原作どころかもう一人のヒロインも居ません。
先にそのヒロインと絡む予定なので、本当にいつになるか.....
気長に待ってください。
そしてサブタイでも分かるとおり、戦闘シーンがあります。
相変わらず酷いなぁ.....
今回もいつも通りのクオリティーですが、お楽しみください!
一夏side
ラウラと模擬戦の約束をしてから二日後。
今日はその模擬戦の日だ。
俺は今自室で教官を、クラリッサさんと待っている。
理由は当然、ダークコアデッキケースを受け取るためだ。
「なぁ、一夏」
「どうしました?」
待っているとクラリッサさんが呼びかけてくる。
「何で隊長と模擬戦しようと思ったんだ?」
「二日前にも言いましたが、覚悟を見せるためです」
「その覚悟とは、いったい何なんだ?」
「共に罪を償い、歩む覚悟です」
俺がそう言うと、クラリッサさんは一瞬何処か悲しそうな顔をすると、すぐに決意したような顔になった。
「一夏。模擬戦が終わったら私の部屋に来てくれないか?」
「クラリッサさんの部屋...ですか」
「ああ。...駄目か?」
クラリッサさんは若干上目遣いで聞いてくる。
可愛い。
まぁ、特に断る理由を無いしな。
「分かりました。模擬戦の後部屋に伺いますね」
「ありがとう」
俺が答えるとクラリッサさんは嬉しそうな顔になる。
うん。クラリッサさんには笑顔が似合うな」
「い、一夏。その、照れるだろ」
「あれ、声に出てました...?」
「ああ。出てたぞ」
うわぁ!めっちゃ恥ずかしい.....
そんな会話をクラリッサさんとしていると、部屋の扉が躊躇いもなく開いた。
「おい、一夏。持って来たぞ」
「教官...ノックくらいして下さい」
「お前にプライバシーの概念があったとは...」
「ありますよ!」
いきなり入ってきた教官とこのような会話を繰り広げる。
なんか模擬戦前だというのに緊張感が無い。
「それで教官。ダークコアデッキケースは?」
「少し待て」
教官はそういうと手に持っていたロック付きのケースを開けると、中からダークコアデッキケースを取り出す。
「ほら」
「ありがとうございます」
なんか、暫くぶりに手に取るな。
俺は教官からダークコアデッキケースを受け取る。
「だが一夏。説明はしっかりしてもらうぞ」
「はい、分かってます。それと教官、俺の情報ってどうなってます?」
「シュヴァルツェ・ハーゼ以外の人間は、たとえドイツ軍の上層部だろうと知らない」
「ラウラに感謝」
俺がISに乗れるということはシュヴァルツェ・ハーゼ以外の人間は知らないらしい。
これもラウラがすぐにこのことに守秘義務を掛けてくれたおかげか。
「では一夏。模擬戦は一時間後だ」
「分かりました」
そう言うと教官は部屋から出て行った。
「一夏、頑張れ」
「ありがとうございます、クラリッサさん」
さて、クラリッサさんからも激励をもらったし、頑張りますか!
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模擬戦十分前。
俺はIS訓練場前にあるベンチに座っている。
ラウラや教官、見学する人はもう中にいるから周りには人っ子一人いない。
「もうすぐか...」
俺は始まる模擬戦の前に気持ちを高めていた。
「しかし、ディミオスも急に語り掛けてきてビックリしたな」
そう、待っている間にダークコアデッキケースを通じでディミオスから連絡があった。
今日にはもう此方に来れるとのことだった。
それ以外にも今日模擬戦することを伝え、チカラの使い方の最終確認をした。
そんなこんなで、模擬戦開始三分前だ。
俺はIS訓練場の扉を開ける。
中にはラウラがシュヴァルツェアを纏って立っており、離れたところに隊員達がいる。
「ラウラ。今日はありがとな」
「別に大丈夫だ。だが、ISはどうした?」
「言っただろう、これが専用機だって」
俺は左手に握っているダークコアデッキケースを一度見ると、ラウラの方を見る。
そしてダークコアデッキケースを顔の前に持っていき、構える。
そして、ラウラを見ながら言葉を、チカラを放つ。
「ディザスターフォース、発動」
すると、ダークコアデッキケースが紫のエネルギー体になり、俺の全身を包み込む。
俺が顔の前に置いたままだった左手を振るうと、包み込んだエネルギー体が変わり、鎧になった。
黒と金がメインカラーで、両肩と頭部の両側から計4本の歪な剣の様なものがついている。
肩部分の鎧の下から両腕と背中までを覆う血のように紅いマントがある。
だが、一番の特徴はやはり左手首だろう。
そこには、ダークコアデッキケースにも付いていた、紫の眼の様なものがあった。
この瞬間、俺は初めて全身に煉獄騎士の鎧を纏った。
今までは左腕だけだったからな。
周りの人たちはザワザワしている。
見慣れない、ISとは違う展開をしたのだから当然か。
「
「ISとは違うんだってば」
ラウラもやはり驚きながら言ってくるため、俺は少し軽く言う。
さて、次は.....
俺は右手を前に出し、言葉を発する。
「装備。煉獄剣 フェイタル」
そう言うと、前に出した右手の中に青白い光に包まれた白に黒と赤の模様があり、「FUTURECARD BUDDYFUGHT」と書いてあるカードが出てきた。
そのカードは金に輝くと形を変える。
大剣の形のなると輝きが収まり、俺が前回使った大剣が出てきた。
今までの二回とは異なる出方に俺もちょっと驚くも、今後はこれが普通になると思い、慣れることにした。
周りが再びザワザワする。
ISとは違うと聞いていてもやっぱり驚く様だ。
俺は大剣...フェイタルの切っ先をラウラに向け構える。
ラウラもその両手にIS用接近ナイフを展開し構える。
お互いが構えたのを確認した教官が言葉を発する。
「この模擬戦は、どちらかが戦闘不能となるか、または降参したら決着とする」
予想通りだ。
さて、やりますかね.....
「「ゴー・トゥー・ワーク」」
俺とラウラが同じタイミングで
...本当にシュヴァルツェ・ハーゼの共通の言葉になっちまった。
「模擬戦...開始!」
教官の声で俺とラウラはすぐに行動を開始する。
俺は足に力を籠め、ラウラに近づきながらフェイタルを振り上げる。
当然ラウラはこれに反応し、右手のナイフでフェイタルを受け流しつつ、左手のナイフで反撃してくる。
...大剣とナイフなのに折れねえってスゲェ。
俺は迫ってくるナイフを対処するため、両手で握っていたフェイタルから右手を離し、防御用に構え、
「キャスト。ドラゴンシールド 黒竜の盾!」
黒竜の盾を使い、攻撃を防ぐ。
その隙に俺はラウラから距離を取り、フェイタルを構えなおす。
.....厄介だ。
ラウラは俺に合わせそこまで飛んでいないが、それでも地面から足が離れてるとめんどくさい。
それに、ラウラのシュヴァルツェアには、プロトタイプのAICが搭載されている。
AIC、アクティブ・イナーシャル・キャンセラー。
元々ISに搭載されている、ISが浮遊するためのシステムであるPICの発展兵器で、対象を任意に停止させることが出来る。
高い集中力が必要なためプロトタイプである現在は発動させるとその場から動けなくなってしまう。
それでもめんどくさいことに変わりはない。
更に言うと、俺はモンスターコールが出来ない。
バディファイトは元々モンスターや魔法などを駆使して戦うものだ。
煉獄騎士になっていると、そのバディファイトの魔法を黒竜の盾のように実際使うことが出来る。
つまり、モンスターも実際に召喚...コールすることが出来るのだが、ダークネスドラゴンWとこの世界がまだ完全につながっていないため、コールできないのだ。
俺がどうするか悩んでいると、
「今度はこっちから行くぞ!」
と、ラウラが今度はIS用アサルトライフルを展開し、発砲する。
「クソッ!」
俺は横に跳躍し、アサルトライフルの弾を躱す。
しかし、俺が着地する前にラウラがISの加速機動技術である
俺は着地と同時にフェイタルを身に引き寄せ、防御用に構える。
構えた瞬間には、ラウラが持つナイフとフェイタルが衝突した。
ガキィン!とぶつかり合う音が響くとすぐにラウラが何かを足元に放り投げ、自信は後ろ向きの瞬時加速、後退加速で離れてしまう。
その何かとは.....
「しゅ、手榴弾!?」
そう、手榴弾だ。
俺は爆発に巻き込まれないように大袈裟にその場から急いで距離を取る。
し、室内でなんてもんを!!
爆発は小規模だったから、訓練場はそこまで被害を受けていない。
室内用なんてあるのか...
しかし、直接は巻き込まれなかったものの、熱風を受け動きが一瞬止まってしまう。
その一瞬が命取りだったようで、俺は動きが止まってしまう。
「う、ぐっ...!」
「捉えたぞ」
どうやら俺はラウラが発動したAICに捕らわれてしまったらしい。
本当に動かない...!
ラウラは集中が途切れないようにするためか、先程までよりゆっくりアサルトライフルを展開し、構え、発砲する。
「があっ!」
動けない俺は当然のように被弾してしまう。
でもこの一連で、やはりAICに多大な集中力がいることを確認できた。
そして俺はダメージを受けた。
なら...これだ!
「キャスト!地獄の炎も、生ぬるい!」
瞬間、俺が被弾した個所から炎が出てきて俺を包み込む。
因みにだがマントは燃えていない。
そのことにラウラも周りの人達も驚いているようだ。
これは本来ならドロー用の魔法なのだが、それは今大事ではない。
ラウラは驚いて集中が少し乱れてしまった。
「ハァッ!!」
その少しでプロトタイプのAICは簡単に突破できる。
俺は自由に動けるようになると、ラウラに接近しフェイタルを振るう。
「ぐぅ...!」
ラウラはこれをクリーンで受けてしまう。
やはり、先程までAICを使っていた反動か、ラウラはまだフラフラだった。
俺は再びフェイタルで切りかかる。
「ハァアアア!!」
「ぐぁぁぁっ!!」
その攻撃もクリーンヒットし、シュヴァルツェアのエネルギーが切れてしまったらしく、強制解除された。
『GameEnd Winner,RENGOKUKISHI』
「...今の音声、どっから流れた?」
なんか最後に謎の音声が流れたが、模擬戦は俺の勝利のようだ。
というか俺、煉獄騎士って名乗ってないけど...
ま、まあ良いか。
「ディザスターフォース、解除」
俺のその声に応じて、フェイタルはオレンジに光り、無数の長方形に弾け飛び、消滅する。
鎧も、再びエネルギー体になるとダークコアデッキケースに戻った。
俺はラウラの傍に行き、声を掛ける。
「おーいラウラ。大丈夫か?」
「あ、ああ。大丈夫だ」
ラウラはそう言い、自力で立ち上がる。
怪我がなくて何よりだ。
「それで一夏。説明してもらおうか」
教官のその言葉に全員の視線が俺に集まる。
落ち着かねぇなあ。
「分かりました。でも、その前に.....」
俺はそう言いつつ、訓練場の入り口に顔を向ける。
「一夏?どうしたんだ?」
クラリッサさんがそう聞いてくる。
俺は視線を扉に向けたまま答える。
「ええ、ちょっと。いるんでしょ........
束さん」
「よく分かったね、いっくん」
俺がそう言うと扉から機械のウサミミをつけ、胸元が大きく開いたエプロンドレスを着た女性が入ってきた。
その女性は、ISの開発者である天才兼天災科学者。
篠ノ乃束だった.....
プロローグ11にしてついに煉獄騎士が完全な状態で登場!
タスク先輩って最初から鎧着てたので、装着シーンはオリジナルです。
更にはみんな大好き束お姉さんも登場しました!
束はプロローグ1で一応名前だけ出したのですが、本人は初登場になります。
チョロッとだけだったけど。
次回もいつになるか分かりませんが、楽しみにしていてください!
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