無限の成層圏と煉獄騎士   作:ZZZ777

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一夏とセシリアの再戦。
でも、今回セシリアはタッグです。
これが、どうなるか...

今回も何時も通りの戦闘回ですが、お楽しみください!

UAが50000を超えました!ありがとうございます!


再戦、煉獄騎士VS蒼い雫

一夏side

 

 

あれから、俺も3回戦を突破した。

そして、その日はそのまま特にトラブル等は起きずに終了した。

強いて言うなら、チョッと体に痛みが残っているぐらいか。

このトーナメント、専用機持ちは相手に専用機がいない場合はSE6割から始めないといけないルールがあるのだが、俺の煉獄騎士はどうやってもライフ10からのスタートになってしまう。

そのため、試合開始前に自身のピットで自分から4点ダメージを受けないといけないのだ。

ダメージを受ける際には、俺の身体にも衝撃と痛みが発生する。

つまり、最初から身体に痛みを与えたうえで戦わないといけないのだ。

これは普通につらい。

ダメージを与える役として、わざわざレジェンドWからデュランダルを持ってきたのも気まずい。

デュランダルは文句こそ口に出さなかったが、何となく

 

 

《私は何をしている...?》

 

 

という考えが地味に伝わって来た。

デュランダルはアイテムなので表情もないのに、何で理解できたんだろうな...

 

 

そんなこんなで、今日。

今日は、学年別タッグトーナメント最終日。

午前に準決勝を行った後3位決定戦、午後には決勝戦がある。

準決勝と3位決定戦は全学年同時に行われるのだが、決勝戦は時間が別々なのだ。

午後の1戦目が1年。

1年の試合終了15分後に2年生の試合が始まり、その2年生の試合終了15分後に3年生の試合が始まる。

そして、その3年生の試合終了後には、もしかしたら試合以上に緊張することがある。

そう、クラリッサさんとチェルシーさんとの会話だ。

そもそも緊張だのの種類が違うが、それでも試合以上に緊張する。

もう考えただけで心臓がバクバクする。

未だに、2人に対する気持ちの整理は出来ていない。

試合中はなるべく考えないようにしているので影響は出ないのだが、休憩時間になるとどうしても2人の事を考えてしまう。

一度抱いた恋心は、簡単に変わらないなぁ...

俺がそんな事を考えていると、

 

 

[マスター、もうそろそろ移動する時間です]

 

 

と、白騎士が声を掛けてくれた。

 

 

(ああ、もうそんな時間か。ありがとうな、白騎士)

 

 

[いえいえ]

 

 

俺は白騎士にお礼を言うと、移動を開始する。

向かう先は当然、アリーナのピットだ。

今現在ラウラと静寐が戦っているが、あの2人は間違いなく決勝戦に進むだろう。

そして、俺と戦うのは、セシリアとキサラのペア。

鈴との試合で、セシリアは狙ったタイミングでフレキシブルを発動できていた。

つまりは、もう既に任意のタイミングで発動できるまでに成長しているという事だ。

それに、ペアであるキサラも十分動けているし、連携も申し分ない。

これはかなりの強敵だ。

 

 

「まぁ、それだったとしても全力で戦うだけだ」

 

 

《そうだな》

 

 

「...ディミオス、急に出て来るな」

 

 

このやり取り久しぶりにした気がする。

 

 

《訓練中でも、セシリア・オルコットの射撃でダメージを受ける事の方が多い。いけるか?》

 

 

ディミオスがそのように聞いてくる。

でも、その表情を見ると、俺の答えを確信しているようだった。

 

 

「当然」

 

 

《それを聞いて安心した》

 

 

俺とディミオスはそんな会話をしながらアリーナピットに向かう。

すると、通路の向こうからラウラと静寐が歩いてきた。

 

 

「よぉ、ラウラ、静寐」

 

 

「む、一夏か」

 

 

「あ、一夏君」

 

 

俺が声を掛けたことで、2人は俺の存在に気付いたようだ。

 

 

「勝ったか?」

 

 

俺はそう質問をする。

すると、2人は笑いながら

 

 

「「勿論!!」」

 

 

そう言ってきた。

それに対して、俺も笑い返しながら

 

 

「なら、俺も勝たないとなぁ」

 

 

そう言った。

 

 

「頑張ってね、一夏君!」

 

 

「お前にリベンジすることが、私的には最大目標なんだ。絶対に勝て!」

 

 

「当然だ」

 

 

そう言って、俺たち3人は笑う。

ディミオスも表情には出ていないものの、心なしか気分が上がっているようだった。

 

 

「じゃあ、セシリアに勝ってくる」

 

 

「セシリアは強いぞ」

 

 

「頑張ってね!」

 

 

「ああ!」

 

 

そうやって会話終わらせた俺は、ピットに向かう。

そして、そのままピットに入り最終調整をする。

 

 

「今回もロードで行くぞ」

 

 

《了解だ》

 

 

(白式、白騎士。調子はどうだ?)

 

 

[問題ないよ!!]

 

 

[私も問題ないです]

 

 

良し、全員問題はなさそうだ。

寧ろ、クラリッサさんとチェルシーさん関係で悩んでいる俺が1番問題ありそうだ。

苦笑いしながら、俺はダークコアデッキケースを取り出し、

 

 

「ディザスターフォース、発動」

 

 

煉獄騎士の鎧を装着する。

 

 

「ああ、試合前にダメージを受けなくていいって楽だな」

 

 

《わざわざバディにダメージを与えなくていいとは、楽だな》

 

 

ディミオスと感想が被った。

まぁ、こんなものだろう。

 

 

「バディスキル、インフェルノサークル」

 

 

俺はバディスキルを発動すると、そのままアリーナに出る。

俺がアリーナに出ると同時に反対側のピットから続けざまに2機のISがアリーナに出て来る。

ブルー・ティアーズと打鉄...セシリアとキサラだ。

 

 

「一夏さん、遂にこの時が来ましたわ!」

 

 

セシリアはかなり気合が入っているようだった。

 

 

「そうだな...クラス代表決定戦以来だな」

 

 

「一夏君、セシリア、私の事をのけ者にしないで欲しいなぁ~」

 

 

「ごめんよ、キサラ」

 

 

確かに、再戦の話をするとキサラが仲間外れになってしまうな。

控えないとな。

 

 

「セシリア、キサラ。全力で行くぞ」

 

 

俺がそう言うと、2人は

 

 

「勿論ですわ!」

 

 

「私達も全力で行くよ!」

 

 

そう返してきた。

俺は鎧の下で笑うと、左手首の眼を2人に見せながら、右手を添える。

 

 

「血盟は今果たされる。集え!絶望の軍団!ダークルミナイズ!断罪、煉獄騎士団!」

 

 

そして、右手を振り抜きながらルミナイズ口上を言う。

背後では相変わらずディミオスがダークネスドラゴンWのフラッグを振っている。

それを見たセシリアとキサラは真剣な表情になる。

俺は右手を前に出し、

 

 

「装備、煉獄剣 フェイタル」

 

 

フェイタルを装備する。

それと同タイミングでセシリアとキサラも武装を展開する。

セシリアはスターライトmkⅢ、キサラは葵。

そう考えてもセシリアが後衛でキサラが前衛だな。

 

 

『それでは、学年別タッグトーナメント1年生の部準決勝第二試合。セシリア・オルコット、如月キサラペアVS織斑一夏。試合...開始!』

 

 

「ゴー・トゥー・ワーク」

 

 

俺はゴー・トゥー・ワーク(いつもの)を呟くと、行動を開始する。

セシリアも、試合開始の合図と同時に俺に向かってスターライトmkⅢでの狙撃をする。

でも、これは挨拶代わりの攻撃だろう。

俺がその狙撃を交わしたタイミングでキサラが葵を俺に振るってきた。

速い。

代表候補生とマンツーマンで訓練すると、ここまで一気に成長するか。

じゃあ、やっぱりこのトーナメント、一般生徒同士のペア不利すぎるだろ。

 

 

「最初から、出し惜しみはしませんわ!!」

 

 

俺がフェイタルでキサラの攻撃を受けたタイミングでセシリアはレーザービット4基を起動させた。

ビットは様々な角度からの攻撃が可能だからなぁ...

前衛が相手に接近していても、威嚇で攻撃できるのが強い。

俺はキサラの斬撃とセシリアとビットの射撃を避けながらそんな事を考える。

ここで、キサラが急に後退をしたかと思うと、セシリアがビットとスターライトmkⅢでの一斉射撃してくる。

しかも、連射でだ。

クソ、これは...!

何でレーザーライフルでの連射が出来るんだよ!

俺は必死に避けているが、1つのビットから撃たれたレーザーが曲がった。

俺は反応しきれずに1発受けてしまい、ダメージを2点受けてしまう。

 

 

「グッ...!」

 

 

セシリアはお構いなしにレーザーを撃ってくるが、1度被弾した後は被弾をせずにいると、俺はフェイタルをセシリアに向かって投げつける。

 

 

「え!?」

 

 

鈴との試合で双天牙月を投げつけられたことがあるとはいえ、やはり慣れないようだ。

俺はセシリアが動揺してるうちにビットの包囲網から逃れる。

そして、フェイタルはそのまま地面に突き刺さる。

ここで、手札とライフが1枚ずつ増える。

ライフが8、手札が6、ゲージが2だ。

 

 

「センターにコール、煉獄騎士団 ウチガタナ・ドラゴン。ライトにコール、煉獄騎士団 シーフタン・ドラゴン。レフトにコール、煉獄騎士団 トルバドゥール・ドラゴン」

 

 

俺はモンスター3体を一気にコールする。

これにセシリアとキサラは身構えているようだ。

だが、俺は...

 

 

「キャスト、百鬼魔導 デスサクリファイス!ウチガタナ・ドラゴン、シーフタン・ドラゴン、トルバドゥール・ドラゴンを破壊して3枚ドロー!」

 

 

百鬼魔導 デスサクリファイスを発動し、今コールしたモンスターを破壊する。

この魔法は自分モンスターを好きな枚数破壊して、破壊した枚数ドローが出来る。

コールしたモンスター全てを一気に破壊したからか、セシリアとキサラは呆気に取られた表情を浮かべる。

 

 

「シーフタン・ドラゴンの破壊時効果、ダメージ1!」

 

 

「きゃあ!」

 

 

そのままシーフタンの破壊時効果でブルー・ティアーズのSEを1割削る。

俺はそれを確認すると、

 

 

「センターにコール、煉獄騎士団 ニードルクロー・ドラゴン。レフトにコール、煉獄騎士団 ネクロパーム・ドラゴン」

 

 

改めてモンスターをコールする。

そして、右手を突き上げ、

 

 

「ドロップゾーンのウチガタナ・ドラゴンををソウルに入れ、ゲージ1を払い、ライトにバディコール!煉獄騎士団を束ねし者 ロード・ディミオス!!」

 

 

《行くぞ》

 

 

ライトにディミオスをバディコールする。

ディミオスは何時ものようにフラッグをそこら辺に放り、ロードとなってアリーナに出て来る。

バディギフトによってライフが1回復する。

これでライフは9、手札は2、ゲージは1だ。

 

 

「アタックフェイズ!ニードルクロー・ドラゴンでキサラにアタック!」

 

 

《ギャハハハハ!!》

 

 

俺はニードルクローにアタックの指示を出す。

ニードルクローは笑いながらキサラに向かっていく。

 

 

「きゃあ!!」

 

 

そのままニードルクローの攻撃はそのままキサラに当たり、SEが1割削れる。

 

 

「ネクロパーム・ドラゴンでキサラにアタック!」

 

 

それを確認した俺はそのままネクロパームにもアタックの指示を出す。

ネクロパームは左腕にエネルギーをためると、キサラに向かって放つ。

 

 

《消し飛べ!》

 

 

「え、ウソ!!」

 

 

予想外の攻撃にキサラは反応しきれずにアタックを受け、更に1割削れる。

 

 

「ロード・ディミオスでセシリアにアタック!」

 

 

今度は、ディミオスにアタックの指示を出す。

 

 

《ハァ!!》

 

 

「そう簡単に、当たりませんわ!」

 

 

流石はセシリア。

一発目を避けるか。

 

 

「ロード・ディミオスの効果発動!」

 

 

《勝利のために命を捧げよ。カノナス・カサルティリオ!》

 

 

そのままディミオスの効果発動宣言を行う。

ディミオスから出た闇のエネルギーがニードルクローを包み、破壊する。

そして、ニードルクローは破壊時効果で手札に戻って来る。

 

 

「ロード・ディミオスでセシリアにアタック!」

 

 

《フン!!》

 

 

そのままディミオスにアタックの指示を出す。

ディミオスは剣を使わず、蹴り上げるという今までと違う攻撃方法でセシリアに攻撃する。

 

 

「え、きゃあ!」

 

 

それに驚いたセシリアはそのまま攻撃を受け、SEが2割削れる。

 

 

「ロード・ディミオスの効果発動!」

 

 

《カノナス・カサルティリオ!》

 

 

ダメージを与えたことを確認した俺は再びディミオスの効果発動宣言を行う。

今度はネクロパームが破壊される。

 

 

「ネクロパーム・ドラゴンの効果発動。『呪戒発動』」

 

 

俺はそのままネクロパームの効果発動宣言を行う。

すると、空中に魔法陣が出現し、その中からさっきデスサクリファイスで破壊したトルバドゥールが出て来た。

ネクロパームは破壊された時にドロップソーンのサイズ1以下の煉獄騎士団名称のモンスター1対をコールコストを支払う事でコールできるのだ。

 

 

「な、何が!?」

 

 

「トルバドゥール・ドラゴンでキサラに攻撃!」

 

 

《奏でよう、煉獄の詩を...》

 

 

急にさっき破壊されたはずのトルバドゥールが出て来たことに驚いていたキサラはそのままアタックを受ける。

これでSEが2割削れる。

 

 

「ロード・ディミオスでセシリアにアタック!」

 

 

そして、俺はディミオスにアタックの指示を出す。

 

 

《フン!》

 

 

「きゃあ!!」

 

 

そのままディミオスのアタックをセシリアは受け、SEが2割削れる。

 

 

「ロード・ディミオスの効果発動!」

 

 

《カノナス・カサルティリオ!》

 

 

ダメージを与えた事を確認した俺は、ディミオスの効果発動宣言を行う。

復活したばっかりで悪いが、トルバドゥールを破壊する。

 

 

「ロード・ディミオスでキサラにアタック!」

 

 

「え、急に私!?」

 

 

ここで、俺はディミオスにアタックの指示を出す。

標的は、キサラだ。

急に標的にされたキサラは反応しきれずにディミオスのアタックをそのまま受け、SEが2割削れる。

ディミオスはそのままアタックを終えた後、地面に向かっていく。

 

 

「っ!させませませんわ!!」

 

 

ディミオスの狙いに気付いたのか、セシリアはビットとスターライトmkⅢによってディミオスの事を撃つ。

ディミオスは器用に避けていたが、1発被弾してしまう。

だが、

 

 

「ロード・ディミオス、ソウルガード!」

 

 

ディミオスはソウルガードによって耐える。

そして、ディミオスは地面に突き刺さったままのフェイタルを回収すると、

 

 

《受け取れ!》

 

 

と俺の方に投げて来た。

俺はフェイタルを掴むと、そのままの勢いで加速して、()()()()()()()()()()()()()()でセシリアに接近し、

 

 

「煉獄剣 フェイタル!」

 

 

「く、きゃあ!」

 

 

そのままフェイタルでの攻撃をセシリアにヒットさせ、SEが3割削れる。

これで、セシリアの残りSEは2割、キサラは4割になった。

俺のライフは9、手札は3(1枚はニードルクローにしか使えない)、ゲージは1。

だが、ここでキサラが焔備を至近距離で連射してきた。

く、結構危なっかしいことするじゃねえか!

俺は思わず距離を取ってしまう。

その際に、2人はいったん体制を整えてしまった。

まぁ、このままアーリーや“カオス・エクスキューション!”を使っても終わらないだろうし、別にいいか。

だが、ここからは2人のターンだ。

一気に攻撃が来る...!

 

 

「キサラさん、もう残りSEが少ないですわね...」

 

 

「セシリア、もう一気に行こう!!」

 

 

「そうですわね、もう行きましょう!!」

 

 

2人はプライベートチャネルに切り替えることなく会話をする。

それくらい余裕が無いという事だろう。

 

 

「行きますわ!!」

 

 

セシリアはそう言うと、使ってなかったミサイルビットも起動させ、俺の事を撃って来る。

キサラも葵では無く焔備を使い続けている事を見ると、もう完全に射撃でゴリ押しするつもりらしい。

 

 

「キャスト、我らは不死なり!対象はロード・ディミオス!」

 

 

俺は我らは不死なりをディミオスを対象にして発動する。

そして、俺に1基のミサイルが迫って来た。

ったく、ミサイルをそのまま受けるのは、簪との模擬戦だけで良いんだよ!

 

 

「ロード・ディミオス、移動!」

 

 

《フッ!!》

 

 

俺は、ディミオスの移動を発動する。

本来の移動とは、アタックフェイズ開始時にライトからセンターになど、モンスターが空いているエリアにその名の通り移動できるというものだ。

だが、このISルールだと、俺への攻撃を代わりに受けてくれるというものになっている。

ミサイルを受けたディミオスは破壊されてしまう。

 

 

「我らは不死なりの効果で、ロード・ディミオスは手札に戻しゲージを1枚増やす」

 

 

そのまま我らは不死なりの効果でディミオスは手札に戻ってきて、ゲージも2になった。

2人は俺が自分からディミオスを破壊したのに驚いたのか、弾幕がいったん止んだ。

俺はその隙にいったん包囲網から逃れる。

だが、最後にセシリアがレーザービット4基から一斉に狙撃をする。

しかも、フレキシブルを発動して1点に集中させてきている。

危ねえなぁ、もう!

 

 

「キャスト!ドラゴンシールド 黒竜の盾!」

 

 

ここで俺は黒竜の盾を発動し、その狙撃を防ぐ。

そして、俺のライフが1回復し10になる。

これで、完全に包囲網からは逃れられた。

ここで、俺の手札とゲージが1枚ずつ増える。

 

 

(俺のターン!)

 

 

俺は心の中でターン宣言をすると、行動を開始する。

さて、ゲージは3あるが手札は3枚。

その内2枚はもう既に固定されてしまっている。

手札が足りない...なら、増やせばいい!

 

 

「センターにコール、ニードルクロー・ドラゴン!ドロップゾーンのウチガタナ・ドラゴンをソウルに入れ、ゲージ1を払い、ライトにコール、ロード・ディミオス!」

 

 

俺は取り敢えずディミオスとニードルクローをコールし直す。

そして、

 

 

「キャスト、デスアストレイ!ライフを3にして手札をすべて捨て4枚ドロー!」

 

 

デスアストレイを発動する。

この魔法は絶対にライフが3になってしまうが一気に4枚ドローが出来るものだ。

 

 

「レフトにコール、煉獄騎士団 ペインダガー・ドラゴン」

 

 

そして、ペインダガーをレフトにコールする。

 

 

「設置!煉獄唱歌 (れんごくしょうか )“呪われし永遠なる戦の調べ”(“のろわれしとわなるいくさのしらべ”)!」

 

 

ここで俺は設置魔法、煉獄唱歌 “呪われし永遠なる戦の調べ”を発動する。

発動すると同時に、アリーナ中におどろおどろしい音楽が響き渡る。

その事にセシリアとキサラも驚く。

煉獄唱歌 “呪われし永遠なる戦の調べ”は煉獄騎士団名称のモンスターが破壊されるときデッキの上から1枚をドロップゾーンに置きライフを1回復できる。

 

 

「アタックフェイズ!ニードルクローでキサラにアタック!」

 

 

俺はニードルクローにアタックの指示を出す。

ニードルクローはさっきと同じようにキサラに突っ込んでいく。

 

 

「そう何回も、受けない!!」

 

 

2回目なのでキサラも慣れたらしく、ニードルクローの攻撃を躱す。

だが、まだ甘い。

 

 

「ペインダガー・ドラゴンでキサラにアタック!」

 

 

《喰らえ!!》

 

 

ニードルクローの後ろにピッタリと張り付いていたペインダガーがすぐさま攻撃をする。

 

 

「え、きゃあ!」

 

 

流石に躱せず、SEが2割削れる。

これで、2人とも残りSEは2割...!

 

 

「ロード・ディミオスで、キサラにアタック!」

 

 

《行くぞ!》

 

 

ディミオスは叫び、キサラに向かっていく。

 

 

「くっ、ああああ!!」

 

 

『打鉄、SEエンプティ!如月キサラ、戦闘不能!』

 

 

ここで、キサラが脱落した。

あと、セシリアだけだ!

 

 

「ロード・ディミオスの効果発動!」

 

 

《カノナス・カサルディリオ!》

 

 

俺はディミオスの効果発動宣言を行い、ニードルクローを破壊する。

ニードルクローは自身の効果で手札に戻ってきて、煉獄唱歌 “呪われし永遠なる戦の調べ”の効果でライフが1回復する。

 

 

「ロード・ディミオスでセシリアにアタック!」

 

 

それを確認した俺はディミオスにアタックの指示を出す。

 

 

《行くぞ!!》

 

 

「く、そう、何度も!!」

 

 

セシリアはディミオスのアタックを躱す。

やっぱり、すげぇなぁ...

 

 

「ロード・ディミオスの効果発動!」

 

 

《カノナス・カサルティリオ!》

 

 

俺はディミオスの効果を発動させる。

これにより、ペインダガーは破壊される。

 

 

「ペインダガー・ドラゴンの破壊時効果!ゲージを1枚増やす!」

 

 

ペインダガーの破壊時の効果で、俺のゲージは4になる。

そして、、煉獄唱歌 “呪われし永遠なる戦の調べ”の効果でライフが1回復する。

 

 

「ロード・ディミオスでアタック!」

 

 

《終われ!》

 

 

「まだ、終わりませんわ!」

 

 

このディミオスの攻撃をも、セシリアは躱す。

 

 

「煉獄剣 フェイタル!」

 

 

だが、その躱し切ったタイミングで俺はフェイタルを振るう。

もう、今からでは躱せない!

 

 

「く、きゃあああああ!!」

 

 

『GameEnd Winner,RENGOKUKISHI』

 

 

これで、俺の勝ちだ!!

 

 

『わぁあああああああ!!!』

 

 

観客も歓声を上げてくれる。

 

 

「まさか、前回と同じようにやられるだなんて思いもしませんでしたわ...」

 

 

セシリアは悔しそうな声を上げる。

まぁ、クラス代表決定戦の時もフェイタルでとどめをさしたからなぁ...

 

 

「一夏君、強いね!」

 

 

「伊達に鍛えてないからな」

 

 

ISと違って、俺の身体能力に依存してくるから、本当に鍛えないと戦えないんだよな。

 

 

「一夏さん、優勝してくださいね」

 

 

「勿論だ。2人も、3位決定戦頑張れよ」

 

 

「「当然(ですわ)!」」

 

 

こうして、俺は決勝戦に進んだ。

さて、頑張りますかぁ!!

 

 

 

 




2回連続で出て直ぐに破壊されるシーフタン。
そして、出てきたは良いものの直ぐ破壊され、効果すら使えないウチガタナ。
何か...ごめん。

次回もいつになるか分かりませんが、楽しみにしていてください!

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