ここ最近戦闘しか書いてなかったから違和感が凄い。
今回もお楽しみください!
一夏side
学年別タッグトーナメント、最終日。
表彰式の後、俺は自分の部屋でクラリッサさんとチェルシーさんの2人と会話していた。
その内容は、クラリッサさんとチェルシーさんの、俺への告白だった。
当然、俺は滅茶苦茶動揺したが、クラリッサさんとチェルシーさんは2人同時に付き合ってもいいと言ってくれた。
この時、俺はプロジェクト・モザイカの事を説明したうえで、再度俺から告白した。
すると、2人はこの告白を承諾してくれて、俺はクラリッサさんとチェルシーの2人と、付き合う事になった。
そして今現在、何をしているかと言うと、俺の部屋でクラリッサさんとチェルシーさんが俺に抱き着いて来ていて仰向けに倒れている。
俺も、2人の事を抱きしめ返しているので、何とも言えない幸せな時間です。
でも、クラリッサさんとチェルシーさんは、学園の関係者では無い為、何時までもこうしていれる訳ではない。
物凄く勿体ないが、2人には離れてもらおう。
「すみません、離して貰っても良いですか?」
「いやだ」
「く、クラリッサさん...」
「離れたくない」
「チェルシーさんまで...」
そう言ってもらえるのは嬉しいが、そろそろ本気で離して欲しい。
さて、如何するか...
「クラリッサ、チェルシー、いったん離れろ」
まぁ、ため口に呼び捨てで離れてくれたら、苦労はしない...
「「う、うん...」」
俺がそう思っていると、2人は顔を赤くして離れてくれた。
「可愛い...」
思わずそう声が漏れる。
だって、可愛いんだから仕方が無い。
2人は更に顔を赤くする。
このままだと無限ループに突入しそうだから、ここら辺で止めておこう。
「「一夏!」」
「はい?」
ここで、クラリッサさんとチェルシーさんが俺の名前を呼ぶ。
俺がそれに反応すると、2人は
「一夏、これからはため口に呼び捨てで頼む!」
「そっちの方が、より恋人感があるので!」
と、勢いよく言ってきた。
「...善処する。だが、人目があるときは敬語だぞ」
今までずっと敬語だったから、直ぐにはならないかもしれないけど。
それにしても、
「せっかく付き合えたのに、暫く会えないのは悲しいな...」
俺がそう言うと、2人の表情も少し暗くなる。
そう、クラリッサさ...クラリッサとチェルシーは、学園関係者ではない。
それにドイツ軍IS部隊副隊長と、イギリス貴族家に仕えているメイドという立場上、日本に残ることなどできない。
そして、当然ながら日本とドイツ、イギリスは離れているので、どうやっても直接会うことなどできない。
次に会えるとしたら、夏休みか...
「でも、連絡自体は、簡単に取れるわよね?」
チェルシーはそういう。
.....そうだったら、良かったんだけどなぁ。
「俺、無国籍状態だからスマホ無い」
「「あっ...」」
俺が2人と同時に付き合えている理由である無国籍状態。
これのせいでスマートフォンという現代社会必須アイテムを俺は所有していないので、海外にいる人と簡単に連絡は取れない。
この状態に感謝しているが、文句も言いたくなってきた。
手紙という手段が取れなくもないが、時間がかかり過ぎる。
仕方が無い。
「料金は高いが、寮の固定電話から国際電話かけるしかないな」
「一夏、良いのか?」
「ああ、『PurgatoryKnights』所属として、そこそこの給料は貰ってるからな」
本当に、ただ所属してるだけの高校生にここまで払えるってすごい。
社内から反対意見が出てないのは、社長のおかげかな?
「今の所、どれくらい貰ってるの?」
ここで、チェルシーが給料について聞いてきた。
これは単純に好奇心からだろうし、恋人だから別に言ってもいいか。
「月100万円くらい。貯金は1200万円くらいはあったと思う」
『PurgatoryKnights』所属として働きだしたのが今年の3月くらいからだが、その際に束さんから1000万程貰った。
今月分...5月分の給料を貰っていないので、貯金は1200万程だ。
「そ、それは多いな...」
「それは、自分でもそう思っている」
そう、ただの高校生に渡す給料としては多すぎる。
マドカやクロエさんよりも多いし、開発主任の束さんよりも多い。
取締役の皆さんと同じくらいの金額だ。
これは異常な量だ。
確かに、俺は所属者としての仕事以外にも大量の仕事書類に、関係がある企業各社様への挨拶回りに、営業。
人事の仕事に、新規プロジェクト...今は発展途上国への支援プロジェクトの整理...
あれ?
もしかしなくても、俺って学生じゃないくらいには忙しい?
まぁ、いいや。
そのおかげで給料も高いし、給料が高いからスマホが無いという状況でも、海外にいる恋人と連絡が取れそうだから、いいか。
「そういう事だから、スマホの電話番号教えてもらってもいいか?」
「いいぞ。寧ろこっちから教えようとしたからな」
クラリッサがそう言うと、2人同時にスマホを出してくれる。
俺はその画面に出ている電話番号をメモする。
っていうか、良い感じにため口で話せてるな。
このままいけそうだ。
俺がメモを学生帳の中に仕舞った時、ふと時刻を確認する。
すると、もうクラリッサとチェルシーは帰らないといけない時刻になっていた。
「もう、時間だな」
俺がそう言うと、2人は悲しそうな表情を浮かべる。
ここで別れると、次に会える日がまだまだ先だから、悲しんでいるのだろうか?
俺もせっかく付き合えたのに分かれるのは悲しいが、こればっかりはどうしようもない。
俺は立ち上がりながら、2人に声を掛ける。
「敷地の入り口までは送るよ」
俺がそう言うと、2人も立ち上がる。
そして、そのまま扉を開けて、3人で歩き出す...のだが、何故かクラリッサとチェルシーは俺の腕に抱き着いて来ていた。
「えっと...2人とも、どうした?」
俺がそう聞くと2人は、
「これから暫く会えないじゃない。だから...」
「ギリギリまで、お前に触れていたいんだ」
と言ってきた。
可愛い。
「じゃあ、許可証返さないといけないから、警備員室に行こうか」
「分かった」
クラリッサが頷いたことを確認すると、俺達は警備員室に向かって歩き出す。
勿論、歩幅はクラリッサとチェルシーに合わせて普段よりも短めだ。
俺からするとゆっくりめな速度で歩いている。
そして、俺の両隣には恋人達...なんか、幸せだなぁ...
教員寮と警備員室はそこまで離れていない。
このゆっくりめな速度でも、5分で着いた。
「じゃあ、手続してくるから一回離してくれ」
俺がそう言うと、2人は渋々といった感じで離してくれた。
そして、そのまま2人から許可証を受け取ると、警備員室の中にいる人に声を掛ける。
「すみません、許可証の返却に来たのですが」
すると、中にいた人が反応する。
「おお、一夏か」
「あ、オータムさん」
そう、その人とはオータムさんだった。
オータムさんは警備員なので、ここにいても全然おかしくない。
「許可証の返却だったな。これに名前書いてくれ」
オータムさんはそう言い、管理用の書類とボールペンを一緒に渡してくれる。
俺はそれに名前を書くと、そのままオータムさんに渡す。
書類仕事のし過ぎで、もう名前を書くのにも慣れてしまった。
「良し。じゃあ、返却してくれ」
「はい」
俺はそのまま許可証を2枚オータムさんに渡す。
オータムさんは手慣れた感じで許可証を戻す。
今年の4月から働き始めた新人とはいえ、もう慣れてしまったようだ。
「そういや一夏、優勝おめでとうな」
「ありがとうございます」
ここで、オータムさんがそう言ってくれた。
こうやって言ってくれるのは、素直に嬉しいな。
「これからも、頑張ってくれ。スコールには、夏休みには会えるとでも言ってくれ」
「分かりました。オータムさんも頑張って下さい」
「ああ。それで、客は如何する?送ってもいいが」
「いや、俺が送ります」
恋人だから、最後まで自分で見送りたい。
「そうか。じゃあよろしくな」
「分かりました」
俺は最後にそう言うと、クラリッサとチェルシーの元に戻る。
「じゃあ、入り口まで行こうか...」
「うん」
「分かった」
2人はそう言うと、また俺の腕に抱き着いてきた。
そこから、入り口に向かってゆっくりと歩き出す。
その道中、2人の温かさを感じながら会話をする。
この、特別なのものではない会話でも幸せだと感じるのは、クラリッサとチェルシーだからかな。
そんな事を考えて、会話していると、とうとう入り口についてしまった。
「...夏休みには、それぞれに遊びに行くから。日程は、ラウラとセシリアから聞いてくれ」
「分かった」
「楽しみにしてるわ」
...ここで行動しないと、暫く会えないからな。
覚悟を決めろ、俺。
「クラリッサ、チェルシー」
俺は、そのまま2人の名前を呼ぶ。
「如何したの、一夏」
先に反応したのは、チェルシーか。
俺はそれを確認すると、チェルシーの肩を掴む。
「え、ちょ...」
そして、そのまま、チェルシーにキスをする。
「.....!!」
チェルシーは、顔を真っ赤にしながら目を閉じる。
俺も目を閉じると、そのまま暫く唇を重ねていた。
そして、大体1分くらいたったところで唇を離す。
そのまま、チェルシーの隣で固まっていたクラリッサにもキスをする。
「ん、んぅ...」
クラリッサも顔を赤く染めながら目を閉じる、
そして、クラリッサとも1分くらいキスをし続けた後、唇を離す。
俺も、自分の顔が赤くなっている事を実感しながら、声を発する。
「...俺からの、これからも頑張ろうのプレゼントって事で」
自分で言ってから物凄い恥ずかしくなってくる。
クラリッサとチェルシーも一段と顔を赤くした後、
「ありがとう。これで、これからも頑張れそうだ」
「一夏も、頑張ってね」
笑顔でそう言ってくれた。
それに対して、俺も笑顔になりながら、
「勿論!」
そう返した。
そして、
「じゃあね、一夏」
「また、夏休みに」
2人はそう言うと、歩き始める。
それを見て、俺は手を振りながら、
「また会えるのを楽しみにしてるぞ!」
そう言う。
2人も1回振り返って手を振ると、背を見せて歩いていく。
このIS学園は日本本土に向かう手段はモノレールしかないので、モノレールの駅に向かっているだろう。
俺は、2人の背が見えなくなるまで手を振る。
そして、背が見えなくなると、寮の自室に戻るために歩き出す。
「...急に、寂しくなるな」
寂しさを感じながら歩き、自室の前に着いた。
俺はそのまま扉を開け、中に入る。
《フム、お帰りと言っておこうか》
すると、もうディミオスが帰ってきていた。
「おお、ディミオス。帰って来てたか。ダークコアデッキケースは?」
《異常無しだ》
「良かった良かった」
俺はそう言うと、取り敢えず手を洗う。
そしてそのままリビングに戻り、机の上に置いてあるダークコアデッキケースを手に取る。
(お帰り、白式、白騎士。異常が無くて良かったよ)
[ただいま、マスター!]
[ただいまです、マスター]
うん、やっぱり安心感が凄い。
そんな事を考えながら、俺はPCを取り出し起動させる。
《一夏、何かいいことでもあったか?》
すると、ディミオスがそんな事を聞いてきた。
何でバレた。
「あー、その...クラリッサとチェルシーと、その...付き合う事になって...」
《漸くか》
「漸く?」
なんだその言い方は。
《ドイツやイギリスにいるときから、クラリッサ・ハルフォーフとチェルシー・ブランケットがお前に好意を抱いている事に気付いていた》
「そうなの!?」
衝撃の真実...
《ロバート・オルコットやロザリー・オルコット、エクシア・ブランケットにシュヴァルツェ・ハーゼの人間も気付いていたと思うぞ?》
「マジかいな...」
そんな大勢に...
俺が軽くショックを受けていると、何やら白式と白騎士が会話し始める。
[白騎士お姉ちゃん、このままだと...]
[ええ、このままだと...]
[[マスターが取られる!?]]
(...なーにを言ってるんだ?)
取られるとか無いんだが...
[マスター!絶対に、絶対私達の事を捨てないで下さいね!!]
(捨てない捨てない)
[ほんとに?]
(本当だから...今度頭撫でてやるから落ち着け)
なんでこんなに荒れてるんだ?
サポート役で、大事な仲間を捨てる訳が無いのに。
[本当ですか、マスター]
(ああ、今度な)
ふぅ、何とか落ち着いたか。
と、ここで会社との通信端末が
ピピピピピ
と音を立てる。
俺は直ぐに手に取ると、通信に出る。
「はい、此方織斑一夏です」
『あ、一夏、スコールよ』
「社長、何か御用でしょうか?」
通信の相手は社長だった。
俺は直ぐにメモを取れるような準備をする。
『取り敢えず、学年別トーナメントの優勝おめでとう』
「ありがとうございます」
社長からも、お祝いの言葉を頂くことが出来た。
嬉しい。
『さて、本題に移るわ。明日の朝9時から、デュノア社を傘下に加える事を発表するために会見を行うわ』
「早速ですね」
確かに、この学年別トーナメントが終わった後に発表することにはなっていたが、まさか翌日の9:00からだとは思わなかった。
まぁ、早くて悪い事は無いか。
『それで、一夏にはシャルロットちゃんの再転入手続きを代行してほしいの』
「シャルロットのですか?分かりました」
デュノア社を傘下に加えたら、シャルロットも『PurgatoryKnights』所属になるので、再転入手続きは必要だろう。
それに、今現在はシャルル・デュノアという男子として在籍しているから、よっぽどな。
「シャルロットは、何時から復帰出来そうですか?」
『そうね...週明けの月曜日かしら』
「了解しました。学園にはそう伝えておきます」
『お願いね。じゃあ、そろそろ会議だから』
「分かりました、失礼します」
『ええ。学園生活、頑張ってね』
「はい」
俺はそう返事をすると、通信が切れた。
俺は通信端末を机の上に置く。
「放課後は、清香達がパーティしてくれるらしいし、昼休みだな」
昼休みに学園長室に行かないといけないから、明日は朝直ぐに職員室に行かなければ...
なんか、休み時間の方が忙しそうだ。
「じゃあ、明日も頑張りますか!」
クラリッサやチェルシーとも、約束したしな!
さて、今後も頑張ろう!
一夏、やるなぁ...
そんな簡単にキスって出来ないんだよ?
次回もいつになるか分かりませんが、楽しみにしていてください!
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