何で接触を使ったんだ!この前の私!!
取り敢えず、今回は一夏とオルコット家の本格的な関わりの初めです。
チェルシーもオルコット家に括ってしまったが、大丈夫だろうか...
今回もお楽しみください!
UAが10000を超えました!ありがとうございます!!
チェルシーside
私は、目の前で行われている事から、目を離すことができなかった。
何故なら、ドラゴンの様な生物と黒と金の鎧を着た何者か...声的には男性ですが...が戦ってるんですから...
その戦いをじっと見ていると、隣でお嬢様がある事を呟きます。
「あの男...何であそこまで、戦えるんでしょうか...?」
どうやらお嬢様は、ドラゴンの様な生物よりも男性が戦っていることに衝撃を受けているようでした。
確かに、女尊男卑思考になってしまったお嬢様からすると、そっちの方が衝撃的なんでしょう。
私は女尊男卑思考という訳ではないので、普通にドラゴンの様な生物がいることに衝撃を受けたんですがね...
そうしていると、鎧の男性は再びドラゴンの様な生物にその手の大剣で切りかかります。
「ちっ...鱗が固い...めんどくさいな」
如何やら固い鱗があるようですが、発言から察するに、めんどくさいだけで倒せるんでしょうか...?
こんなことを思っていると、奥様がお嬢様に語り掛けます。
「ねぇ、セシリア。良いタイミングだから、言っておきたいことがあるの」
「はい、何でしょうか、お母様?」
奥様はお嬢様に伝えたいことがあると言います。
恐らくですが、旦那様の事やお嬢様の女尊男卑思考の事でしょうか。
「セシリア、あなたは二つ誤解をしているわ」
「誤解...ですか?いったい、何を誤解していると...?」
そこで、奥様はいったん旦那様と鎧の男性の方を見ました。
そしてすぐに、お嬢様い視線を戻すと次の言葉を口にします。
「まず、家...オルコットで一番仕事をしているのは、私じゃないわ」
「えっ...?」
その言葉を聞いたとき、お嬢様は今日一番衝撃を受けた顔になられました。
奥様の事を誰よりも尊敬していたお嬢様だからこそ、ここまで衝撃を受けたんだと思います。
「お、お母様じゃないのでしたら、いったい誰が...?」
「それはね...ロバートが、あなたの父親であり、私の夫よ」
「はっ...?」
「おい、今それを言うか...?」
「あら、良いじゃないですか、あなた」
お嬢様は今度は驚愕を通り越して呆けたような顔になられてしまいました。
旦那様が奥様に文句の様なものを言ってますが、それもお嬢様には届いていないようですね。
しかし、確かに今ではないかもしれませんが、お嬢様には伝えるべきだったと思いますよ、旦那様。
「お嬢様、大丈夫ですか?」
「あ、チェルシー...お母様が言っておられたことは、本当なんですの...?」
「はい、旦那様は、裏で誰よりもお仕事をなさってます」
「っ...本当なんですのね...お母様、お父様、なぜ、そのことを私に伝えてなかったのですか?」
お嬢様が、旦那様と奥様に話しかけます。
...お嬢様が旦那様を「お父様」と呼ばれるのは、随分と久しぶりな気がしますね。
奥様は、旦那様に「説明よろしく」と言い、自身の口からは言わない態度を取りました。
旦那様は暫く悩んでいるようでしたが、覚悟を決めたような顔をなられると、お嬢様に説明を開始します。
「私は、あくまでも婿養子だ。そんな私が一番に活躍できる訳がなかった。オルコット家内では認めてくれ、協力してくれる人しかいないが、世間はそうもいかない。だから、私は表にならないところの仕事をすることにした。そうすれば、世間からのバッシングを受けることもなく、オルコットに貢献することができるから...」
「お父様...」
この瞬間、旦那様はお嬢様に初めて真実を語りました。
旦那様もお嬢様も、暫くの間固まっていました。
そんな二人を尻目に、奥様は次の言葉を口にします。
「セシリア。あなたが誤解しているもう一つの事を教えるわ」
その奥様の言葉で、お嬢様と旦那様は動きを取り戻しました。
お嬢様と旦那様が動きを取り戻したのを確認すると、続きを話します。
「それは、男性は全員が弱いという訳じゃなく、そして、女性全員が強いという訳じゃないことよ」
「男は弱いだけでなく、女は強いだけじゃない...」
「そうよ。目の前にいるじゃない。鎧を着て、あの化け物と戦う男性が...」
奥様はそう言い、鎧の男性とドラゴンの様な生物が戦っている方向に顔を向ける。
それにつられ、お嬢様と旦那様、そして私も同じ方向を向く。
すると...
「話は終わったか?」
鎧を着た男性が腕を組んでそこに立っていた。
い、いつの間に...
そして、律義に待ってたんですね...
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一夏side
モンスターを倒し終わり、襲われていた四人の様子を見たら、母親だと思われる人物が話をしていたので、話が終わるまで待っていた。
話が終わったタイミングでこちらに振り向いたので、声を掛けたのだが、全員が驚いたような表情を浮かべた。
何故だ。
俺がそんなことを考えていると、メイド服を着た女子が話し掛けてくる。
「あ、あの...何時から、そこに?」
「モンスターを倒し終わってからだが」
「それは、何時ですかという意味です...」
「『お、お母様じゃないのでしたら、いったい誰が...?』のあたりからかな」
「そ、そんな前からですか...」
俺がメイド服の女子と会話していると、貴族だと思われる男性が声を掛けてくる。
「君には、命を助けてもらった。本当に感謝している。ありがとう」
「問題ない...これはこちら側の落ち度でもある。本来なら、こちらが謝罪をしないといけない。だから、謝罪させてもらおう。すまなかった」
俺は、そう謝罪しながら頭を下げる。
明らかに年上の人に、こんな言葉遣いをするのは初めてだから、ものすごい違和感を感じる。
だが...これは仕方がないことだ。
俺の正体が、今世間に出回るのは避けなくてはいけない。
そして、モンスターを見たこの人達の記憶は...
「すまないが、記憶を消去させてもらう」
「な、何でですの!?」
お嬢様感あふれる女子...俺と同い年くらいか...が驚いたように声を上げる。
さっき、俺のことを男の言う事なんて聞かないみたいなことを言ってたやつと同じ人間か?
さっき話してたことが、心に響いたようだな。
「モンスターや、俺の記憶を残しておく訳にはいかないからな...悪く思うな。次に目が覚めたら、俺のことなど忘れている...」
俺はそう言うと、左手首にある眼を見せるようにして、左腕の肘を曲げ、左腕を上げる。
そして、左手首に右手を添え、記憶を消す...
その直前に、メイド服の女子が声を上げる。
「待って下さい!!」
「...何の用だ」
「き、記憶を消さないでください!」
「それは無理だ。そもそも、何故記憶を残そうとする?消すのは、この出来事の記憶だけだ」
このメイド服の女子はモンスターに殺されそうになっている。
むしろ、記憶なんか消して欲しいものなんじゃないのか?
俺がそんなことを思っていると、そのメイド服の女子は顔を赤くしながら言葉を発する。
「あ、あなたのことを忘れたくないからです!」
「は?」
今、この人は何と言った?
俺を忘れたくないから?
...まさか、そんな理由だとは...
しかし、顔を赤くさせながら言う事かな?
なんか、恥ずかしいこととかあったっけ?
俺がメイド服の女子の発言に対し、疑問を感じていると、
「そうですわ!助けて下さったあなたを忘れたくはありませんわ!」
「私からも頼む。君のことを、忘れることなんかできない。記憶を残してくれないか?」
「私もお願いするわ。あなたがいなかったら、たぶんセシリアが変われる切っ掛けもなかった。だから、あなたの事を覚えさせてて」
残りの三人からも、記憶を残してと頼まれてしまった。
...断りづらい。
特に、メイド服の女子からのお願いが。
「なぁ、ディミオス。良いか?」
《まぁ、仕方がないか...お前に何言っても無駄そうだ...》
良いかだけで伝わる。
なんてすばらしいバディなんだ。
目の前の四人は、急に喋りだした俺と何処からか聞こえた声に驚いたようだ。
俺はそんな四人に声を掛ける。
「おい、大丈夫か?」
「え、は、はい。大丈夫です」
取り敢えず、反応はあった。
さて、ここからどうしようか...
先ず、他言無用だということを伝えなくてはな...
「分かった、記憶は残しておいてやる。正し、他言無用で頼む」
「分かった」
男性が返事をし、他の三人も頷いた。
俺はそれを確認すると、ディザスターフォースを解除する。
「ディザスターフォース、解除」
俺の言葉に応じて、煉獄騎士の鎧はエネルギー体になると左手に集まり、ダークコアデッキケースに戻る。
四人が驚いている中、俺は自己紹介をする。
「俺は煉獄騎士...織斑一夏だ」
俺が名前を名乗ると、四人は更に驚いた顔になる。
まぁ、それも当然か。
だって...織斑だもんな。
「お、織斑ということは...」
「ああ、織斑千冬は俺の姉だ」
「や、やっぱりですの...」
やはり、織斑千冬のネームバリューは凄いな。
身内ってだけで驚かれるとは...
俺はそんなことを思ったが、取り敢えず四人にも自己紹介をしてもらおう。
「自己紹介をして頂いても?」
「あ、ああ。そうだったね」
四人は自己紹介を完全に忘れたようで、俺の言葉で自己紹介をしてくれる。
「ロバート・オルコットだ。今回は、本当にありがとう」
「ロザリー・オルコットよ。あなたが居たから、良いこともあったわ。ありがとう」
「セシリア・オルコットですわ。先程の失礼な発言はお許しください。そして、ありがとうございます」
「チェルシー・ブランケットです。オルコット家で働く、セシリアお嬢様の専属メイドです。助けてくれて、ありがとうございます」
と、全員の自己紹介が終わった。
しかし、自己紹介の後を何も考えてなかった...
俺が何を言うか考えていると、ロバートさんが言葉を発する。
「取り敢えず、話して欲しいこともあるがここでは駄目だろう。どうだ、私たちの家に来ないか?」
「はい.....はい!?い、良いんですか!?」
「ああ、私が言っているんだ。問題は無い」
そんなこんなで、俺はオルコット家に行くことになった...
セシリアの両親の名前はテキトーです。
イギリス人の名前じゃないかもしれませんが、許してください...
何だろうか、ディミオスが空気だ...
次回はちゃんと喋る(予定)ので、勘弁してください。
あれ、後書きで二回謝ってる...
やっぱり、駄文ってことかな...
次回もいつになるか分かりませんが、楽しみにしていてください!
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