本当に、クラス代表決定戦までも長かった...
まぁ今回は戦闘シーンが無いんですけどね。
ごめんなさい、ごめんなさい!
だから怒らないで!!
今回もお楽しみ下さい!
一夏side
週も明け、月曜日。
クラス代表決定戦の当日になった。
俺は4:20からの早朝トレーニングを終了し、準備をして教室に向かっていた。
今日はディミオスも俺の隣を飛んでいる。
先週一週間で、一年生の約三分の二は俺とディミオスにも慣れたようで、廊下を歩いていてもそこまで騒がれることは無い。
しかし、物凄く視線を感じる。
俺が新しく作ったは友人は、キサラ以外は一組の生徒しかいない。
だからなのかは分からないが、他クラスの生徒が俺の事をジッと見てくるのだ。
落ち着かない...
「ディミオス、これどうしたら良いの?」
《我に聞くな》
「ですよね~」
ディミオスに助けを求めたが、軽く流されてしまった。
俺は視線を全身に突き刺されながら教室に向かう。
まぁ、いくら校舎が広いとはいえ自分の教室に向かうくらいは直ぐだ。
五分もしないうちに、俺は1組の教室に着いた。
俺は、そのまま教室のドアを開け、教室に入る。
「おはよう」
「あ、一夏君。おはよう」
「静寐か。おはよう」
教室に入るなり、静寐に声を掛けられた。
ああ、こういう朝って、平和だ...
俺はそう考えながら、自分の席に向かう。
自分の席に荷物を置いたとき、また新たに声を掛けられる。
「おはようございます、一夏さん」
俺は声を掛けられた方向を向く。
そこにいたのは、セシリアだった。
「ああ、おはよう。セシリア」
「今日はクラス代表決定戦ですわね」
「そうだな。全力で戦うぜ」
「私も、本気で行かせてもらいますわ」
ここで俺とセシリアは笑い合う。
暫く笑い合っていたが、セシリアがある事を言ってくる。
「一夏さん、このクラス代表決定戦が終わったら、私と共に訓練してくれますか?」
「ああ、訓練か。良いよ、やろう」
それは、訓練のお誘いだった。
これは俺としても非常にありがたい。
やっぱり自分一人だと限界があるからな。
「フフ、ありがとうございます。それでは、私はこれで」
セシリアはそう言い、自分の席に戻っていく。
俺も席に着かないとな。
そう思い、机の上に置いたままだった荷物を仕舞い、そのまま座る。
ディミオスは片付いた机の上に乗る。
正直黒板が見えにくいが、まぁ朝のSHRで黒板を使う方が少ないし、別にいいか。
暫くして、チャイムが鳴る。
それと同時に織斑先生と山田先生が教室に入って来る。
「さて、SHRを開始する。みんな覚えていると思うが、今日の午後からクラス代表決定戦だ。戦う三人には、昼休みに詳しいルールを説明する。そしてもう一つ。この後の一時間目から篠ノ之が復帰する」
織斑先生の言葉で、クラスの大半が嫌そうな顔をする。
勿論俺もその一人だ。
篠ノ之の人物像は俺経由でみんなに伝わっているから、あまり好印象を持たれていないようだ。
まぁ、自業自得だな。
「さて、SHRは以上だ。次の授業は私が担当だ。気を引き締めるように」
織斑先生がSHRを終わらせ、山田先生と共に教室から出て行く。
何て言うか...山田先生が置物だったな。
まぁ、授業に集中して、クラス代表決定戦も頑張りますか!
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時刻は進み、午後。
とうとうクラス代表決定戦が開催される。
会場である第一アリーナには1年1組の生徒は勿論、他のクラスや上級生、更には教師までもが集まっていた。
それだけでは飽き足らず、アリーナの観客席に入れない生徒の為に、わざわざ多目的教室にLIVEで映像を流している。
何故ここまで注目されているかと言うと、世界で二人しかいない男性操縦者が戦うからだ。
誰もが初めて見る男性操縦者の戦いだ。
見たいに決まっている。
そのため、学園中が観戦しようとしたのだ。
戦う順番は、深夜VSセシリア、セシリアVS俺、深夜VS俺である。
無論、情報アドバンテージ差が出ないように、俺達は自分が出ない試合の観戦ができない。
今俺達は全員、それぞれのピットにいた。
セシリアも深夜も、それぞれの準備をしているんだろう。
そして俺も自分のピットで準備をしていた。
今の俺の格好は、『PurgatoryKnights』所属者(現在俺のみ)に与えられる特殊ジャージだ。
見た目は...タスクさんのバディポリス活動時の服の青とオレンジが入れ替わっていて、バディポリスマークの代わりに『PurgatoryKnights』のマークが付いている。
煉獄騎士はISのコアを持っているが、ISの一部の機能しか使用することが出来ない。
そのため、ISスーツ等を着る必要が無いのだ。
ここまでは良い、だが今この場には完全に部外者が存在する。
それは...
「何故ここにいる、篠ノ之。ここは関係者、並びに教員以外は立ち入り禁止だ」
「別にいいだろう?私はお前の幼馴染で関係者だ」
コイツは...
篠ノ之は一時間目の後の休み時間から俺に絡んで来やがった。
その度にあしらっているから、無駄に体力を消費している。
その度そのたびに幼馴染じゃ無いと言っているにも関わらず、コイツはまだその主張を止めないのだ。
メンドクサイ奴だ。
「関係者っていうのは『PurgatoryKnights』の事だ。それに、お前は幼馴染じゃ無い。さっさと出て行け」
「一夏!お前、まだそんな事を言っているのか!!お前は私の幼馴染だろう!!」
《本人が否定しているのにそれを言い続けるとは...愚かだな》
「貴様、私は一夏と話しているのだ!ロボットごときが口を出すな!!」
《我は一夏のバディだ。一夏が関係ないと言っている貴様の方が部外者だろう?》
「貴っ様ーーーー!!!」
ディミオスも篠ノ之を追い出そうとしてくれた。
だけれども篠ノ之は激昂し、何時ぞやのように木刀を取り出し、ディミオスに振るう。
本当だったら俺がまた木刀へし折った方が良いんだろう。
だが、それを俺はしなかった。
これ以上試合前に体力を使いたくないし、それに...
《フン!!》
バキィィィ!!
ディミオスだったらSDでも木刀をへし折るぐらい、ドローをするぐらい簡単なことだ。
実際に、俺の時は二つに折れていたが、ディミオスは四つに折っていた。
一撃で四つに折るって...団長ってすげぇ。
「馬鹿な!?」
《吹き飛べ》
ディミオスはそのまま篠ノ之を蹴り飛ばす。
そしてそのまま篠ノ之は壁に激突し、気絶した。
気絶した篠ノ之が地面に崩れ落ちたタイミングでピットの扉が開き、織斑先生が入って来た。
「...何があった?」
開口一番、織斑先生がそう言う。
まぁ、篠ノ之が地面で気絶しているのだ。
そうなるのは決まっている。
「篠ノ之が絡んで来てディミオスに木刀振るって、ディミオスがその木刀へし折って気絶させました」
「はぁ...コイツは...」
俺の説明を聞いて、織斑先生は呆れたようなため息を吐いた。
まぁ、自宅謹慎が解除された当日に暴力行為を働いたんだから。
ディミオスはロボ扱いのため、傷害未遂にはならないものの、普通に器物破損未遂になる。
そうなれば、再びの自宅謹慎、今回は二回目という事もあり、一ヶ月ぐらいにはなるだろうか?
でも、多分...
「見ていた人が大勢いた前回と違って、今回は俺しか直接見てないから、コイツは無罪放免何でしょうね...」
「ああ、そうなってしまうな...」
「「はぁ...」」
何でこんなのが束さんの妹なんだ...
束さんの妹だから罪が無くなるなら、束さんの方が可哀想だよ...
「さて、篠ノ之は取り敢えず私が引きずり出しておく。私がここに来たのはお前に『PurgatoryKnights』のメッセージを伝えるためだ」
「メッセージですか?」
何だろうか...
そもそも誰なんだ?
俺はそんな事を考えながら織斑先生の言葉を待つ。
「ああ、『いっくんなら勝てるから!ディミくんもしっかりね!!』だそうだ」
束さんじゃねえか!
呼び方で直ぐわかる!
ていうか、メッセージを伝えただけなんだろうが、千冬姉の声で束さんの口調だと違和感しかない。
束さんの口調は、束さんの甲高い声だから違和感が無いんだなぁ。
「伝えるものは伝えたぞ、織斑」
「はい、確かに伝わりました。ありがとうございました」
「...一夏、頑張れよ」
「分かったよ、千冬姉」
教師の顔から姉の顔になり、エールをくれたので、俺も弟として返す。
俺の返事を聞いて千冬姉は頷くと、篠ノ之を引きずりながらピットから出て行った。
さて、もう直ぐ深夜とセシリアの試合が始まるな。
俺は試合を見ることも出来ないし、どっちが勝ったのかを知ることも出来ない。
まぁ、良い。
俺は、俺の信じる仲間と共に、全力で戦うだけだ!!
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三人称side
一年一組クラス代表決定戦第一試合、橘深夜VSセシリア・オルコットの試合開始5分前。
アリーナには既にセシリアが専用機であるブルー・ティアーズを展開し、定位置についていた。
セシリアはイギリス代表候補生であり、専用機が第三世代型ISという事もあり、注目されていた。
観戦している生徒、教員のほとんどが、セシリアが勝利すると思っている。
それは仕方が無い事だろう。
男性操縦者は今年の受験シーズンに発見されたのだ。
長い間訓練を受けている代表候補生には、如何考えたって勝てないのだ。
まぁ、セシリア本人と千冬は、一夏が物凄く強く、戦い慣れていると知っているが。
しかし、今現在観戦者が注目しているのは、未だアリーナに出てきていない深夜だった。
セシリアに勝てるとは思っていないが、男性操縦者が初めてISを纏って出てくるのだ。注目してしまう。
試合開始2分前。
とうとう深夜がピットから出て来た。
その姿...いや、身に纏っているISに、深夜を除く全員が驚く。
一夏は『PurgatoryKnights』所属だという事が分かっているが、深夜は何処にも所属していない。
そのため、訓練機を使用すると思っていた人がほとんどだった。
しかし深夜がその身に纏っているのは、学園の訓練機の打鉄でも、ラファール・リヴァイブでもなく、専用機マスター・コントローラーだった。
黒、青緑、橙、青緑がかった白、青、白、濃い赤、黒鉄の計8色のカラーリングで、装甲は打鉄の両肩部分の盾が無いものに酷似しているが、所々が異なる。
一番の注目点はその背中であり、4対の8枚の翼だった。
深夜は周囲の驚愕だと気にしていないように、定位置に着く。
第一試合が、もう直ぐ、始まる...
マスター・コントローラーのカラーリングは、メタれる専用機の反対の色です。
間違ってるところもあるかもしれませんが、許してください。
何かいけそうなので今日の12:00、もう1話出します。
感想もドシドシお願いします!!