無限の成層圏と煉獄騎士   作:ZZZ777

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2話です!


前回一夏君が出した剣は
「煉獄騎士団団長の剣 ディミオスソード」です。

「煉獄剣 フェイタル」ではありません。

フェイタルは後々ちゃんと出てくるので心配いりません。

今回も駄文だとは思うのですが、
ゆっくりお楽しみください。


プロローグ2 煉獄のチカラ

「ゴー・トゥー・ワーク」

 

 

一夏はそう言い放った。

女や男達は目の前で起こった不可解な現象にあっけにとられていたが、

 

 

「は、はん!そんなの見掛け倒しよ!う、撃ちなさい!」

 

 

焦ったように言う女の声によって男達は漸く我に返り、一夏に向かって銃を構え、発砲した。

 

 

「フン....!」

 

 

しかし一夏は手に持っている大剣の幅が広い刀身を利用して、弾を全て弾き返した。

そして一夏は大剣の切っ先を男達に向け、無言で目を細め睨んだ。

すると、

 

 

「う、うぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああ!!!」

 

 

「や、やっちまえぇ!」

 

 

半狂乱に陥った男達が悲鳴にも聞こえる声を上げながら、突っ込んできた。

一夏は無言で、突っ込んできた男達に向かって大剣を振るった。

男達全員から血が噴き出るが、一夏は特に気にした様子ではない。

 

 

「い、痛え、痛えよぉ」

 

 

「う、グフッ、ガハッ」

 

 

「ひゅー、ひゅー」

 

 

などと男達から声が出ているため、死んでいるわけではなさそうだ。

....まぁ、傷は一生消えることはなさそうだが。

 

 

 

一夏はただ一人残った女に目を向ける。

すると女は一瞬体を震わせるも、すぐに一夏を睨み返してきた。

 

 

「フ、フン!それがいったい何だっていうの!?男はしょせん、私には勝てないのよ!!」

 

 

女がそう言うと、女が光に包まれる。

光が晴れると、女はその身には先程までなかったパワード・スーツが装着されていた。

.....ISである。

女は第2世代型のISであるラファール・リヴァイヴを展開したのだった。

 

 

「その剣がどんだけすごくても、ISに勝つことはできないのよ!!」

 

 

女はそう自信がある声で一夏に言い放つ。

しかし一夏は気にも留めていないようだった。

 

 

「その顔ムカつくわね!男はしょせん、私たちには勝てないのよ!死ねぇぇぇぇええええ!!!」

 

 

女は叫ぶと同時にその手に接近用ブレードを展開した。

先程一夏がその剣で銃撃を防いだところを見たため、ブレードを選んだようだ。

IS特有のスピードで一夏に迫ると、そのブレードを振るった。

ブレードが一夏に届こうとしたとき、一夏は口を開いた。

 

 

「キャスト。ドラゴンシールド 黒竜の盾」

 

 

すると、一夏の目の前に紫に光る眼に黒い角を六本持ち、右側が鈍い銀色、左側は骨が剥き出しになっているドラゴンの装飾が大きく正面についた盾が出現した。

その盾は怪しい光を放ちながら、女が振るったブレードの攻撃を防ぎ弾いた。

 

 

「な、なによこの盾!?ISの攻撃が防がれるなんて、あ、ありえない!」

 

 

女は驚愕したようだった。

最強だと信じて疑わないISの攻撃がISではない得体のしれないモノに防がれたのがよほどショックだったようだ。

そして一夏は女の隙を見逃さず一瞬で懐に入り込んだ。

女は慌てて一夏に攻撃しようとするも、もう遅かった。

 

 

「消えろ.....!!」

 

 

一夏はそう言うと、女に大剣を振るった。

 

 

「ガハ....!!」

 

 

女はその一撃だけで吹っ飛び、地面に倒れ伏した。

ただ、ISの機能である絶対防御が発動し、女にはダメージがなかったが、吹き飛ばされた衝撃で脳震盪を起こし、立ち上がれない。

 

 

「くっ、こ、のぉ!」

 

 

女は如何にか顔を上げる。

しかしすぐに後悔することになる。

 

 

一夏は女のすぐそばにいて、大剣を振り上げているところだった。

 

 

「あ、あ、いやぁああああああああああああ!!」

 

 

女は恐怖のあまり悲鳴を上げると、気を失ってしまった。

 

 

一夏は女が気絶したのを確認すると、振り上げたままの大剣を振り下ろさず、少し離れてから大剣を下した。

すると、その大剣が闇の粒子になって消え、伸びた髪や光っていた両目も元に戻った。

そしてそのまま一夏もその場に倒れて気を失ってしまう。

左腕についていた鎧がエネルギー体に戻り、一夏に集まりまた別の何かになった。

 

 

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千冬side

 

 

私は今、自身の専用機であるIS、暮桜を使いとある廃工場に向かって全力で飛んでいる。

何故こんなことをしているかというと、私の弟である一夏が何者かに誘拐された。と、ドイツ軍からの情報を得たからだ。

 

 

一夏が誘拐された理由は、間違いなく私の決勝戦辞退だろう。

確かに、私はブリュンヒルデと世間で呼ばれている一方、少ないとは言えない人数から恨まれているだろう。

今のこの社会は女尊男卑になってしまい、男性が非常に生きずらくなっている。

その象徴であるISを使った世界大会で優勝したのだ。

女尊男卑の被害を受けてしまった男性から恨まれるのは当然だろう。

 

 

それ以外にも、同じ女性であっても私を恨む人はいる。

世界大会には当然だが私以外の出場選手も数多くいる。

前回大会で負けてしまった人が逆恨みをすることもあるだろう。

 

 

でも、それに一夏を巻き込むのはやめてほしい。

一夏は.....一夏は、私の大切な家族なのだから。

 

 

私たち姉弟には親がおらず、私と一夏の二人で暮らしている。

私は世間では完璧超人などと言われているようだが、それは間違いだ。

私は..............家事ができない。

料理、洗濯、掃除、整理整頓全てがからっきし駄目で、一夏にすべて任せている。

私と一夏は姉弟だが違う人間だ。

このようなことがあっても不思議ではない。

 

 

だが、周りの考えは違っていた。

私が出来たことは一夏にもできると考え、無理な期待を押し付けた。

最近まで知らなかったのだが、それが原因でいじめにもあっていたそうだ。

何故私に言わなかったのか聞くと、心配を掛けさせたくなかったからだそうだ。

.........一夏はまだ中学1年、まだまだ子供だ。

それなのに自分の心の中に塞ぎ込んでしまっていた。

私は自分が姉として無力だったことを知り、何とかしようと行動した。

 

 

それでも周りからの評価は変わらなかった。

日本政府は今回の誘拐を知っていて、私に伝えなかった。

ドイツ軍からの情報がなかったら私は今、大切な家族を失うところだった。

このことを政府に問い詰めると、

 

「あんな出来損ないと周囲から言われている人間より、モンド・グロッソ連覇の方が大切でしょう?」

 

と言ってきた。

...私は今までにないほど怒り、言ってきた奴をぶん殴ってからドイツ軍と一緒に一夏の救出に向かっている。

 

 

一夏......無事でいてくれ!

 

 

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それからしばらくして、一つの廃工場が見えてきた。

それを見て私はドイツ軍の一人に質問する。

 

 

「おい!一夏がいるのは、あの工場か!?」

 

 

「はい!織斑一夏君がいるのはあの工場です!」

 

 

私はそれを聞き、単身で乗り込もうと加速しようとしたが、

 

 

「待ってください!今中がどうなっているのか分かりません!

 単身ではなく、全員で突撃するべきです!」

 

 

そのように言われ、私はドイツ軍の部隊とともに突撃することにした。

工場の扉の前に立ち、ドイツ軍からの合図を待つ。

 

 

「全員突撃ぃ!!」

 

 

その言葉を言われた瞬間私達は工場の中に突撃した。

どうやらかなり広く、すぐそこに一夏はいなかった。

 

 

「全員で捜索しろ!絶対に見つけろ!」

 

 

そのような指示が出て、全員が違う方向に向かって移動する。

私も当然移動する。

 

 

「一夏!どこだ!助けに来たぞ!一夏ぁ!!」

 

 

そう叫びながら移動していると、ある一角に複数の人影があった。

 

 

「ここは...」

 

 

近づくと、まず目に入ってきたのは、赤、つまり血だった。

見ると複数の男が腹部の切り傷から血を流して倒れていた。

ただし、全員うなりながらも声を出しているため、死んでいるわけではなさそうだ。

 

 

近くには、ラファール・リヴァイヴを纏ったままの女が倒れていた。

生命反応は出ているため、こちらも生きているらしい。

 

 

そしてその少し離れたところに、一人の少年が倒れていた。

間違いない、一夏だ。

 

 

「一夏ぁ!!!」

 

 

それを見た瞬間、私はすぐさま一夏の傍に移動していた。

どうやら一夏も気を失っているだけのようだ。

目立った外傷も特にない。

そのことに安堵し、暮桜を解除し、気を失ったままの一夏に抱き着く。

 

 

「一夏...!よかった....!」

 

 

さあ、ドイツ軍を呼びに行こう。

そう思ったとき私は一夏が左手で何かを握りしめていることに気が付いた。

 

 

それは、四角い直方体の物体だった。

色はグレーに近い黒色で辺にあたるところに骨の様な形をしたものがついている。

底面にあたるところが片方開いており、白に赤で何か描いているかのようなカードの束が入っていて、さながら何かのケースのようだった。

しかし私が注目したところはそこではなかった。

側面のうちの一つについている、楕円型で紫と黄色でできた、

眼球の様なものだった。

 

 

 

 

 




今回、前半は前回と同じ三人称視点。
後半は千冬の一人称視点にしてみました。

今後三人称視点のときは、そのような表記を入れます。

不定期更新ですが、次回も楽しみにしてください!

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