無限の成層圏と煉獄騎士   作:ZZZ777

33 / 155
今回は、橘深夜目線があります。
さてさて、いったいどんなことを考えているのか...


今回もお楽しみ下さい。


二番目の男性操縦者

一夏side

 

 

「誰だ?」

 

 

俺がそう言った瞬間、目の前の女子生徒は驚愕の表情を浮かべる。

IS学園の入学初日の一時間目の授業の後の休み時間。

次の授業までの時間を如何やって過ごそうか考えていた俺に、この女子生徒が話し掛けて来たのだが...

記憶にない。

確かに自己紹介はしていたが、一回だけで全員分は記憶できていない。

それに、『ちょっといいか』の話し掛け方だと、一回会ったことがありそうだが...本当に記憶が無い。

 

 

俺がそんなことを考えている間に、その女子生徒の表情が驚愕から憤怒の表情に切り替わっていた。

 

 

「誰だ?だと!?ふざけているのか!私だ、篠ノ之箒だ!お前、幼馴染の事を忘れるとは何事だ!!」

 

 

「篠ノ之箒?.....あぁ、思い出したよ」

 

 

久しぶり過ぎて分からなかった。

そうだ、コイツが篠ノ之箒だった...

しかし、今篠ノ之は何て言った?

俺に散々暴力を振るっておきながら、幼馴染だぁ...?

そんな訳が無いだろうが。

 

 

 

「ふざけているのはお前だ篠ノ之。俺とお前は幼馴染じゃ無いだろうが」

 

 

「なっ!何故苗字で呼ぶ!昔のように名前で呼べ!それに、幼馴染じゃ無いだと!?」

 

 

「何年も前に離れて、今更名前で呼ぶわけないだろ...それに、何故お前は幼馴染だと思ってた?」

 

 

「昔あれだけ一緒にいたではないか!!」

 

 

「お前が付きまとっていただけだろうが...俺にとって、お前はただの顔見知りだ」

 

 

俺がそう言うと、篠ノ之はまた何か言おうとしてきたがちょうど良いタイミングでチャイムが鳴ったため、席に戻っていく。

ああ、また付き纏われるのか...

なんかもう、退学したい.....

 

 

----------------------------------------------------------------------------------------------------

 

 

深夜side

 

 

俺は、困惑していた...

 

 

俺、橘深夜は転生者だ。

テンプレのようにトラックに轢かれた後、真っ白な空間にいた。

そこで、ぱっと見胡散臭い神様を名乗る初老の男性に、転生させてやると言われた。

これに俺は歓喜した。

こんなクソみたいな人生を変えて、転生できるんだから。

転生先の世界がISだと聞いて、更に俺は歓喜した。

あんな朴念仁ヤロー何かじゃなくて、俺が主人公に相応しいからだ。

俺はよくある二次創作のように、一夏アンチして、俺がハーレムを造り主人公になる!

だから、俺は転生特典を四つ貰った。

 

 

①一夏以上の容姿。

②千冬並みの身体能力。

③束並みの頭脳。

④原作に登場するIS学園の専用機を徹底的にメタる専用機。

 

 

この四つを。

特に④が一番大きい。

白式、赤椿、甲龍、ブルー・ティアーズ、ラファール・リバイブ・カスタムⅡ、シュヴァルツェア・レーゲン、霧纏の淑女(ミステリアス・レイディ)、打鉄弐式。

この八つのISをメタれるIS、『マスター・コントローラー』を貰った。

本当だったら他のISもメタりたかったけど、それは流石に駄目だった。

まぁ、スペックは物凄く高いし、二次移行を待ちましょう。

何はともあれ、俺はこの世界に転生した。

待ってろ、俺が主人公になってやる!

 

 

そしてIS学園の入学式の日、俺は一年一組の教室にいた。

俺の席は教室の左後方。

教室の最前列の中央に、一夏がいるのが分かった。

何やら俯いているが、何をしているのかは俺には分からない。

まぁ、どうでもいいけど。

せいぜい俺の踏み台になってくれよぉ。

 

 

と、ここで突如として教室のドアが開き、山田先生が入って来た。

おお、なんて大きい胸なんだ!すげぇ!

そんなこんなで、一夏の自己紹介の番になった。

さて、千冬に出席簿で叩かれる一夏を見て笑いますか。

と、思っていた。だけど...

 

 

何だよ!?『PurgatoryKnights』所属!?それにちゃんと自己紹介してるじゃん!それに、何、ディミオスソードって!?そんなの原作に無かったぞ!それに、右側は見えなかったから分からないけど、何あのマーク!?

HRの後、取り敢えず挨拶したが、原作でのアホな感じが感じられなかった。

原作と違うじゃねぇか!

 

 

それに、極めつけはさっきの休み時間だ。

一時間目の授業の後の休み時間、箒が一夏に語り掛けた。

今は一夏に惚れてる箒も、後で俺のハーレム要員にしてやる!

と、思いながら二人のやり取りを見ていたら...

 

 

幼馴染じゃ無い!?箒は一夏のファースト幼馴染だろ!?何言ってんだ!?

 

 

そんなことを思いながら、俺は二時間目の授業を受けている。

さて、原作だとこの時間に一夏が教本を古い電話帳と間違って捨てた発言があるんだが...

 

 

「さて、ここまでで何か分からないことがある人はいませんか?」

 

 

勿論俺は転生特典の束並みの頭脳のお陰で全然平気だ。

 

 

「男子のお二人はどうです?大丈夫ですか?」

 

 

「問題ありません」

 

 

「こっちも大丈夫です」

 

 

「そうですか。でも、分からないことがあったら何でも聞いて下さいね。私は先生なので!!」

 

 

な、何でだ!?原作と違い過ぎる!千冬も頷いてるし...訳が分からねえ!

でも、アイツが織斑一夏である事に変わりはない。

ならば、俺の踏み台にしてやる。

そうだ...俺が主人公なんだ!

 

 

----------------------------------------------------------------------------------------------------

 

 

一夏side

 

 

さて、二時間目も終了し休み時間。

さっきは篠ノ之に絡まれて何かすることも、休むことも出来なかったからな...

せめてゆっくりと過ごしたいが...どうせまた絡まれるだろうからな...

そう思い、俺が教室から出ようとした時

 

 

「ちょっと宜しいですか?お久しぶりですわね、一夏さん」

 

 

と、声を掛けられる。

...さっきから声を掛けられてばっかだな、俺。

って言うか、この声は覚えがあるぞ。

この声は...

俺はそう思いながら振り返る。

そこにいたのは...

 

 

「ああ、久しぶりだな、セシリア」

 

 

セシリアだった。

 

 

「ここにいるってことは、代表候補生テストに合格したんだな」

 

 

「当然ですわ。でも、これからも努力は続けていくつもりですわ」

 

 

セシリアはそう言い、腰に手を当てたポーズを取る。

...何そのポーズ。

俺がイギリスに居た時はそんなの無かったよね。

まぁ...良いか。

それに、努力を続けるっていうのは大事だしな。

セシリアもしっかり分かっているようだ。

いや、分かってないと合格できてないか。

 

 

「そっか...おめでとう、セシリア。それで、皆さんはどうしてる?」

 

 

「お父様もお母様もチェルシーもエクシアも、他のメイドや執事たちも元気ですわ」

 

 

「そっか、それを聞いて安心したよ。特にエクシアの事が」

 

 

「そうですわね...エクシアの治療をしたのは一夏さんですものね。一夏さん、ぜひまたイギリスに来てくださいな」

 

 

そうだな...

まぁ、また訪れるっていう約束をしているし、チェルシーさんにも会いたいからな。

 

 

「そうだね、夏休みにでも遊びに行こうかな」

 

 

「ええ、お待ちしておりますわ」

 

 

そう言いながらセシリアは微笑んだ。

...ん?何で俺はさっきチェルシーさんだけを挙げたんだ?

ロバートさんやロザリーさん、エクシアもいるのに...何でだ?

 

 

「一夏さん、どういたしましたか?」

 

 

一人で悶々と考えていると、セシリアが心配したような声を上げる。

その声を聴いて、俺は現実に戻って来る。

 

 

「あ、ああ。何でもないよ」

 

 

「そうですか?一夏さんにとってIS学園(ここ)は異性まみれで辛いこともあるかもしれませんが、何かあったら言って下さい。可能なことは致しますわ」

 

 

「ありがとうな、セシリア」

 

 

ああ、いい友人がいて助かった。

これでセシリアがいなかったら俺は篠ノ之関係で一ヶ月もせずに退学を真剣に考えるようになっていたかもしれん。

 

 

「おい一夏!さっきから何をしているのだ!」

 

 

「篠ノ之...俺が何をしていようが俺の自由だろうが」

 

 

そんなことを考えていたら、件の篠ノ之がやって来た。

ああ、メンドクサイ...

俺が少し睨みながら篠ノ之に返事をすると、篠ノ之はまた騒ぎ出す。

 

 

「一夏、私の事は箒と呼べ!幼馴染だろう!」

 

 

「さっきも言っただろ、お前は俺の幼馴染なんかじゃない...セシリア、話はあとでしよう。席に戻っていてくれ」

 

 

「ええ、分かりましたわ。ではまた後で」

 

 

セシリアはそう言いながら、自分の席に戻っていく。

はあ、せっかくの友人と話していたのに。

これが話していたのがクラリッサさんかチェルシーさんだったら、俺はもっと残念がってるかな...

 

 

「おい、聞いているのか!」

 

 

「んあ?聞いてなかったわ」

 

 

「何故私の事は苗字で呼び、あの金髪の事は名前で呼ぶ!普通は逆だろう!!」

 

 

何が普通なんだ、何が。

如何考えてもこれが正しいだろうが。

何て自己中な奴なんだ...

 

 

俺が反論しようとした時、再びナイスなタイミングでチャイムが鳴る。

篠ノ之は盛大に舌打ちしながら席に戻っていった。

全く、篠ノ之のせいで俺まで孤立しちまうぞ...

でもまだ幸い、クラスメイトからの好奇心の籠った視線は感じている。

これは、飯の時間にでも親交を深めとかないとな。

 

 

そんな事を考えていると、教室のドアが開き織斑先生と山田先生が入って来た。

そして、織斑先生が教壇に立つ。

さっきまでは山田先生が授業していたが、如何やらこの時間は織斑先生の授業のようだ。

さて、集中しないとな。

 

 

----------------------------------------------------------------------------------------------------

 

 

深夜side

 

 

馬鹿な...セシリアが女尊男卑発言をしないだと!?

しかも、発言から察するに初対面じゃない!?

この休み時間は、女尊男卑思考のセシリアとの初対面で、一夏が代表候補生を知らないというバカ発言をするシーンじゃないのか!?

普通に代表候補生の話してるし、何か候補生になる前に会ってるのか!?

しかも、チェルシーとも会ってるみたいだし...

それよりも、お母様?お父様?その二人は列車脱線事故で死んでるはずじゃ?

それに、エクシア?まさか、エクスカリバー事件でエクスカリバーに取り込まれていたエクシア・カリバーンの事か!?

ほ、本当に何が起こってるんだ。

 

 

そんなことを考えていると、チャイムが鳴り、三時間目の授業が始まる。

この時間で、クラス代表決定戦をやることが決まるんだよな。

大丈夫だ、俺は転生特典を貰った転生者だぞ。

このクラス代表で、セシリアを惚れさせて、一夏をボコボコにするんだ。

俺が主人公なんだ!!

 

 

 

 




さて、タグで分かってたアンチ対象二人が本格的に出て来ました。
この先、どうなるか楽しみですねぇ...
設定集はあとで変えておきます。


次回もいつになるか分かりませんが、楽しみにしていてください!


感想もドシドシお願いします!!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。