殆どが戦闘シーンで疲れました...
今回は一夏が活躍してくれますよ!
今回もお楽しみ下さい!
三人称side
アリーナは、混乱に包まれていた。
1年生クラス対抗戦第一試合。
その途中にアリーナのシールドを突き破り、何かが襲撃してきたからだ。
それは、全身装甲のISらしきものであり、現在第一試合で戦っていた一夏と鈴が対峙している。
「各教員、警備員に指令!襲撃者確認!観客の避難を開始しろ!」
アリーナ管制室にて。
襲撃者を確認したと同時に、千冬が教員と警備員に避難誘導の指示を出す。
それを受けた教員、警備員は直ぐに行動を開始する。
「織斑君!凰さん!今すぐ避難してください!直ぐに教員部隊が行きます!」
千冬の側で作業していた真耶が一夏と鈴に避難する様に声掛けするも、
『山田先生!織斑先生!現在俺がターゲットロックされてます!俺が避難をすると、観客席に被害が出る可能性があります!』
「クソッ」
一夏から与えられた情報は最悪なものだった。
それに追い打ちをかけるように、
「織斑先生!アリーナの障壁がクラッキングにより勝手に下りてしまいました!これでは2人が避難をするのも、教員部隊が出撃するのも遅れてしまいます!」
それを聞き、千冬は頭を抱える。
まさか侵入者を閉じ込めるためのシステムが利用されるだなんて想定していなかった。
しかし、緊急時に悩むことなど許されない。
それにより、千冬が下した判断は、
「織斑!聞こえたな!直ぐに障壁を解除する!観客席の避難が完了し、教員部隊が駆け付けるまで持ちこたえろ!」
『了解!ゴー・トゥー・ワーク!』
一夏にいったん任せる事にした。
指示を聞いた一夏は、あの襲撃者の情報を集めるように動き始める。
「山田先生、私は情報を聞き、指示を出します。クラッキングの解除は任せました」
「分かりました!」
千冬は真耶にも指示を出す。
そして、自身は教員や警備員からの情報を聞く。
『千冬!国家の重役の避難は完了したぜ!』
「オータム!なら、まだ生徒が残っている!生徒は更にパニック状態だ!そっちを頼む!」
『了解だ!』
オータムからの情報を聞き、追加の指示を出す。
その表面上は、冷静だったが、
(一夏...無事でいてくれ!)
その内心は、大切な弟の事を思い、滅茶苦茶焦っていた...
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一夏side
「ディミオス!時間を稼ぐぞ!」
《了解だ》
俺は織斑先生からの指示を受け、行動を開始する。
俺のミッションは、観客席の避難が完了し、教員部隊が来るまでの時間稼ぎ。
本来だったら無力化までしたいが、流石にSEが3割の鈴がいるとそれも無理そうだ。
「...こんな事になるなら、削んなきゃ良かったなぁ」
《そんな事を言っても無駄だ。さっさとやるぞ》
「分かってる」
さて、情報を集めないとな...
「鈴!これから襲撃者の情報を集める!何か気付いたことがあったら言え!」
「...分かったわ!」
鈴の協力をゲットした俺は、情報を集め始める。
襲撃者は、俺をロックしたまま動かない。
タイミングを計ってんのか?
俺は、アリーナの壁に沿って襲撃者の周りを飛行する。
ディミオスと鈴は、俺が動くのと同じ速度で同じように飛行している。
襲撃者は、やはり俺に合わせて体の向きを変えるだけだ。
...コイツ、人が装着してんのか?
如何考えても機械の動きにしか見えないんだが...
まさか!?
(無人機か)
[そうみたいだよ、マスター]
[目標からISの反応は確認できますが、生体反応は確認されません]
(なるほどな...)
[あと、1つ気になる反応があるの。何か、ISのコア以外の動力があるの]
[位置としては...あの右肩ですね]
(右肩?)
白騎士にそう言われ、俺は襲撃者の右肩に注目する。
そこには、
元々描いてあったものが年月で薄くなってしまったんだろう。
ハイパーセンサーが...白式のコアが無かったら見えないであろう程薄かった。
その、描かれていたものは...
「
そう、ウィズダムさんがCEOだった世界的IT企業、CCCのマークだった。
なんで、この世界に!
あの薄さ具合から、あれは偶々この世界に紛れ込んだのか?
...まぁ、いい。
もう直ぐGWだ。
いったんバディワールドに帰って、ウィズダムさんに聞こう。
それよりも今だ。
この襲撃者は未だに俺の事を見ているだけだ。
「織斑先生、避難状況は?」
『避難は完了している。あとはクラッキングの解除だけだ。もう少し持ちこたえろ』
「了解」
良かった...取り敢えず第一関門は突破した。
あとは、クラッキングの解除を待つだけ...
「うぉぉぉおおおお!!」
「深夜!?」
何でここに!?
ていうか何処から!?
『何故橘が!?』
管制室の音声から察するに、クラッキングの解除は出来ていない。
だというのに...
「アイツ、アリーナのシールドが壊れた穴から!」
なるほど、そこか...
じゃない!
折角動いて無かったのに!
深夜の大声に反応し、襲撃者は身体の向きを変えると、深夜に向かって跳躍する。
深夜は、襲撃者に対してブレードを振るったが、襲撃者は右腕を振るい、ブレードにぶつける。
すると
ガキィィィン!!
「な、何!?」
深夜の持つブレードが折れた。
深夜はブレードを折られた衝撃で固まってしまう。
「馬鹿野郎!回避しろ!」
俺の声も虚しく、深夜はそのまま襲撃者の蹴りを受けてしまい、観客席に突っ込んだ。
機体が強制解除される。
如何やら気絶したようだ。
襲撃者は、そんな深夜に見向きませず、またアリーナの地面に戻り、俺を見て来る。
だが、これは...
俺はその場から全速力で離れる。
すると襲撃者はさっきまで俺がいたところに突っ込んで来ていた。
「クソッ!攻撃モードになっちまった!」
『織斑!大丈夫か!』
「このまま戦闘しないと無理そうです!」
『戦闘の許可を出す!何とか持ちこたえろ!』
「了解!」
さて、戦闘の許可も出たし、やりますか!
...まだゲージと手札は回復しているが、まだ行動の時ではない。
この襲撃者の武装情報が全くと言って良いほど分からない。
避けるのはしんどいが、何とかしてメイン武装だけでも情報を引きずり出さなくては...!
不幸中の幸いか、襲撃者がターゲットにしているのは俺だけだ。
鈴やディミオスには攻撃が行かないので、流れ弾が行かないようにしながら情報を集めてもらおう。
《凰鈴音、我らで情報を集めるぞ》
「分かったわ!」
如何やらディミオスが鈴に指示を出してくれたようだ。
本当に、頼れるバディだぜ。
さて、当たらないように、回避を...
『一夏ァァァァァ!』
そう思った瞬間、物凄い音で名前が呼ばれた。
管制室じゃない!
これは...放送室!?
俺も、ディミオスも、鈴も、襲撃者も放送室を見る。
するとそこには...
『男なら...男ならそれぐらいの敵に勝てなくてどうする!?』
マイクに向かって叫ぶ、篠ノ之がいた。
ハイパーセンサーで確認すると、放送室内には何人かが倒れている。
避難が完了したのは、
あの、暴力女は...!
すると、襲撃者は両腕を放送室に向ける。
その両腕には、砲門の様な穴が開いていた。
まさか...ビームか!?
このままだと、放送室が!
篠ノ之がどうなろうと知ったことでは無いが、放送室内で倒れている人は巻き込んではいけない!
俺は今出せる最高速度で射線に割り込む。
割り込んだタイミングで、襲撃者はその砲門からビームを発射する。
...なんつー極太のビームなんだよ!
俺は、内心でそう思いながら、右手を突き出し、
「キャスト!ドラゴンシールド 黒竜の盾!」
黒竜の盾を使う。
これなら...
バキィィィ!!
え?
「グァァァァァ!」
《「一夏!」》
『『織斑(君)!』』
俺は黒竜の盾を貫通してきたビームをモロに受けてしまう。
皆が驚愕の声を上げるが、反応している暇はない。
「はぁ、はぁ」
魔法無効だと...
それに、打撃が、10...?
さっきまでライフ13はあったのに、もう3しか残ってないぞ...
だが、俺が攻撃を受けたから放送室には被害がいっていないはず。
「一夏君!」
「ッ!楯無さん!」
「篠ノ之さんは任せて!」
「お願いします!」
何時の間にやら、楯無さんがISを展開してそこにいた。
『更識!篠ノ之は反省室にブチこんどけ!』
「分かりました!」
織斑先生からの指示がこっちにも聞こえる。
如何やら楯無さんがいるのは織斑先生の指示があったからか。
「ダメージを受けたためキャスト!地獄の炎も、生ぬるい。場にディミオスソード・ドラゴンがいるため2ドロー」
俺は地獄の炎も、生ぬるいを発動し、手札を増やす。
篠ノ之が暴れている声が聞こえるが、気にしない。
俺は落としてしまっていたフェイタルを拾い、構えなおす。
「ディミオス!行くぞ!」
《了解した》
「《俺らの(我らの)ターンだ!》」
ディミオスと共にターン宣言を行う。
そのタイミングで手札とゲージが増える。
そして、右腕を突き出し、
「センターにルナシーワンド・ドラゴンを、レフトにニードルクロー・ドラゴンをコール!」
さっき手札に戻した2竜をコールしなおす。
そして、突き出したままの右腕を頭上にあげ。
「ディミオスソード・ドラゴンに重ねてライトにコール、煉獄騎士団団長 ディミオスソード “インフェルノ”!」
《魔界にて磨かれし煉獄の秘剣、その身で味わうがいい!》
俺のコール宣言に伴い、ディミオスの身体が炎に包まれる。
そうして、ディミオスは進化形態の1つ、“インフェルノ”になった。
鈴が驚いたような声を上げるが、気にしている余裕はない。
「アタックフェイズ!ルナシーワンド・ドラゴンでアタック!」
《やられなさい!》
ルナシーワンドが俺のアタック宣言と共に、ルナシーワンドが襲撃者に攻撃する。
だけれども、襲撃者は身体を反らし、攻撃を流す。
「ニードルクロー・ドラゴンでアタック!」
《アヒヒヒヒ!》
俺は更にニードルクローにもアタックの指示を出す。
ニードルクローは襲撃者に向かって行き、アタックする。
すると、今度はアタックが通り、1点ダメージが入る。
俺はそれを確認し、
「ディミオスソード “インフェルノ”でアタック!」
ディミオスにアタックの指示を出す。
《ハァ!》
ディミオスは襲撃者に向かって行き、攻撃をする。
だが、
《チッ》
襲撃者はまた身体を反らし、攻撃をかわした後、ディミオスに向かって反撃する。
ディミオスはその剣で攻撃を受け、いったん離脱する。
「ディミオスソード “インフェルノ”の効果発動!」
《カノナス・カサルティリオ!》
ディミオスの効果を発動し、ディミオスから出た炎ルナシーワンドを包み込み、破壊する。
ルナシーワンドの効果でライフを1回復し、4にする。
本来だったらこの時、サイズ2以下のモンスターの破壊が出来るんだが、今はいない。
「ディミオスソード “インフェルノ”で再アタック!」
《フン!》
再びアタックの宣言を行い、ディミオスが攻撃をする。
今度はアタックが通り、2点ダメージが入る。
「再びディミオスソード “インフェルノ”の効果発動!」
《カノナス・カサルティリオ!》
再びディミオスは炎を発生させ、今度はニードルクローが包み込まれ、破壊される。
また、ニードルクローは効果で戻って来る。
「ディミオスソード “インフェルノ”でアタック!」
《ハァァ!》
ディミオスは更に襲撃者に攻撃をする。
この攻撃も通り、更に2点削れる。
「ディミオスソード “インフェルノ”の効果発動!」
更にディミオスの効果発動宣言をする。
今度はディミオス自身が炎に包まれる。
『織斑!?』
回線から織斑先生の驚愕の声が聞こえるが、もう気にしない。
「ディミオスソード “インフェルノ”、ソウルガード!」
そう、“インフェルノ”にはこれがあるのだ。
“インフェルノ”はコールコストで元のディミオスをソウルに入れることが出来る。
ソウルはカードの下にある別のカードの事で、ソウルガードとはそのソウルを捨てると場に残れる能力だ。
そのため、“インフェルノ”は通常のディミオスよりも一回多く攻撃が出来る。
「ディミオスソード “インフェルノ”でアタック!」
《フンヌァ!!》
ディミオスは雄叫びを挙げながら襲撃者に4回目のアタックをする。
そのアタックも通り、更に2点を与える。
「煉獄剣 フェイタル!」
俺はディミオスのアタックが通ったことを確認すると、俺も攻撃をする。
もうすでに合計で7点ダメージが入ってる。
今現在フェイタルの打撃力は3。
これが通れば...!
「グアッ...!」
「一夏!」
だが、襲撃者はその巨大な腕でフェイタルを防ぎ、そのまま俺の事をはじく。
この際、2点ダメージを喰らってしまい、残りライフが2になってしまう。
しかも、襲撃者は俺に向かって腕を突き出し、さっきのビームをチャージし始める。
『織斑!』
「一夏ぁ!」
織斑先生や鈴が叫んでくる。
でも、今の俺の
そして、ビームが発射される...
その瞬間。
俺は左手を突き出し、叫ぶ。
「カウンターファイナル!キャスト!」
そして、世界が俺以外灰色に包まれる。
俺は左腕を上げながら、言葉を発する。
「歪め世界よ!時を巻き戻し、悲しみを消し去れ!」
そして、煉獄騎士の鎧の頭部の前が開き、俺の顔が見れるようになる。
「絶無の剣!」
俺の前に紫の魔法陣が出現する。
そして、立体的に回転しながら中から巨大な剣が出現する。
「ディストーション・パニッシャーーーーーぁぁぁぁぁぁあああ!!」
左腕を振り下ろしながら、叫ぶ。
俺の動きとシンクロして、巨大な剣が襲撃者に振り下ろされる。
そして、剣が一瞬オレンジに光り、無数のオレンジの直方体に破裂した後、消滅した。
そのまま、世界に色が戻る。
「え、ウソ!」
急に襲撃者が倒れたからか、鈴が驚愕の声を発する。
襲撃者の残骸を見ると、確かに無人機のようだ。
既に完全に破壊され、切断面からはスパークが出ている。
この瞬間、漸く障壁が開き、教員部隊が入って来た。
それを確認すると、俺は煉獄騎士の鎧を解除し、地面に仰向けに倒れこむ。
「ミッション、コンプリート...かな?」
《上出来だろう》
俺がそう言うと、ディミオスが俺の隣に来た。
そして、ディミオスはSDに戻る。
こうして、何とか襲撃事件は死者、負傷者ゼロで幕を閉じた。
...事後処理、めんどくさいなぁ...
はい、“インフェルノ”の初登場です!
まさかソウルガードの初使用が自爆とは...
深夜、箒と2人も妨害してきたが、最後は必殺技で終わらせる一夏。
やっぱ、パニッシャーってかっこいいですよね!
次回もいつになるか分かりませんが、楽しみにしていてください!
感想を頂けると物凄く嬉しいので、是非お願いします!