箒は別にどうでもいいですが...
静寐、本当にごめん!
戦闘シーンなので何時通りのひどい完成度ですが、お楽しみください。
UAが45000を超えました!ありがとうございます!
ラウラside
『それでは!学年別タッグトーナメント、1年生の部一回戦第一試合!ラウラ・ボーデヴィッヒ、鷹月静寐ペアVS橘深夜、篠ノ之箒ペア!試合...開始!』
「ゴー・トゥー・ワーク!」
試合開始のアナウンスと同時に、私は
「鷹月!先ずは作戦通りにいくぞ!」
「了解!」
私と鷹月はプライベートチャネルで短く会話すると、事前に決めていた作戦通りに行動する。
私の専用機、シュヴァルツェア・レーゲンはレールカノン、ワイヤーブレード、プラズマ手刀がメインの武装になる。
つまるところ、私は中距離が得意となる。
そして、第三世代兵器のAIC。
これは以前までの試作品とは性能が段違いに良くなったが、それでも依然として膨大な集中力が必要の為、複数の相手に使用することは向いていない。
そのため私達の作戦は、私が動きながらレールカノン、ワイヤーブレード、プラズマ手刀を必要に応じて使う。
それに対し、鷹月は安定性が高い打鉄を使用し、私のサポートに回る。
簡単に言うと、前衛と後衛の決定をせず、私の動きに鷹月が合わせるという事だ。
一般的な行動とは異なる作戦に、如何出るか...
「フン!いくぞぉぉぉおおおお!!」
「ほ、箒!?チョッと!?」
篠ノ之がブレードを展開し、此方に突っ込んで来たな...
だが、橘の焦り具合から察するに、これは篠ノ之の独断か...
「鷹月!先ずは篠ノ之を落とす!橘の事を牽制しておいてくれ!」
「分かった!」
そのため、私は先に篠ノ之を落とすことにした。
鷹月は、アサルトライフル、焔備を展開し、橘に向かって発砲する。
それを確認しながら、突っ込んで来た篠ノ之に対して、威嚇でレールカノンを撃つ。
勿論、交わされること前提なので、プラズマ手刀を直ぐに展開。
対応できるようにする。
だが...
「グァ!」
当たった。
何でだ?
威嚇だったから、避けられて当然のものなんだが...
「飛び道具なんて卑怯だぞ!」
.....何を言っているんだ、コイツは。
もしかして、私を呆れさせて、その内に橘が私を落とす戦法か?
まぁ、そうだったとしても、
「私は、私らしく戦うだけだ!」
私はプラズマ手刀を使い、篠ノ之に切り掛かる。
「クソッ!この!」
篠ノ之は近接用ブレード、葵で応戦してくるが、非常に避けやすい。
篠ノ之のこの太刀筋は...確か、日本の剣道と呼ばれるスポーツの一種だったな。
呆れた。
別に、その剣道をくだらないと言っている訳ではない。
剣道のプロなど、剣道に誇りを持っている人も大勢いる事だろう。
そういう人たちは、素直に称賛する。
だが、今私達はISで戦闘をしている。
ISでの戦闘は、地上での戦闘と大きく異なる。
だからこそ、剣道を主軸としたとしても、IS用にアレンジだったり適応させていかないといけない。
それなのにも関わらず、この篠ノ之の太刀筋は、特にそのような工夫がされていないように感じる。
実際に剣道をしたことが無い為確信は持てないが、見た感じISでの動きとリンクしていない。
そんなものでは、私に攻撃は通らない。
「クソォ!」
「う、きゃあ!」
ム、橘が鷹月に攻撃を当てたか...
ここは、交代だな。
私はそう判断すると、篠ノ之を思いっ切り切り付ける。
「あああ!?」
それにより、篠ノ之は吹き飛ばされる。
「鷹月、チェンジ!」
私はプライベートチャネルで鷹月にそう呼びかける同時に、
当然、鷹月が陰になっているため、橘には見えていない。
「了解!」
鷹月は、ギリギリまで粘ったのち、可能な限りのスピードで移動し、橘への射線を開ける。
そして、
「あがぁ!?」
鷹月の後ろに迫っていたレールカノンの攻撃が、橘にヒットする。
私はそのまま、橘に接近し、ワイヤーブレードを使って攻撃をする。
橘から離れた鷹月は、そのまま私が吹き飛ばした篠ノ之に攻撃を仕掛ける。
ただ、先程までの橘への牽制で焔備の弾を結構な数消費してしまったため、篠ノ之には接近戦を挑むようだ。
心配はいらないだろう。
鷹月ならば、篠ノ之が相手なら、勝てる。
だから、私はここで橘を倒す!
「クソォ!この!ああ!」
フム、橘は身体能力等は高いみたいだが、如何も経験が足りていないみたいだ。
いくらスペックが高くても、戦いでは経験が何よりもものをいう。
その経験が足りていないなら、私には勝てない!
私は、ワイヤーブレードでの攻撃を繰り返しながら、距離が開けばレールカノン、逆に距離が近くなればプラズマ手刀に切り替え、攻撃をする。
そしてまたワイヤーブレードに戻り、攻撃をする。
そのループに入っていた。
橘は、何とか食らいつくように避けているが、反撃できるだけの余裕はないようだ。
ここで、
『打鉄、SEエンプティ!篠ノ之箒、戦闘不能!』
と、篠ノ之が脱落したというアナウンスが鳴る。
「そんな、箒が!?って、グファァ!!」
橘は、そのアナウンスで動きが鈍ってしまい、ワイヤーブレードの攻撃をそのまま受ける。
これはチャンスだ!
私はそのまま、ワイヤーブレードでの攻撃を続ける。
すると、
「ラウラさん!」
鷹月が合流した。
合流した瞬間に、焔備を再展開、発砲を開始する。
私は、その砲撃を遮らないようにワイヤーブレードで攻撃する。
「はぁ、はぁ...クソォ!!」
橘は、攻撃を受け続け、体力も消耗しているらしい。
「鷹月、残り弾数は?」
「拡張領域のものも含めて、後400発くらい」
私と鷹月はプライベートチャネルでそう会話する。
橘の残りSE量から見るに、削り切れるな。
「鷹月、AICを使う。橘を捕えたら、一気に撃て」
「分かった!」
鷹月とそう会話した後、私はワイヤーブレードでの攻撃をしながら、AIC発動のタイミングを見計らう。
鷹月は、焔備を撃たずに私がAICが発動するのを待っている。
橘が、何とかワイヤーブレードを交わそうと、ブレードを振るう。
そして、振り終わったとき、
「...今」
私は右手を前に突き出し、AICを発動する。
「うぐぅ、あぁ...」
橘は捕えられたからか、少し苦しそうな声を出す。
鷹月は、直ぐに焔備を構えなおし、発砲を開始する。
だが、橘は口元に笑みを浮かべている。
その次の瞬間、橘の機体の白い部分と、背中の翼が光る。
そして、
「はぁぁぁ!」
AICの拘束を
そしてそのまま、橘はハンドキャノンを展開し、発砲してくる。
私は慌ててその銃弾にAICを発動するも、その弾もAICを
「ラウラさん、回避!」
「分かっている、一回離れる!」
クソ、何で
確かに、AICは完璧ではない。
突破をされることだって、確かにある。
それだとしても、AICが
しかも、さっきは1回捕えていたのにも関わらず、だ。
まさか...AIC対策がしてあるのか!?
でも、シュヴァルツェア・レーゲンでの公式試合は数えるほどしかしていないし、それ以前にそれは全てドイツ国内でだ。
AICを解析して、対策が出来る訳が無い!
まさか、本国のコンピュータからか!?
だが、今は戦闘中だ。
考えるのは後だ!
「鷹月!橘にはAICが効かない!」
「嘘!じゃあ、如何するの?」
「此方は2人だ!連携をする!焔備の弾は、400から減ってないな?」
「うん!」
「ならば、そのまま撃ってくれ!私が前衛をする!」
「分かった!」
AICは使えないと判断した私は、鷹月に指示を出し、私が前衛、鷹月が後衛をすることになった。
私は、先程までと同様にワイヤーブレードを使い、橘に攻撃をする。
私がそう攻撃を開始すると同時に、鷹月も焔備を構え、タイミングを見計らうかのように私と橘の周りを飛行する。
「クソッ!ウザいんだよぉ!!」
橘はブレードを展開。
そのまま振るい、ワイヤーブレードを切断する。
だが、
「今!」
振り抜いて、一瞬できた隙。
そのタイミングで、鷹月が焔備を発砲する。
「グァア!ク、このぉ!!」
その攻撃を受け、橘はブレードを片手で持ち、空いた方の腕でハンドキャノンを展開、片腕で構えて鷹月に撃つ。
だが、片手で撃った、しかも反撃の際のブレブレな構えで撃ったものが当たる訳がなく、そのまま鷹月は避ける。
そして、橘の注意が私から逸れている。
ならば...!
「アグゥ!」
私が撃ったレールカノンはそのまま橘に当たる。
これで、橘の機体のSEは残り僅かだ。
「クソッ!クソッ!クソォォォオオオ!!」
橘は、そう叫びながら、鷹月に向かってハンドキャノンを乱射する。
.....あのハンドキャノン、AICをすり抜けたのもそうだが、明らかに連射制度や威力が高すぎる。
無所属なのに持っている専用機や、その専用機の機能を含め、コイツは怪しい...
だが、鷹月に集中し過ぎだ!
「ア、グガァ!」
私は再びレールカノンを発砲した後、一気に加速をし、橘に接近する。
橘は、レールカノンでの攻撃を受けて、動きが固まっている。
そしてそのままプラズマ手刀を展開し、そのまま切り付ける!!
「うわぁぁぁあああ!!!」
『マスター・コントローラー、SEエンプティ!勝者、ラウラ・ボーデヴィッヒ、鷹月静寐ペア!』
『わぁぁぁあああああ!!!』
その瞬間に、橘の機体のSEがゼロになった。
私の...私達の勝ちである!
「ラウラさん!勝ったよ!」
「ああ、そうだな!」
そうして、私と鷹月は拳と拳を突き合わせる。
一夏は、一回戦の最終試合。
一夏と戦うには、決勝戦まで勝ち残らないといけない。
これで、一夏との再戦に1歩近づいた。
鷹月も、私と連携が出来ている。
これなら...いける!
鷹月と、優勝を目指す!
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三人称side
第一試合が決着し、早速盛り上がれる試合を見れたので、観客は盛り上がっている中。
観客の内何人かが、この試合内容に疑問を感じた。
ドイツ政府関係者2人とクラリッサと一夏である。
政府関係者とクラリッサは、AICの性質を理解しているから、一夏は試作品とはいえAICで捕縛されたことがあったから、気付けた違和感。
深夜の専用機の機能である。
AICで身動きを封じ込められても、そのAICを発動している操縦者の集中力がものをいうため、突破されることはある。
実際に、一夏は地獄の炎も、生ぬるいでラウラの集中力をそいでAICを突破したことはある。
だがしかし、深夜はAICが発動していたのにも関わらず、AICの捕縛をすり抜けた。
それに、ラウラが弾丸に再度AICを発動しても、その弾丸は止まる事が無かった。
2回目は急だったため、観戦に発動しきっていなかった可能性もあるが、1回目は確実に捕らえられていた。
それなのにもすり抜けたという事は...AICのデータが使われている可能性が高い。
その考えに至ったドイツ政府関係者は、本国に連絡を入れる。
クラリッサも、ドイツ軍に連絡を入れる。
ドイツ政府も軍も、AICのデータを保管しているコンピュータを確認。
しかし、クラッキングの痕跡もウイルス侵入の形跡もなかった。
これにより、ドイツは橘深夜を危険人物と認定。
誰が専用機を与えたのかも含め、調査、並びにラウラに警戒をさせる事にした。
一夏も一夏で、これは可笑しいと判断した。
そのため、そのまま『PurgatoryKnights』に連絡を入れる。
シャルロットの歓迎会をしていたのだが、スコールは応答してくれた。
わざわざ今だという事は、重要性が高いという事を判断したんだろう。
一夏の報告を聞いたスコールは、束と共に可能な限りの情報を調べてくれると言ってくれた。
この時に、一夏が
「主任には篠ノ之箒関連の声明を優先してもらって...」
と言うと、スコールは
「そっちの方が急務かもしれないわね...」
と苦笑いしていた。
箒の暴動は一夏が『PurgatoryKnights』に報告している(愚痴をこぼしている)ので、どれだけ一夏が苦労しているのかは伝わっているようだ。
そんな第一試合なのにも関わらず、そのような事が裏では起こっていた。
...深夜は、色々な国際問題に発展する火種をまき散らしたようだ。
だが、学年別タッグトーナメントはまだ始まったばかりだ。
これから、どのような生徒が活躍するか、楽しみである...
何か、深夜が超弱く見える。
いや、実際に弱いんですけど...
専用機も身体能力も転生特典のハイスペック品なのになぁ。
まぁ、如何でもいいか。
次回もいつになるか分かりませんが、楽しみにしていてください!
感想を頂けると物凄く嬉しいので、是非お願いします!