無限の成層圏と煉獄騎士   作:ZZZ777

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よーやくここまで来た...
更識姉妹と関わらせたから、時間がかかっちまったぜ。

今回もお楽しみください!



クラス対抗戦!

一夏side

 

 

更識姉妹の和解から、暫くたち、4月末。

結局、あの後生徒会室には行っていない。

何でも、

 

 

「一夏君はクラス対抗戦に集中しないなさいな。落ち着いたら来てもらうわ」

 

 

との事。

楯無さんには聞きたいこともあるし、行くのを楽しみにしておこう。

あれから、俺はセシリア達と訓練しながら過ごしていた。

射撃への対応力が少しは上がったんじゃないかな?

それに、セシリアのフレキシブルの成功確率も上がっている。

いやぁ、いい訓練時間を過ごしたなぁ。

 

 

ただ、篠ノ之関係で悩みまくった。

謹慎解除後、毎時間毎時間絡んで来やがった。

毎回毎回のらりくらりと躱しながら過ごしていたが、物凄い疲れる。

クラスメイトも、篠ノ之に対して好印象を抱いていない。

今や篠ノ之の行動は1年1組にとどまらず、学園中の生徒、教員に知れ渡っている。

それだからか知らないが、何となく同情の視線を感じることが多くなった気がする。

同情の視線を向けるなら、何とかしてくれ...

 

 

そんな日々を過ごしていたが、もう間もなくクラス対抗戦だ。

1年生が初日で、対戦相手も当日発表の為、誰と戦うか分からない。

各クラスの代表は、自分のアピールの為...ではなく、デザートフリーパスゲットの為に士気を高めていた。

寧ろ、そのために士気を高めないと、クラス中からブッ飛ばされそうだ。

1年4組は、クラス代表の簪の専用機開発に集中するらしく、デザートに興味はなさそうだ。

.....いいなぁ。

 

 

《一夏、1年4組は羨ましいとか考えているだろう》

 

 

「何故バレた」

 

 

だって、クラスメイトからのプレッシャーを感じないって羨ましい!

まぁ、

 

 

「そんなの関係なく、勝ちに行くだけだ!」

 

 

《当然だ》

 

 

さてさて、楽しみだな!!

 

 

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深夜side

 

 

「...もう直ぐ、クラス対抗戦か。」

 

 

クラス対抗戦が近くなった今日、俺は自室でそんな事を呟いた。

 

 

入学してから今日まで、俺は活躍が出来なかった。

クラス代表決定戦で、俺が主人公だって証明するはずだったのに!

セシリアは俺と関わろうとしないし、鈴とは一回も会話したことが無い...

しかも、一夏と鈴が喧嘩してないじゃないか!

如何してだよ!

ここは、鈴の酢豚プロポーズを、一夏が勘違いしていたっていうアンチポイントだろうが!

何で普通に一緒に飯食ってんだよ!!

箒も学園から嫌われてるし...

 

 

いや、まだだ!

このクラス対抗戦での無人機襲撃事件で、俺が活躍をするんだ!

ついでに、一夏の印象も悪いものにしてやる!

俺が...俺が主人公なんだ!!

 

 

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遂に、今日がクラス対抗戦か...

俺は張り出されてる1年生の対戦票を確認した。

良し、第一試合は1組対2組だ。

これは原作通りだ!

ん、4組は事前棄権...

そうか、簪の打鉄弐式が完成してないからだな!

口元に笑みが漏れてしまう。

 

 

「おはよう、一夏!」

 

 

「ん、おはよう、鈴。お前もチェックか?」

 

 

「当然!」

 

 

一夏と鈴が来たみたいだな...

如何しようか...

隠れるか。

一夏とはクラスメイトだし、ここにいても違和感は無いが俺がいると出来ない会話もしてくれるかもしれない。

情報は大事だからなぁ。

俺はそう判断し、通路の陰に隠れる。

 

 

「...第一試合、1組対2組」

 

 

「おお、早速私達じゃない!」

 

 

《お互い、待たなくて済んだな》

 

 

よしよし、こっちには気付いていないようだ。

このまま観察させてもらおう。

 

 

「全力で行かせてもらうからな?」

 

 

「当然!!」

 

 

そうして、一夏と鈴は拳を突き合わせる。

...こんなシーン無かっただろ!

ま、まぁいい。

ここで俺が活躍するのが大事なんだ...

 

 

「あ、一夏」

 

 

「お、簪か。おはよう」

 

 

「うん、おはよう」

 

 

.....へぁ!?

か、簪!?

 

 

「一夏、誰?」

 

 

「俺の友達で、4組のクラス代表で、日本の国家代表候補生」

 

 

「初めまして、更識簪です」

 

 

「私は、2組クラス代表で中国国家代表候補生の凰鈴音よ。鈴って呼んでね。よろしく」

 

 

「私も簪で良いよ。よろしくね」

 

 

何でだよ!?

何でここで簪が出て来るんだよ!?

しかも、もう一夏と仲良くなってんじゃねえか!!

ふざけんなよ!

何がどうなってんだよ!

...いや、待て。

今日の活躍を、簪にも見せれるじゃねえか!

 

 

「そ、そうなんだ...」

 

 

「うん、そう。でも、クラスのみんなが手伝ってくれてるから」

 

 

...話を聞いてなかったが、如何やら専用機の話だな。

完成していないのは変わっていないか。

やはり、原作通りだ。

俺は、転生者で主人公だ!

今日、活躍するのは...俺だ!!

 

 

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一夏side

 

 

第一試合10分前。

俺はクラス代表を決めた時と同じ感じでピットにいた。

恰好も前回と同じく、『PurgatoryKnights』の特殊ジャージだ。

 

 

「観客多いな...」

 

 

《それは当然だろう》

 

 

クラス代表を決めるときは学園の関係者だけが観戦者だったのだが...

今回は、学園の正式なイベントの為、世界中が観戦可能だ。

例年なら、参加するクラス代表の所属国家か企業ぐらいしか観戦しないらしい。

それでいいんかいとも思うが、参加人数が少ないのでこんなもんなんだろう。

だが、今年は物凄い量の観戦者がいる。

まぁ...男性操縦者()がいるからだろうな。

 

 

《緊張するわけでも無いだろう。お前はお前通りやれ》

 

 

「おう、分かっているよ」

 

 

[私達も、出番は無いかもしれないけど頑張るからね!]

 

 

[なので、マスターも頑張って下さい]

 

 

(ああ、頑張るよ。白式、白騎士)

 

 

そこで、俺は集中するために目を閉じる。

そして.....

 

 

『織斑君、試合開始3分前です。アリーナに出て来てください』

 

 

「分かりました」

 

 

呼びかけられたため、俺はベンチから立つ。

 

 

「ディミオス、白式、白騎士、行くぞ!」

 

 

《了解だ》

 

 

[[はい、マスター]]

 

 

そして、俺はポケットから取り出したダークコアデッキケースを顔の前に持ってくる。

 

 

「ディザスターフォース、発動」

 

 

俺は煉獄騎士の鎧を身に纏う。

そして、ピットの入り口に近づきながら

 

 

「バディスキル、インフェルノサークル」

 

 

バディスキルを発動させ、アリーナに向かって飛翔する。

アリーナに出た瞬間、観客席の一部がざわつくのが分かる。

各国家や企業の代表だろう。

俺が定位置に着いたときに、反対側のピットから鈴が出て来る。

 

 

「...なかなか変わってるわね」

 

 

「カッコいいだろ?」

 

 

「それは否定しないわ」

 

 

「それと、SEの表記がオリジナル仕様だから驚くな」

 

 

「分かったわ」

 

 

鈴とそんな短い会話をする。

そして左手の眼を鈴に見せ、それに右手を添えて

 

 

「血盟は今果たされる。集え!絶望の軍団!ダークルミナイズ!断罪、煉獄騎士団!」

 

 

そう言いながら、右手を振り抜く。

そして、俺が出て来たピットの入り口ではディミオスがSDのままダークネスドラゴンWのフラッグを振っている。

観客の一部はまたザワザワするが、学園関係者は反応しない。

もうこれをやるのは3回目だからもう慣れたんだろう。

 

 

「アハハ!いいわね、それ」

 

 

鈴はそう言い、その両手に武装を展開する。

あれは...青龍刀か!

デカくてゴツイ...

鈴のイメージにピッタリだな。

 

 

「装備、煉獄剣 フェイタル」

 

 

俺はフェイタルを装備し、構える。

鈴もさっき展開した青龍刀を構える。

 

 

『それでは、1年生クラス対抗戦第一試合。1組、織斑一夏VS2組、凰鈴音。試合...開始!!』

 

 

「ゴー・トゥー・ワーク」

 

 

俺は、ゴー・トゥー・ワーク(いつもの)を呟き、情報収集を開始する。

さてさて、どんな機体なのかな...

 

 

「行くわよ~~!」

 

 

鈴はそう言うと、青龍刀を振り回しながらこっちに突っ込んで来た。

やっぱ、接近だよな!

俺は、その斬撃を避けながら、情報を収集する。

.....この機体、やけに安定してるな。

セシリアの機体よりも、明らかに安定した動きだ。

つまり、イギリスの機体コンセプトはBT兵器の使用だったが、中国の機体コンセプトは、安定か!?

 

 

[その様です、マスター。あの機体の名称は甲龍(シェンロン)。燃費と安定をコンセプトにした第三世代型ISです]

 

 

(なるほどな...)

 

 

白騎士からの情報で、機体コンセプトを知った俺は、そのまま次の情報を集める。

...ちょっと待て、普通にこの攻撃躱すのしんどいんだけど。

セシリアの射撃と同じくらい厄介だ。

 

 

「く、この!ちょこまかと!!」

 

 

鈴が何か文句見たいのを言っているが、気にしてはいけない。

第三世代型ISだという事は、第三世代兵器が搭載されてる。

それの情報を仕入れないとな...

 

 

「こうなったら...喰らいなさい、龍咆!」

 

 

鈴がそう叫ぶ。

...いやな予感がするなぁ!

俺は身体を大きく反らす。

すると、つい先程まで俺の身体があったところに、何か見えないものが通った。

 

 

「めんどくせぇな!それ!」

 

 

うん、もうゲージと手札は何時の間にか増えてた。

恐らくあれは、衝撃波...いや、衝撃砲か。

 

 

「ドンドン行くわよ!」

 

 

鈴はそう言いながら衝撃砲を連射する。

 

 

「キャスト!ドラゴンシールド 黒竜の盾!」

 

 

俺は黒竜の盾を発動し、衝撃砲を防ぐと、そのまま鈴から離れる。

そして、黒竜の盾の効果でライフが1回復、11になる。

観客は黒竜の盾に驚いているようだが、そんなもの気にしている暇はない。

さて、そんなこんなでまたゲージと手札が増えた。

 

 

(俺のターン!)

 

 

俺は右手を前に突き出し、

 

 

「センターにコール、煉獄騎士団 ルナシーワンド・ドラゴン!レフトにコール、煉獄騎士団 ニードルクロー・ドラゴン!」

 

 

モンスターをコールする。

そのまま右手を上にあげ、

 

 

「ライトにバディコール!煉獄騎士団団長 ディミオスソード・ドラゴン!」

 

 

ディミオスのバディコールを宣言。

ディミオスは何時ものようにフラッグを放り投げ、SDを解除して俺の元に来る。

バディギフトでライフが1回復し、12となる。

モンスターコールを初めて見る観客は本日何回目か分からないざわつきを起こす。

 

 

「ちょ、何よそれ!?」

 

 

「単一能力だ」

 

 

俺は鈴の動揺している問いにそう返す。

そして、

 

 

「アタックフェイズ!ルナシーワンド・ドラゴンでアタック!」

 

 

《喰らいなさい》

 

 

ルナシーワンドにアタックの指示を出す。

そのままルナシーワンドの攻撃はヒットし、甲龍のSEが2割削れる。

 

 

「ニードルクロー・ドラゴンでアタック!」

 

 

《ヒヒヒヒヒ!》

 

 

それを確認した俺はニードルクローにもアタックの指示を出す。

 

 

「ぎゃあ!」

 

 

ニードルクローのアタックも当たり、SEが1割削れる。

...ぎゃあって、鈴、女子なんだからそんな声出すなよ。

 

 

「ディミオスソード・ドラゴンでアタック!」

 

 

《行くぞ》

 

 

ディミオスはそう言い、鈴に向かっていく。

そして、この攻撃もヒットし、SEが2割削れる。

 

 

「キャスト!我らは不死なり。選ぶモンスターはルナシーワンド・ドラゴン」

 

 

俺は魔法カード、『我らは不死なり』をルナシーワンドを対象に発動する。

そして、

 

 

「ディミオスソード・ドラゴンの効果発動!」

 

 

《勝利のために命を捧げよ。カノナス・カサルティリオ!》

 

 

俺はディミオスの効果発動宣言をする。

ディミオスから出た闇のエネルギーがルナシーワンドを包み込み、破壊する。

 

 

《うぐぅ...あああ》

 

 

「この瞬間、我らは不死なりの効果。ルナシーワンドを手札に戻し、ゲージ1。そして、ルナシーワンドの効果、ライフプラス1」

 

 

そう、我らは不死なりの効果を受けたモンスターが破壊されるとき、手札に戻し、ゲージを1枚増やすことが出来る。

そして、ルナシーワンドは自分モンスターの効果で破壊された時ライフを1回復できる。

これでライフは13だ。

俺はそれを確認し、

 

 

「ディミオスソード・ドラゴンでアタック!」

 

 

《フン!》

 

 

「きゃぁああ!」

 

 

ディミオスに再アタックの指示を出す。

その攻撃もヒットし、更に2割削れる。

 

 

「再びディミオスソード・ドラゴンの効果発動!」

 

 

《カノナス・カサルティリオ!》

 

 

《ぎひゃひゃひゃはぁ!!》

 

 

ディミオスから出た闇のエネルギーがニードルクローを包み込み、破壊する。

 

 

「ディミオスソード・ドラゴンでアタッ.......!!!」

 

 

俺はディミオスにアタックの指示を出そうとした時、異変に気付いた。

アリーナに影が出来てる。

しかも、俺やディミオス、鈴のものとは違う影が。

 

 

「ディミオス!鈴を連れてアリーナの壁まで避難!!」

 

 

《ッ!了解した》

 

 

ディミオスも気付いたらしい。

鈴を掴み、アリーナの壁まで連れて行く。

 

 

「チョッと、何をして....」

 

 

鈴の言葉は、ここで区切れた。

いや、区切りざるを得なくなった。

 

 

ドガァァァァァアアアアアン!!!

 

 

そんな音を立てながら、アリーナの観客席保護用のシールドを突き破って、アリーナに何かが落ちて来た。

急な事で、観客席がパニックに陥る。

その、落ちてきたものは...

 

 

「何だ、コイツ...」

 

 

全身装甲の、ISらしきものだった...

 

 

 

 




さて、皆さんご存じの事件が起きました。
一夏の危機管理能力、私も欲しい...(よく頭や足に物をぶつける作者)

何だかんだで本編に入ってから初黒竜の盾。
これ使うと、攻撃通らないから便利なんだけど面白味が...

次回もいつになるか分かりませんが、楽しみにしていてください!

感想を頂くと凄く嬉しくなります!沢山の感想、お待ちしてます!
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