ん?何だこのサブタイのクエスチョンマークは。
嫌な予感がするなぁ。
今回もお楽しみください!
一夏side
昼休み。
日本政府から送られてきた書類を処理しきり、疲れていた俺にラウラが声を掛けてくれた。
その際鈴たちにラウラとの関係を聞かれ、説明し終わった。
「暇だな...寝るか」
俺がそう呟いて机に頭を置こうとした時、
「チョッと!何説明するだけでまた寝ようとしてるのよ!」
と鈴に言われてしまった。
チッ、寝れると思ったのに...
「疲れてんだよ...GW期間は仕事しかしてなかったんだよ...」
「じゃあ、取り敢えずおねーさん達と会話するだけで良いから」
「まぁ、それだけなら...」
別に疲れないだろう。
俺はそう判断し、背中をどっかりと背もたれに預ける。
「一夏、先程山田先生のラファール・リヴァイヴを蹴り飛ばしていたが、何をどうやったらあんなことが出来るんだ?」
ここで、ラウラがそう尋ねて来た。
「いや、普通に鍛えただけだよ」
「...鍛えただけだああなるなら、我々シュヴァルツェ・ハーゼは如何なる?」
「ま、まぁまぁ」
そう言われると...
正直言うと、煉獄騎士はISじゃないから、ここまでやらないといけないんだよなぁ。
まぁ、どんな人でも異世界のモンスターと訓練したら出来るようになると思うよ?
多分。
「一夏君、今度私と模擬戦しない?」
「楯無さんとですか?別にいいですけど...何でですか?」
「それはね、この学園の生徒会長は、」
ここで楯無さんは手に持った扇子を開く。
『最強!!』
「だからよ」
「...織斑先生よりもですか?」
織斑先生という世界最強のブリュンヒルデがいる上で最強って名乗るんだから、織斑先生よりも強いって判断した俺は悪くない。
そもそも、会長が最強ってなんだ?
普通、選挙とかで決めるもんじゃないのか?
俺がそんな事を思いながら楯無さんを見つめると、楯無さんは視線をずらす。
あ、逃げた。
あからさまに視線をずらしたので、簪やセシリア、鈴とラウラにジト目で見られてしまう。
「モンドグロッソを2連覇した人には勝てないわよ~」
楯無さんは涙目でそう言ってくる。
「なら、生徒最強って名乗って下さいよ...それで、最強ってどういう意味ですか?」
「この学園の生徒会長は、生徒の中で一番強くないといけないのよ」
何だそのシステム。
普通に選挙で決めようや。
「模擬戦するなら、学年別トーナメントの後ですね」
「学年別トーナメント?」
俺が呟いたことにラウラが首を傾げる。
転校生だから、知らなくて当然か。
「学年別で全員参加のトーナメントがあるのですわ」
セシリアがラウラに説明をすると、ラウラは納得したように頷いた。
まぁ、名前から殆ど判断できることしかしないんだけどな。
俺がそんな事を考えていると、ラウラが俺の事をジッと見て来た。
そして、口元に笑みを浮かべながら、
「それなら、あの時のリベンジだ!」
と言ってくる。
それにつられて、俺も笑いながら、
「やってみろ。俺も成長してるからな?」
とラウラに言う。
そして、また俺とラウラは笑い合うと、拳を突き合わせた。
ここで、チャイムが鳴り、昼休みが終了する。
「あら、もう終わっちゃったのね」
「...放課後、また話そう」
「じゃあね!」
楯無さん、簪、鈴の順番でそう言い、それぞれの教室に戻っていった。
セシリアとラウラも、自分の席に戻っていく。
俺は、この時チラッと右後方を見る。
そこには...
此方をチラチラ見ているシャルルがいた。
はぁ...もう少しバレないように盗み見をしろよ。
見られてんのバレバレだったぞ?
これは、もう鎌を掛けて自分から認めさせようか...
もしスパイじゃなかったら、素直に謝るか...
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深夜side
今日、俺は1時間目から授業に復帰する。
しかも、今日からシャルルの偽名を使ったシャルロットとラウラが転校してくるんだ。
ここで2人に良いところを見せるんだ!
それに、シャルロットは会社問題があるし、ラウラは一夏の事を恨んでるんだ。
俺が堕とすことなんて簡単に出来る!
結局GWで箒は堕とせなかったが、一夏への先入観が無い2人から俺のハーレム要員にしてやる!
そして、実際に授業が始まった。
この授業は、確か鈴とセシリアが山田先生に模擬戦で負けるんだよな...
そう思っていたが、何故か鈴とセシリアは最初っからやる気があった。
おかしい...ここは、2人ともやる気が無くて、千冬に一夏に良いところを見せれるって言われて漸くやる気を出すシーンのはず...
まあ、これくらいは良い。
この授業をさっさと終わらせて、早く堕とすための作戦を考えるぜ!
そう思っていたら、空から悲鳴が聞こえた。
確認すると、ラファール・リヴァイヴを纏った山田先生が一夏に向かって突っ込んでいた。
それを見て、思わず俺は笑みをこぼしてしまう。
一夏はここで謝って山田先生の胸を揉んでしまうんだよな...
そうすれば、一夏のイメージは落ちる...
そうしたら、必然的に俺の好感度が上がる!
そう思っていたのに...
何でだよ!
何で一夏がラファール・リヴァイヴを蹴り飛ばしたんだよ!
原作とは流れが違うし、そもそも何で蹴り飛ばせたんだよ!
何だよ、その身体能力は!?
ふざけんなよ!
千冬並みの身体能力を持ってる俺でもそんな事出来ないぞ!
ふざけんなよ!
主人公の俺が出来ない事を、何一夏なんかがやってんだよ!!
認めないぞ、一夏の方が凄いだなんて!
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そして、昼休みになった。
一夏は何やらサンドイッチを食べながら書類を見ている。
チクショウ、こんな描写も無かったのに...
ま、まぁいい。
今度のタッグトーナメントで、ラウラがVTシステムで暴走する。
それを俺が華麗に解決して、俺が主人公だって事を証明してやるんだ!
ん、一夏にラウラが近づいてってるな。
これは、ラウラが一夏に何か宣戦布告的な事をするのか?
でも、このタイミングでそんなのあったか?
俺がそう思っていると、
「一夏、お疲れか?」
「ああ、ラウラか。もう疲れたよ」
.....はぁ!?
え、何普通に会話してんの!?
ラウラは千冬の経歴に泥を塗った一夏を恨んでるんだろ!?
何でそんな友人みたいな会話をしてるんだよ!?
「俺が中1の途中...第2回モンド・グロッソの後に日本を離れたのは知ってるだろ?」
へぁ!?
な、何それ!?
聞いたこと無いよ!?
一夏はドイツで誘拐されたけど、千冬に救出されて無事だったんだろ!?
何で日本にいなかったんだよ!?
ああああああ、訳が分からねえ。
でも!
俺は転生特典を貰った転生者で、主人公なんだ!
大丈夫だ、タッグトーナメントでは活躍できる!
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一夏side
時間は進み、放課後。
俺は終礼のHRの後に織斑先生を捕まえて、あまり人が通らない廊下で話をしていた。
「織斑先生。やはりシャルル・デュノアは十中八九男子ではありません」
「やはり、か...」
俺の報告を受け、織斑先生はため息をつく。
まぁ、実際に性別偽証の生徒がいると物凄く手続きが大変だし、面倒なんだろう。
「そのため、シャルル・デュノアと1対1で話す為にまた生徒指導室を借りたいんですが、何時なら大丈夫ですか?」
俺がそう質問をすると、織斑先生は眉間を抑える。
暫くそのように織斑先生は考えていたが、やがて眉間から手を離すと、
「大体1週間後なら問題は無い」
その様に言葉を発した。
「分かりました。では1週間後までに何度か掛けられる鎌を掛けておいて、引きずり出せる情報を引きずり出しておきます」
「分かった。無理はするなよ」
「織斑先生こそ、後はこちらで対応しますので、別の問題等に取り組んでください。お願いします」
「フン、生徒に言われなくても分かっている」
織斑先生は心なしか胸を張りながらそういう。
本当か...?
怪しさしか俺は感じねえ。
だが、本人が分かっていると言っている以上、そうなんだろう。
この姉は、教師モードだと尊敬できる人間なんだから、もっと信用しよう。
「では、私は職員室に戻るが、他に何か伝えておくべきことはあるか?」
「そうですね...榊原先生に男運が無いからって部屋で暴れないでと伝えてください。普段は大丈夫なんですが、その時だけ音が響いて来て...」
俺がそう言うと、織斑先生は苦笑いになった。
榊原菜月先生。
性格も顔もいいのに、男運だけが無く、実家からお見合いをかなり進められている先生。
同性の反応も良くない相手ばかり好きになり、その度にやけ酒を煽っているらしいのだが...教員寮の部屋で飲まれると、何か叫ぶ声だったりバタバタ動く音だったりが物凄い聞こえてくるのだ。
GW期間に1回実際にあり、滅茶苦茶うるさくて仕事に集中できなかった。
「わ、分かった。伝えておこう」
「よろしくお願いします」
俺がそう言うと、織斑先生は頷いて職員室に戻っていった。
正直に言うと、榊原先生の暴れてる音など、篠ノ之の言動に比べればかわいいものなのだが、今のうちに何とかしておかないと、仕事に支障が出るかもしれん...
あれ?俺って学生だよな?
何でこんなことまで考えているんだろう?
そんな事を考えながら、俺は教室に戻る。
さて、今日はもう仕事はないし、部屋でゆっくりするか...
そう思っていると、向こうから慌てている様子の簪が此方に向かって来ていた。
「あ、一夏!手伝って!」
「何を?」
手伝ってとだけ言われても、分からないぞ。
「打鉄弐式がもうすぐ完成するの!」
「お、完成するのか!」
それは嬉しい。
実際に手伝いはあまり出来ていないが、工具等の手配をしたのは俺だし、実際に役に立ったよね?
「それで、作業も大詰めだから手伝って!」
「分かった!だけど、1回教室に戻っていいか?専用機以外全てを置いたままにしてるから、ある程度片付けてから行く」
「うん!じゃあ整備室で待ってるからね!」
そう言って、簪は早歩きで整備室に向かっていった。
良し、俺も教室に戻ってから整備室に行きますか!
俺はそう思い、教室に向かう。
そして、荷物をある程度片付け、整備室に向かうために直ぐに教室を出る。
そして、廊下を歩いていると、
「待たないか、一夏!」
と声を掛けられる。
はぁ...1番話したくない奴じゃねえかよぉ。
「何の用だ、篠ノ之...」
全く、これから整備室に行くっていうのに、テンションはだだ下がりだぞ...
ここは廊下なので周りにも人は普通にいるが、篠ノ之からは距離を取っている。
コイツは、もう学園中から超問題児扱いされているようだ。
「一夏、私の事は箒と呼べ!幼馴染だろう!」
「何回言ったら分かる!俺とお前は幼馴染では無い!」
いい加減しつこい!
.....俺、キレていいのか?
「まぁいい。一夏、今日はお前に伝えることがある!」
俺はお前の言う事だなんて、聞きたくねえよ。
俺が文句を言う前に、篠ノ之は俺を指で差し、
「今度の学年別トーナメントで、私が優勝したら、付き合ってもらう!」
「は?嫌だよ」
男女交際だったとしても、ただ単に買い物の付き合いでも、嫌だ。
俺がキッパリそう言うと、篠ノ之はプルプルと震え、
「一夏!お前は幼馴染のいう事が聞けないのか!」
「俺とお前は幼馴染じゃないし、何故俺がお前のいう事を聞かなくてはいけない?いい加減にしろ、どっかに行け」
「一夏ァァァ!!」
篠ノ之は、何時ものように棒状の何かを取り出す。
これは.....に、日本刀だと!?
コイツ、何でこんなもん持ってるんだ!
廊下にいた生徒達は日本刀を見て悲鳴を上げる。
コイツは、何時も何時も...!
俺は振り下ろされた日本刀を左手で掴むと、右腕を使い、折る。
この時、自身がけがをしないのは当然として、折った破片が廊下にいる生徒に当たらないようにする。
「な、何!?」
篠ノ之が驚いている間に、俺は篠ノ之の腕と胸元を掴み、地面に叩き付ける。
この時、怪我をさせたいほど俺はイライラしているが、そんな事はしない。
「...織斑先生、またご迷惑をお掛けします.....」
俺はそう呟くと、篠ノ之を引きずりながら職員室に向かう。
はぁ、整備室に行くの、遅れちまうなぁ.....
まったりしているのは、前半だけでした。
最近、深夜視点を書いていると、自分でもムカついてきます...
次回もいつになるか分かりませんが、楽しみにしていてください!
感想を頂けると物凄く嬉しいので、是非お願いします!