でもこれくらいは許して欲しい。
相も変わらず戦闘シーンのひどさが目立ちますが、お楽しみください!
一夏side
一回戦が終わったその日。
その日は試合の後『PurgatoryKnights』と関係がある企業各社様の代表の方々を見送った。
正直疲れてたけど、こればっかりは俺がやらないといけない。
そんな訳で直ぐに制服に着替え、笑顔で挨拶に周った。
その後は混雑した食堂で夕飯を食べ、自室に戻る。
簡単にPC内のメール等を確認した後、シャワーを浴びて寝間着になってそのまま寝た。
そしてその翌日、つまりは今日。
今日は二回戦、並びに三回戦がある。
トーナメントなので、単純に進むにつれて人数が少なくなり、それによって試合数が少なくなる。
そのため、昨日は一回戦のみで終わったが、今日は二回戦と三回戦をすることが出来る。
そんな日、今日の朝食は食堂で食べる事にした。
昨日と違い、関係がある企業各社様に挨拶をする必要が無いので、朝は少しゆっくりできる。
そんな事を考えながら、俺は食券機の前に行く。
さて、何を食べようか...
焼き魚定食に納豆だな。
俺は焼き魚定食とトッピングの納豆の食券を買い、食堂のオバちゃんに渡す。
「織斑君、朝早いわねぇ」
「そんな早いですかね」
「まだ朝の6時半だよ?早くなかったら何だっていうの」
そう、オバちゃんの言う通り現在時刻は6:30。
俺は食堂が開く時間丁度に来たため、俺以外に人はいない。
「朝はゆっくり過ごしたいんですよ」
「まぁ、分かるけどね。ほい、焼き魚定食と納豆」
「ありがとうございます」
俺は差し出された定食と納豆を受け取ると、席に座る。
折角だから、窓際の席に座るか。
俺はそう思いその席に座る。
「いい天気だなぁ...」
[そうですね、マスター]
[今日の降水確率は3%らしいよ、マスター!]
そうか、なら今日は晴れだな。
俺はそんな事を思い、景色を見ながら納豆を混ぜ、ご飯に乗せる。
「いただきまーす」
そして、そのまま食べ始める。
うん、美味しい。
良くこの美味しさを保ちながら、あんなにも早く料理が出せるな。
食堂ってすげぇ。
俺はそのまま食べ進め、完食する。
「さて、ご馳走様」
俺は食器類を戻しに行くため、席を立つ。
二回戦と三回戦、今日は午前午後と2回戦う必要がある。
まぁ、二回戦で負けたら1回なんだが、そんな事関係ない。
未だに、気持ちの整理も完全には出来ていない。
それでも、俺が目指すのは優勝。
だからこそ、全ての試合に全力で挑み、勝つ。
それだけだ。
気合いを入れていくぞ!
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三人称side
時は進み、午後。
あれから、残った専用機持ちであるラウラ、セシリア、鈴、一夏は難なく二回戦を突破。
三回戦に駒を進めた。
そして、昼休憩をはさみ、遂に午後から三回戦が開始された。
ラウラは三回戦をも突破した。
そして今、アリーナにはこれから戦う2ペアがISを纏い、定位置に付いている。
その2ペアは...
「鈴さん、全力で行きますわよ!」
「ハッ!上等よ!」
セシリア、キサラペアと鈴、ティナペアである。
セシリアと鈴は一夏へのリベンジが目標でもあるため、2人とも物凄い気合いが入っている。
そのペアのキサラとティナは
「初めまして、だね」
「そうだね」
普通に挨拶していた。
初対面なので、これが普通であろう。
「キサラさん、私の事はティナでいいわよ」
「なら、私の事も呼び捨てで大丈夫だよ!」
「じゃあ、キサラ。負けないよ!」
「こっちだって!」
2人とも、仲良くはなったが試合だという事は忘れていない。
キサラが纏っているのは、打鉄。
ティナが纏うのは、ラファール・リヴァイヴ。
各々のペアの専用機からして、前衛後衛をはっきりさせるための訓練機の選択だろう。
「さて、キサラさん、勝ちに行きますわよ!」
「当然!」
セシリアとキサラはそのように会話した後、セシリアはスターライトmkⅢを、キサラは葵を展開し構える。
「ティナ、行くわよ!」
「はいはい」
鈴とティナも会話しながら、武装を展開する。
鈴は双天牙月、ティナはアサルトライフル、クエッキンスルーを構える。
『それでは、学年別タッグトーナメント1年生の部三回戦第六試合。セシリア・オルコット、如月キサラペアVS凰鈴音、ティナ・ハミルトンペア。試合...開始!』
「行きますわ!」
試合開始のアナウンスと同時に、セシリアは鈴に向かってスターライトmkⅢを発砲する。
それと同時に、キサラは葵を構えたまま鈴に接近する。
「全く、危ないわねぇ!!」
鈴は射撃を反射で避けると、キサラが振るってきた葵を双天牙月で受ける。
ティナはそれを確認すると、セシリアに向かってクエッキンスルーを発砲しながら近づく。
それに対し、セシリアは狙いをティナに変更する。
これで前衛は前衛同士で、後衛は後衛同士で戦う事になった。
しかし、後衛の2人はそれぞれの射程距離が変わって来る。
セシリアのスターライトmkⅢは遠距離なのに対し、クエッキンスルーは中遠距離と若干射程が短い。
しかも、リヴァイブにはアサルトライフル以外にもショットガンやサブマシンガンその他グレネードや近接ブレード等が搭載されているため、セシリアはいかにティナから距離を取りながら射撃が出来るかがカギになって来る。
しかし、セシリアには第三世代兵器のブルー・ティアーズがある。
ビーム4基、ミサイル2基の計6基の自在に動かせるビットは、一気に戦況を変える可能性がある。
だが、それは現在キサラと切り合っている鈴も同じ事。
第三世代兵器、龍砲。
不可視の衝撃砲を360度自在に放てる龍砲も、ブルー・ティアーズと使い方こそ違うものの、同じくらい強力な兵器である。
使い方とタイミングさえ合っていれば、キサラを一瞬で倒せるはずだ。
鈴とキサラが切り合い、セシリアとティナが撃ちあうという完全にタッグの意味が無くなってしまっている状況。
しかし、これはタッグなのだ。
「お行きなさい!」
ここで、セシリアが大きく動いた。
レーザービット4基をスカートから分離させ、ビットと共に射撃を始める。
その対象は、ティナだけでなく、当然鈴に向かっても発砲する。
「来たわね!なら、私も!」
鈴はそう言うと同時に龍砲を撃ち、キサラを吹き飛ばすと、そのままビットの射撃を避ける。
この時にビット4基の操作と自身の射撃を並行して行っているのに、キサラには当たらないように射撃をしているのは、流石としか言いようがない。
急に撃たれる角度が増えたことにより、ティナは少しずつだが掠ってしまい、ダメージが蓄積されている。
ここで、キサラが葵をいったん仕舞い焔備を展開。
セシリアの邪魔をしないように鈴に向かって撃つ。
ここで素人だと味方の射線を切ってしまう事も多いのだが、キサラはそんな事をしない。
これも、セシリアとの訓練のおかげか。
だがしかし、鈴も負けていない。
「くら.....えっ!!」
鈴はセシリアとキサラの射撃を避けながら双天牙月を連結させ、投擲する。
その目標は...ビットだ。
「っ!?ビットが!」
ビットを破壊された事にセシリアは動揺し、ビットの動きが鈍ってしまう。
しかし、セシリアは代表候補生だ。
意識の切り替えは直ぐに出来る。
だが...
「ティナ!」
「了解!」
同じく代表候補生の鈴と、鈴と一緒に訓練を積んでいたティナには、一瞬で十分だった。
鈴は加速をしながら移動をし、ビットに向かって龍砲を連射。
ティナもクエッキンスルーでビットを撃つ。
そのままビットは被弾してしまい、残っていたレーザービット3基も破壊されてしまう。
だが、それと同時にキサラとセシリアも発砲。
それぞれ鈴とティナに当たる。
「セシリア!如何する!?」
ここで、キサラがセシリアにプライベートチャネルで指示を仰ぐ。
その間も、なるべく焔備での射撃を続ける。
「そうですわね、私は残りのビットがミサイル2基...大分厳しいですわね」
「セシリア、凰さんと1対1にすればいける?」
「如何いう...なるほど、分かりましたわ」
この短い会話で、セシリアはキサラが何をしたいのか分かったようだ。
「なら、キサラさんはハミルトンさんをお願いします。ピンチになったら手は出しますわ」
「了解!」
セシリアとキサラは、もう完全に1対1にするつもりのようだ。
2人がこのような会話をしてるのと同時、鈴とティナもプライベートチャネルで会話をする。
「ティナ!ダメージはどのくらい?」
「そこそこ受けちゃってる。オルコットさんの相手はキツイかも」
「ならティナは如月を押さえておいて!私がセシリアを倒すわ!」
「分かった!」
鈴とティナの作戦は、奇しくもセシリアとキサラの作戦と被った。
2組の作戦が被って、しかもそれが今後直ぐにとる行動のものだったとしたら、どうなるか。
それは簡単。
ガキィイン!!
すぐさま衝突が起こる。
キサラとティナが纏うのは打鉄とラファール・リヴァイヴ。
それぞれ特徴は大きく異なる機体だが、何方も訓練機なのだ。
力は殆ど拮抗している。
そのため、キサラとティナはアリーナの端でお互いに攻撃し合っている。
2人とも、代表候補生と訓練していたおかげで一般生徒よりはかなり操縦技術が高い方なのだが、それでも迷いなく端を選んだのは、自身のペアの邪魔をしないためだろう。
そしてそのペア...代表候補生であり、専用機持ちであるセシリアと鈴は
「ビットを破壊した分、私が有利よ!」
「それは、やってみないと分かりませんわ!!」
そうお互いに言うと、一気に動き出す。
セシリアは残っていたミサイルビット2基を飛ばし、スターライトmkⅢでの射撃と同時に発射する。
鈴はというと、自身に迫るミサイルを龍砲で破壊するという荒業を使いながら、アリーナのある一点を目指して加速する。
セシリアもこの一瞬で鈴が何処に向かっているのか気付いたようで、近付けさせまいと射撃をする。
鈴が目指しているもの。
それは、さっきビットを破壊するときに投擲した双天牙月だ。
セシリアは射撃をするも、鈴の背後に争っているティナとキサラがいるため、あまり激しく撃つとフレンドリーファイアしてしまう可能性がある。
このような立ち位置だと、鈴がキサラの攻撃を受けてしまう可能性があるが、鈴は迷いなくこのルートを選んだ。
ISにはハイパーセンサーがあるし、それ以上にティナが押さえてくれることを信頼してのルートだ。
そして、セシリアの射撃も虚しく鈴は双天牙月を回収し、分離させて構えなおす。
鈴はそのままセシリア目指して突っ込もうとする。
しかし、セシリアの正確な射撃の前になかなか近付けない。
龍砲を撃つなど何とか隙を作ろうとしているが、隙という隙は出来ない。
そんな事を暫く繰り返していると、ちょっとずつだがSEに差が生まれ始めた。
鈴の攻撃はなかなかセシリアに届かないのに対し、セシリアの攻撃はちょっとずつ掠っていっている。
ぱっと見大した差では無いかもしれないが、それでも確かに差は出来てしまっている。
試合時間が終了すればSE差で勝敗は決定するため、少しの差でも勝敗に影響が出て来る可能性があるのだ。
だが、それでも鈴は焦らない。
焦ってしまうと恰好の的になる事を理解しているからだ。
そんな攻防を繰り返していると、
バァン!!
そんな音を立ててビットの一つが破壊された。
キサラの一瞬の隙をついて、ティナがビットをクエッキンスルーで撃ったのだ。
その事にセシリアが驚いているうちに鈴は残った最後のビットを龍砲によって攻撃する。
セシリアは慌てて鈴に向かってスターライトmkⅢによる射撃をするも、もう既に撃っているので、ビットはそのま破壊されてしまう。
そして、鈴はその射撃も避ける。
別々で戦っていても、これはタッグマッチ。
ペアの存在を忘れてはいけないのだ。
「...私も、理解していますわ!」
ここで、さっき鈴に撃って避けられたレーザーが急に
その向かう先は、ティナ。
「きゃあ!」
ティナはそのまま被弾をしてしまい、隙を見せてしまう。
そのままキサラはティナに向かって焔備を展開し即座に連射。
『ラファール・リヴァイヴ、SEエンプティ!ティナ・ハミルトン、戦闘不能!』
これにより、ティナが纏うラファール・リヴァイヴのSEは無くなり、脱落となる。
「訓練した甲斐がありましたわ」
「フレキシブル...!」
そう、鈴は失念していたがこれこそがBT兵器の真骨頂なのだ。
そして、このやり取りによって2対1になってしまった。
鈴とセシリアの実力は殆ど拮抗している。
だからこそ、この状況で2対1になってしまうと...
「きゃあ!!」
『甲龍、SEエンプティ!勝者、セシリア・オルコット、如月キサラペア!』
キサラの焔備での射撃とセシリアのスターライトmkⅢの狙撃によって、鈴はダメージを受け、SEがゼロになる。
これで、セシリアとキサラの勝利だ!
『わぁああああああ!!』
観客は歓声を上げる。
「ああ~~~!!忘れてた!!悔しい!!」
ここで、鈴が悔しそうな声を発する。
「でも、私も危なかったですわ」
そう、セシリアもビット6基全てを破壊されている。
かなりギリギリな戦いだったのだ。
「セシリア!一夏に勝ちなさいよ!」
鈴はそう言って笑顔で拳を突き出す
それを見て、セシリアも微笑み、
「ええ、勿論ですわ!」
その拳に突き合わせる。
それを見ると、観客は拍手を贈る。
それは、視聴覚室で観戦していた一夏もだ。
一夏はそのまま席を立ち、アリーナに向かって歩き出す。
「なら、俺も勝たないとな」
《当然だ》
学年別トーナメントは、まだまだ続く...
クエッキンスルーとかいうアサルトライフルなに?
何処語だよ。
作者語だぁ!!
お好きにお使いください。
仕えるかどうか分からないけど。
次回もいつになるか分かりませんが、楽しみにしていてください!
感想や誤字報告もよろしくお願いします!