無限の成層圏と煉獄騎士   作:ZZZ777

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前回の授業の続き。
こんな感じで良かったかなぁ?

今回もお楽しみください!


実技と昼休み

一夏side

 

 

転校生2人がやって来た日の実技授業。

今日から遂に一般生徒が本格的にISに乗る事になる。

そんな授業の始めに、専用機持ちの模擬戦があり、セシリアと鈴が山田先生に負けた後。

 

 

「さて、それでは皆にISに乗ってもらう。幸いにも今ここには専用機持ちが6人もいるため、6グループに分かれて専用機持ちにアドバイスしてもらいながら実習を行う。それでは、グループに分かれろ!」

 

 

織斑先生は皆にそう指示を出す。

織斑先生、セシリアと鈴はまだ回復してませんよ。

それなのにそんな指示を出すんですか?

それに、その指示の仕方だと...

 

 

「一夏君!一緒にやろ!」

 

 

「織斑君!2組とも仲良く!」

 

 

「デュノア君!よろしくお願いします!」

 

 

「橘君!私に教えて~!」

 

 

ほら、男子に人が集中するから...

シャルルも困ってるよ?

深夜は...ちょっと嬉しそうに見える。

何で?マゾなの?

因みにだが、俺の周りに人が1番集まってて、その次がシャルルで、人があまり集まってないのが深夜だ。

深夜の周りには2組の生徒しか集まってない。

...一回の謹慎で、かなりクラス内での株が下がったみたいだな、深夜は。

 

 

「...皆、ちゃんと分かれた方が良いぞ。さもないと...」

 

 

「さもないと?」

 

 

俺はそのまま視線を集まって来た人達の後ろに向ける。

すると、皆もそのまま俺の視線を追うように顔を後ろに向ける。

そこには...

 

 

「貴様らぁ!ちゃっちゃと出席番号順に並べ!」

 

 

お怒りの織斑先生がいた。

 

 

『は、はい!』

 

 

その怒りの言葉は俺、シャルル、深夜の周りに集まっていた生徒全員に届いた。

すると、蜘蛛の子を散らすかのように一瞬で周りから離れ、出席番号順に6グループに分かれた。

...おお、物凄く早い。

最初からそうすれば良かったのに。

 

 

「さて、専用機持ち諸君!今別れた6グループにアドバイスをしてもらう!」

 

 

「みなさーん、実際に使う訓練機ですが、打鉄が3機、ラファール・リヴァイヴも3機です!」

 

 

織斑先生と山田先生の指示を聞いた俺達専用機持ちは、担当するグループに分かれた。

分かれ方は、物凄い適当で近くにあったグループに入っただけだ。

まぁ、俺は篠ノ之がいるグループは避けさせてもらったけどな。

篠ノ之は授業中だという事を忘れて俺に絡んで来そうだから、避けないと他の生徒たちの折角の実習が無駄な時間になってしまうからな...

 

 

「じゃあ、このグループは俺が担当する、よろしくね」

 

 

『うん、よろしく!』

 

 

俺が担当するのは2組の生徒たちのグループだ。

交友関係は広い方が良いからな...

それで、篠ノ之は...シャルルのグループか。

何だろう、スパイ疑惑のある相手だというのに、何故だか申し訳なくなってくる。

 

 

「それで、打鉄とリヴァイヴどっちがいい?」

 

 

「織斑君のお勧めで!」

 

 

「りょーかい」

 

 

つまりは、どっちでもいいという事だろう。

そう判断し、訓練機が置いてあるところにディミオスと共に移動する。

さて、どっちにするか...

 

 

「安定性で言えば打鉄の方が高いし、打鉄にしよう」

 

 

《如何やって運ぶ?》

 

 

「普通に装着してから持ってった方が早いだろ」

 

 

ISスーツじゃなくても動くもんは動くんだから。

そう判断し、俺は打鉄に乗り込む。

何だかんだで、打鉄を動かすのって初めてだ...

 

 

「じゃあ、今日はよろしくな」

 

 

俺はそう打鉄に声を掛ける。

白式と白騎士と話せる俺だからこそ、ISには意識があるという事を忘れないようにしないといけない。

だから、話せない訓練機にも声掛けを...

 

 

[うん、任せて!私、頑張る!]

 

 

は?

い、今、声が...

 

 

《如何した一夏》

 

 

「あ、ああいや、何でもない。さっさと運んじゃおう」

 

 

突如聞こえた声に混乱していた俺だったが、ディミオスの声で現実に戻って来た。

そのまま俺は打鉄を動かし、グループのもとに戻る。

確かに今声が聞こえたんだよなぁ...

この前は銃騎士の声が聞こえたし...

でも、今は実習に集中しよう。

そうしないと、このグループの子たちに迷惑を掛けてしまうからな。

グループのもとに着いた俺は打鉄を屈ませてから降りる。

 

 

「よし、全グループ準備出来たな!それでは、全員ISを装着して歩行をしてもらう!」

 

 

全グループの準備が完了したのを確認した織斑先生は、実習を始めるように指示を出す。

さてさて、始めますか!

 

 

「じゃあ最初の人、打鉄に乗って」

 

 

「はーい」

 

 

俺が最初の人に指示を出すと、2組の出席番号1番の...エル・アスクリーさんが打鉄に乗り込む。

 

 

「アスクリーさん、何か違和感はない?」

 

 

「はわわぁ!お、織斑君が私の名前を!?」

 

 

「アスクリーさーん?如何した?」

 

 

苗字を呼んだだけで顔を真っ赤にしてしまった...何で?

取り敢えず現実に戻ってもらおう。

 

 

「エル、しっかりしろ!」

 

 

「は、はい!」

 

 

俺が名前で呼ぶと何とか現実に戻って来た。

 

 

「違和感でもあったか、エル?」

 

 

「あ、いや、無いよ!いける!ていうか、名前...」

 

 

「ああ、学園にいる人の全員分の顔と名前ぐらいは覚えた。それで、苗字の方がよかった?」

 

 

「いや、名前でお願いします」

 

 

「分かった、取り敢えずエル、そのまま立って」

 

 

「はい」

 

 

うん、ちゃんと立てたし、姿勢も安定してるな。

正直言うとエルが優秀だからなのか、IS学園の普通なのかはよくわからんが、ここまでで問題は無いな。

 

 

「バディスキル、インフェルノサークル」

 

 

俺は周りに聞こえないようにボソッと呟く。

両足にサークルが出現したのを確認すると、地面を軽く蹴り、空中に浮く。

そして、エルの隣に移動し、

 

 

「じゃあ、俺は隣を飛んでるから、歩いてみよう。困ったことがあったら聞いていいからね」

 

 

「わ、分かった」

 

 

これがバディスキルを使ってる利点かな?

通常のIS同士だと近づいての並走は難しいが、今の俺は生身に等しいので、ISに近づいての並走が出来る。

因みにだが、俺だって普通にISは動かせる。

寧ろ、ISを普通に動かせて、その動きを熟知してるからこそISじゃない煉獄騎士でISと戦えるんだ。

さてさて、エルは...

 

 

「うん、ちゃんと出来てる」

 

 

「そ、そう?良かった」

 

 

うん、歩いていてもちゃんと重心は安定してる。

それに、ただ歩いているんじゃなくてISで歩いているという事を意識出来てるな。

それから暫く歩いて、ターン地点に来た。

この実習は初めて本格的にISに乗るとの事で、2時間分時間があるのだ。

そのため、非常にゆっくりでも問題が無い。

 

 

「じゃあ、ここまで来たから戻ろうか。別に、焦って早歩きになる必要はないから、ゆっくりね」

 

 

「分かった。ゆっくり、と...」

 

 

うん、エルは大分優秀な生徒のようだ。

他のグループからは専用機持ちにアドバイスを求める声が聞こえるのに、エルは自分で出来ている。

まぁ、まだぎこちない動きをしているが、そこは慣れるしかないのでどうしようもない。

そう言えば、他のグループってどんな感じだ?

俺はエルから視線を離さないようにしながら、チラッと周りを見る。

 

 

「えっと、オルコットさん、こんな感じですか?」

 

 

「そうですわ、先程よりも安定しているはずですわ」

 

 

「あ、本当だ!」

 

 

うん、セシリアも何かあったらアドバイスをするようだ。

教えてもらっている子も出来てるみたいだし、問題ないな。

 

 

「もうそこは感覚よ、感覚!」

 

 

「その感覚が分かんないの~!」

 

 

鈴...感覚じゃ分かんないだろ.....

イメージをしやすくするためにも、言葉を使って説明しろよ...

 

 

「デュノア君!何か安定しないんだけど!?」

 

 

「いったん落ち着いて!僕が一回支えるから力抜いて!」

 

 

シャルルは、流石はデュノア社所属って感じだな。

リヴァイブの特性を理解してるから、しっかりと教えることが出来てるな...

 

 

「ボーデヴィッヒさん、後は?」

 

 

「後は普通に歩くだけだ。焦ると怪我をする可能性があるから落ち着け」

 

 

「分かりました!」

 

 

うん、ラウラもちゃんと出来てるな。

IS部隊の隊長だし、人に教えたり、士気を高めるのは得意だな。

 

 

「橘君!どうすればいいの!?」

 

 

「えっと...ちょっと待って...」

 

 

深夜は人に教えるのに苦労してるな...

まぁ、人に教えるのって大変だけど、頑張っていかないといけないぞ?

そんな事を思っていると、元の位置に戻って来た。

 

 

「じゃあエル、ゆっくりと屈んで、打鉄から出て」

 

 

「分かった」

 

 

エルはそのまま、特に俺のアドバイス等は無く、自分で出来てしまった。

 

 

「エルは、2組の中でも上位に入れるくらいにはIS操縦が上手いな」

 

 

「あ、ありがとう...」

 

 

何故顔を赤くする。

そのままエルは打鉄から離れていき、次の生徒...飯田友恵さんがやって来た。

 

 

「じゃあ、さっきのエルと同じようにやってもらうよ」

 

 

「分かった。あ、あと私の事も名前で呼んで?」

 

 

「了解。それじゃあ友恵、打鉄に乗って」

 

 

俺がそう指示すると、友恵が打鉄に乗り込む。

さて、いっちょ頑張りますか!

 

 

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時刻は進み、昼休みになった。

結局あの後、エルのようにアドバイスをしなかった生徒はいなかった。

やっぱりISに乗る事は簡単では無い為、エルのようにアドバイスがいらない生徒の方が珍しいようだ。

 

 

そして今現在、俺は教室でサンドイッチを食べながら書類とにらめっこしていた。

朝は途中だったので、残りを昼休みに終わらせる必要があったからだ。

あと、1枚...!

その最後の書類を手に取り、確認する。

.....まーた日本政府からかよ。

何々、『織斑一夏の日本代表候補生就任に関して』?

なる訳ねえだろうが。

俺は無国籍で『PurgatoryKnights』所属なんだぞ。

こんな強引に来るから、内閣の支持率が32%しかねえんだよ...

俺はそのままその書類を終わらせ、

 

 

「終わったぁ~~」

 

 

と、机に顔を埋める。

疲れた...

篠ノ之、日本政府、俺はお前らを許さない。

俺の苦労しか増えん。

もっとましな奴が総理になれよ...

野党頑張ってよ...

どう見ても高校生の愚痴じゃねえな。

俺がそんな事を思っていると、

 

 

「一夏、お疲れか?」

 

 

と声を掛けられる。

俺が顔を上げると、そこにいたのは、

 

 

「ああ、ラウラか。もう疲れたよ」

 

 

ラウラだった。

俺は顔だけじゃなくて身体ごと上げる。

すると、ラウラ以外にもセシリア、鈴、簪、楯無さんと専用機持ちが集合していた。

楯無さん、生徒会長なのにここにいて良いんですか?

 

 

「一夏、そろそろこの転校生との関係を教えなさいよ」

 

 

「関係って言われても...友人で、一応の元上司か?」

 

 

「いや、上司では無いんじゃないか?」

 

 

「でも、シュヴァルツェ・ハーゼにはお世話になったし、制服も貰ったからな...」

 

 

今年の3月あたりに漸く着れるようになったけど。

俺は、シュヴァルツェ・ハーゼに所属したわけでも無いのに一緒に訓練をし、制服まで持ってるからな...

結構関係性がややこしいことになってるなぁ。

 

 

「一夏...もうちょっと詳しく説明して」

 

 

俺がそんな事を考えていると、簪に詳しい説明を要求される。

それに同感するように、セシリア達がうんうんと頷く。

周りで聞き耳を立てている俺の友人達よ、気になるなら聞いていいぞ?

何こそこそ聞こうとしてるんだ?

 

 

「俺が中1の途中...第2回モンド・グロッソの後に日本を離れたのは知ってるだろ?」

 

 

「そうね」

 

 

「ええ」

 

 

『え、そうなの!!?』

 

 

鈴とセシリアは、俺の言葉に頷くも、簪や楯無さんや聞き耳を立てていた友人達達は驚きの声を上げる。

...説明して無かったや。

 

 

「...日本を離れたんだよ。それで、最初にお世話になったのがドイツ軍で、ラウラのIS部隊だったんだよ」

 

 

「ああ、懐かしいな...」

 

 

「最初は喧嘩したもんな?」

 

 

「...やめろ、思い出すと恥ずかしくなってしまう」

 

 

そう言ってラウラは顔を赤くする。

うん、ラウラは小柄だし、マドカや白式と同じポジションだなぁ...

俺はそう思い、ラウラの頭を撫でながら、

 

 

「悪かったって」

 

 

と謝る。

するとラウラは、気持ちよさそうに目を細める。

 

 

[[.....]]

 

 

白式、白騎士、落ち着け。

 

 

「羨ましい...」

 

 

簪、声漏れてるぞ。

そんなに良いものなのかなぁ?

 

 

「IS部隊で何してたのよ」

 

 

「何って...訓練だよ」

 

 

「ISの?」

 

 

「いや、基礎訓練だけだ。その時はIS動かせるだなんて知らなかった」

 

 

これは、一応事実だ。

俺がISを動かせると分かったのは、シュヴァルツェ・ハーゼを離れる少し前だ。

訓練をしていた時は、ISの訓練なんかしていない。

俺はラウラの頭を撫でながら、続きの説明をする。

 

 

「そんで、その後色んな世界(バディワールド)に行って、イギリスに行ったときにオルコット家にお世話になったんだよ」

 

 

「私たちからしますと、寧ろ助けて頂いたことの方が多いですわ...」

 

 

そこで、セシリアが少し落ち込んだ。

そうかなぁ?

モンスターの襲撃で命を守ったり、エクシアの心臓病を直したり...

色々してたわ。

 

 

「そんなこんな世界を周って、社長と出会った後に『PurgatoryKnights』に所属して、IS学園に来たって感じだな」

 

 

俺の物すんごいざっくりした説明で、皆納得してくれたようだ。

はぁ、知り合いが1人増えただけで、この先の学園生活も楽しくなりそうだなぁ...

 

 

 

 




一夏が忙しすぎて若干壊れちゃった。
暫くしたら戻ると思います。

次回もいつになるか分かりませんが、楽しみにしていてください!

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