この作品のヒロインはクラリッサとチェルシーの二人です。
ですが...ごめんなさい!
暫くこの二人は出ないです!
あ、いや、怒らないで下さい!
ちゃんと、ちゃんと一夏としっかり関わりますから!
今回もお楽しみ下さい!
設定集変更しました。
一夏side
さぁ、三時間目だ。
織斑先生が教科書を左手に持ち開き、右手にチョークを持った時、
「ああ、そうだ。クラス代表を決めないといけないんだった」
と呟き、教科書とチョークを置いた。
発言から察するに、何か決めないといけない事を決め忘れていたようだ。
全く、俺の姉は昔から普段はキチッとしてるのに、たま~~に抜けてるんだから...
バキィ!!
突如として鳴り響いた音に、クラスメイトが驚きの表情を浮かべている。
音の正体は単純明快。
俺が振り下ろされた出席簿を叩き割った音だ。
チラッと織斑先生の顔を見ると、何処かショックを受けたような表情をしていた。
...何でだろう?俺に負けたとか考えてるのかな?
まぁ、それよりも...
「織斑先生、危ないじゃないですか」
「...お前が失礼なことを考えているからだ」
何故分かったんだ。
俺がそんなことを考えていると、織斑先生は咳ばらいをすると、クラスに声を掛ける。
「んん、さて、先程呟いたがクラス代表を決めるのを忘れてしまっていた。なのでこの時間に決めようと思う」
「せんせー!!クラス代表って何ですか?」
織斑先生がクラス代表を決めると言い、クラスメイトの一人が質問をする。
確かに、説明をしていないものを決めると言われても、分からないだけだろう。
織斑先生もそれを分かっていたのか、直ぐに質問に返答する。
「クラス代表とは、読んで字のごとく、クラスの代表...学級委員の様なもので、主にやる事は教員の補佐だ。それ以外には...そうだ、もう直ぐあるクラス対抗戦に出場してもらう。自他推薦は問わない。誰かいないか?」
織斑先生、そんな事言ったら...
「はい!織斑君が良いと思います!」
「私もそう思います!」
「なら私は橘君で!」
「私も橘君が!」
ほら、そうなるから...
俺と深夜はパンダじゃねぇんだぞ?
それに、そんな場面じゃ煉獄騎士団たちが暴れるか分からないし...
「織斑先生、辞退は...」
「他推されたものに拒否権は無い」
《フム、暴君だな》
「...ディミオス。勝手に出てくんな」
確かに俺も思ったけど。
千冬姉は一瞬振りかぶる動作をしたものの、さっき俺が出席簿を叩き割ったため、そのまま腕を下した。
うん、さっき壊しておいて良かったかもしれない。
「さて、今の所候補者は織斑と橘か...他にいないか?いないなら「はい、自推します」オルコットか」
おお、セシリアが自推したぞ。
これはもう自分からやる気を出したセシリアで良いんじゃないか?
「織斑、お前オルコットに丸投げしようとしただろ」
「気のせいですよ、織斑先生。それで、候補者が三人になりましたが、如何やって決めるんですか?」
ふぅ、危なかった。
織斑先生はこういう勘は凄まじい。
「フム...織斑の言う通り、如何やって決めるかだな」
「織斑先生、ここはIS学園ですし、ISの試合で決めるのはどうですか?」
深夜!?何メンドクサイ事を提案してるんだ!!
いや、待て。
一生徒で試合の決定が出来るはずもない。
多分この案は没だな。
「確かにそれは良いな。ならば来週の月曜日、織斑、橘、オルコットの三名で試合を行い、勝者がクラス代表になることとする」
な、何ですと~~~!!
そんな事がまかり通るだなんて...
《一夏よ...やる事になったものは全力でやれよ》
「ディミオス、いったん戻ってくれ」
はぁ...こんな事になるだなんて...
「それでは、授業を開始する」
織斑先生はそう言い、教科書とチョークを手に取り授業を開始する。
取り敢えず、授業は集中して受けないとな...
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三時間目、四時間目共に終わり昼休み。
これから昼飯だ。
さてさて、篠ノ之のせいで孤立しないように、ここで飯を一緒に食べて親交を深めたい。
「一夏さん、昼食に向かいましょう」
「ああ、セシリア。そうだな、食堂に行こう」
セシリアに誘われたから、一緒に食堂に向かう事にした。
俺がセシリアと共に教室から出ると、クラスメイトといつの間にか廊下に集まっていた人のうち、半分ほどが付いてくる。
チラッと教室を振り返ると、残りの半分が深夜の所に集まっていた。
深夜は疲れているようにも見えるが、嬉しそうにも見えた。
何でだろうか...友達が増えるのが嬉しいのか?
まぁ、いつもだったらこうやって付いてこられるのはウザく感じてるんだろうが、今回はありがたかった。
これだったら、親交も深めやすいだろう。
そんな事を考えていると、食堂に付いた。
凄い広いな...
シュヴァルツェ・ハーゼの食堂よりも広いんじゃないか?
流石、世界立のIS学園だなぁ。
そんな事を考えながら、食券販売機を見る。
おお、種類も多い...
んーと、そうだな...初日だし、日替わり定食でいいか。
俺はそう思い、日替わり定食の食券を購入する。
セシリアは洋食Aか。
イギリス人だからなぁ...
そう思いながらセシリアと共に食券を出し、料理を受け取る。
...早くない?
IS学園の食堂は物凄く出てくるのが早い。
覚えておこう。
さて、料理を持ってセシリアと共に席に座る。
テーブル一つで四人座れるので、あと二人同じ席で食べれる。
それに、近くの席も空いているから、合計あと六人と食べることが出来る。
クラスメイトでも誘うか。
俺がそう思って周囲を見渡そうとした時、
「織斑君!一緒にご飯食べていいかな?」
と、声を掛けられた。
俺とセシリアが振り返ると、そこには手にお盆を持った女子生徒五人がいた。
如何やら全員クラスメイトのようだ。
俺もセシリアも拒む理由が無いから、一緒に食べることにした。
ほ、本当にありがとう~。
「じゃあ、取り敢えず、もう一回自己紹介しよっか?」
「そうだな、そうしてくれるとありがたい」
流石にクラスメイト全員を一回の自己紹介で覚えられないからな。
特に、篠ノ之がめんどくさ過ぎて碌にクラスメイトと喋れなかったからなぁ。
「じゃあ私からするね!相川清香です!趣味はスポーツ観戦とジョギングです!よろしくね、織斑君!」
「次は私。四十院神楽です。旧華族出身です。よろしくお願いします」
「鷹月静寐よ。趣味は...そうね、雑誌とかを読むことね。よろしくね」
「谷本癒子です!特に趣味とかは無いですけど、仲良くしてください!」
「布仏本音で~~す。お菓子を食べるのが好きで~す。よろしくね~、おりむ~」
「お、おりむ~?」
「うん~!織斑だから、おりむ~だよ~」
oh、入学初日であだ名が出来たぜ。
まぁ、全然許せる範囲だしな。
さて、俺も自己紹介しますか。
「じゃあ、一応俺も。『PurgatoryKnights』所属、織斑一夏です。仲良くしてください」
「イギリス代表候補生のセシリア・オルコットですわ。皆さん、よろしくお願いいたしますわ」
俺に続いて、セシリアも自己紹介をする。
全員の自己紹介が終わり、俺達は飯を食べながら談笑する。
何だか楽しいな。
取り敢えずは五人だけれども、友人を得る事に成功した俺は、内心ウキウキしながら昼食を食べていた。
周りからの羨ましそうな視線が六人に突き刺さっているが、六人は気にせず食べている。
セシリアは代表候補生だから慣れてるんだろうけど、他の五人は凄いな...
「織斑君とオルコットさんは、以前どこかで会ったことがあるのですか?随分と親しげでしたが」
四十院さんが俺とセシリアについて質問してきた。
流石に脱線事故云々だったりエクシアの治療だったりは言えないから、掻い摘んで説明しよう。
「俺は前にイギリスに行ったことがあるんだよ。その時に、オルコット家と関わりがあったからな」
「ええ、何だかもう懐かしいですわね」
「へぇ~、おりむ~は、色々旅をしてたの~?」
「ああ、色々なところ(バディワールド)に行ったなぁ」
そんな会話をしていたら、全員が食べ終わった。
さて、昼休みはまだあるし、如何しようかな...
「取り敢えず、食器類を戻すか」
俺がそう呟くと、全員が頷いた。
まぁ、折角仲良くなったし、今日はこのメンバーで過ごすか。
そう思い、席を立とうとした時、
「やっと見つけたぞ、一夏!!」
「.....篠ノ之、何の用だ」
篠ノ之が絡んで来やがった。
楽しかった俺の気分は、一気にどん底まで落ちた。
本当に、メンドクサイ奴だな...
「お前、幼馴染の私を差し置いて何他の奴と共に昼食を食べているのだ!!私と食べるのが普通だろう!!」
「篠ノ之...俺が誰と飯を食おうと俺の自由だし、誰と友人になっても俺の自由だろうが」
「ええい、うるさい!!私と一緒に行動するのが普通だろうが!!」
「その『普通』って何だよ。俺はお前の幼馴染じゃ無い。お前の価値観を俺に押し付けるな」
「一夏ぁぁぁぁ!!!」
俺が切り捨てると、篠ノ之は叫びながら何処からか取り出した木刀を俺目掛けて振り下ろした。
相川さん達や、周りの生徒たちは悲鳴を上げる。
ったく、お前が俺に対して暴力振るうなら、巻き込まれないようにって友人が減るじゃねぇかよぉ!!
俺は内心怒りを表しながら、篠ノ之の木刀を右手で殴り、ブチ折る。
勿論、ただ殴るだけではなく、身体の力も使ったから折れたんだがな。
折れた先の木刀は、飛んでいく。
俺やみんなが飛んで行った方向を見る。
そこには...
「貴様ら...いったい何をしている」
木刀の先を左手に持つ、織斑先生がいた。
滅茶苦茶怒ってるのが分かる。
これは...俺も死んだか?
「ここでいったい何が起こったのか...鷹月、説明しろ」
「は、はい!織斑君が私達と一緒に昼食を食べていて、食器を戻そうとしました。でも、そこで篠ノ之さんが絡んできて、織斑君があしらったら篠ノ之さんが木刀を取り出しました。それを織斑君に振り下ろそうとした所、織斑君が木刀を折りました...」
鷹月さんは、織斑先生から発せられる怒気にビクつきながらも、簡潔に説明をする。
それを聞き、織斑先生は篠ノ之に鋭い視線を向ける。
「篠ノ之...貴様、入学式当日に問題行動を起こすとはいい度胸だな...」
「千冬さん、これは一夏が私を無視するのが...」
「織斑先生だ!!」
織斑先生はそう言い、篠ノ之の頭を出席簿で殴る。
そのまま篠ノ之はその場に倒れた。
...俺、今日は二個凶器を壊したのか。
「さて、私はこの馬鹿を連れて行く必要がある。くれぐれも問題を起こさないように」
織斑先生は、そのまま篠ノ之を引きずっていく。
その後、俺に視線が集中する。
はぁ...これは...
「織斑君...篠ノ之さんと何があったの?」
多分みんなが思っている事を、相川さんが代表して聞いてくる。
谷本さん達も、頷いている。
説明しないといけないようだ。
「...昔、剣道をしていて、篠ノ之とはその道場で出会ったんだ。最初の方は、いい友人になるなと思っていたんだけど、それは間違いだった。アイツ、気に入らないことがあると直ぐに暴力を振るってくるんだ。何回も、何回も...それなのにアイツは、幼馴染がどうのこうの言いやがるんだ。でも、そんな訳ないだろ?こうやって、会うだけで何かと暴力振るってくる奴なんか、幼馴染じゃ無い」
俺がそう言い切ると、皆の表情が変わる。
その表情は、俺を拒絶する表情...ではなく、何とも優しい表情だった。
「織斑君、篠ノ之さんのせいで辛い思いをしてきたんだね...大丈夫、私達は味方だから」
谷本さんがそう言い、皆も頷く。
ああ、これは...
「ありがとう、皆...俺の事は一夏で良いよ」
「なら私達の事も名前で良いよ」
「そっか...よろしく、癒子」
俺は代表して谷本さん...癒子に笑顔でこういう。
すると癒子は、顔を真っ赤にしながらあうあう言い出した。
そして、そんな癒子を羨ましそうにセシリア以外の皆が見る。
いったい何なんだ...?
まぁ、取り敢えず、
《いい友人達が出来たな》
「ああ、そうだな!!」
本当に、友人達が出来て良かった!
さて、この先も学園生活も頑張りますか!
あ、今日が初日だったわ...
『この先も』じゃなくて『この先の』が正しいじゃん...
色々ありすぎて、初日感がゼロだった...
一夏は昼休み、篠ノ之とのいざこざがあったものの、沢山の友人達が出来る。
しかし、もう一人の男性操縦者はそれをどう思うのか?
そして、放課後に起こった出来事とは!?
次回、『放課後の時間』で、お前も、バディーファイ!!
何となくやりたくなったバディファイト風の次回予告。
間違ってたら修正します。教えてください。
次回も楽しみにしていてください!
感想もドシドシお願いします!