如何なんでしょうか?
個人的には結構気に入ったんですけど...
まぁ、これからバンバンとはいけないかもしれませんが、活躍していきます!
今回もお楽しみ下さい!
一夏side
暫く白式と白騎士の頭を撫でていたが、何時までもこうしている訳にもいかない。
申し訳ないが、撫でるのを止めよう。
俺はそう思い、二人の頭から手を離す。
「「あっ...」」
二人が残念そうな声を上げるが、今回は再開できない。
二人の悲しそうな顔を見るのは心苦しいが、仕方が無い。
俺は罪悪感を感じながらも、言葉を発する。
「それで、これからどうするんだ?」
「あ、ああ。そうですね」
俺の言葉で白騎士は先について話さないといけない事を思い出す。
白式も物凄く名残惜しそうだったが、一応諦めてくれた。
「取り敢えず、あなたにはもう現実世界に帰って頂きます」
「あ、もう帰るのね」
結構早かったような...
でも、結構長い間いたような気がする。
この世界は、時間感覚も曖昧らしい。
俺がそんな事を思っていると、白式が声を上げる。
「それで...如何なの?」
「如何なのって?」
「だから...私達は、あなたのサポート役に、本当になっていいの?」
「さっきまで決定です、みたいな言い方だったのに」
声には出せないが、さっきまでのナデナデタイムでそのことは完全に忘れていた。
それにしても、本当に何で急に不安になってんだ?
チラッと白騎士を見ると、こっちも何処か不安そうな表情を浮かべていた。
「いや~~、その...結構な時間撫でてもらって、負担掛けちゃったから...」
「サポートすると言っておきながら、あのような態度を取るのは...」
如何やらさっきのナデナデタイムで罪悪感を覚えたようだ。
別に全く負担は無いし、罪悪感を覚える必要は無いんだけどな。
まぁ、今のこの二人に何を言ってもポジティブになることはなさそうだ。
「寧ろ、今はこっちからお願いしたいよ」
「「え?」」
だから、俺が素直に自分の気持ちを伝えると、二人とも呆気に取られたような表情と声になった。
俺はそれに苦笑しながら、二人に声を掛ける。
「最初はさ、何かやっぱ嫌だったんだよ。あの日本政府が用意したISだから。でも、少しの間だけど関わって、話して、触れ合って分かったんだ。お前らは、優しい、良い奴なんだって」
「...ISに良い奴だなんて言ったのは、あなたが初めてですよ」
「何でそんな事...ああ、コアネットワークか」
ISのコアは、コアネットワークで繋がっている。
そのため、お互いにデータのやり取りが可能なのだ。
全世界のISの情報を持っているからこそ、そんなことまで分かるのだ。
「...殆どの人間は、私達ISの事を道具としか見てないの。なのに、何であなたは、そんな事を...」
「そりゃあ、実際に会話したらそうなるだろ。意思があるって分かったら、そうなるよ」
俺がそう言うと、二人は表情を変える。
その表情は、感動したようなものだった。
そんな二人に俺は、
「だから...これからよろしくね」
と、声を掛ける。
俺の言葉を聞いて、二人は、
「「よろしくお願いします、マスター」」
と言った。
それを聞いて俺は、また二人の頭を撫でた。
「「はぁ~~~、良い...」」
撫でられた二人は恍惚の表情を浮かべながらシンクロした声を出す。
...そんなにいいものなんだろうか?
今まで人の頭を撫でたことが無いから分からない。
本当に、今度誰か撫でてみようかな?
まぁ、それはさておき、
「如何やって現実世界に戻るんだ?」
俺にはそれが分からなかった。
俺は白式に呼ばれたからこそここにこれたので、自分では如何やって来たのか分からない。
したがって、現実世界への帰り方も分からないのだ。
俺がそんな事を考えていると、
「私達がこれから現実世界に戻します。そしてその後、煉獄騎士の鎧に宿らせていただきます」
「オッケー、じゃあ...もう戻ろうか」
俺がそう言うと、白式が新たに声を発する。
「あの...その...マスター、偶にでいいので、この世界に来ていただけますか?次からは、マスターの意思でも来れるようになるので...」
上目使いでこう言われてしまっては、断れるものも断れない。
俺は笑みを浮かべながら、白式のお願いに返事をする。
「ああ、分かったよ」
「はい!ありがとうございます!」
白式は元気にこう言うと、白騎士に近づき手を結ぶ。
そして、二人は開いている方の手を俺に向けてくる。
俺は二人のしたいことを察すると、両手を出し、それぞれと手を結ぶ。
ここで、白騎士が声を掛けてくる。
「マスター、一つ注意していただきたいことがあります」
「注意してほしい事?」
俺が聞き返すと白騎士は頷き、続ける。
「IS学園に、一つだけおかしいISがあります」
「おかしいIS?」
「そうなの。コアネットワークにも接続されてないから、そこにあるってことしか分からないの」
白騎士の言葉に続き、白式が声を上げる。
コアネットワークに接続されていない?
そんなことがあるのか?
「しかも、私達を含めて、コアネットワークにはしっかりと467個のコアが接続されてるの」
それを聞いて俺は更に動揺した。
ISのコアは束さんしか作れない。
そして、束さんは今マドカ達のISを作ってはいるが完成はしていないから世界にあるコア数は、束さんが失踪する前に完成させた467個のみ...
それで、467個が接続しているのに、接続させていないものがあるという事は...
「まさか、束さん以外が造った、468個目?」
「そうなるんだよね」
俺が考え付いた仮説を、白式が肯定する。
それに俺は動揺したが、よくよく考えると異世界のドラゴンとバディを組んでるから、そう言う事もあるか~って思った。
それでも疑問に残ることがある。
仮に第三者が造ったものだったとしたら、何で世界に公表していないんだという事だ。
世界に公表しちまえば、恐らくその企業は世界トップの企業に慣れるだろうし、国での開発だったらその国は世界への発言権が大幅に上がるだろう。
それなのにそれをしないってことは、存在がバレてはいけない裏組織、もしくは...
「ディミオス達みたいに異世界から来たか、神様だったりして」
俺のその言葉に白騎士と白式は苦笑する。
まぁ、神様だったりがいたとしてもわざわざISのコアを一個だけ作ると思えんけどな。
「じゃあ、そろそろ戻すね」
「現実世界でも、よろしくお願いします」
白式と白騎士がそう声を掛けてくる。
俺は頷き、
「ああ、これから頑張ろう!」
俺がそう言うと、世界が光に包まれる。
その光で、だんだんと視界が曖昧になっていく。
そして俺の意識は、現実世界に帰って行く...
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「ん、あ...?」
自然と口からそんな声が漏れる。
俺の視界にあるのは、格納庫の天井。
如何やら、白式の前でそのまま寝かせられているらしい。
俺が身体を起こすと、横から声を掛けられる。
「いっくん!大丈夫?」
「束さん、耳元で叫ばないでください」
この人の声は、結構高めで良い声なのだが、その分耳元で叫ばれると頭に響く。
俺がそう言うと、ディミオスが声を掛けてくる。
《急に倒れて心配だったんだろう...まぁ、鎧は頭以外は脱がせなかったがな》
ディミオスにそう言われ、俺は今煉獄騎士の鎧に身を包んでいた事を思い出す。
ディザスターフォースを発動していないため髪は伸びていない。
「一夏、大丈夫なの?」
「ええ、大丈夫ですよ。スコールさん」
スコールさんが改めて聞いてきたことに、俺は答える。
スコールさんと束さんは、ひとまず安堵したように息を吐く。
すると、そのタイミングで白式が光り輝く。
白式が輝くのと同時に、煉獄騎士の鎧の左手首の紫の眼も輝く。
「え、え?」
「いったい何が...?」
《なるほどな...》
スコールさんと束さんが驚いた声を出すが、ディミオスだけは理解したような声を出す。
そんな中、光は更に輝くと、不意に白式から何かが出てくる。
それが出てくると、白式の光が止む。
如何やら白式ではなく、その何かが光っていたようだ。
それを見た時、束さんが不意に声を出す。
「コア...?」
如何やらこれはISのコアのようだ。
ちゃんと見たことが無かったから分からなかった。
そのコアは、光りながら俺の方に飛んでくる。
俺が左手の紫の眼をコアに向ける。
すると、そのコアは粒子になって眼に吸収された。
「「......」」
スコールさんと束さんは目の前で起こったことが信じられないようで、絶句してしまう。
俺はその二人をいったん無視し、吸収された眼を見る。
鎧自体は何も変化していない。
でも確かに、意思を感じることが出来た。
「よろしく、白式、白騎士」
[[はい、マスター]]
その返事は、頭の中に直接聞こえた。
だから、俺以外には聞こえないんだろう。
さて、固まってる二人をたたき起こしましょうか...
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あれから、現実に戻って来た二人とディミオスに、何があったのかの説明をした。
ISと話すだなんてことは束さんでもしたことが無かったらしく、
「いっくんだけずるい~~~!!」
と言っていた。
スコールさんも白式のコアが白騎士のコアだとは知らなかったらしく、物凄く驚いていた。
まぁ、束さんは知っていたようだったが。
因みに、ナデナデタイムの事は言っていない。
束さんがめんどくさくなりそうだったからな。
そして一番驚いたのは、やはりIS学園にあるというコアネットワークに接続されていない468個目のISだった。
このことについては、束さんが調べてくれることになった。
やっぱり、開発者本人がいるとありがたいな。
残った白式の外装は、ディミオスがダークネスドラゴンWに持って行った。
何か使えそうだという事らしい。
武装も何も積んでいなかったのに、果たして使えるのだろうか?
何に使うのかは俺も聞いていないので、ちょっと楽しみだ。
白式と白騎士が宿った煉獄騎士の鎧には、ISとの戦闘用モードが追加されていた。
具体的には、
①ライフ1=シールドエネルギー1割。
②ゲージ=行動エネルギー。使用コストのある魔法やアイテム、モンスターはこれを消費する。
③手札=行動選択肢。魔法やアイテム、モンスターはコストの有無に関わらずこれを消費する。ただし、あくまで選択肢数のため、ランダム性は無い。(手札にあるものをだけを使えるんじゃなく、あくまで選択肢数を表すだけ)
④手札とゲージは一定時間で一枚ずつ回復する。
⑤初期ゲージは2、初期手札は6。
⑥ファイトモードとの切り替えは、ダークコアデッキケースの時の展開時で決まる。
直接ルミナイズ口上を言うとファイトモード。
ディザスターフォース発動の掛け声で戦闘モード。
途中での切り替えは不可。
⑦ハイパーセンサー、プライベートチャネル、オープンチャネルは使用可能。
これぐらいだ。
でも、PICは無いから飛行にはインフェルノサークルを使わないといけないし、動きも完全に俺の身体能力に依存する。
そして今。
俺はIS学園に戻るために私服に戻り、会社のロビーに来ていた。
わざわざスコールさんと束さんが見送りをしてくれている。
因みに、束さんが『PurgatoryKnights』で働いているのを知っているのは社内でも限られた人のみなので、他の社員はロビーから出て行ってもらった。
「じゃあ、一夏。これからも大変だと思うけど頑張ってね」
「いっくん、今度の模擬戦はいっくんだったら勝てるよ!頑張って!」
俺は二人からのエールを受け、頷く。
ディミオスも、ポケット内で軽く震える。
俺以外には伝わんないだろうから、無理しなくていいのに。
[分かってないですね~。意思表示が大事なんですよ!]
(はいはい)
白式が語り掛けて来たので、相槌で返す。
ダークコアデッキケース状態でも俺に語り掛けてこれるのはそこそこ便利だ。
俺は、スコールさんと束さんに向き直り、言葉を発する。
「はい、『PurgatoryKnights』に泥を塗らないように頑張ります!」
「あら、一夏のための会社なんだから、そこまで気を負わなくてもいいのよ」
「それでもですよ。もうこの会社、世界トップのグローバル企業じゃないですか」
「それもそうね」
俺とスコールさんと束さんは、笑い合う。
こんなに明るい会社なんだから、頑張んないとな。
「じゃあ、行ってきます!!」
「「行ってらっしゃい!!」」
俺はその言葉を受け取ると、IS学園に帰るために歩きだす。
先ずは週明けのクラス代表決定戦だな。
さて、行きますか!!
白式の外装はディミオスが持っていきました。
どのように使うんでしょうかね...
白式は束が一夏に与えるつもりが無かったので、アレは搭載されていませんでした。
と、いう事は...?
設定集Ⅱの煉獄騎士は後程変更します。
次回もいつになるか分かりませんが、楽しみにしていてください!
感想もドシドシお願いします!!