無限の成層圏と煉獄騎士   作:ZZZ777

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今回は一夏がクラリッサや千冬達に、煉獄騎士の説明をします。
そして前回登場した束の今作での立ち位置が判明します。


.....タグで分かっとるとか言わんでぇ。
原作とは違うのでご了承ください。


取り敢えず、今回も出来はいつも通りですが、お楽しみ下さい!


プロローグ12 煉獄の『チカラ』の説明

千冬side

 

 

一夏とラウラの模擬戦。

ラウラはシュヴァルツェアを、一夏は例の...ダークコアデッキケースだったか?を使った模擬戦だった。

私はラウラが勝つだろうと思っていた。

だが、結果は、一夏の勝利だった。

 

 

一夏はダークコアデッキケースを鎧に変化させ、大剣を展開?した。

前回は左腕だけだったが、今回は全身だった。

.....前回は髪が背を覆うほどまで長くなっていたが、今回はどうなんだろうか?

伸びてたらどう仕舞ってるんだろう?

 

 

模擬戦は最初は接戦だったが、ラウラは手榴弾を巧みに使い、AICで一夏を捕縛した。

だが一夏は脱出するとラウラに切りかかり、勝利した。

その際、どこかから音声がなったのだが、一体どこからだろうか?

音声は一夏のことを煉獄騎士と呼んでいたし...

 

 

その後、私が一夏に説明を求めると、一夏は扉の方を見ながらこう言った。

 

 

「いるんでしょ.....束さん」

 

 

と。

このとき私はそんな事あるわけないと思った。

束はISを開発した私の親友だ。

束はISコアを467個開発すると姿をくらませ、現在も逃亡生活中だ。

そんなアイツがいる訳がないと.....

だが、

 

 

「よく分かったね、いっくん」

 

 

そんな声が聞こえが聞こえると、そこに居たのは件の束だった。

 

 

「た、束なのか...?」

 

 

「そうだよ、ちーちゃん。親友である束さんを忘れちゃったかい?」

 

 

束は昔と変わらない雰囲気で私に語り掛けてくる。

 

 

「束...久しぶりだな」

 

 

「そうだね、ちーちゃん」

 

 

束はそう言いながら此方によって来る。

私は.....

 

 

「お前今までどこにいたぁ!?」

 

 

「いだだだだ!!ち、ちーちゃん!束さんの頭が、唯一無二の素晴らしい頭が~~~!!!」

 

 

「災厄しか思いつかん頭など弾け飛んでしまえ!!」

 

 

束にアイアンクローを掛けた。

世界を混乱に陥れたのに、こいつは...!

周りのシュヴァルツェ・ハーゼの隊員達が全員引いているが、関係ない!

束の頭からミシミシいい始めると

 

 

「千冬姉、千冬姉。本気で束さんヤバそうだからここらへんで」

 

 

と、一夏からストップが入ったので、私は仕方なく束を開放する。

 

 

「束さん、大丈夫ですか?」

 

 

「うう、いっくんありがと~。でも、もうちょっと早く止めれたんじゃない?」

 

 

「いやぁ、世界を混乱させたんですからこれくらいは妥当じゃないんですか?」

 

 

「いっくんもヒドイ!!」

 

 

と、束と一夏が会話する。

これくらいが妥当?一夏は甘いな。

しかし、どうして束はここに...

 

 

「それで、何故ここにいるんですか?」

 

 

一夏も私と同じことを思っていたようだ。

一夏が束に聞く。

 

 

「いっくんが面白そうな事説明するっていうから!」

 

 

「束...お前まさか...」

 

 

「うん!バッチリ見たよぉ~!いっくんがISを使ったことも、さっきの変な奴も!」

 

 

「束さん。何処から見てました?」

 

 

「んーと、いっくんがブッサイクなVTシステムをぶっ倒した所からかな~」

 

 

 

一夏は額に手を当てながら天を仰いだ。

恐らく、私と同じことを思っているんだろう。

 

 

「「めんどくさい奴(人)に知られてしまった.....」」

 

 

「チョット!?めんどくさいって酷くないかい!?」

 

 

「そのまんまですよ...」

 

 

「全くだ」

 

 

「うわーん!!二人のバカァ~!!」

 

 

と、此処でようやく周りに人がいることを思い出した。

チラッと隊員達を見ると、とても何か言いたそうだった。

 

 

「あー、お前達、大丈夫か?」

 

 

「えっと、教官。あの人は...?」

 

 

意を決したようにラウラが私に聞いてくる。

他の隊員達もうんうん、と言わんばかりの勢いで首を縦に振る。

 

 

「アイツは篠ノ乃束。私の親友で、ISの開発者だ」

 

 

『え、ええ~~~~~!!』

 

 

全員が驚いた様な声を出す。

それも当然だ。

ISを開発した天災が目の前にいて、しかもこんな馬鹿な言動の奴だとは思ったこともないだろう。

 

 

「んもう、うるさいなぁ。これだから凡人は...」

 

 

「束さん、そういうこと言っちゃ駄目です」

 

 

「でもでも~こんなにすぐ騒ぐんだよ?そう思っても仕方なくない?」

 

 

「自分のネームバリューを考えて下さいよ.....」

 

 

そんな会話を一夏と束が繰り広げる。

隊員達はその会話を聞いて目を繰り広げる。

 

 

「気にするな。アイツは殆どの人間を認識できない」

 

 

「認識できないんじゃなくて、認識する必要がないのさ~。

 束さんには、ちーちゃんといっくんとクーちゃんがいればいいのだ!!」

 

 

ん、クーちゃん?

それに、妹はどうした?

 

 

「おい、束。クーちゃんとは誰だ?それに、お前の妹...箒はどうした?」

 

 

箒の名を聞いた瞬間、一夏が顔をしかめる。

それもそうか、一夏は箒に暴力を加えられてたからな。

 

 

「クーちゃんとは、束さんが保護して育ててる娘であり助手のことさ!」

 

 

「保護した?束さん、そんな事できたんですね」

 

 

「いっくん!?さっきから辛辣じゃない!?昔の素直でかわゆきいっくんは何処いったの~!?」

 

 

「何処も何も、変わらず此処にいますよ?」

 

 

「うう、それはそうだけどさ~」

 

 

確かに、一夏は最近辛辣だ。

何があったんだろうか。

取り敢えず、今は箒のことを聞こうじゃないか。

 

 

「それで束。箒のことは?」

 

 

「ああ、アイツ?アイツなんかもう興味ないよ」

 

 

「興味ない?なんかあったのか?」

 

 

「うん。昔からいっくんに暴力振るってて嫌いだったけど、いつか更生すると思ってたよ。

 でもアイツ、転校した先々で暴力振るってるんだ。

 当然、教師から説教を受けたり警察に連れて行かれそうになった。

 その時アイツなんて言ったか知ってる?『私は篠ノ乃束の妹だ!!』だよ?

 私のせいで家族がバラバラになっただの言ってるのにだよ?

 愛想つかさないと思う?」

 

 

「いや、思いませんね。というかアイツそんなくだらないことで束さんの名前出してるんですか」

 

 

「おお、いっくん!分かってくれるかい?」

 

 

「まぁ、それなりには」

 

 

私も内心呆れてた。

アイツはそこまで腐ったか...

 

 

「あ、あのーちょっといいですか」

 

 

ここでクラリッサが恐縮そうに発言する。

 

 

「なんだよ、お前。さっさと黙れよ」

 

 

「いや、一夏の説明を聞くんじゃ...?」

 

 

「「あ、そうだった」」

 

 

「え、千冬姉に束さん、忘れてたんですか?」

 

 

私と束はすっかり本来の目的を忘れていた。

そのことに一夏が呆れたような視線を向けてくる。

す、すまん...

 

 

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一夏side

 

 

千冬姉と束さんが本来の目的を忘れてヒートアップしていた件は後でいいとして。

クラリッサさんが目的を思い出させてくれたおかげで二人も黙り、此方に視線を向けてくる。

視線の串刺しにもそろそろ慣れそうだな...

 

 

俺が何から説明しようか考えていると、手に握ったままだったダークコアデッキケースからディミオスが念話で話掛けてくる。

 

 

《(一夏よ...もうそっちの世界に出れる)》

 

 

(本当か?だったら協力してほしいんだけど)

 

 

《(協力?何にだ)》

 

 

(煉獄騎士団の説明。もう流石に誤魔化せない)

 

 

《(了解した。我の呼び方はコールと同じで構わん)》

 

 

(煉獄騎士になってないのにか?)

 

 

《(バディだからな。問題ない)》

 

 

(OK!頼む)

 

 

「いっくん?急に黙ってどったの~?」

 

 

「ああ、すみません。何から話せばいいか考えてました」

 

 

ディミオスと念話していたせいでただ黙って突っ立てるだけになってしまった。

俺は一度目を伏せつつ息を吸って、吐いた。

そして目を開け、みんなのことを見ながら口を開く。

 

 

「先ずはこのチカラを手に入れた経緯について話をしようと思う」

 

 

「チカラを手に入れた経緯...?」

 

 

クラリッサさんが確認するように呟く。

俺は肯定しつつ説明を開始する。

 

 

「はい、そうです。

 このチカラは俺がモンド・グロッソの時に誘拐され、連れて行かれた場所で手に入れました」

 

 

俺がこう言うと、千冬姉とクラリッサさんがやっぱり。という顔になった。

なにか予想でもしていたんだろう。

 

 

「続けます。俺は誘拐先で殺されそうになりました。目的が...千冬姉の決勝戦辞退が達成されなかったためです。

手足を拘束された上で拳銃を突き付けられ俺は死を覚悟しました。

でも、殺されそうになる瞬間声が聞こえたんです」

 

 

「声...か?」

 

 

今度はラウラが確認するように呟く。

 

 

「ああ、声だ。それはラウラがVTシステムに飲み込まれたときに聞こえたものと同じだった」

 

そう言うと周りがザワザワしだす。

聞いたことがあるからだろう。

 

 

「さて、ここから先はもう一人(竜?)に手伝ってもらいます」

 

 

「もう一人?何言ってる一夏。ここにはお前しか説明できる奴はいないぞ」

 

 

「いいや、いるよ。その声の主、本人が」

 

 

千冬姉はとっさに辺りを見回す。

隊員達や束さんも同じような反応をする。

 

 

「そんな焦んなくても、これから呼ぶから」

 

 

俺はそう言いつつ左手のダークコアデッキケースを頭上に掲げる。

 

 

「い、一夏?何してるんだ?」

 

 

「まあまあ」

 

 

クラリッサさんが怪訝そうな声を上げるが、俺は軽くいなす。

そしてコールする。

俺の、バディを。

 

 

「バディコール!煉獄騎士団団長 ディミオスソード・ドラゴン!!」

 

 

瞬間、俺が掲げたダークコアデッキケースに入っているカードの中の一枚が金に光りだす。

今までどうやってもカードは抜けなかったが、その光った一枚は自動で出ていく。

そのカードは開いているスペースまで飛んで行くと、中央に竜の横顔の様なモノが描かれた紫の魔法陣になる。

その魔法陣から同じく紫のエネルギーを出しながら、鎧を着た様なドラゴンの両手足が出てくる。

そして次の瞬間には全身が出てきていた。

煉獄騎士と同じような鎧とマントを着けており、頭部には一本の剣の様な物が付いていた。

 

 

ディミオスが、俺のバディが、ダークネスドラゴンWから、本来なら来るはずがなかった世界に、コールされた。

 

 

 

 




束は当然の様に二次創作あるあるの、箒に愛想つかして一夏側に付きました。
この先の展開上、束が一夏側にいる必要があるので。


そして!ついにディミオスがISの世界に来れました!!
プロローグ12でやっとだよ...
アニメではディミオスも煉獄騎士の鎧同様、最初からSDとかでもなかったので、コールシーンはオリジナルです。
アニメでよくあった、デカいモンスターがチョットだけ出てきてから、全身が出るのと同じですが。


次回もいつになるか分かりませんが、楽しみにしていてください!


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