無限の成層圏と煉獄騎士   作:ZZZ777

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本日2本目、そして久々の戦闘シーン。
相変わらず雑で分かりづらいなぁ。

でも、精一杯頑張ったので、良かったらお楽しみ下さい!




転生者VS蒼い雫

三人称side

 

 

試合開始2分前。

セシリアと深夜が自身の専用機を身に纏い、対面している。

セシリアは、見たことも無いISに対し、驚愕の視線を向け、深夜は何やら怪しい笑みを浮かべていた。

 

 

(ブルー・ティアーズだ!これなら勝った!ここで俺が勝って、セシリアを惚れさせる!やっぱり俺が主人公だ!!)

 

 

深夜はもう勝利を確信していた。

転生特典で貰った身体能力と頭脳に加え、原作に登場した学園の専用機をメタれる専用機。

これらがあるからこその勝利の確信であり、笑みだった。

そんな深夜に、セシリアがプライベートチャンネルで語り掛ける。

 

 

「橘さん、専用機を持っていらしたのですね」

 

 

「ああ、マスター・コントローラーって名前だ」

 

 

「そうなんですのね」

 

 

この短い会話は直ぐに終わり、セシリアは集中し、その手にレーザーライフル『スターライトmkⅢ』を展開し、構える。

そして、深夜もその手に特殊ブレード『システムクラック』を展開する。

 

 

(見たことが無いISですけれども、私がすることは変わりませんわ!集中して、相手に敬意を払い、戦うだけですわ!!)

 

 

(何でだ...セシリアはポーズを取らなきゃ武装を展開できないんじゃなかったのかよ!?)

 

 

セシリアは意気込み、深夜は動揺していた。

だけれども、今はもう試合開始直前だ。

落ち着く時間など無い。

 

 

『それでは、1年1組クラス代表決定戦第一試合。橘深夜VSセシリア・オルコット。試合...開始!!』

 

 

「踊りなさい、私とブルー・ティアーズとが奏でる円舞曲で!!」

 

 

試合開始のアナウンスと共に、セシリアは深夜に向かってスターライトmkⅢでの射撃を行う。

深夜は動揺していたせいで反応が遅れ、直撃とはいかなくても、掠ってしまう。

 

 

「グッ...!?」

 

 

セシリアは直ぐに移動を開始、アリーナを飛び回りながら深夜に向かって射撃を繰り返す。

深夜も回避行動をとっているものの、少しずつ掠ってしまっている。

 

 

(クソッ!!何でここまで被弾するんだ!?俺の身体能力は千冬並みだし、マスター・コントローラーのスペックも高いんだぞ!?)

 

 

深夜は自分が被弾することに納得できていなかった。

でも、これは当然である。

深夜はISを本格的に使う事も、戦う事もこれが初めてなのだ。

いくら身体能力と使用するISがハイスペックでも、経験が足らなさすぎる。

先週から訓練していたら被弾はもう少し抑えられたかもしれない。

しかし、転生特典に胡坐をかいて碌に訓練しなかったからこその、今の状況である。

 

 

だけれども、深夜もだんだんと回避が出来るようになってきた。

やっぱりこんなやつでも転生特典がある転生者だ。

そして深夜は避けながら、システムクラックを左手のみで持ち、右手に新たに特殊ハンドキャノン『ノーストップ』を展開する。

 

 

(ハンドキャノン?そんなものが上手く当たる訳...)

 

 

セシリアは深夜が避けながら展開したハンドキャノンに疑問を持つ。

本来ならセシリアの言う通り、レーザーライフルを使用する相手にハンドキャノンなど選択しないだろう。

だけれども、それは間違いだった。

何度でも言うが、こんなやつでも転生者であり、このISも転生特典...神様制なのだ。

ISが神様制なら、武装も当然神様制である。

という事はつまり、

 

 

ドキュゥゥゥン!!!

 

 

「きゃあ!」

 

 

そんじょそこらのハンドキャノンとは威力、正確性、連射力などが桁違いだ。

ただのハンドキャノンだと思っていたセシリアは被弾をしてしまう。

しかし、彼女も負けてはおらず、二発目、三発目と打たれる弾丸は全て避けきった。

 

 

(あのハンドキャノン、通常のものより強力なものですわね...ならばもう出し惜しみはしません!)

 

 

「お行きなさい、ブルー・ティアーズ!!」

 

 

セシリアは一度被弾したことにより火が付いたのか、機体名の由来にもなった第三世代兵器、『ブルー・ティアーズ』を起動させる。

機体のスカート部分から、4機のビットが離れる。

そして、そのビットはアリーナ内を飛び回り、深夜に銃口を向けるとレーザーを発射する。

このビットは遠隔無線誘導型の武器で、セシリアの指示に従って動く兵器だ。

当然集中力が必要不可欠であるが、上手く使えば相手の死角からの攻撃が可能である。

観戦している生徒たちは、とうとうセシリアが本気を出したことを悟る。

しかし、深夜は違った。

 

 

(来た!セシリアはビットを動かしている間、動けない!ここで...!)

 

 

原作知識がある転生者として、この状況はチャンスだと思ったようだ。

口元には自然と笑みがこぼれていた。

しかし、その笑みは直ぐに驚愕の表情へと変わる。

 

 

「行きますわ!!」

 

 

セシリアは、ビットと共にアリーナ内を飛び回り、深夜に向かってスターライトmkⅢでレーザーを放つ。

このことに、深夜は驚き、また少しずつ掠ってしまう。

 

 

(何でだよ!?何で動いてんだよ!!射撃も死角からだけっていう法則性も無いじゃないか!!)

 

 

深夜はそんな事を考えながら、何とか避けている。

その表情は、先程までの驚愕のものではなく、何か企んでいる表情だった。

表情に出ている時点で、セシリアには何か企んでいるのはバレているが、セシリアにはそれが何なのか分からなかった。

深夜は右手のノーストップを収納し、システムクラックを両手で構える。

わざわざ遠距離武器を仕舞った事で、観戦している生徒も、深夜が何か企んでいる事に気付いたようだ。

その次の瞬間、深夜は今までの速度とは比べ物にならないくらいの速度でビットの一つに突っ込んでいった。

しかも、マスター・コントローラーの橙の部分が輝き始め、背中の翼も橙に染まる。

急に速度が上がった為、セシリアは反応が遅れてしまい、スターライトmkⅢでの狙撃は出来たものの、ビットを動かすことは出来なかった。

深夜は狙撃を被弾してしまうものの、速度を緩めずにビットに向かい、システムクラックで切り付ける...のではなく、触れた。

そう、触れた。

ブレードなのに、切らなかったので、セシリアも観戦していた生徒も教師も呆気に取られてしまう。

しかし、その瞬間、その呆気に取れた表情が一瞬で驚愕のものに変わる。

システムクラックに触れたビットの色が、青から橙になった。

更には、アリーナのその部分を起点とした橙色のエネルギー波動が辺りに広まり、それに触れた残りのビットはスカートに付けたままだったものまで含め、橙色に染まってしまう。

 

 

「な、何が...!?」

 

 

「行けぇ!!」

 

 

セシリアが驚愕と動揺の声を出すと同時に、深夜が何か(・・)に向かって指令を出す。

その何かとは...橙に染まったビットである。

 

 

「え、きゃあ!!」

 

 

まさかビットが自分を攻撃するとは思わなかったのだろう。

セシリアは4基のビットからの攻撃をもろに喰らってしまう。

それだけでは無い、スカートに付いていた残りのビットまでもが勝手に離れ、動き始めてしまう。

 

 

「な、何が起こってるんですの!?」

 

 

「そらそらぁ!!」

 

 

セシリアが驚愕の声を漏らすも深夜はお構いなしに奪ったビットで攻撃する。

これこそが、マスター・コントローラーの『ブルー・ティアーズメタ』、『ビット奪取』である。

これは機能名通りの機能で、システムクラックで触れることが発動条件となる。

しかもこのビット奪取、本来のビットの操作方法とは違う方法で操作するのだ。

本来なら念じる事によってビットを操作する。

そのため、高い集中力が必要であり、BT兵器への適正も必要である。

しかしビット奪取の場合、システムクラックから指令を出す。

例えるならば、ラジコンやゲームと一緒である。

そのため、特にBT適正も必要ないのである。

 

 

セシリアは何とか回避しながらスターライトmkⅢでの射撃を行っているものの、ビットを奪われた衝撃から安定していない。

この状況で射撃での安定性を無くしてしまったら...終わりである。

事実、深夜はビットを滅茶苦茶に動かしてセシリアを混乱させ、自分自身も接近している。

そして、ビットでの射撃がヒットしたとき、

 

 

「これで終わりだぁぁぁ!!」

 

 

「きゃぁぁああああ!!!」

 

 

セシリアに一気に近づき、システムクラックで切り付ける!

ただでさえ驚愕で動きが鈍っているところにビットでの射撃を受けた後だ。

セシリアはこの斬撃もモロに喰らってしまう。

そして...

 

 

『ブルー・ティアーズ、SE(シールドエネルギー)エンプティ!勝者、橘深夜』

 

 

『おぉおおおおおお!!!』

 

 

試合が決着した。

観客は、セシリアのビットを奪った事と、深夜が勝利したことで大いに盛り上がった。

まさかイギリス代表候補生である彼女が負けるだなんて考えてもいなかったんだろう。

しかし、盛り上がる観客の中に混じり、このことを快く思わない人間もいた。

その人間は、女尊男卑思考の人間と、マスター・コントローラーのあまりにも対ブルー・ティアーズに特化した機能に疑問を持った人間だ。

だが、そんな人間がいる事を気にしていないように、アナウンスが鳴り響く。

 

 

『第二試合の、セシリア・オルコットVS織斑一夏は機体調整の時間も含め、15分後に開始します!』

 

 

そのアナウンスが鳴ると、ビットの色が橙から青に戻り、マスター・コントローラーの翼や装甲も元に戻る。

そして深夜は口元を歪めながら自分のピットに戻っていく。

セシリアも、何とかショックから立ち直り、自分のピットに戻っていった。

それぞれの内心の事など観客の大部分には関係ない事であり、第二試合の開始を待っていた...

 

 

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セシリアside

 

 

負け、ましたわ...

私は自身のピットに戻り、ひどく落ち込みました。

一夏さんのように昔から戦いと訓練をしていた人ではなく、本当にただの一般人に敗れたことが私の中でとても重くのしかかっています。

もしかしたら、ただの素人に負けたとイギリスの顔に泥を塗ってしまったかもしれません。

本当に泥を塗ってしまっていたら、私はどうしたら良いんでしょうか...

イギリスに迷惑をおかけしたことを謝罪しないといけませんわね...

そうしたら、お父様達にもご迷惑を掛けてしまいますわ...

一夏さんのお陰で和解できたというのに...

 

 

でも、今クヨクヨしても仕方がありませんわ。

次の一夏さんとの試合も集中しないと、一夏さんに失礼ですわ。

それにしても、橘さんの専用機、あれはいったい何だったのでしょうか?

あんな機体見たこともありませんし、何処が開発したのかも分かりませんわ。

そもそも、橘さんは何故専用機を持っているのでしょうか?

一夏さんは『PurgatoryKnights』所属ですが、橘さんは何処の国にも企業にも所属していなかったような気がするのですが...

それに、まるでブルー・ティアーズを倒すためだけの様な機能...

もしかしたら、神様がこの戦いの為に造った機体かもしれませんわね。

...自分で思った事ですが、ありえませんわ。

確かに一夏さんには、ディミオスさんという異世界からのバディがいますが、あのような存在がディミオスさん達以外にいるとは思えませんし、何よりディミオスさん達でもモンスター以外の神様は見たことが無いと仰ってましたからね...

 

 

とにかく今は、一夏さんとの試合に全力で挑みましょう。

以前から訓練をして、お強かった一夏さん。

しかも、あれからも訓練をし続けて、更にお強くなっておられるのでしょう。

正直勝てるとは思えませんが、それでも全力で戦いますわ!

そうしないと、一夏さんにも、私を支えてくれている人にも失礼ですわ!

さぁ、頑張りましょう!!

 

 

 

 




深夜はセシリアに勝ちましたが、機体性能...いや、ブルー・ティアーズメタでゴリ押しした結果です。
これは、純粋な勝利と言えるんでしょうか...?


次回もいつになるか分かりませんが、楽しみにしていてください!

感想もドシドシお願いします!!
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