無限の成層圏と煉獄騎士   作:ZZZ777

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戦闘シーンの前に1話。

会話シーンは会話シーンでまた違った難しさがある。
いや、小説書くのは基本難しいか。
その中でも特に戦闘シーンが苦手ってだけで。

今回もお楽しみ下さい!


第三試合の前に

セシリアside

 

 

『GameEnd Winner,RENGOKUKISHI』

 

 

何時もの音声と違いますわね...

何があったのでしょうか?

 

 

それよりも、私は負けたのですね...

一夏さんはとてもお強かったですわ。

橘さんには何回か攻撃が当たりましたのに、一夏さんには一回も当たらなかったですわね。

 

 

「セシリア、いい試合だったな!」

 

 

「ええ、全力で戦えて、スッキリしましたわ!!」

 

 

これは嘘偽りない本心ですわ。

確かに負けてしまった事は悔しいですが、それ以上に一夏さんと全力で戦えて嬉しいですわ!

 

 

『えー、音声がおかしかったですが、気にしないで下さい。第三試合は15分後です』

 

 

「じゃあセシリア、話はまた後で」

 

 

「ええ、次の試合も頑張って下さい」

 

 

「ああ!」

 

 

一夏さんはそう言ってディミオスさんと共にピットに戻っていきました。

表情は隠れて分からないものの、何となく嬉しそうな雰囲気を感じました。

私もピットに戻らないといけませんわね...

私はそう判断し、自身に与えられたピットに戻ります。

 

 

ピットに戻り、ブルー・ティアーズを解除。

そしてピットに備え付けで置いてあるベンチに座り、持って来ておいたタオルで軽く汗を拭き、スポーツ飲料を飲みます。

暫くそのまま休憩し、シャワー室で汗を流してから制服に着替えようと思い、ベンチから立ち上がりました。

するとそのタイミングで

 

 

ピピピ

 

 

と、電子音が鳴りました。

確認すると、ピットまで持って来ていた代表候補生用の通信端末でした。

発信元は...本国!?

私は慌てて通信に応答しました。

 

 

「はい、セシリア・オルコットです」

 

 

『オルコット候補生、今日の模擬戦、お疲れ様』

 

 

「エアリさん、ありがとうございます」

 

 

通信の相手は、イギリス候補生管理官のエアリ・クレントさんでした。

今日模擬戦をするというのは本国に伝えてあり、学園の許可を貰って本国が観戦していたのです。

エアリさんは基本的には柔和な人なのですが、厳しい場面には誰よりも厳しい人です。

そんな人からの通信で正直内心ビクビクしたが、先程の声が柔らかい声だったので、一先ずは安心しました。

 

 

『さて、オルコット候補生。この模擬戦で、イギリスは織斑一夏が所属している『PurgatoryKnights』を除き、世界でかなり早い段階での男性操縦者との模擬戦データを得ることが出来ました。このことに政府もかなり喜んでいます。ビット2基の破壊は、今回は御咎め無しです』

 

 

「はぁ...分かりました」

 

 

如何やら政府はどうしても一夏さんと橘さんとの模擬戦データが欲しかったようですわね...

一夏さんのデータは、特に役に立たなそうなのですが...

 

 

『まぁ、織斑一夏のデータは特に応用が利かなさそうなモノしか集まりませんでしたが』

 

 

やっぱりそうでしたのね。

まぁ、あのような戦闘は一夏さん以外に出来そうもありませんわ。

 

 

『それよりも問題なのは、橘深夜の専用機の事です』

 

 

ここでエアリさんの雰囲気がガラッと変わりました。

通信機越しだというのに、怒気が私にまで伝わってきますわ...

 

 

『橘深夜の専用機のあの機能、あれは確実にブルー・ティアーズのデータが無いと作れないものでした』

 

 

「はい、それは分かっております」

 

 

ビットのコントロールを奪取するだなんて、データが無いと作れませんわ...

 

 

『あなたが入学してから今日までは一週間しかありませんでした。つまりは、あなたからデータが漏れても確実にあの機能を作る事が出来ません。そのため、あなたへの責任追及は行われません。まぁそもそも、あなたがデータを盗まれる隙を与えるなど私達は考えていませんが』

 

 

「エアリさん...」

 

 

私はそこまで信用されていたのですね...

嬉しいですわ。

これからもその信用を失わないように頑張らないといけませんわね。

 

 

『話を戻しますが、仮にデータを盗まれていた場合、本国から盗まれたという事になります。しかし、本国のブルー・ティアーズのデータを管理しているコンピュータに、クラッキングされた痕跡も、ウイルス等を侵入させられた形跡もありませんでした』

 

 

「えっ...?」

 

 

そのことに私は動揺しました。

私でも、本国のコンピュータでもないとしたら、いったい何処からデータが...

 

 

『それに、このような翼をもつISなど、見たこともありません。織斑一夏の所属はハッキリしていますが、橘深夜の所属情報は全く分かりません。橘深夜はいったい何処所属なのですか?』

 

 

「その...橘さんは、何処にも所属していません」

 

 

『はぁ?』

 

 

エアリさんには珍しい声を出していました。

それ程までに、橘さんが無所属だという事が衝撃的なんでしょう。

試合中は私も考えないようにしていたのですが、よくよく考えると、無所属ならあのISのコアは何処から用意したのでしょうか?

それに、誰が開発と組み立てたのでしょうか?

全てを橘さんが出来るとは考えられませんし...

 

 

『オルコット候補生、橘深夜が無所属だというのは、本当なのですか?』

 

 

「はい、本当です」

 

 

私がそう言うと、何やら通信機の向こうでバタバタと音が聞こえます。

如何やら本国も慌てているようですわね。

 

 

『オルコット候補生、我々が誰が橘深夜に専用機を与えたのか調べます。あなたはこれ以上データの流出をさせないためにも、なるべく橘深夜と接触しないでください』

 

 

「分かりました」

 

 

『それでは、この先の学園生活も頑張って下さいね』

 

 

そう言い、通信は終了しました。

...如何やら、2敗してしまいましたが、特に泥を塗った等は無いようですわ...

そのことを認識した時、私は思い切り安堵の息を吐き出しました。

良かったですわ...

 

 

さて、今度こそシャワーを浴びましょう。

そう思ったところで、ピットの扉が開きました。

...先程から、何となく狙ってるんじゃないかというタイミングですわね。

 

 

「オルコット、頑張ったな」

 

 

「物凄い試合でしたよ!」

 

 

「織斑先生!山田先生!ありがとうございます。」

 

 

ピットにやって来た織斑先生と山田先生は、私に労う声を掛けてくださいました。

ブリュンヒルデとその後継者と呼ばれた人に労われると、嬉しいですわね。

 

 

「自分でもいい試合が出来たと思っておりますわ。特に一夏さんはお強かったですわ」

 

 

「当然だろう、織斑は私に勝ったことがあるのだからな」

 

 

「「えっ!?」」

 

 

織斑先生がボソッと呟いたことに、私と山田先生はとても驚きました。

だって、織斑先生は現役時代公式戦無敗で、そのまま引退した伝説のIS操縦者。

そんな織斑先生に、一夏さんは勝ったことがあるのですか!?

 

 

「い、いったいどんな経緯でそうなったんですか?」

 

 

山田先生が織斑先生にそう質問し、私も同調する様に頷きます。

すると、織斑先生は頬をかきながら話してくださいます。

 

 

「...IS学園入学前に、実力が知りたいと勝負を申し込まれた。その時の勝負で敗北したんだ。言い訳をするのならば、暮桜は万全の状態じゃ無かったが、織斑もモンスターコールを使用していなかった。つまるところ、どちらも全力だったが本気では無かった」

 

 

「そ、そうだったのですね」

 

 

いくら万全の状態ではないとしても、あの織斑先生に勝利するとは...

一夏さん、凄すぎですわ!

 

 

「...一応、このことは内密で頼む。私も一夏も、あの勝負には納得していない事がある。いつか本気の勝負が出来た時まで、このことは周りに知られたくないんだ」

 

 

「了解しました」

 

 

「分かりましたわ」

 

 

...お二人とも、まだまだ強くなりそうですわね。

一夏さんに追いつくように、私も頑張らないといけませんわ!

あ、そうですわ。

 

 

「織斑先生、第三試合は私も観戦してよろしいですか?」

 

 

「そうだな...確かにもうオルコットは試合が終了したから、情報アドバンテージ等の差は関係ないな...良いだろう、許可を出す」

 

 

「しかし、織斑先生。アリーナの観客席も、LIVEで流している教室も埋まってしまっていますよ」

 

 

「ム、そうか...仕方が無い。オルコット、アリーナの管制室で観戦しろ」

 

 

「は、はい。分かりました」

 

 

何と、観戦のお願いをしたら管制室で観戦することになりました。

私は汗を流し、着替え終わったら管制室に向かう事になりました。

もうすぐ試合が始まってしまいますので、なるべく早くすることにしましょう。

 

 

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一夏side

 

 

「いやぁ、セシリアは強かったなぁ」

 

 

《今回ノーダメージで勝てたのは運が良かったからだろう。次からは確実に被弾をする》

 

 

「ああ、だけれども、負ける気はないけどな」

 

 

《当然だ》

 

 

俺はアリーナからピットに戻って直ぐに、ディミオスとこんな会話をする。

因みにディミオスはもうすでにSDに戻っている。

俺は煉獄騎士の鎧を解除し、そのままピット備え付けのベンチに座る。

 

 

「ふぅ、やっぱり運動は気持ちいいな」

 

 

[マスター、あれが運動なの...?]

 

 

(ん?そうだぞ、白式。疲労感はダークネスドラゴンWで訓練していた時よりも無いしな)

 

 

[私達のマスター、完全に人外だよ...]

 

 

(そんなこと言うなら、もう頭撫でてやらないぞ)

 

 

[ごめんなさい!だからそれだけは!]

 

 

(冗談だよ、冗談)

 

 

[本当ですか?ああ...良かったぁ]

 

 

そんなに良いものなのか?

毎回このことを疑問に思っているが、白騎士も白式も気に入ってるんだ。

きっと良いものなんだろう。

そういう事にしておこう。

 

 

《フム、会話の内容はさっぱり分からないが、一夏が人外だと言われた気がする》

 

 

何で当たるんだよ...

千冬姉に束さんと、俺の思考を読む奴は多いのに、ディミオスまで...

 

 

《一夏よ、我の意見を言わせてもらうが、スラスター等のアシスト無しでセンサーに捉えられても反応出来ない速度を出すなど、我々モンスターと同等の身体能力を持つお前は十分人外だ》

 

 

「いや、博士に頼んでアシストは付けてもらっているんだけど...」

 

 

《それもせいぜい、お前の動きに置いて行かれないための(・・・・・・・・・・・・・・・・・)アシストに過ぎないだろうが》

 

 

「う、そう言われると...」

 

 

俺って人外なのかな?

でも、俺がやっているトレーニングは誰でも出来そうなやつしかしてないんだけどな...

 

 

まぁ、いいや。

それよりも、今は第三試合...深夜との戦いだ。

深夜は無所属だから、多分訓練機かな?

そうだったとしても、全力でいく。

それに、

 

 

「ディミオス、アレ(・・)、使っていいかな?」

 

 

《お前の判断に任せる》

 

 

「了解」

 

 

じゃあ、次も頑張りますか!!

 

 

 

 




やっぱり私はオリキャラの名前を思い付くのに時間がかかり過ぎる!
エアリ・クレントって名前だけで10分くらい使いました。

そして、次回は一夏VS深夜です!
皆さんは、結果が分かっていると思いますが...楽しみにしていてください!

感想を頂くと物凄く嬉しくなります!
なので感想を是非お願いします!
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