無限の成層圏と煉獄騎士   作:ZZZ777

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はい、投稿を開始して20話目。
それでもまだまだプロローグ。
他の方々は、なんですぐに原作に入れるんでしょうか?


そんなこんなの今回ですが、またもや説明(する)回。
オルコット家の皆さんに説明します。


今回もクオリティーはいつも通りですが、楽しんでください!





プロローグ20 オルコット家への説明

一夏side

 

 

あれから暫くして、俺はオルコット家に来ていた。

もちろん、ロバートさん、ロザリーさん、セシリアさん、チェルシーさんは病院で検査を受けた。

特に異常無しとのことで、入院することもなかった。

ちなみにだが、その間ずっとディミオスはステルスカーテンで姿を消している。

 

 

そんなこんなで、今俺はオルコット家の屋敷にいる。

...すげぇ。

まさか、人生でこんな豪華すぎる屋敷に足を踏み入れることがあるなんて...

玄関も、ロビーホールも、廊下も、今いる応接室も、何か高そうな骨董品がいっぱいある...!

俺がこの屋敷の凄さに驚いていると、応接室の扉が開く。

そこから、ロバートさん達四人が入ってくる。

 

 

「やあ、遅くなってしまって申し訳ない」

 

 

「いえ、大丈夫ですよ。それよりも、俺がここにいてよかったんですか?」

 

 

「ハハ、ここはただの応接室だからね。いろんな人が入って来るんだ。問題は無いよ」

 

 

「そ、そうですか...」

 

 

俺はロバートさんと会話する。

...俺からすると、『ただの』応接室ではないんだがな。

 

 

「それで、説明してくれるのよね?」

 

 

「はい、それはもちろん」

 

 

ロザリーさんが説明を催促してきたので、俺は立ち上がりながらそう答える。

 

 

「何してるんですの?」

 

 

「まあまあ、良いじゃないですか」

 

 

セシリアさんが俺の行動に疑問を持ち、質問をしてくる。

俺はそれをあしらうと窓に近づき、窓を開ける。

四人の不思議なものを見ているような視線を感じながら、俺は声を発する。

 

 

「ディミオス、もういいよ。SDでお願いね」

 

 

《それぐらいは分かっている》

 

 

四人はどこからか聞こえてきた声に驚いていた。

そんな四人を気にしないように、急に窓の外の空間が歪むと、そこからディミオスが出て来た。

ディミオスはすぐにSDになると、窓から応接室の中に入っていく。

俺は窓を閉めると、驚きと恐怖で固まってるっぽい四人に声を掛ける。

 

 

「怖がらなくても平気ですよ。こいつは俺のバディなので」

 

 

「バ、バディ?」

 

 

《そうだ。我は織斑一夏のバディ、煉獄騎士団団長 ディミオスソード・ドラゴン》

 

 

ディミオスが自己紹介をすると、四人からは恐怖の感情は感じれなくなった。

でも、その代わりに困惑の色が濃くなったように感じる。

 

 

「えっと、バディ?煉獄騎士団?何ですか、それは...」

 

 

チェルシーさんが四人を代表して聞いてくる。

一回モンスターに襲われた経験があるからか、何時ぞやのシュヴァルツェ・ハーゼの時よりは騒がしくない。

それでも、やはりドラゴンなんてこの世界に存在するはずのない生物を見る事に対する衝撃は強いんだろう。

...そもそもISがオーバーテクノロジーで、束さんがいなかったら今でも作ろうとすら思われて無いだろうから、ドラゴンくらい許容できそうだけどな。

まあいい、今は四人に説明をしなくては。

 

 

「そこら辺も全部説明しますよ、チェルシーさん」

 

 

《その通りだ。しかし...また説明をすることになるとはな...》

 

 

「まぁ、しょうがないやん」

 

 

ディミオスは俺、シュヴァルツェ・ハーゼ+千冬姉+束さんと、もう二回も説明してるんだ。

またか...と思っても仕方ないだろう。

でも、仕方がないじゃん。

あんな感じに頼まれたら断れない...

特に、チェルシーさんの頼み方は卑怯だと思う。

 

 

って、そんなこと考えてる場合じゃないな。

 

 

《順番は前回と同じで問題ないな?》

 

 

「問題ないでしょ。さあ、説明を開始しようか」

 

 

俺とディミオスは二人での会話を終了させると、改めて四人に向き合う。

 

 

「さて、さっきチェルシーさんが言ったことを含めた全ての説明をします。大丈夫ですか」

 

 

「はい、大丈夫です」

 

 

「大丈夫ですわ」

 

 

「問題ない」

 

 

「大丈夫よ」

 

 

全員が頷いたのを確認し、俺とディミオスは説明を開始する。

 

 

《ではまず、一夏の秘密の説明からだな》

 

 

そして、全ての説明を聞いた四人は、今までで一番驚いていて、どこか悲しい表情を浮かべていた...

 

 

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チェルシーside

 

 

私達は、モンスターから助けてくれた男性...一夏の説明を聞きました。

私はさん付けで呼ぼうとしましたが、年下なので呼び捨てで良いとのことだったので、そう呼ばせてもらっています。

私がモンスターから殺されそうになった時、空から鎧を着て現れて、ISじゃないものを使っただけでも衝撃的でしたが、それ以上に衝撃が大きい話もありました。

先ず、一夏はISを起動できるということです。

ISは本来女性にしか動かせることができず、そのため現在の女尊男卑社会の根本になっています。

そんなISを男性である一夏が動かせるというのは、現代社会を生きる私達にとっても衝撃的なことでした。

この時驚きすぎた私達を一夏は笑顔で宥めてくれたんですけれども...この時の一夏の笑顔にドキッとしました。

いったいなんで何でしょうか...?

 

 

私達が落ち着いた後、今度は一夏が部屋に入れたドラゴン...ディミオスソードがメインとなった説明を受けました。

その説明は...とてつもなく壮絶なものだったのです。

異世界のバディワールドとかモンスターと共に戦うバディファイトの事なども、俄かには信じ難い事だったが、目の前にディミオスソードというドラゴンがいるため、信じざるを得ませんでした。

でも、それ以上に衝撃を受けたのは、ディミオスソードの...煉獄騎士団の過去の話でした。

過去の罪、それに対する思いなど、私が完全に理解したとは思っていません。

それでも、思わず同情してしまいました。

そんなディミオスソード達の贖罪に付き合うといった一夏の覚悟の表情もどこか悲痛に見えました。

 

 

 

因みにですが、あの鎧...煉獄騎士になっているときに敬語を使わなかったことを一夏は謝罪していました。

旦那様と奥様、お嬢様は特に気にしたことではないとおっしゃっていました。

この時、お嬢様は一夏と同じ年齢ですので、呼び捨てで問題ないとおっしゃり、一夏はお嬢様には普通に喋るようになりました。

私も呼び捨てで構わないと言いましたが、年上にはさすがにできないと、私には敬語で話しています。

...お嬢様が少し羨ましいですね...

 

 

全ての説明を聞き終わった後、私達は何も言葉が発せませんでした。

一夏とディミオスは、暫く私たちが落ち着くまで黙っていましたが、一向に喋らなかったからか、一夏が口を開きました。

 

 

「えっと、大丈夫ですか?」

 

 

その言葉で私達は漸く反応をすることができた。

 

 

「あ、ああ。ちょっと衝撃的過ぎてね...」

 

 

「そうね...まさか、そんなことがあったなんてね...」

 

 

旦那様と奥様は説明を聞いただけで少し疲れている様子でした。

それも仕方ないと思うくらいの情報密度と衝撃でしたからね...

一夏もそれを分かっているのか、旦那様と奥様に声を掛けました。

 

 

「本当に大丈夫ですか?」

 

 

「あ、ああ。しかし、あの時『こちら側の落ち度でもある』と言っていたのは、そう言う事か...」

 

 

「そうです...それは本当に申し訳ありませんでした。特に、チェルシーさんには何と言ったらいいか...」

 

 

如何やら一夏は私が殺されそうになったことをだいぶ気にしているようだった。

確かに、あの時は本当に怖かったし、死んだかとも思いましたが...

でも、今生きているし、この事件がなければお嬢様が変わられることも、一夏と出会うこともありませんでした。

そう考えると、この事件が起きていいこともあったような気がします。

...あれ?

一夏と出会えたことが良い事?

何で私はそう思ったんでしょうか?

確かに、さっきから一夏のことを見ると、胸が高鳴る気がしますが、何なのでしょう?

私が一人でそんなことを考えていると、一夏がこっちに近づいて来て、私の顔を覗き込みました。

 

 

「チェルシーさん?さっきから黙ってどうしました?」

 

 

「ひゃあ!?だ、大丈夫ですよ、一夏」

 

 

「本当ですか?ならいいんですけど...」

 

 

一夏はそう言って私から離れていきました。

...もう少し近くにいてもよかったんですけどね。

と言いますか、お嬢様から鋭い視線が...

何なんですか、さっきから分からないことが多くないですか!?

私がそんなことを考えている間、旦那様と一夏が会話を開始していました。

私もこんなことを考えてるんじゃなく、切り替えなくては...!

 

 

「それで、一夏君はどうするんだい?」

 

 

「どうする、とはどういうことですか?」

 

 

「そのままさ、一夏君は、これからどうするんだい?」

 

 

旦那様と一夏は、これからの予定について話しているようです。

正直に言うと、私としてはここに残って、生活してほしいですね。

もちろん、私はただのメイド。

屋敷に住む許可など出せないし、そもそも一夏が判断することです。

私の希望なんて、通りしないでしょう。

 

 

「そうですね...普通にダークネスドラゴンWに帰る気でしたが」

 

 

「そうか...君さえよければ、暫くはこの屋敷に住んでもらおうと思ったんだが...」

 

 

「え?」

 

 

何と旦那様は一夏に屋敷に住んでほしいというではないですか。

この旦那様の言葉で、私は思わず一夏のことをじっと見てしまいます。

一夏は私の視線に気づいた様子はなく、暫く考えていましたが、

 

 

「えっと...何でですか?言ったら俺、部外者ですよ」

 

 

と、旦那様に質問しました。

すると、旦那様はすぐに返答します。

 

 

「いや、私がここで暮らして欲しいと思ったからだ。それ以外に理由はないよ」

 

 

「は、はぁ.....ディミオス、どうする?」

 

 

《ここで我に振るのか、お前は...》

 

 

如何やら一夏はディミオスソードと共に決めるようだ。

っていうか、ディミオスソード、影薄くないですか?

ドラゴンという、なかなか衝撃的なものなのに...

 

 

《チェルシー・ブランケット、何か失礼なことを考えていないか?》

 

 

「いえ、そんなことはないですよ」

 

 

《ならば良いが...》

 

 

あ、危なかったです...

私が内心ひやひやしていると、一夏は言葉を発します。

 

 

「分かりました。少しの間ですが、お世話になります」

 

 

「うん、遠慮はいらないわよ!」

 

 

「ロザリー、そこは私が答えるところだろう?」

 

 

「あら、良いじゃない」

 

 

少し旦那様と奥様がコントの様な事をしてらっしゃいますが、一夏はここで生活するようです。

 

 

やった!!

 

 

私は柄にもなく心中で喜びました。

...また、一夏のことを考えて胸が高まってます。

本当に、何なのでしょうか...

 

 

 

 




チェルシーには、一夏のことを呼び捨てで呼んでもらいました。
原作では様付けだったので、どうしようか悩みましたが今作ではヒロインなので。
ヒロインなので!!


大事なことなので二回言いました。


次回もいつになるか分かりませんが、楽しみにしていてください!


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