無限の成層圏と煉獄騎士   作:ZZZ777

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第三試合です。
とうとう一夏と深夜が戦います!

皆さん、ぜひ楽しんで行って下さい!

UAが25000を超えました!ありがとうございます!


煉獄騎士VS転生者

深夜side

 

 

『橘君、試合開始5分前です。アリーナに出て来てください』

 

 

「はーい」

 

 

さて、第三試合だ。

俺はアナウンスで呼び出されたためマスター・コントローラーを展開し、アリーナに出る。

俺がアリーナに出た時、観客は歓声を上げてくれた。

デカい声だな。

やっぱり俺が主人公だから、ここまでの人気があるんだな!

俺が定位置に着いたとき、一夏に与えられたピットから何かが出て来る。

それは、白式を装着した一夏...ではなく、

 

黒と金がメインカラーで、紅いマントを付けた、全身装甲の騎士だった。

 

...何だ!?何だこれ!?

白式じゃない!?しかも、スラスターも何もない全身装甲!?

こんなIS、原作に無かったぞ!?

って言うか待て、白式じゃないってことは、メタが効かないじゃねえか!!

と、ここで一夏だと思われる目の前の騎士からプライベートチャネルで通信が入る。

 

 

「深夜、戦うのは初めてだな」

 

 

「そ、そうだな...」

 

 

「ん?どうした?そんな呆けたような声で」

 

 

「いや...全身装甲なのに驚いたからな」

 

 

「そっか」

 

 

そう言って通信はここで終わる。

今のは確実に、一夏の声だった...

クソッ!何で白式じゃないんだ!?

俺がそんな事を考えていると、一夏は左手首に付いている目玉の様なものを俺に見せて、そこに右手を添えた。

そして、

 

 

「血盟は今果たされる。集え!絶望の軍団!ダークルミナイズ!断罪、煉獄騎士団!」

 

 

そう言いながら、右手を振り抜いた。

後ろから、一夏のロボットが何かの旗を振っている。

その瞬間に、観客から歓声が上がる。

...何だよそれ!

そんなセリフ、原作にはこれっぽっちも無かっただろうが!?

 

 

いや、大丈夫だ。

白式メタは使えないが、そもそも原作で一夏は素人じゃねえか。

千冬並みの身体能力を持ち、ハイスペックなマスター・コントローラーを持つ俺には勝てねぇ!

俺が勝って、主人公だって証明するんだ!!

 

 

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三人称side

 

 

「装備、煉獄剣 フェイタル」

 

 

一夏はフェイタルを装備し、深夜に向かって構える。

深夜は、それを見て慌ててシステムクラックを展開する。

 

 

(クソッ!雪片弐型じゃない!?そもそも日本刀型じゃないだと!?本当に如何なってんだ!?)

 

 

深夜は一夏が使用するものが日本刀型じゃないのに驚いているようだった。

この反応を見るに、深夜は一夏の専用機が白式じゃない可能性を思い付いていなかったようだ。

これまでの学園生活で原作と異なる場面が沢山あったのに、なぜその事を思い付かなかったのか。

 

 

(無所属なのに専用機...まさかあの機体が468個目か?白騎士、白式、データ収集)

 

 

[[はい、マスター]]

 

 

一方の一夏は、深夜が無所属なのに専用機を持っていることに違和感を感じ、白騎士と白式にデータを収集する様に指示を出していた。

白騎士と白式は一夏からの初めての指令だという事で、物凄い張り切っていた。

 

 

『それでは、1年1組クラス代表決定戦第三試合。織斑一夏VS橘深夜。試合...開始!』

 

 

「ゴー・トゥー・ワーク」

 

 

試合開始と同時に、一夏はゴー・トゥー・ワーク(いつもの)を呟き、移動し始めた。

その速度は、最初から加速をせずにかなりの速さになっていた。

そのため深夜は戸惑い、固まってしまう。

一夏はそこそこ長い時間様子を窺うように飛んでいたものの、ここで急に深夜に突っ込み、フェイタルで切り付ける。

しかし、この攻撃は深夜が何となくで構えたシステムクラックにぶつかり、鍔迫り合いになってしまう。

 

 

「チッ...」

 

 

「こ、のおぉ!!」

 

 

深夜は反射的にシステムクラックでフェイタルの事を押してしまう。

一夏は反撃せずにその勢いのまま離れると、フェイタルを構えなおす。

そのタイミングで、ゲージと手札が1枚ずつ増える。

一夏はそれを確認すると、

 

 

「設置、その身を砕き、我を支えよ」

 

 

設置魔法である『その身を砕き、我を支えよ』を発動する。

その瞬間に、一夏の後方に、水晶なようなものが出現する。

その水晶には、様々な武器が重なった絵と、その上にその身を砕き、我を支えよの文字が書いてある。

 

 

「な、何が...!?」

 

 

急なことに、深夜が動揺する。

だが、一夏は気にせずに、そのまま右手を前に突き出す。

 

 

「センターにコール、煉獄騎士団 アイアンゲルド・ドラゴン。レフトにコール、煉獄騎士団 クロスボウ・ドラゴン」

 

 

そして、そのままモンスターコールした。

 

 

「はぁ!?」

 

 

深夜は動揺したような声を出すが、観客は出さ無い。

如何やら、さっきの一回だけで慣れたようだ。

一夏は右手を頭上に掲げ、

 

 

「ライトにバディコール!煉獄騎士団団長 ディミオスソード・ドラゴン!」

 

 

ディミオスをバディコールした。

ディミオスはまたその辺にフラッグを放り投げSDを解除。

そのまま飛んで行き、一夏の右前に出る。

バディギフトでライフが1回復し、11になる。

 

 

「な、何だよ、それ!」

 

 

「アタックフェイズ! アイアンゲルド・ドラゴンでアタック!」

 

 

《いざ!》

 

 

深夜は動揺の声を出すも、一夏は気にすることなくアイアンゲルドにアタックの指示を出す。

アタックの指示を受けたアイアンゲルドは、深夜に突っ込んで行く。

動揺から動きが鈍っていた深夜は、

 

 

《ふんぬぅ!》

 

 

「ぐぁああ!!」

 

 

アタックを受けてしまう。

このアタックで、マスター・コントローラーのSEが2割削れる。

 

 

「クロスボウ・ドラゴンで、アタック!」

 

 

《ハッハハハ!!》

 

 

一夏はクロスボウにもアタックの指示を出し、クロスボウは笑いながら攻撃する。

この攻撃を深夜は避けようとするも、

 

 

《動かないでもらおうか》

 

 

「クソッ!何なんだよぉ!!」

 

 

ディミオスが深夜を羽交い絞めして、動きを止めた。

深夜は何とかもがいているが、ディミオスは人間の身体能力を軽く超えるモンスターだ。

そして、クロスボウの攻撃が当たる瞬間に、ディミオスは深夜の事を離し、離脱した。

深夜は解放されたものの、直ぐに行動は出来なかった。

そのため、クロスボウのアタックもヒットする。

 

 

「あぐぅ!」

 

 

そして、SEが1割削れる。

 

 

「クロスボウ・ドラゴンの効果を発動」

 

 

クロスボウは、相手にダメージを与えた時に、ゲージを1枚増やすことが出来る。

一夏はゲージが増えたことを確認すると、

 

 

「ディミオスソード・ドラゴンでアタック!」

 

 

ディミオスにアタックの指示を出す。

ディミオスは先程まで深夜の近くにいたため、そのまま深夜にアタックする。

 

 

《フンッ!!》

 

 

「うぁあ!!」

 

 

アタックは成功し、SEが更に2割削れる。

 

 

「ディミオスソード・ドラゴンの効果発動!」

 

 

《勝利のために命を捧げよ。カノナス・カサルティリオ!》

 

 

一夏はディミオスの効果発動宣言を行う。

ディミオスは闇のエネルギーを発生させ、そのエネルギーでアイアンゲルドを包み込む。

 

 

《団長!勝って下さいよぉ!!》

 

 

そして、そのままアイアンゲルドは破壊される。

 

 

「その身を砕き、我を支えよの効果を発動!」

 

 

一夏はそのままその身を砕き、我を支えよの効果を発動する。

その身を砕き、我を支えよは、煉獄騎士団のモンスターが効果で破壊されるたびにケージを1枚増やすことが出来る。

 

 

「ディミオスソードで再アタック!」

 

 

《ハァ!!》

 

 

「グハッ!」

 

 

一夏はディミオスに再アタックの指示を出し、ディミオスは深夜にアタックをする。

このアタックも深夜に決まり、更にSEが2割削れる。

 

 

「ディミオスソード・ドラゴンの効果発動!」

 

 

《カノナス・カサルティリオ!》

 

 

一夏はディミオスの効果再発動宣言をし、ディミオスは再び闇のエネルギーを発生させる。

そして、そのままクロスボウも破壊され、

 

 

「その身を砕き、我を支えよの効果発動!」

 

 

その身を砕き、我を支えよの効果でゲージを更に1枚増やす。

既に深夜は合計7点のダメージを受けている。

打撃力が上がったフェイタルでのアタックが決まれば、一夏の勝ちだ。

そして、連続でダメージを受け、疲弊している深夜にアタックを決めるぐらい簡単だろう。

しかし、一夏は...

 

 

攻撃しなかった。

ディミオスも、深夜から離れ、一夏の右前のポジションに戻る。

 

 

深夜は、体制を立て直すと、システムクラックをいったん格納、ノーストップ二丁を展開し、一夏に発砲する。

 

 

(今のゲージは5...チョッとずつ受けるか...)

 

 

一夏はそう考えると、わざわざ銃弾の着弾点に移動し(・・・・・・・・・・・・・・)、ダメージを1点受けた。

ライフが11から10に減る。

 

 

(よし、当たったぞ!このまま...!)

 

 

深夜は攻撃が当たったことで調子に乗り、そのままノーストップを撃ち続ける。

これに対し、一夏は...

 

 

(大体、あと6、7点受ければいいかな?)

 

 

そんな事を考え、自分から(・・・・)攻撃を受け始めた...

 

 

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???side

 

 

「えっ...?」

 

 

私は、無意識にそんな声が口から出ていた。

一瞬、私の見間違いかと思ったが、周囲の観客もざわついているので、見間違いでは無いのだろう。

 

 

私は、日本の代表候補生だ。

だけれども、専用機が無い。

私の専用機を作る予定だった『倉持技研』。

あそこは、所属がはっきりとしている男性操縦者の専用機を勝手に開発した。

...私の専用機の開発をストップして。

しかも、無許可だったのでその男性操縦者の所属会社、並びに世界各国から日本政府と共に批判とバッシングを受けてしまった。

そのため、日本政府からトカゲのしっぽきりでISの開発が出来なくなってしまった。

だから、私は開発途中だった専用機を貰い受け、専用機を1人で造っている。

...姉に追いつくために。

 

 

私の姉は、ロシアの国家代表だ。

昔から、私よりも優秀で色々なことが出来た。

勉強も、運動も...ISも。

何から何まで私よりも優秀で、反対に私は無能だった。

家の人も、周囲も私と姉を比べて、私の事を馬鹿にした。

 

 

まぁ、今は関係ない。

今、私はアリーナの観客席で、1年1組のクラス代表決定戦を観戦していた。

理由は簡単、例の男性操縦者を見るためだ。

私の専用機を奪ったやつを、見るために。

そんな事を思いながら観戦していたが、今の私には恨む気持ちなど微塵も無かった。

それぐらい、その男性操縦者は...織斑一夏は、強かった。

もう1人の男性操縦者とは、明らかに違う強さ。

それを見せられて、恨みなんか消え去ってしまった。

 

 

そして、織斑一夏VS橘深夜の試合。

初めは織斑一夏が優勢だった。

でも、あのまま攻撃していたら勝てた場面で、何故か攻撃しなかった。

それだけでなく、わざと自分から攻撃を受けてている。

何で橘深夜は気づかないのか疑問に思うくらいには、分かりやすい。

一般の生徒でも、わざと受けているのが分かっているぐらいには、あからさまに。

そんな行動を続けて、織斑一夏のライフも4...SEに換算して4割にまで削られていた。

橘深夜も3割しか残っていないので、そこだけ見ると接戦だが、実際には織斑一夏の方が何倍も強いんだろう。

実際、ライフを4にしてからは完全に避けている。

橘深夜はイライラしているように感じる。

さっきまで当たっていた(当たられていた)ものが当たらなくなったのだから、イライラしているんだろう。

 

 

「クソォ!こうなったらぁ!!」

 

 

ここで急に橘深夜が叫んだと思うと、ハンドキャノンを引っ込め、接近ブレードを展開した。

そして、機体を光らせる。

第一試合の時は橙の部分だけだったが、今回はすべての色が光っている。

これが全力なのかと思ったが、同時に奥の手を出さないといけないぐらいには追い詰められているんだろうと思った。

さっきまで織斑一夏は自ら被弾していた。

そんな相手にこんなに凄そうな技を使うだなんて...

そんな事を考えていると、橘深夜はブレードを構え、

 

 

「喰らえええぇぇぇ!!」

 

 

と、物凄い速度で織斑一夏に突っ込んでいった。

これを見て、織斑一夏は左手を突き出し、

 

 

「カウンターファイナル!キャスト!!」

 

 

と叫んだ。

そして、その次の瞬間...

 

 

 

 

 

『GameEnd Winner,RENGOKUKISHI』

 

 

 

 

 

その音声が流れた。

急にその音声が流れたので、私を含めた観客は全員一瞬呆けたが、慌ててアリーナを見る。

するとそこには...

 

 

ISが強制解除され、アリーナに倒れこんでいる橘深夜と、

 

何時の間にやらフルフェイスだった頭部の前を開き、左手を振り下ろした後の織斑一夏だった。

 

 

観客も、いったい何が起こったのかと、黙っていたが、織斑一夏の勝ちだという事で歓声を上げる。

周りが盛り上がる中、私は声を出せなかった。

 

 

織斑一夏は、最初からこれを狙っていたんだろう。

...強い。

私は、織斑一夏の強さに引き込まれていた。

どうやったら、あそこまで強くなれるんだろうか?

...知りたい。

あの強さの、秘密を...

 

 

 

 




さて、皆さんの予想通り...いや、これしかないだろうという展開通りに一夏が勝ちました!
次回は、試合途中の一夏視点からです。

皆さんは、???が誰か、直ぐに分かってしまいましたよね。
一夏との接触は、もう少しお待ちください。

次回もいつになるか分かりませんが、楽しみにしていてください!

感想を頂くと、物凄く嬉しいです!感想を、ぜひお願いします!!
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