そして、プロローグ18にして漸く、もう一人のヒロインが...
はぁ、原作...いつまで入れないの?
今回もいつも通りの完成度ですが、お楽しみください!
一夏side
俺とディミオスは、ディミオスが生成したゲートをくぐり、この世界に...俺の生まれた世界にやってきた。
でも、イギリスなんて来たことがなかったから、懐かしいなんて思いもしない。
「此処は...森か?」
《森であってると思うが》
俺とディミオスは、此処が森だと確信が持てなかった。
何故なら、木々は根元からへし折れて倒れてるし、地面には人間のものではない...ドラゴンのモノの様な巨大な足跡があったからだ。
「これは...例のモンスターが暴れた跡ってことか...?」
《その様だが...ん》
「どうした、ディミオス」
《同じダークネスドラゴンWのモンスターの匂いを感じる...》
「何!?」
《だが...まずいかも知れない》
まずい?いったい何でだろうか。
見つかったんだから、寧ろラッキーじゃ...?
「何がまずいんだよ?」
《そのモンスターの近くに列車が走ってる。このままだと、列車を襲いそうだ》
「なっ!早くそれを言え!!ディザスターフォース、発動!!」
ディミオスの言葉を聞いた俺は、焦りながら煉獄騎士になる。
速く行かないと、大勢の犠牲が出ちまう!
「さっさと行くぞ!バディスキル インフェルノサークル」
《分かっている》
俺はインフェルノサークルを発動すると、ディミオスの指示に従いながら空を飛ぶ。
因みに、ヒーローWのとあるバディファイトを研究して100年という博士から借りたステルスカーテンを着用している。
このカーテンは人間世界でバディワールドのモノ全てを隠せるというとても便利なものだ。
暫く空を飛んでいると、例のモンスターを発見した。
その傍には横転してしまい、炎上している素人目からしても高級なものと分かる列車だったものがある。
そして、モンスターの前には、金髪の位の高そうな夫婦と、その子供だと思われる、お嬢様感溢れる女子、そしてその女子と同じか少し高いくらいの年齢だと思われる、メイド服を着た女子。
その四人が、モンスターに襲われそうになってしまっていた。
四人は恐怖とパニックで固まってしまい、動けそうにない。
だが、このままの速度だと間に合わない...!
どうすれば.....そうか!!
「ディミオス!俺を剣で押し出してくれ!!」
《なるほど。理解した》
俺はディミオスの返事を聞くと、両足を屈めた。
ディミオスはその俺の足に向かって剣を振るう。
俺はその剣を思いっきり蹴り、剣が持っていた力と蹴った力を使い、加速をする!
加速した影響で、せっかくのステルスカーテンが飛んで行ってしまうが気にした事では無い。
「間に合えぇぇぇぇぇ!!」
その声と共に、モンスターはその両翼に着いた鋭いかぎ爪を振るう。
そのかぎ爪はメイド服を着た女子を捉えているようだった。
そして、そのかぎ爪が女子の身体を貫く...その直前に、俺は何とか間に滑り込み、
「キャスト!ドラゴンシールド 黒竜の盾!」
黒竜の盾で攻撃を防ぐ。
モンスターは黒竜の盾に防がれたため、いったん距離を取った。
俺は、意識をモンスターから離さないようにしながら、背中側にいる四人...特に、メイド服の女子に話し掛ける。
「一応無事そうだな...」
「は、はい。と言うか、あなたは...あの、ドラゴンみたいなのは...」
「説明は後だ。いったん隠れろ。今此処から離れようとしたら、逆に的になるぞ」
「わ、分かりまし「そんな事できませんわ!」お嬢様...」
メイド服の女子は頷こうとしたが、お嬢様風の女子はそれを遮った。
「その声、あなた男何でしょう!?わたくしは、男の言いなりに等なりませんわ!!」
成程、女尊男卑思考の奴か...
正直助けてやったのにそんな態度を取られると、イラッとするが、そんな事言ってる場合じゃない!
「そんな事言ってる場合か!死にたいのか!?生きたいんだったら、いう事は聞け!!」
俺はそう言った後、先程から黙っている夫婦に話し掛ける。
「おい、アイツ、あなたたちの娘何でしょう?だったら、守ってください。親っていうのは、こういう所でも、子供を守るものなんでしょう?」
俺、まだ中学生の年齢で、しかも親の事知らないけど...
「ああ、分かった。娘と、メイドは...セシリアとチェルシーは、私達が庇おう」
「ほら、セシリア。さっさと隠れるわよ」
「え、お、お母様!男の言う事等など...」
「いいから!」
親御さんは聞き分けのいい人で良かった。
その四人は何とか隠れられるところに隠れる。
俺とモンスターは対峙する。
「ディミオス!周辺の警備任せた!!」
《もうしている》
優秀なバディで良かった。
俺は右手を突き出し、
「装備!煉獄剣 フェイタル!」
フェイタルを装備し、切っ先をモンスターに向けて構える。
そうすると、モンスターも戦闘態勢で構える。
「ゴー・トゥー・ワーク」
俺は
此処で絶対倒す!!
----------------------------------------------------------------------------------------------------
チェルシーside
私は、チェルシー・ブランケット。
オルコット家に...セシリアお嬢様に仕えるメイドです。
唐突な自己紹介申し訳ありません。
でも、少々お付き合い下さい。
オルコット家とは、イギリスの由緒正しい貴族家の一つの事です。
そして私の家、ブランケット家は、代々オルコット家に仕えている家系です。
私も、幼少期からオルコット家に仕えることを使命と教育されてきました。
そして今は、私の一つ下の年齢であられるセシリアお嬢様の専属メイドになりました。
お嬢様は、私のことを幼馴染だと、お姉さんであり、目標であると言って下さいますが...恐れ多いです。
そんな私ですが、実は一つ、お嬢様に直して頂きたいところが存在します。
...典型的な、女尊男卑思考です。
お嬢様は、男性のことを極度に嫌っており、旦那様にもその目を向けています。
理由は分かっております。
お嬢様は、男尊女卑の時代から大々的に活動してらした奥様のことを尊敬してる一方、婿養子ということで、奥様に対して卑屈な態度になられてしまう旦那様を毛嫌いされています。
しかも、ISの登場による社会の変化によりそれに拍車がかかってしまい、全ての男性を下に見るようになってしまわれました。
しかし、お嬢様は知りません。
旦那様が、実は表にならないところではオルコット家のために奥様以上に貢献していらすことを。
奥様も旦那様も、お互いとお嬢様を心の底から愛していることを...
私は、そのことをお嬢様に伝えようと考えたこともありました。
しかし、ただのメイドである私には、伝えることができませんでした...
そして今日、私はお嬢様と、旦那様、奥様と列車に乗っていました。
正直、メイドである私にこんな高級列車は似合わないのですが、お嬢様の専属メイドであるため、乗らない訳にはいきません。
旦那様も、
「チェルシー、君はセシリアと一つしか変わらないのに、よくやってくれている。偶には、楽をしていいじゃないか」
と言って下さり、私の席もお嬢様方と同じ席になりました。
お嬢様は、不機嫌そうでした。
毛嫌いしている旦那様と同じ席なのが気に入らないようです。
何とか機嫌を直して頂きたいと思い、できる限りのことをしたのですが、お嬢様は不機嫌なままでした。
暫くすると、突然事件は起きました。
急に強い衝撃を受けたかのように、列車が揺れました。
驚く暇もなく、列車は横転してしまい、私たちは開けていた窓から外に放り出されてしまいました。
私も、お嬢様も、旦那様も、奥様も、大きなけがは奇跡的にありませんでした。
遠くの方には、他の乗客の方や列車の乗務員の方が倒れていました。
しかし、怪我がないのにホッとしたのも束の間、私たちにさらなる衝撃が来た。
衝撃と言っても、先程と同じ物理的なものではなく、心理的な衝撃が。
だって...目の前に得体の知れないドラゴンの様な生物がいるんですから...
その生物は口元を舌で舐めた後、ゆっくりとこちらに向かってきました。
私たちは、恐怖で声を発することも出来ませんでした。
その生物は、翼に付いている鋭いかぎ爪を振るってきた。
その先にいるのは...私。
ああ、私はここで死ぬんだ...
何か叫ぶような声が聞こえるが、よく認識できない。
お嬢様だったのか、旦那様だったのか、奥様だったのか...でも、今の声は、頭上から聞こえたような.....?
私はそんな疑問を感じながら、目を閉じました。
目を閉じていても、かぎ爪が迫ってきているのが分かる。
私は、そのまま体を貫かれる痛みを感じる...
その直前に、何かが私と生物の間に滑り込んだかと思うと、
「キャスト! ドラゴンシールド 黒竜の盾!」
という声が聞こえた。
私が目を開けると、目の前で黒と金がメインカラーで、紅いマントが付いた鎧を着た何者かが、半分が朽ち果てたドラゴンの顔の様なものが付いた盾で、生物からの攻撃を防いでいた。
そのことに、私だけでなくお嬢様方も驚いているようだった。
生物が距離をとると、その盾は消えてしまいました。
IS...では、無いのでしょうか...
何となくですが、これはISじゃないような気がします...
私がそうしていると、その鎧を着た何者かが
「一応無事そうだな...」
と話し掛けてきます。
その声が男性の声...それも、私とそう変わらない、若い声なのに驚きました。
ISじゃないと感じていたけど、本当にISじゃないなんて...
「は、はい。と言うか、あなたは...あの、ドラゴンみたいなのは...」
私は驚きながらも質問をする。
しかし、鎧を着た何者かはこの質問に答えず、
「説明は後だ。いったん隠れろ。今此処から離れようとしたら、逆に的になるぞ」
と、私たちに隠れるように言ってきました。
私がそれに返事しようとすると、お嬢様が私の言葉に被せて反論しました。
なんとも、男性の言うことなど聞けないという、なんとも女尊男卑な言葉でした。
今、そんなこと言ってる場合じゃないと思いますが...
私がそんなことを思っていると、鎧を着た何者かも、お嬢様に説教するかのように叫んだあと、旦那様と奥様にお嬢様を守るように言いました。
旦那様は、お嬢様だけでは無く私も庇うと言って下さり、奥様はまだ渋っているお嬢様を引きずりながら物陰に隠れさせました。
私も同じところに隠れながら、鎧を着た何者かの方を見ます。
すると、何者かは、その手に紅と黒の大剣を出現させると、
「ゴー・トゥー・ワーク」
と言うと、生物に向かって走り出しました。
...全く関係ないのですが、顔を見れなかったのに、あの人に胸が高鳴ってる気がするのは、なんでしょう.....?
はい、遂にチェルシーが、登場しました!
待っていた方、お待たせしました!
命を助けてもらったからか、もうヒロインし始めました。
それにしても、ステルスカーテンなんてものを開発したのは、どんな感じの博士なんだ?
100年研究...聞いたことあるような...?
次回もいつになるかわかりませんが、楽しみにしていてください!
評価や感想、誤字報告もよろしくお願いします!