今回は一夏が出社します!
今回もお楽しみください!
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一夏side
2日後。
俺は私服で『PurgatoryKnights』に向かっていた。
そこそこ朝早く、しかもオフィス街に向かう列車なので、人は物凄く少ない。
因みにだが、今ディミオスはいない。
昨日からバディワールドに行き、あの襲撃者にCCCのマークがあったことの報告と、ウィズダムさんに話を聞きに行っている。
本来だったらそれも俺がするはずだったのだが、俺の想定の3倍位の仕事があったので、ディミオスに任せないといけなくなってしまった。
その仕事の3分の2は日本政府からの書類処理だったりする。
本当にめんどっちい...
そんな事を思っていると、会社に着いた。
うん、今回もメンドクサイおばさんに絡まれなかった。
結構街に出ると絡まれるんだが...会社に向かっていると絡まれねえなぁ。
ありがたい。
いや、普段から絡んで来てほしくないけどね?
そして、会社に入り、更衣室に向かう。
流石にGWなので、ロビーにも廊下にも殆ど人はいない。
ここまで静かな会社も珍しいな...
いや、GWなのに会社にいる俺が珍しいのか?
...如何でもいいや。
そして、更衣室に着いたので着替える。
男の着替え何て、5分で終わる。
直ぐに終わるとはいえ、いちいち着替えないといけない事に文句が出て来てしまう。
ったく、何で男が『PurgatoryKnights』のマークが付いてるIS学園の制服着てたら目立つんだよ...
学生のがプライベートでも制服を着ているのは普通だろうが。
しかも、俺はプライベートじゃなくて仕事だぞ。
何で悪目立ちするんだよ。
まぁ、仕方が無いけどさ...
そう思いながら、俺は社長室に移動する。
この会社、ビル丸々一つが本社なので、社長室までそこそこ時間が掛かる。
儲かっている証拠なんだが、エレベーターを使っているのに時間が掛かってしまうのはそこそこ不便だ。
何とかなんないかなぇ。
...まぁ、何か1つ問題を解決出来るのなら、この移動に時間が掛かる問題ではなく、篠ノ之箒問題を解決してほしい。
切実にそう願っている俺は悪くない。
そんなこんなで、社長室に着いた。
俺は一応身だしなみを整え、扉をノックする。
「社長、織斑一夏です。入ってもよろしいですか?」
「あら、もう来たのね。入っていいわよ」
...GWなのに社長はテンションが何時も通りだ。
やっぱり、凄い。
俺も頑張らねぇとなぁ!
「失礼しま「お兄ちゃん!!」へぶぁ!?」
な、何だ!?
扉を開けたら何かが突っ込んで来たぞ!?
こんな事、前にもあったような...
「...マドカ、突っ込んで来るのは止めなさい」
そう、突っ込んで来たのはマドカだ。
鍛えてるから倒れるだなんて醜態はさらさないが、普通に衝撃は感じるので痛い。
「えへへ、ごめんなさい」
マドカはそう言って素直に謝る。
うん、元テロリストだけどいい子に育ったなぁ。
「社長、お久しぶりです」
「ええ、久しぶりね。それと、今はプライベートの呼び方で大丈夫よ」
「分かりました、スコールさん」
因みに、この会話は俺が社長室に来るたびにしている。
一応俺は体制を保とうとするのだが、スコールさんはそういうのを余り気にしないので、人前でない限りプライベートで呼んでいいと言ってくれる。
本当にええ上司だ。
「それで、何でマドカが社長室にいるんですか?」
取り敢えず俺は、マドカがここにいる理由を聞く。
確かに今日マドカに会えたらいいなとかは思っていたが、会う約束はしていなかった。
だから、社長室にマドカがいるのに俺は驚いた。
するとマドカは、
「お兄ちゃんと会いたかったから!」
と物凄い良い笑顔で言った。
うん、本当に素直でいい子だ...
俺はそう思い、マドカの頭を撫でる。
すると、
「はにゃぁ!?こ、これは...いい...」
と言う声を出す。
そして、白式と白騎士はというと
[[な、何て羨ましい!]]
チョッと荒れていた。
2人とも、一昨日頭撫でてやったじゃないか...
(2人とも、落ち着けって...)
[なら、また今度頭撫でてくださいよ!]
(分かった、分かったから)
[約束ですよ!]
うーん、誰かの頭を撫でるたびに思うんだが、頭撫でられるのってそんなに良いものか?
撫でてる側からすると、全く持って分からないんだが...
さて、頭撫でるのはこの辺にして、仕事をしよう。
そもそも俺がここに来たのは仕事の為だからな。
そう思い、俺はマドカの頭から手を離す。
「あっ...」
マドカが残念そうな声を上げるが、気にしない。
いや、気にしていたら仕事が出来ない。
「じゃあマドカ。俺は仕事だから」
「そうね、そろそろ始めないといけないわね」
俺とスコールさんがそう言うと、マドカは
「はーい」
と言いながら社長室を出て行った。
この時、物凄く名残惜しそうに俺の事を見て来たが、俺は反応しない。
いや、出来ない。
「じゃあ、仕事しましょう」
そう言って、スコールさんは異常な量の書類を持ってくる。
...何で、段ボール箱3つ分あるのかなぁ。
そもそも何でこのデジタル時代にこうやって紙で送って来るのかなぁ。
「はい...」
初っ端から気合いが削がれたが、それでも仕事はしないといけない。
そうして、俺はスコールさんと共に書類仕事をする。
し、しんどい.....
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書類仕事を初めて3時間後。
段ボール箱3つ分にも及ぶ書類をスコールさんと2人で処理しきった。
疲れた...
普段滅多に疲れを顔に出さないスコールさんでも、疲れ果てた表情を浮かべていた。
「...日本政府からの書類が多いわね」
スコールさんがそう言葉をこぼす。
そう、俺に回って来る仕事の3分の2を占めている日本政府からの書類。
それがこの段ボール1つ分を占めていた。
割合としては俺個人のものの方が多いが、全体量としてはこっちの方が多かった。
本当に、メンドクセェ政府だな...
「でも、その反面ドイツからは少ないわね」
そう、日本政府がゴリゴリに書類を送って来るのに対し、ドイツ政府は必要最低限の書類しか送ってこない。
この書類の少なさは技術先進国の中では1番だ。
しかも、少ない書類の中でキチンと纏められているので、新たに聞き直すことも無い。
...もしかしたら、シュヴァルツェ・ハーゼの皆が、何かやってくれてんのかな?
そうだったら、嬉しいな。
「何はともあれ、これで今日の仕事はおしまいよ。お疲れ様」
「ああ、ありがとうございます。それで、スコールさんのこの後のご予定は?」
取り敢えずは仕事が終わったので、スコールさんが労ってくれる。
それに俺は反応し、この後のスコールさんの予定を聞く。
するとスコールさんは、
「そうね...今日の予定はこの仕事だけだったから、特に予定はないわね」
と言う。
...このためにGWだというのにわざわざ出社してくださったのか。
この仕事がほとんど俺関係だったのを考えると、申し訳なくなってくる。
そんな俺の表情から考えていることを察したのか、スコールさんは微笑みながら、
「気にしなくていいのよ。私は元テロリストだし、こうしてあなたの為に働けて幸せだわ」
と言ってくれる。
何だろう...泣けてくる。
何でこんなに良い人が元テロリストなんだ...
「取り敢えず、整備室に行って、主任に顔を出してから学園に戻りますね」
「なら、整備室には私も行こうかしら。私も束と意見交換がしたいし」
そういう訳で、スコールさんと共に主任がいる整備室に行くことになった。
主任に顔を出すと、必然的に助手であるクロエさんとも顔を合わせることになる。
前回会社に来た時は主任が突撃してきたのでクロエさんとは合わなかったが、久しぶりに顔を合わせる事になる。
チョッと楽しみだ。
「それにしても一夏、身体は大丈夫だったの?」
道中、スコールさんがそんな事を俺に聞いてくる。
多分だが、襲撃事件の事だろう。
一応通信端末で報告はしておいたが、やっぱり心配を掛けてしまったのだろうか?
「ええ、報告した通りですが、体に異常はありません」
「そう?安心したわ。『PurgatoryKnights』はあなたの為の会社なんだから、何かあったら頼ってね」
「...はい、ありがとうございます」
本当に、いい上司だよ...
篠ノ之もスコールさんみたいになればいいのに...無理か。
あの暴力女は一生変わらない気がする。
そんな事を考えていると、整備室に着いた。
スコールさんは社員カードを取り出し、フェイスIDと共に読み込ませる。
そうして、扉のロックを解除し、中に入る。
そのまま、主任がいるところにスコールさんと歩いていくのだが...
「...だんだん、散らかっていってる気がする」
そう、整備室がだんだんと汚くなっているのだ。
何だろうか、これは...
いくら主任でも...束さんでも、掃除くらいは出来るはずだよな...
そ、それにクロエさんもいるし、大丈夫だよな?
いくら束さんでも、掃除が出来ないほど散らかさないよなぁ?
俺、もしかしてフラグってやつを立てまくったか?
いや、違う!
フラグってのは、へし折るためにある!!
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「何か言う事は?」
「「「ごめんなさい」」」
フラグは、へし折れなかったようだ...
結局あの後、主任が作業をしている区切られたスペースにいったのだが、そこには、ぐっちゃぐちゃに散らかった床。
その散らかりぐらいは、足の踏み場が無いぐらいではない。
工具だのゴミだのが4層ぐらいに積み重なっている。
そんな状況なのにも関わらず、束さんは気にせず何かに向かって作業をしていた。
そこにはマドカとクロエさんもいたのにも関わらず、束さんを止めるどころか掃除すら出来ていなかった。
これは流石に俺も怒る。
そして、俺の怒りのオーラで俺とスコールさんがやって来たのに気付いた3人は、ものすごい速度で土下座をした。
「束さん...いや、駄目兎よ...この散らかり具合は何事だ...?」
俺の怒気を感じ取ったのか、駄目兎はビクっと反応する。
そして、駄目兎はボソボソと話し始める。
「その...マドちゃんの専用機が完成しそうだったから、テンション爆上がりして...」
「ほーう」
テンションが上がるのは仕方が無い。
でも、それだけで掃除をしない理由にはならない。
「クロエさん、マドカ...何とか出来なかったのか?」
「その...私とクロエで掃除はするんだけど...」
「束様が次から次に散らかすので追いつかなくなり、諦めてしまいました...」
はぁ...
話を聞く限り、駄目兎が1人で暴走したようだ。
さて、如何調理しようかぁ...?
駄目兎がガッタガタ震えているが気にしない。
「一夏、束を殺さないでね。それ以外だったら何をしても構わないわ」
「分かりました、スコールさん」
「チョッとスーちゃん!?何を言ってるの!?束さん死んじゃうよ!?」
「だから、殺さないようにって言ってるじゃない」
「そういう事じゃなくてぇ!!」
駄目兎が何か騒いでいるが、自業自得だ。
さて、取り敢えず
「今度皆に俺の料理を食べてもらおうと考えていたが...駄目兎、お前は駄目だ」
「えっ..そ、それは...」
「ん?」
「分かりましたぁ!」
分かればいいんだ、分かればなぁ。
「次に、マドカとクロエさん」
「「は、はい!」」
おおう、ガッツリ怯えてるぜ。
まぁ、この2人は特に何もしてなかったらしいからなぁ...
「取り敢えず、片付けるのを手伝ってくれ」
「「え?」」
マドカとクロエさんは呆けたような声を上げる。
「そ、それくらいで良いんですか?」
「もっと厳しくしてほしいならするが?」
「「いえ、キチンとお手伝いします!!」」
よろしい。
さて、怖がらせちゃったのは謝らないとなぁ。
そう判断し、2人の頭を撫でる。
すると2人は、
「「ふゃぁぁああああ.....いい...」」
という声を上げ、
[[羨ましい!!]]
さっきまで黙ってた白式と白騎士が荒れる。
だから、頭を撫でられるのってそんなにいいもんなのか?
まぁ、それはいいや。
「ところで駄目兎。さっきマドカの専用機は完成しそうだったと言ったが、完成はしたのか?」
「よくぞ聞いてくれましたぁ!!」
俺がマドカの専用機の事を聞くと、さっきまで死んだような表情を浮かべていた駄目兎が復活した。
チッ、復活が早すぎたなぁ...
駄目兎は、ぐっちゃぐちゃの地面を器用に歩き、とある扉の前に立つ。
そして、
「見よ!これが、マドちゃんの専用機だぁ!!」
その駄目兎の声と同時に扉が開き、仲にあったものが見えるようになる。
それは勿論ISだ。
その見た目は、限りなく全身装甲に近いものの、顔は露出するようなものになっている。
カラーリングは紅をメインにしていて、所々差し色で金が使われている。
そしてその左肩からは腰に当たるところまである黒い肩マントが取り付けられていた。
だが、ぱっと見スラスター等は無いように見える。
「これが...」
「そう、マドちゃんの専用機、銃騎士だよ!!」
わお、紅騎士じゃない。
しかも銃って言っちゃたよ。
「マドちゃんは剣よりも銃が向いていたからねぇ。しかも、配色バランスは違うけど、使っている色はいっくんの煉獄騎士と一緒だよ!」
みょーな所に拘ってんなぁ。
まぁ、マドカが嬉しそうだし、良いかぁ。
「それで、マドカはIS学園に来るんですか?」
そう、俺はそれが気になっている。
マドカは『PurgatoryKnights』所属だが、IS学園に通っていない。
だから、IS学園に通っても良いと思うんだが...
この専用機はコアから駄目兎が開発したものだ。
コアの絶対数問題に引っ掛かる。
すると...
「だいじょーぶ!これは、篠ノ之束個人としてマドちゃんにあげるっていう事にするから!!」
な、なんつーすれっすれの抜け道を考えるんだ!
それでマドカの立場はどうなるんだ!?
「お兄ちゃん、私は普通に『PurgatoryKnights』所属のIS乗りっていう扱いだよ!」
何で考えていることがバレた。
本当に、俺の考えてることは身内だったりバディだったり兎にはバレるのか...
まぁ、それはいったんおいておこう。
「それで、IS学園に来れるんですか?」
「それなんだけどね...」
俺の改めた質問に反応したのはスコールさんだった。
俺がスコールさんの方を振り返ると、スコールさんは話し出す。
「これ以上、『PurgatoryKnights』が技術を持っていると不審がられるから、大手のIS企業を買収して傘下に加えたいわね。そうしたら、マドカもIS学園に通えるようになると思うわ」
...やっぱり、ただでさえ
まぁ、今後の方針は後で聞くことにしよう。
「それよりも、今は掃除!マドカ!クロエさん!駄目兎を拘束!」
「「はい!」」
俺の指示で素早く動いたマドカとクロエさんが駄目兎を拘束する。
「チョッと!?何してるの!?」
「アンタがいると散らかる可能性があるからな。動くな」
「はーい...」
これで駄目兎はおとなしくなる。
それから、俺とマドカとクロエさんで掃除を開始する。
スコールさんも掃除しようととしたけど、流石に社長にそんな事させる訳にはいかないので、休んでもらっている。
そんなこんなで、俺が銃騎士の周りを掃除することになった。
俺は何となく銃騎士に触り、
「マドカの事をよろしくな」
と声を掛ける。
まぁ、白式と白騎士以外と話せる訳が無...
[うん、任せて]
「え?」
いま、声が...
「一夏様?如何しました?」
「ああ、いや、何でも無いですよ、クロエさん」
俺がそう言うと、クロエさんは自身の掃除場所に戻っていく。
(いま、銃騎士の声聞こえたか?)
[ううん、聞こえなかったよ]
[私もです、気のせいでは?]
そうかなぁ...
そうだと思うんだが、いま確実に聞こえたんだよなぁ...
何なんだろうか?
もしかして、俺って全部のISと話せるようになるのか...?
サブタイの子の出番が少ない事件。
詳しいスペックは、後々...
ヒロインの2人が出てこんなぁ。
早く出てこれるように頑張ろう!
次回もいつになるか分かりませんが、楽しみにしていてください!
感想を頂けると物凄く嬉しいので、是非お願いします!