無限の成層圏と煉獄騎士   作:ZZZ777

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本日2話目。
サブタイは決定戦後ですが、始まりはガッツリ第三試合の途中の一夏視点になります。
前回使ったアレの一夏視点が!

今回もお楽しみ下さい!


決定戦後の出来事

一夏side

 

 

さて、ライフが4になったなぁ。

ここからは避け始めるか...

クラス代表決定戦第三試合の途中。

俺はこの試合、必殺技(・・・)で決めようとしていたので、大体の発動条件を揃えた。

後は、深夜の行動次第だな...

 

 

俺が自分から当たるのを止めて数分。

深夜はだんだんイライラしてきたようで、さっきから当たる気配が無い。

いや、さっきも自分から当たってたんだけどね...

 

 

「クソォ!こうなったらぁ!!」

 

 

深夜は急にそう叫んだかと思うと、ハンドキャノンを仕舞い、ブレードを取り出した。

そして、何か光りながらこっちに突っ込んで来た。

おお、何か派手だなぁ...じゃなくて。

 

 

相手のライフ(SE)が4以下。

お互いのセンターにモンスターはいない(そもそも深夜は出せない)。

そして、相手が必殺技(単一能力、又はこちらの残りライフ4以上を一発でなくせるだけの攻撃)を使用。

この深夜の攻撃は、どう見ても俺の残りライフを吹き飛ばせるだけの威力はある。

 

 

つまり、条件はそろった。

俺は左手を突き出し、叫ぶ。

 

 

「カウンターファイナル!キャスト!!」

 

 

この瞬間、世界が灰色に包み込まれる。

俺以外のものからは色が消え失せ、自由に動くことすらできない。

まるで、俺以外の時間が止まっているようだ。

俺はそんな事を思いながら、言葉を発する。

 

 

「歪め世界よ!時を巻き戻し、悲しみを消し去れ!」

 

 

この時に、煉獄騎士の鎧の頭部の前が開き、俺の顔が見れるようになる。

 

 

「絶無の剣!」

 

 

俺の目の前に紫の巨大な魔法陣が出現する。

その魔法陣は立体的に回転すると、中からあまりにも巨大な片刃剣が出現する。

その剣は、光る銀色で刀身の中央に紫色の円盤が幾つも埋め込まれている

 

 

「ディストーション・パニッシャーーーーーぁぁぁぁぁぁあああ!!」

 

 

俺は叫びながら、左手を振り下ろす。

叫びと動作に応じ、剣が深夜に振り下ろされる。

その剣は、深夜の残りSEを全て削り取ると、無数のオレンジの長方形の物体になりながら弾け、その物体も消滅する。

深夜は剣が振り下ろされた時の衝撃ですでに地面に横たわっていて、機体も強制解除されていた。

そして、物体が消滅するのと同じタイミングで世界に色が戻り、

 

 

『GameEnd Winner,RENGOKUKISHI』

 

 

俺の勝利アナウンスが鳴り響く。

観客は暫く呆けていたものの、すぐさま物凄い歓声を上げてくれる。

あまりの声量に鼓膜が破れるかと思ったのは内緒だ。

 

 

地面に横たわった深夜は...如何やら気絶しているようだ。

俺がその事をアリーナの管制室に伝えると、1分もしないうちに担架を持った教員が出て来て、深夜を医務室に連れて行った。

...食堂もだけど、IS学園は仕事が早いなぁ。

 

 

《一夏、戻るぞ》

 

 

「はいはい」

 

 

ディミオスにそう言われたから、俺は自分のピットに戻る。

 

 

「ディザスターフォース、解除」

 

 

俺はピットに戻り、煉獄騎士の鎧を脱ぐ。

そして、第二試合と同様にベンチに座る。

ディミオスはSDに戻ると、ダークネスドラゴンWのゲートを開き、その中にフラッグを戻した。

俺はそんなディミオスを見ながらスポーツドリンクを飲む。

一本丸々飲み干した時に、白式と白騎士に語り掛ける。

 

 

(白式、白騎士、データは集まったか?)

 

 

[それなんだけど...]

 

 

[あのISのデータは殆ど入手出来ませんでした]

 

 

(そうなのか...)

 

 

[うん。コアネットワーク越しも呼びかけにも応じなかったの]

 

 

[それが、コアネットワークに接続してなかったからなのか、情報を塞いでいるからなのか分かりません]

 

 

(いや...やっぱりあのISが怪しいってことが分かっただけでも収穫だ。...こんなことして俺は怒られないんだろうか?)

 

 

[ISと話せるのがマスターだけだから問題ないよ]

 

 

[そうです。ISが調べた情報をISから聞いてはいけませんだなんてルール無いですよ]

 

 

(そうなんだけどなぁ...)

 

 

心配になるじゃん。

何はともあれ、これでクラス代表決定戦は終了だ。

...あれ、俺二勝したから、クラス代表?

 

 

----------------------------------------------------------------------------------------------------

 

 

「はい、という事で、1年1組クラス代表は二勝した織斑君に決定しました~!あ、一繋がりで良いですね~」

 

 

翌日の朝のSHR。

山田先生が開口一番その事を言ってきた。

最後の一繋がり云々は分からないが、やっぱり俺がクラス代表に決定したようだ。

クラスメイトも拍手をしながら

 

 

「一夏君おめでと~!」

 

 

「かっこよかったよ~」

 

 

「クラス対抗戦も頑張ってね!」

 

 

等と言ってくれる。

...何か恥ずかしい...いや、照れるな。

 

 

「織斑、クラス代表に就任したコメントでも言え」

 

 

織斑先生、そういうのは事前に言って下さいよ...

まぁ、やりますけどさ。

俺は席から立ち、皆の方を振り返る。

その時に、ディミオスも胸ポケットからSDで出て来て俺の頭の上に乗る。

...地味に重いような、そうでもないような...

別にいいけど。

 

 

「クラス代表をさせて頂くことになりました!精一杯頑張るので、皆も協力してください!よろしくお願いします!」

 

 

《我もたまに単体で行動することがあるかもしれない。その時にも、よろしく頼む》

 

 

『頑張ってね、一夏君!!』

 

 

おお、こういうので声がピタッと揃うってすげえ。

ディミオスの挨拶もキチッとしてるし...

 

 

「フム、大体の挨拶は終了したな。織斑、着席しろ」

 

 

自分で立たせておいて座れとは...

何とも理不尽だな。

 

 

ズドン!!

 

 

クラスメイト全員+山田先生が俺の事を驚いた表情で見て来る。

それはそうだろう。

俺は織斑先生に出席簿を振り下ろされたため、前回とは違う方法で躱そうとした。

俺は振り下ろされた出席簿...ではなく、織斑先生の腕を掴み、足を払って転ばさせた。

勿論、教師であり姉であり女性である人なので、怪我をさせるなんてミスはしない。

 

 

「織斑先生、危ないじゃないですか」

 

 

「...教師の足を払うお前の方が危ない」

 

 

「それを言ったら、教師なのに生徒に暴力を振るおうとした上、自宅の冷蔵庫を酒でパンパンにしながら家事一切合切を弟に任せてるアンタの生活力の方が危ない」

 

 

「それを言うなぁ!」

 

 

「...ここでのその反応は肯定ですよ?」

 

 

「ナニィ!?しまった...」

 

 

俺と織斑先生...千冬姉の漫才を全員が呆けたような表情で見ている。

 

 

「まぁ、こんな即興姉弟漫才は関係なくてでですね...」

 

 

「そ、そうだぞ...今の話は織斑とのチョットしたじゃれ合いだ。事実ではないからな?」

 

 

織斑先生、その反応は...

 

 

『はい、分かりました』

 

 

ワオ、随分と織斑先生は信頼されているようだ。

 

 

「さて、丁度いい時間なので、これでSHRを終了する」

 

 

「一時間目は私の授業なので、しっかりと準備しておいて下さいね」

 

 

織斑先生と山田先生はそう言って教室から出て行った。

俺はそのまま自分の席に座る。

 

 

《一夏...この空気はどうするんだ?》

 

 

「...山田先生に任せよう」

 

 

教室内の微妙な空気を感じながら。

 

 

----------------------------------------------------------------------------------------------------

 

 

時間は進み放課後。

俺はディミオスと共に食堂にいた。

理由は夕飯を食べるため...ではなく、

 

 

『一夏君、クラス代表就任おめでとう!!』

 

パーン!!

 

この、クラス代表就任おめでとうパーティーに主役として参加するためだ。

因みに、パーン!!はクラッカーの音だ。

 

 

「...こうやって祝われるのって、何か恥ずかしいな」

 

 

《真顔で言っても説得力無いぞ》

 

 

「表情に出てなくてもそう思うの」

 

 

俺はディミオスとそんな会話をする。

って言うか、表情に出てないの?

...まぁ、いいか。

折角クラスメイトの友人がこうやって祝ってくれてるんだ。

楽しまないとな!

 

 

それから暫くの間、俺達はドリンクを飲み、飯を食べながら談笑した。

因みにだが、この場には篠ノ之と深夜がいない。

篠ノ之がいるとまーた暴力を振るう気がして呼ばず、深夜は誘われたけど断ったらしい。

らしいというのは、俺はついさっきまでこのパーティーをやる事を知らなかったため、そこら辺を知らないのだ。

...ん?まて、クラスメイト以外の人がいるぞ。

良いのか?.....良いのか。

そうして過ごしていると、

 

 

「はいはーい!新聞部でーす!織斑君にインタビューをしに来ました!!」

 

 

との声が聞こえた。

俺がその方向を見ると、眼鏡を着用し首からカメラを下げ、腕には新聞部と書いている紙を付けた生徒がいた。

リボンの色から見るに...2年生か。

 

 

「お、いたいた。私は新聞部副部長の黛薫子です!よろしくね!」

 

 

その生徒...黛先輩はそう言いながら名刺を渡してくる。

...随分本格的だな。

俺はそう思いながら自分のポケットから自分の名刺入れを取り出し、そこから自分の名刺を出して黛先輩に差し出しながら

 

 

「ご丁寧にありがとうございます。私は『PurgatoryKnights』所属の織斑一夏です。よろしくお願いいたします」

 

 

と言った。

本来だったら相手に名刺入れを取り出すところは見せないんだが...

学校内だし、これぐらいは問題ないだろう。

黛先輩は...

 

 

「う、うん...こちらこそよろしくお願いします...」

 

 

と、何故か敬語になりながら名刺を受け取った。

...名刺を頂いたからこちらの名刺を差し出しただけなのに、何でこんな空気になるんだ。

 

 

「それで...取材、でしたっけ?」

 

 

「うん、そうそう!」

 

 

おお、急に元気になった。

どんだけ取材が好きなんだ...

 

 

「じゃあ、さっそく取材をしていくね!まずは...クラス代表になった意気込みをどうぞ!」

 

 

「...まぁ、やれるだけの事をするだけです」

 

 

「えー、それだけ?まぁいいか、あとで捏造するし」

 

 

「ディミオス」

 

 

《動かないでもらおうか》

 

 

「ヒィ!!」

 

 

何らや聞き捨てならない事を呟いたので、ディミオスに指示を出し、黛先輩を取り押さえてもらう。

俺はそのまま黛先輩に近づくと

 

 

「うん...そんな事をしたらどうなるのか...分かるよね?」

 

 

キョウヤさんの口調そのままで黛先輩にそう言う。

何となくだが、パイプオルガンの音が聞こえた気がした。

本当だったら先輩に敬語を使わないのはよろしくないのだが...今回は良いだろう。

 

 

「は、はい!ごめんなさい!」

 

 

黛先輩は物凄い勢いで謝って来る。

...ここまでだと、俺にも罪悪感が。

 

 

「...私も言い過ぎました。ごめんなさい」

 

 

「いやいや、此方が悪いので...取材を再開してもいいですか?」

 

 

「いいですよ」

 

 

そこからは、和やかな感じで取材が進んだ。

黛先輩も笑顔だったので、トラウマは植え付けてないだろう...多分。

そのまま黛先輩はセシリアにも取材をした。

その後に、何故か俺とセシリアのツーショット写真を撮る事になったのだが、クラスメイトが全員映り込み、篠ノ之と深夜を除くクラスの集合写真になった。

まぁ、いいか。

こうして、放課後の時間は過ぎて行った。

楽しかったなぁ...

 

 

 

 




ディストーション・パニッシャーは、通常版と究極レア版で、タスク先輩の表情がチョッと変わるんですよ!
この究極レアが好きすぎて、絶対に煉獄騎士団のデッキから抜いてませんでした。

次回もいつになるか分かりませんが、楽しみにしていてください!

感想を頂けると物凄く嬉しいです!是非感想をお願いします!!
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