 

 

亡国企業の戦力低下と情報収集という目的の襲撃作戦。

戦力低下は出来たかもしれないが、考えても分からない大量の謎が出て来てしまった。

 

 

そんな後味の悪い結果で、作戦は幕を閉じたのだった。

 

 

 




まだまだ使われる黒竜の盾さん。
作者も昔ガルパ二から助けてもらいました(ダメージは0に出来なくても1回復は出来るのでそれでライフ5にして耐える)。
でもそろそろデッキからいなくなるかもです。

次回も何時になるか分かりませんが、楽しみにしていてください!

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