いやぁ、ついに始まりましたよ!!
皆さん、お待たせしました!!
そんなこんなですが、完成度はいつも通りですが、楽しんでください!
IS学園入学
三人称side
四月。
桜が舞い、新しい生活が始まる季節。
ここは、IS学園。
今日は新入生の入学式の日。
IS学園と言う、世界の中でも最高峰の学校に入学した生徒たちは、期待のに満ちた明るい顔をしていた。
これからの学園生活に胸を躍らせているのだろう。
しかし、そんな新入生達の中で異様なクラスが一つだけあった。
一年一組である。
普通のクラスだったら、初めてのHRまでの間で自分の席の周りの人達と話したりするだろう。
だが、このクラスはそんなことが無かった。
理由は簡単、男子生徒の存在である。
今年になって立て続けに二人見つかったISを動かすことが出来る男。
その男子が、二人ともこの一年一組に在籍しているのだ。
注目するなというほうが無理だろう。
そんなこともあり、今一年一組の教室には異質な雰囲気に包まれていた。
そんな中、一夏は教室の自分の席に座って居心地の悪さを感じていた。
何故か『織斑』なのに席が一番前の、しかも中央だから、クラスの役3分の2の視線が尽く刺さっているのだ。
そりゃあ居心地が悪い。
一夏は、そんな視線を気にしないようにしながら、HRが始まるのを待っていた。
一夏は現在、右腕と右胸にディミオスの頭部をイメージした『PurgatoryKnights』のマークがついたIS学園の制服を着ていた。
そして、少し俯き気味になりながら、手元の何かを見ている。
席が近くの何人かがそれを見ようとしているが、周りの人からは見れない。
その『何か』が何なのかというと...ディミオスのバディカードだった。
それを見つめながら、一夏は...
(ディミオス、ヤバい!助けて!)
ディミオスに脳内で助けを求めていた。
声に出しているならカード状態でも聞こえるが、脳内で考えていることなどはモンスター状態でも分からない。
よって、一夏のヘルプが聞こえるはずもない。
一夏が小声で助けを求めようかとした時、
―ガラガラ―
と、音を立てながら教室の前の扉が開く。
一夏は内心助かった...と安堵しながらディミオスのバディ―カードを胸ポケットに仕舞いながら、開いた扉の方を見る。
扉の先には、中学生が背伸びして大人の服を着ていますっと言われても信じれるくらい幼い印象の女性がいた。
髪は緑で、その胸元の二つの果実は、とてもとても大きかった。
だが、一夏は
(幼い印象だな~)
としか思っておらず、その果実には反応していなかった。
その女性はニコニコ笑いながら教室の中に入って来ると、教壇の前に立つ。
そして、その女性が挨拶をする。
「皆さん初めまして!この度はIS学園への入学おめでとうございます!私はこの一年一組の副担任の山田真耶と申します!皆さん、よろしくお願いします!!」
その女性...山田真耶は挨拶をする。
このクラスの副担任の教師のようだ。
だが、男子生徒に集中しているせいで、クラスの生徒は反応出来ない。
「「「よろしくお願いします」」」
いや、訂正。
三人だけ挨拶を返した。
その三人は、件の男子生徒二人と、教室後方に座る、金髪のロングヘア―の生徒だった。
「は、はい!よろしくお願いしますね!!」
山田先生は若干涙目になりながらそう返事をする。
涙目になっている理由は、三人しか挨拶を返さなかったからか、それとも三人も返してくれたからか...
前者だと思いたい。
そして山田先生は出席番号順に自己紹介をするように指示をする。
「はい!相川清香です!ハンドボール部に所属したいと考えています!よろしくお願いします!!」
指示を出されると、一番の生徒...清香が元気よく挨拶をする。
そのまま何人かの自己紹介が終了し、遂に男子生徒の一人...一夏の番になった。
----------------------------------------------------------------------------------------------------
一夏side
「それでは、次織斑君お願いします」
「はい」
俺は山田先生の指示に従い、席を立ちながら振り返る。
その瞬間、全員の視線が俺に突き刺さる。
...シュヴァルツェ・ハーゼの時に慣れたかと思ったけど、やっぱり慣れねえなぁ...
取り敢えず、挨拶するか。
俺はそう判断し、笑顔になりながら自己紹介をする。
「『PurgatoryKnights』所属、そして世界で最初に発見された男性IS操縦者の織斑一夏です。趣味は...特にないかな?強いて言うなら、トレーニングはいつもしています。特技は家事全般です。男性ですが、ISと関わっている時間は皆さんより短いので期待はそこまでしないでください。男性だからと特別扱いせず、気軽に話し掛けてくれると嬉しいです。一年間よろしくお願いします!」
俺は最後にニコッとしながら挨拶を終える。
...ん?反応が無い...最後のニコッが気持ち悪かったのかなぁ?
俺がそんな事を考えていると、
『き、』
「き?」
クラス中の何人か...三人を除いたクラスメイトが『き』と言葉を漏らす。
俺がそれを聞き返すと...
『きゃぁぁぁぁああああああ!!』
「うわ!!」
その全員が声を上げて叫んだ。
み、耳が~!窓もガタガタ言ってるぞ!?
どんだけ声がでかいんだ!?
「凄い!カッコいい!イケメン!」
「それでいてトレーニングしてるって素敵!」
「家事も出来るって何それ!完璧じゃん!?」
俺が叫んだことも気にせず、クラスメイトは叫ぶ。
俺が山田先生の方をチラッと見ると、山田先生もオロオロしている。
如何しようかと思っていると、不意に教室の後方の扉が開き、一人の女性が入って来る。
レディーススーツをバッチリと着こなしたその女性は、
「やけに騒がしいと思ったら...お前か、織斑」
「...織斑先生、これは仕方が無くないですか?」
その女性...千冬姉こと織斑先生は、この教室の状態に呆れるがこれは俺には如何しようもない。
と言うか、織斑先生が教室に入って来たとたん、静かになったなぁ。
俺がそんなことを考えていると、織斑先生は教壇に向かい、山田先生に声を掛ける。
「すまなかったな、山田先生。クラスの挨拶を任せてしまって」
「あ、織斑先生。いえ、大丈夫ですよ。これも副担任の務めですので!」
山田先生とその様な会話をした後、織斑先生は教壇の前に立ち、挨拶をする。
...俺まだ座ってないんだけど?
「さて諸君。私がこのクラスの担任の織斑千冬だ。君たちの様な未熟な者を一年で成長させるのが私の仕事だ。私のいう事にはYesかはいで答えろ。いいな」
織斑先生、ここは軍隊じゃないんですよ。
ドイツ軍で教官やってた時と変わらないじゃないですか。
『いやぁぁぁぁぁああああ!!』
「本物よ!本物の千冬お姉様よ!」
「千冬様に指導されるだなんて光栄です!」
「私、お姉様に会うためにここに来たんです!北海道から!!」
クラスメイトはさっきと同じくらい騒ぐ。
ほ、本当にうるさい。
「はぁ...全く、相変わらず騒がしいな...よくもまぁ、毎年このような馬鹿者を集められるものだ」
「もっと叱って~~!!」
「それでいて偶には優しくして~~!!」
「静かにしろ!!」
『はい!』
おお、騒がしかったのが一瞬で静かになった。
織斑先生は、こういう事は得意なんだなぁ~~。
「それで、織斑。いつまで突っ立てる気だ?自己紹介が住んだならさっさと座れ」
「あー、いや、俺の自己紹介は終わりましたけど、まだ
「...さっさとしろ」
「はいはい、ディミオス、いいよ」
俺は胸ポケットからディミオスのバディカードを取り出す。
するとカード光り、ディミオスがSDで出てくる。
クラスメイトと山田先生は、全員驚いている。
「お、織斑君...?これは...?」
山田先生が代表して聞いてきた。
クラスメイトも結構な勢いで頷いている。
「これはディミオスソードっていう俺のサポートをしてくれるバディです」
「それは、ロボットっていう事でいいんでしょうか?」
ここは山田先生の嘘に乗っからせてもらおう。
本物のドラゴンって言うよりかは良いだろう。
元々ロボって説明するつもりだったからな...
「はい、そういう認識で大丈夫ですよ。ディミオス、挨拶」
《織斑一夏のバディのディミオスソードだ。普段はあまり皆の前に出はしないが、よろしく頼む》
「出てるときは、俺の周りを飛んでるから。改めて、ディミオス共々よろしくね!」
俺がそう言うと、ディミオスが頭の上に乗って来る。
微妙に重たい。
さて、クラスメイトの反応は...
「織斑君の頭に乗ってる!カワイイ!!」
「ホント!なんか良いかも~」
...如何やら好評、かな?俺はそう判断し、漸く自分の席に座る。
ディミオスはカードに戻り、俺の胸ポケットに戻る。
「さて、では次だ」
織斑先生が次の人に自己紹介をする指示を出し、俺の次の人が自己紹介の為に立ち上がる。
その表情は、何処かやりにくそうだった。
...すまん。
そんなこんなで自己紹介は進んで行き、遂に二人目の男子生徒の番になった。
その男子生徒は立ち上がり、クラスメイトの方を向く。
その男子生徒は、俺よりも身長が高く、イケメンだった。
赤と黒のメッシュの髪で、瞳の色は血の様な赤だった。
...すっげぇ髪色だな。本当にそれ染めてないのか?
俺がそんなことを考えていると、その男子は言葉を発する。
「世界で二番目に発見された男性IS操縦者の橘深夜です。趣味はチェス等のボードゲームです。ISに関しては素人ですが、皆さんよろしくお願いします」
『きゃぁああ――――!!」
「織斑君もかっこよかったけど、橘君も素敵!」
「チェスが趣味って、知的でいい!!」
「ええい、いちいち騒ぐな!」
『はい!』
男子生徒...橘の挨拶でも騒いだクラスメイトだが、織斑先生の怒鳴り声で直ぐに静かになった。
いやぁ、入学初日のHRなのにもう軍の様な教育が施されてるな~。
そして、橘の次の生徒が自己紹介を開始する。
まだ『橘』なのに、物凄い時間を使った気がする。
しかし、橘の席は俺とは離れてるな...
何で出席番号順の座席じゃないんだ?
さて、そんなこんなで全員の自己紹介が終了した。
そして全員の視線が織斑先生に向くと、織斑先生は喋りだす。
「さて、HRも終了だ。直ぐにこの後授業があるので準備していくように」
織斑先生はそう言って、山田先生と共に教室から出て行く。
そう、このIS学園はその特殊性から入学式初日から授業があるのだ。
面倒くさいが、あるものは仕方が無い。
俺はそう思いながら一時間目の授業の準備をする。
束さんにIS教本貰ってなかったらしんどかっただろうなぁ。
あ、学園内で二人の男子生徒だし、橘に挨拶した方がいいかな?
「織斑君、ちょっといいかな?」
と、そんなことを思っていたら橘の方から話し掛けて来た。
これは返事しないとだな。
「ああ、大丈夫だよ。それに、呼び捨てのため口で問題ないよ」
「なら俺も呼び捨てで大丈夫だ。よろしく、一夏」
「ああ、よろしく、深夜」
そう言って俺は橘...深夜と握手する。
まぁ、仲良くできたらいいな。
というか、周りのクラスメイトや廊下の人たちは何がしたいんだ?
声を掛けてくるでもなく、ただ見てるだけで...
授業の時間が近いので、深夜は席に戻っていく。
ん?なんか挙動がおかしい...
何と言うんだろうか...動揺しているような感じだ。
視線を浴びてダメージを受けているのかな?
チャイムが鳴り、山田先生が前から、織斑先生が後ろから教室に入って来た。
如何やら一時間目は山田先生の授業のようだ。
さて、集中するか...
----------------------------------------------------------------------------------------------------
さて、一時間目の授業も終わり休み時間。
俺は束さんお手製の教本をもらっているし、周りのクラスメイトも前から勉強していたようだ。
いや、していないとIS学園に合格できないか。
深夜も優秀な教師役の人がいたようで、大丈夫そうだった。
さてさて、次の授業まで如何やって時間を潰そうかな?
相変わらずクラスメイトも廊下に集まっている人もただ見ているだけだし...
俺がそんなことを考えていると、
「ちょっといいか」
と声を掛けられる。
俺が声を掛けられた方向を向くと、一人の女子生徒がいた。
黒髪のポニーテールで、一見すると大和撫子に見えなくもない女子だ。
声を掛けられて、俺は...
「誰だ?」
コイツの記憶が無い。
本当に誰だっけ.....?
一夏アンチ系の転生者でも、一夏側からみるとこうなると思うんですよ、ええ。
なので今回はこんな感じになりました。
さて、原作でのファースト幼馴染らしき人が出て来ましたが、一夏は覚えていません。
六年も会ってなかったら、覚えてないと思うんですよ。
作者は。
次回もいつになるか分かりませんが、楽しみにしていてください!
感想が無くて悲しいので、ドシドシ送ってください!