無限の成層圏と煉獄騎士   作:ZZZ777

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前回の続き。
ここ最近戦闘しか書いてなかったから違和感が凄い。

今回もお楽しみください!


恋人との会話

一夏side

 

 

学年別タッグトーナメント、最終日。

表彰式の後、俺は自分の部屋でクラリッサさんとチェルシーさんの2人と会話していた。

その内容は、クラリッサさんとチェルシーさんの、俺への告白だった。

当然、俺は滅茶苦茶動揺したが、クラリッサさんとチェルシーさんは2人同時に付き合ってもいいと言ってくれた。

この時、俺はプロジェクト・モザイカの事を説明したうえで、再度俺から告白した。

すると、2人はこの告白を承諾してくれて、俺はクラリッサさんとチェルシーの2人と、付き合う事になった。

そして今現在、何をしているかと言うと、俺の部屋でクラリッサさんとチェルシーさんが俺に抱き着いて来ていて仰向けに倒れている。

俺も、2人の事を抱きしめ返しているので、何とも言えない幸せな時間です。

でも、クラリッサさんとチェルシーさんは、学園の関係者では無い為、何時までもこうしていれる訳ではない。

物凄く勿体ないが、2人には離れてもらおう。

 

 

「すみません、離して貰っても良いですか?」

 

 

「いやだ」

 

 

「く、クラリッサさん...」

 

 

「離れたくない」

 

 

「チェルシーさんまで...」

 

 

そう言ってもらえるのは嬉しいが、そろそろ本気で離して欲しい。

さて、如何するか...

 

 

「クラリッサ、チェルシー、いったん離れろ」

 

 

まぁ、ため口に呼び捨てで離れてくれたら、苦労はしない...

 

 

「「う、うん...」」

 

 

俺がそう思っていると、2人は顔を赤くして離れてくれた。

 

 

「可愛い...」

 

 

思わずそう声が漏れる。

だって、可愛いんだから仕方が無い。

2人は更に顔を赤くする。

このままだと無限ループに突入しそうだから、ここら辺で止めておこう。

 

 

「「一夏!」」

 

 

「はい?」

 

 

ここで、クラリッサさんとチェルシーさんが俺の名前を呼ぶ。

俺がそれに反応すると、2人は

 

 

「一夏、これからはため口に呼び捨てで頼む!」

 

 

「そっちの方が、より恋人感があるので!」

 

 

と、勢いよく言ってきた。

 

 

「...善処する。だが、人目があるときは敬語だぞ」

 

 

今までずっと敬語だったから、直ぐにはならないかもしれないけど。

それにしても、

 

 

「せっかく付き合えたのに、暫く会えないのは悲しいな...」

 

 

俺がそう言うと、2人の表情も少し暗くなる。

そう、クラリッサさ...クラリッサとチェルシーは、学園関係者ではない。

それにドイツ軍IS部隊副隊長と、イギリス貴族家に仕えているメイドという立場上、日本に残ることなどできない。

そして、当然ながら日本とドイツ、イギリスは離れているので、どうやっても直接会うことなどできない。

次に会えるとしたら、夏休みか...

 

 

「でも、連絡自体は、簡単に取れるわよね?」

 

 

チェルシーはそういう。

.....そうだったら、良かったんだけどなぁ。

 

 

「俺、無国籍状態だからスマホ無い」

 

 

「「あっ...」」

 

 

俺が2人と同時に付き合えている理由である無国籍状態。

これのせいでスマートフォンという現代社会必須アイテムを俺は所有していないので、海外にいる人と簡単に連絡は取れない。

この状態に感謝しているが、文句も言いたくなってきた。

手紙という手段が取れなくもないが、時間がかかり過ぎる。

仕方が無い。

 

 

「料金は高いが、寮の固定電話から国際電話かけるしかないな」

 

 

「一夏、良いのか?」

 

 

「ああ、『PurgatoryKnights』所属として、そこそこの給料は貰ってるからな」

 

 

本当に、ただ所属してるだけの高校生にここまで払えるってすごい。

社内から反対意見が出てないのは、社長のおかげかな?

 

 

「今の所、どれくらい貰ってるの?」

 

ここで、チェルシーが給料について聞いてきた。

これは単純に好奇心からだろうし、恋人だから別に言ってもいいか。

 

 

「月100万円くらい。貯金は1200万円くらいはあったと思う」

 

 

『PurgatoryKnights』所属として働きだしたのが今年の3月くらいからだが、その際に束さんから1000万程貰った。

今月分...5月分の給料を貰っていないので、貯金は1200万程だ。

 

 

「そ、それは多いな...」

 

 

「それは、自分でもそう思っている」

 

 

そう、ただの高校生に渡す給料としては多すぎる。

マドカやクロエさんよりも多いし、開発主任の束さんよりも多い。

取締役の皆さんと同じくらいの金額だ。

これは異常な量だ。

確かに、俺は所属者としての仕事以外にも大量の仕事書類に、関係がある企業各社様への挨拶回りに、営業。

人事の仕事に、新規プロジェクト...今は発展途上国への支援プロジェクトの整理...

あれ?

もしかしなくても、俺って学生じゃないくらいには忙しい?

まぁ、いいや。

そのおかげで給料も高いし、給料が高いからスマホが無いという状況でも、海外にいる恋人と連絡が取れそうだから、いいか。

 

 

「そういう事だから、スマホの電話番号教えてもらってもいいか?」

 

 

「いいぞ。寧ろこっちから教えようとしたからな」

 

 

クラリッサがそう言うと、2人同時にスマホを出してくれる。

俺はその画面に出ている電話番号をメモする。

っていうか、良い感じにため口で話せてるな。

このままいけそうだ。

俺がメモを学生帳の中に仕舞った時、ふと時刻を確認する。

すると、もうクラリッサとチェルシーは帰らないといけない時刻になっていた。

 

 

「もう、時間だな」

 

 

俺がそう言うと、2人は悲しそうな表情を浮かべる。

ここで別れると、次に会える日がまだまだ先だから、悲しんでいるのだろうか?

俺もせっかく付き合えたのに分かれるのは悲しいが、こればっかりはどうしようもない。

俺は立ち上がりながら、2人に声を掛ける。

 

 

「敷地の入り口までは送るよ」

 

 

俺がそう言うと、2人も立ち上がる。

そして、そのまま扉を開けて、3人で歩き出す...のだが、何故かクラリッサとチェルシーは俺の腕に抱き着いて来ていた。

 

 

「えっと...2人とも、どうした?」

 

 

俺がそう聞くと2人は、

 

 

「これから暫く会えないじゃない。だから...」

 

 

「ギリギリまで、お前に触れていたいんだ」

 

 

と言ってきた。

可愛い。

 

 

「じゃあ、許可証返さないといけないから、警備員室に行こうか」

 

 

「分かった」

 

 

クラリッサが頷いたことを確認すると、俺達は警備員室に向かって歩き出す。

勿論、歩幅はクラリッサとチェルシーに合わせて普段よりも短めだ。

俺からするとゆっくりめな速度で歩いている。

そして、俺の両隣には恋人達...なんか、幸せだなぁ...

 

 

教員寮と警備員室はそこまで離れていない。

このゆっくりめな速度でも、5分で着いた。

 

 

「じゃあ、手続してくるから一回離してくれ」

 

 

俺がそう言うと、2人は渋々といった感じで離してくれた。

そして、そのまま2人から許可証を受け取ると、警備員室の中にいる人に声を掛ける。

 

 

「すみません、許可証の返却に来たのですが」

 

 

すると、中にいた人が反応する。

 

 

「おお、一夏か」

 

 

「あ、オータムさん」

 

 

そう、その人とはオータムさんだった。

オータムさんは警備員なので、ここにいても全然おかしくない。

 

 

「許可証の返却だったな。これに名前書いてくれ」

 

 

オータムさんはそう言い、管理用の書類とボールペンを一緒に渡してくれる。

俺はそれに名前を書くと、そのままオータムさんに渡す。

書類仕事のし過ぎで、もう名前を書くのにも慣れてしまった。

 

 

「良し。じゃあ、返却してくれ」

 

 

「はい」

 

 

俺はそのまま許可証を2枚オータムさんに渡す。

オータムさんは手慣れた感じで許可証を戻す。

今年の4月から働き始めた新人とはいえ、もう慣れてしまったようだ。

 

 

「そういや一夏、優勝おめでとうな」

 

 

「ありがとうございます」

 

 

ここで、オータムさんがそう言ってくれた。

こうやって言ってくれるのは、素直に嬉しいな。

 

 

「これからも、頑張ってくれ。スコールには、夏休みには会えるとでも言ってくれ」

 

 

「分かりました。オータムさんも頑張って下さい」

 

 

「ああ。それで、客は如何する?送ってもいいが」

 

 

「いや、俺が送ります」

 

 

恋人だから、最後まで自分で見送りたい。

 

 

「そうか。じゃあよろしくな」

 

 

「分かりました」

 

 

俺は最後にそう言うと、クラリッサとチェルシーの元に戻る。

 

 

「じゃあ、入り口まで行こうか...」

 

 

「うん」

 

 

「分かった」

 

 

2人はそう言うと、また俺の腕に抱き着いてきた。

そこから、入り口に向かってゆっくりと歩き出す。

その道中、2人の温かさを感じながら会話をする。

この、特別なのものではない会話でも幸せだと感じるのは、クラリッサとチェルシーだからかな。

そんな事を考えて、会話していると、とうとう入り口についてしまった。

 

 

「...夏休みには、それぞれに遊びに行くから。日程は、ラウラとセシリアから聞いてくれ」

 

 

「分かった」

 

 

「楽しみにしてるわ」

 

 

...ここで行動しないと、暫く会えないからな。

覚悟を決めろ、俺。

 

 

「クラリッサ、チェルシー」

 

 

俺は、そのまま2人の名前を呼ぶ。

 

 

「如何したの、一夏」

 

 

先に反応したのは、チェルシーか。

俺はそれを確認すると、チェルシーの肩を掴む。

 

 

「え、ちょ...」

 

 

そして、そのまま、チェルシーにキスをする。

 

 

「.....!!」

 

 

チェルシーは、顔を真っ赤にしながら目を閉じる。

俺も目を閉じると、そのまま暫く唇を重ねていた。

そして、大体1分くらいたったところで唇を離す。

そのまま、チェルシーの隣で固まっていたクラリッサにもキスをする。

 

 

「ん、んぅ...」

 

 

クラリッサも顔を赤く染めながら目を閉じる、

そして、クラリッサとも1分くらいキスをし続けた後、唇を離す。

俺も、自分の顔が赤くなっている事を実感しながら、声を発する。

 

 

「...俺からの、これからも頑張ろうのプレゼントって事で」

 

 

自分で言ってから物凄い恥ずかしくなってくる。

クラリッサとチェルシーも一段と顔を赤くした後、

 

 

「ありがとう。これで、これからも頑張れそうだ」

 

 

「一夏も、頑張ってね」

 

 

笑顔でそう言ってくれた。

それに対して、俺も笑顔になりながら、

 

 

「勿論!」

 

 

そう返した。

そして、

 

 

「じゃあね、一夏」

 

 

「また、夏休みに」

 

 

2人はそう言うと、歩き始める。

それを見て、俺は手を振りながら、

 

 

「また会えるのを楽しみにしてるぞ!」

 

 

そう言う。

2人も1回振り返って手を振ると、背を見せて歩いていく。

このIS学園は日本本土に向かう手段はモノレールしかないので、モノレールの駅に向かっているだろう。

俺は、2人の背が見えなくなるまで手を振る。

そして、背が見えなくなると、寮の自室に戻るために歩き出す。

 

 

「...急に、寂しくなるな」

 

 

寂しさを感じながら歩き、自室の前に着いた。

俺はそのまま扉を開け、中に入る。

 

 

《フム、お帰りと言っておこうか》

 

 

すると、もうディミオスが帰ってきていた。

 

 

「おお、ディミオス。帰って来てたか。ダークコアデッキケースは?」

 

 

《異常無しだ》

 

 

「良かった良かった」

 

 

俺はそう言うと、取り敢えず手を洗う。

そしてそのままリビングに戻り、机の上に置いてあるダークコアデッキケースを手に取る。

 

 

(お帰り、白式、白騎士。異常が無くて良かったよ)

 

 

[ただいま、マスター!]

 

 

[ただいまです、マスター]

 

 

うん、やっぱり安心感が凄い。

そんな事を考えながら、俺はPCを取り出し起動させる。

 

 

《一夏、何かいいことでもあったか?》

 

 

すると、ディミオスがそんな事を聞いてきた。

何でバレた。

 

 

「あー、その...クラリッサとチェルシーと、その...付き合う事になって...」

 

 

《漸くか》

 

 

「漸く?」

 

 

なんだその言い方は。

 

 

《ドイツやイギリスにいるときから、クラリッサ・ハルフォーフとチェルシー・ブランケットがお前に好意を抱いている事に気付いていた》

 

 

「そうなの!?」

 

 

衝撃の真実...

 

 

《ロバート・オルコットやロザリー・オルコット、エクシア・ブランケットにシュヴァルツェ・ハーゼの人間も気付いていたと思うぞ?》

 

 

「マジかいな...」

 

 

そんな大勢に...

俺が軽くショックを受けていると、何やら白式と白騎士が会話し始める。

 

 

[白騎士お姉ちゃん、このままだと...]

 

 

[ええ、このままだと...]

 

 

[[マスターが取られる!?]]

 

 

(...なーにを言ってるんだ?)

 

 

取られるとか無いんだが...

 

 

[マスター!絶対に、絶対私達の事を捨てないで下さいね!!]

 

 

(捨てない捨てない)

 

 

[ほんとに?]

 

 

(本当だから...今度頭撫でてやるから落ち着け)

 

 

なんでこんなに荒れてるんだ?

サポート役で、大事な仲間を捨てる訳が無いのに。

 

 

[本当ですか、マスター]

 

 

(ああ、今度な)

 

 

ふぅ、何とか落ち着いたか。

と、ここで会社との通信端末が

 

ピピピピピ

 

と音を立てる。

俺は直ぐに手に取ると、通信に出る。

 

 

「はい、此方織斑一夏です」

 

 

『あ、一夏、スコールよ』

 

 

「社長、何か御用でしょうか?」

 

 

通信の相手は社長だった。

俺は直ぐにメモを取れるような準備をする。

 

 

『取り敢えず、学年別トーナメントの優勝おめでとう』

 

 

「ありがとうございます」

 

 

社長からも、お祝いの言葉を頂くことが出来た。

嬉しい。

 

 

『さて、本題に移るわ。明日の朝9時から、デュノア社を傘下に加える事を発表するために会見を行うわ』

 

 

「早速ですね」

 

 

確かに、この学年別トーナメントが終わった後に発表することにはなっていたが、まさか翌日の9:00からだとは思わなかった。

まぁ、早くて悪い事は無いか。

 

 

『それで、一夏にはシャルロットちゃんの再転入手続きを代行してほしいの』

 

 

「シャルロットのですか?分かりました」

 

 

デュノア社を傘下に加えたら、シャルロットも『PurgatoryKnights』所属になるので、再転入手続きは必要だろう。

それに、今現在はシャルル・デュノアという男子として在籍しているから、よっぽどな。

 

 

「シャルロットは、何時から復帰出来そうですか?」

 

 

『そうね...週明けの月曜日かしら』

 

 

「了解しました。学園にはそう伝えておきます」

 

 

『お願いね。じゃあ、そろそろ会議だから』

 

 

「分かりました、失礼します」

 

 

『ええ。学園生活、頑張ってね』

 

 

「はい」

 

 

俺はそう返事をすると、通信が切れた。

俺は通信端末を机の上に置く。

 

 

「放課後は、清香達がパーティしてくれるらしいし、昼休みだな」

 

 

昼休みに学園長室に行かないといけないから、明日は朝直ぐに職員室に行かなければ...

なんか、休み時間の方が忙しそうだ。

 

 

「じゃあ、明日も頑張りますか!」

 

 

クラリッサやチェルシーとも、約束したしな!

さて、今後も頑張ろう!

 

 

 

 




一夏、やるなぁ...
そんな簡単にキスって出来ないんだよ?

次回もいつになるか分かりませんが、楽しみにしていてください!

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