無限の成層圏と煉獄騎士   作:ZZZ777

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学園では。
という事で、一夏がいないGWの学園です。
初めて1話に4人分の視点入れたわ...

今回もお楽しみください!


一方そのころ

深夜side

 

 

チクショウ!

何で俺がこんな事をしないといけないんだ!

 

 

GWの丁度折り返しの日。

俺は学園の奉仕作業でグラウンドの整備をしていた。

何で、何で主人公の俺がこんな事をしなくちゃいけねえんだよ!

そもそも何で俺が活躍できなかったんだよ!

俺は主人公だろ!

あの場面は、俺が華麗にあの無人機を倒す場面だっただろうが!

それに、何で一夏と簪がもう仲良くなってんだよ!

簪が出て来るのは2学期の文化祭の後の専用機持ち限定タッグトーナメントだろうが!

本当に、どうなってんだよ...

 

 

だが、この奉仕作業は俺的にはチャンスもある。

それは...

 

 

「何故だ!何故私がこのようなことをしなくてはならないのだ!私は一夏に檄を飛ばしただけだ!」

 

 

そう、箒の存在だ。

この奉仕作業は箒も課せられていて、俺が作業の日はペア作業なのだ。

これはチャンスだ。

一夏の事しか見てない箒を俺のものにできる!

そうすれば、ヒロインの1人である箒を攻略すれば、他のヒロインも攻略できるはずだ!

余り喋れなかったセシリアとも、一回も喋れなかった鈴や簪とも関わりを持たないとなぁ!

取り敢えず箒を攻略しないと...

次の休憩時間で話し掛けよう。

 

 

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箒side

 

 

何故だ、何故なのだ!?

何故私が一夏に檄を飛ばしただけでこんな目に合わないとならないのだ!?

そもそもなぜ一夏は私の事を幼馴染だと言わないのだ!

それに、女子に暴力を振るうようになってしまったではないか!

この6年で、お前に何があったというのだ、一夏!

 

 

昔は私と共に剣道に励み、共に絆と愛情を育てて来た一夏。

だが、姉さんがISなんてものを作り、私と一夏は悲しくも離れ離れになってしまった。

でも、私は剣道をし続けた。

それが私と一夏を繋いでいるようだったから。

時は流れて今年の4月

私と一夏は遂に再開することが出来た。

私はとても喜んだ。

当然、一夏も幼馴染と再会が出来て嬉しかったはずだ。

 

 

だが一夏は私の事を幼馴染では無いというではないか!?

それに私でない金髪とは仲良く喋っているし、周りにクラスメイトの女子を集めているではないか!

何時からそんな女子を侍らせる最低な男になってしまったというのだ!

それに、一夏の戦いを見たが、何だあの戦い方は!

篠ノ之流剣道とは全くと言って良いほど関係が無い戦いではないか!

だから、あの襲撃者にも苦戦をしたのだ!

それで檄を飛ばしてやったというのに...

それなのに、私はこんな事をしている。

納得がいかん!

何故だ!

何故一夏は幼馴染である私を差し置いて、他の女共と仲良くしているのだ!

何故、一夏はあそこまで変わってしまったのだ!

 

 

そうか、誰かが一夏を誑かしたのか!

なら、許せんな!

私の一夏をあんな風に変えるだなんて!

何時か、何時か本当のお前を取り返すから待っていてくれ、一夏!

 

 

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簪side

 

 

GWの真っただ中。

確か、今日は一夏が会社に向かうって言ってたかな?

GWになってからずっと仕事をしてるみたいだから、倒れないかが心配だなぁ...

 

 

そんな、働いたり忙しく何か作業している人の方が少ない連休なのに、私達1年4組全員は整備室で作業をしていた。

理由は分かり切っていると思うが、私の専用機の開発だ。

皆、GWなのにも関わらず私に協力してくれる。

当然、私は皆にGWまで手伝って貰って良いのか確認した。

すると

 

 

「勿論!だって、クラス代表で、友達の専用機だよ?協力しない訳ないじゃん!」

 

 

と言ってくれて、他の子もうんうんと頷いてくれた。

この時に、チョッとウルって来た私は普通だと思う。

その事もあって、1年4組全員は私の専用機開発をしている。

勿論4組だけの協力では作業が出来ていない。

GWにクラス全員で整備室を使う事の許可をくれた織斑先生。

 

 

「良いんじゃないか?クラスを纏めるのもクラス代表には必要だ。それが出来ているっていうのは素晴らしいぞ」

 

 

このような事を言ってくれた。

本当にいい先生だと思う。

それに、私達が使っているこの工具。

これは全て一夏が手配してくれた『PurgatoryKnights』製の最高級品のものだ。

しかもご丁寧にKANZASHI Sarashikiと名前も彫ってくれている。

チョッと恥ずかしいのは秘密だ。

因みに、お金は払っていない。

一夏は

 

 

「ああ、良いよ良いよ。簪は友達だし。それに、俺は『PurgatoryKnights』所属だから滅茶苦茶忙しいけど金は入って来る...ていうか、これタダだし」

 

 

と言っていた。

こんな高級品をタダでくれる『PurgatoryKnights』は凄いし、それを手配した一夏も凄い...

そんな協力も相まって、私の専用機は着々と完成に近づいている。

嬉しいなぁ。

....あ、もう15時だ。

 

 

「もう15時だし、休憩しない?」

 

 

私が休憩を提案すると、

 

 

『さんせーい!』

 

 

皆が賛成する。

息が揃った肯定に、私も自然と笑みが漏れてしまう。

そして、私達はいったんお菓子を食べる事になった。

このお菓子は差し入れで織斑先生が持って来てくれたものだ。

 

 

「GWだからな。ただし、他の教員や生徒に言わないでくれ」

 

 

とは織斑先生の話だ。

こんなに尊敬できる先生なのに、何で前一夏にお説教されてたんだろう?

私はそんな事を考えながら、ウエットティッシュで手を拭く。

このウエットティッシュ、何と『PurgatoryKnights』の新商品の試作品らしいのだ。

 

 

「これ、整備で手に着いた汚れが一瞬で落ちるっていうウエットティッシュなんだ。試作品でよかったら使う?使ったら後で感想聞くけど」

 

 

一夏がそう言っていたのでありがたく使わせてもらう事にした。

...これ、本当に直ぐ手が綺麗になってる。

『PurgatoryKnights』にはどんな技術者がいるんだろう?

気になるなぁ...

 

 

あ、これ美味しい。

今度自分でも買おうかな。

 

 

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千冬side

 

 

私は、職員室である2枚の書類を眺めていた。

その2枚の書類にはそれぞれ上部に

 

 

『転入届け』

 

 

と書いてある。

要は、GW明けにやって来る転校生の書類だった。

それぞれドイツとフランスからで、2人ともその国の代表候補生だった。

まぁ、これ自体は別におかしい話ではない。

このIS学園は唯一の世界立でISを学ぶための学校。

当然、世界トップのエリート校という事になる。

...まぁ、篠ノ之(馬鹿者)の様な奴もいるが、それは限りない少数だ。

それにより、各国家で選ばれたエリートである代表候補生は一般生徒と比べると如何しても入学しやすくなってしまう。

だからこそ、代表候補生の転校生は数は少ないが珍しくは無いのだ。

代表候補生というだけ(・・・・・・・・・・)なら。

 

 

「...何故、2人とも専用機持ちで、私のクラスなんだ...?」

 

 

そう、それが問題だ。

世界には束が現在新しく作っているものを除いて、コアが467個しかない。

専用機というのは、簡単に持てるものではなく、それによりいくらIS学園でも専用機持ちは少ない。

今現在3年生に1人、2年生に2人だけだった。

私は比較的最近就職した教師なので古い年代の事はよくわからないが、専用機持ちがいない年代も多かったようだ。

それなのにも関わらず、1年生にはもう既に5人も専用機持ちがいる。

しかもその内3人が私のクラスだ。

...正確に言うなら、織斑の煉獄騎士はISのコアを持ってはいるがISとは異なり、更識のISはまだ未完成なのだが、まぁ、書類上は専用機持ちなのだ。

そんな、既に異常とまで言われる程専用機持ちが多い学年に、更に2人。

しかも私のクラスときたものだ。

これで、1年生の専用機持ちは(書類上)7人、その内1組が5人となる。

これは、確実に多すぎる。

何で1学年に戦争できるだけの戦力が揃い、その半分以上が私のクラスなんだ...

 

 

「...まぁ、文句を言っても決定してしまったものには変わりはないか」

 

 

さて、どんな生徒なのか確認をしなくては...

そう思い、私はその書類を確認する。

先ずは、ドイツか...

お、コイツは...

 

 

「...ドイツ代表候補生、ラウラ・ボーデヴィッヒ」

 

 

懐かしいな。

そう、ドイツからの転校生は、シュヴァルツェ・ハーゼの隊長でもある、ボーデヴィッヒだった。

...正直、知っている奴でホッとしている。

私が教官の頃から言われたことはそつなくこなし、自分からも行動出来てきていたので、そこまで問題では無いな。

ずっと軍にいたので一般常識や交友関係が心配だが、まぁ、織斑が何とかしてくれるだろう。

さて、次はフランス...

 

 

「フランス代表候補生、シャルル・デュノア..............はぁ!?」

 

 

私はそのデュノアの書類を見て、大声を上げてしまった。

職員室にいた他の教員から私に視線が向けられる。

私は気まずさを感じ、謝る。

そして、再度書類じっくりと読む。

 

 

「...フランスのデュノア社で発見された世界で3番目の男性IS操縦者」

 

 

まさか、3人目が見つかるだなんて...

何々、デュノア社社長夫妻の息子で、代表候補生だが、同時に企業所属でもある、か...

私はその書類を読み終わったとき、思わず頭を抱えてしまった。

まさか、私のクラスに男子生徒全員が集まるだなんて...

ここで、私は1つの疑問を持ち、三度書類を見る。

だが、今回は私が確認するのは書類に書かれている内容ではなく、書類に添付してあるデュノアの写真だ。

 

 

「確かに男子に見えるが、如何も中性的で女子にも見えるな...」

 

 

この写真が全身のものだったら判断が出来たと思うが、転入届けの写真は顔しか写っていない。

だが、顔写真だけでも、男性だと断言できない程、このシャルル・デュノアは中性的だった。

これは、もしかしたら織斑や橘のデータを狙ったスパイの可能性があるな...

確か織斑は、今会社にいるんだったな...

束やスコールは忙しいかもしれないが、伝えておいた方が良いな。

そのまま織斑に伝えてもらえれば、スパイ対策ぐらいは出来るだろう。

丁度15:00か。

良し、休憩として外に出て連絡を入れよう。

私はそう判断し、職員室から屋上に続く扉の前に移動する。

本来だったら屋上に出てしまいたいが、GWなので施錠されてしまっている。

私はそのまま束の携帯に電話を掛ける。

2回程コール音が鳴った後、

 

 

『もすもすひねもす。たっばねさんだよ~~!ちーちゃん、如何したの~~!?』

 

 

と、束がバカでかい声でそう言ってくる。

 

 

「やかましい!電話ぐらい普通に出れんのか!?」

 

 

『無理だよ~。これは、束さんの個性なんだから!』

 

 

私はそれを聞き、思いっきりため息をはく。

コイツと話すと、疲れる...

 

 

『それでちーちゃん、如何したの~?』

 

 

「ああ、GW明けに転校生が2人やって来るんだが、その内1人が男子なんだ」

 

 

『なぬ!?いっくんとあの...何っていったけ、あの2人目以外にも見つかったの!?』

 

 

如何やら束も驚くようだ。

まぁ、それは当然か...

 

 

「ああ、だが、如何もそいつが胡散臭い。スパイ対策をしておいてくれ」

 

 

『分かったよちーちゃん!いっくんにも伝えておくから!それじゃあ早速準備するから!バイビ~~~!!』

 

 

それだけ言うと、もう電話は切れてしまった。

だが、良いだろう。

これで、束やスコール、織斑が何とかやってくれるはずだ。

...何となくだが、スパイ対策では収まらないくらいの事をしそうだ。

何せ、束だからなぁ.....

 

 

 

 




前半2人の後だと簪のいい子さが更に際立つ。
因みに、箒が愛情だの言ってますが、これはそう思い込んでるだけです。

いけそうなので今日の12:00にもう1話出します。

感想を頂けると凄く嬉しいので、是非お願いいたします!
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