無限の成層圏と煉獄騎士   作:ZZZ777

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サブタイまんまの今回。
漸く生徒会室に一夏が行きます。

今回もお楽しみください!


生徒会室へGO!

一夏side

 

 

ダリル姉とフォルテ姉の2人と関わりだしてから、そこそこの時間が過ぎた。

今は6月の中旬。

もう直ぐで、1年生は校外学習である臨海学校がある。

そんなある日の昼休み、俺は教室で缶コーヒーを飲みながら仕事をしていた。

篠ノ之は、暴行未遂との事で反省文50枚だけだったのだが、あの後直ぐに鉄パイプを持って暴れたため俺が撃退。

そのまま篠ノ之は臨海学校までの自室謹慎となった。

なんで夏休みまで謹慎出来ないんだとも思うが、国際IS委員会からの、訓練機の所有権を使った脅しには従うしかない。

全く、メンドクセェなぁ...

そんな事を考えながら俺が書類をめくる。

その書類は、発展途上国支援プロジェクトの書類だった。

その内容を見て、頭を抱える。

 

 

「人手が足りんかぁ.....」

 

 

そう、その内容とは実際に発展途上国に行って支援行う人間がいないとの事だった。

このプロジェクトは、やはり直接行かないといけないので、かなり体力が求められる。

欲を言えば、軍に所属しているIS操縦者並みの身体能力が欲しい。

だが、そんな人材はいない。

 

 

「仕方が無い、プロジェクトの開始が遅れてしまうが、一般公募して訓練するか。まぁ、もしかしたらバッチリ人材が見つかる可能性もあるから、そっちの準備もさせておくか...」

 

 

俺はそう呟き、その書類を終わらせる。

そうしてすべての書類を終わらせたとき、

 

 

「一夏くーん!」

 

 

と、廊下から声を掛けられる。

 

 

「何ですか、楯無さん」

 

 

その声を掛けて来た人物は、楯無さんだった。

俺は自席を立ち、廊下に出てから楯無さんの元に向かう。

 

 

「一夏君、今日の放課後生徒会室に来れる?」

 

 

俺が近付くと、楯無さんはそんな事を言ってくる。

放課後か...

 

 

「特に問題は無いですが...何で今日なんですか?」

 

 

俺はそう質問をする。

仕事は今丁度終わらせたので問題は無いのだが、急に言われたので疑問に思うのは普通だと思う。

 

 

「今日が急に暇になったからよ」

 

 

楯無さんはそう言う。

急に暇になったからって...

俺は暇つぶしのおもちゃじゃないんだぞ。

まぁ、いいか。

 

 

「分かりました。では放課後、生徒会室に行きますね」

 

 

「うん、待ってるわね!」

 

 

楯無さんはそう言うと、どっかに行ってしまった。

全く、忙しい人だな...

 

 

----------------------------------------------------------------------------------------------------

 

 

放課後。

俺は楯無さんに言われた通り生徒会室に向かっていた。

だが、生徒会室に向かっているのは俺1人ではない。

 

 

「簪も呼ばれたんだな」

 

 

そう、俺の隣には同じく生徒会室に向かっている簪がいる。

 

 

「うん、昼休みに、みんなと食堂でご飯を食べてたら、お姉ちゃんが『簪ちゃん!!放課後生徒会室に来て~!!』ってうるさかったから」

 

 

「あ、あはははは...」

 

 

楯無さん、簪にうるさいって言われちゃってますよ?

そんなので良いんですか?

それから、簪と雑談をしながら生徒会室に向かう。

IS学園の敷地が頭おかしいくらいには広いとはいえ、生徒会室はその名の通り生徒会が使用をする部屋なので、生徒教室からそこまで離れている訳でも無い。

大体10分ぐらいで生徒会室の前に着いた。

俺と簪は一応身だしなみを整えると、扉をノックする。

 

 

「織斑一夏と更識簪です。入ってもよろしいですか?」

 

 

『あ、入っていいわよ~~!』

 

 

入室の許可を貰ったので、俺は扉を開ける。

 

 

「「失礼します」」

 

 

簪と共にそう言い、生徒会室に入る。

生徒会室の中には3人の人間がいた。

 

 

「一夏君、簪ちゃん、いらっしゃ~い」

 

 

楯無さんと、

 

 

「あ、かんちゃん、おりむ~!!」

 

 

のほほんさんと、

 

 

「わざわざすみません」

 

 

3年生の先輩。

確かこの人は、布仏虚先輩...だったはず。

 

 

「本音と虚さんもいたんですか」

 

 

簪がそう言ったので、この人は布仏虚先輩で間違いないようだ。

 

 

「織斑君とは初めましてですね。生徒会会計の布仏虚です。よろしくお願いします。私の事は虚で良いですよ」

 

 

「織斑一夏です、此方こそよろしくお願いします。自分の事も一夏で大丈夫です」

 

 

取り敢えず、俺は虚さんと挨拶を交わす。

初対面の挨拶が一番大事な気がするからな。

それにしても、

 

 

「のほほんさんも生徒会だったんだね...」

 

 

正直に言おう、イメージと違い過ぎる。

 

 

「この学園の生徒会はね、会長は最強じゃないといけないけど、それ以外のメンバーは会長が決めれるの」

 

 

だから何だよ、そのシステム。

普通に選挙で決めようや。

 

 

「だから、取り敢えず幼馴染の虚ちゃんと本音を生徒会に入れたのよ」

 

 

...まぁ、システムに対して思う事はあるが、なんでこのメンバーなのかの理解は出来た。

簪がいないのも、メンバーを決めた時にはまだ和解してなかったからだな。

 

 

「それでお姉ちゃん、今日呼んだ理由って何?」

 

 

簪が楯無さんにそう質問をする。

確かに、簪の話を聞く限り来てとしか言われていないらしい。

そんな質問が出るのは当然か。

 

 

「もしかして、お2人とも理由を聞いていない感じですか?」

 

 

「はい、私はお姉ちゃんに『来て』としか言われてないです」

 

 

「俺も、『急に暇になったから』としか言われてないです」

 

 

虚さんが俺と簪にそう聞いてきたので、俺と簪は素直に答える。

すると、虚さんはギロっと楯無さんの事を見る。

 

 

「お嬢様!何で説明して無いんですか!」

 

 

そして、楯無さんに対してそう言う。

如何やら、理由を説明しなかったのは楯無さんの独断らしい。

 

 

「そ、そっちの方が面白いじゃない」

 

 

楯無さんは余裕ぶってそうだが、何となく余裕のなさがにじみ出ている。

独断での行動は控えた方が良いですよ?

 

 

「虚さん虚さん、それくらいにしておいた方が...」

 

 

「そうだよ~、おね~ちゃん落ち着いて~~」

 

 

俺とのほほんさんが宥めると、虚さんはいったん落ち着いたようだ。

それにしても、()()()、か...

 

 

「それで、本当に何で呼んだんですか、楯無さん」

 

 

今の会話で、ただ暇だから呼んだ訳ではない事が分かった。

俺が呼んだ理由を尋ねると、楯無さんは扇子を取り出す。

 

 

「一夏君、簪ちゃん、今この生徒会には人数が足りないの」

 

 

「人数?」

 

 

簪が首を傾げる。

 

 

「今生徒会には、3人しかいないの。私が会長、虚ちゃんが会計、本音が書記。生徒会には、後副会長と庶務が必要なの」

 

 

確かに、3人では生徒会は成り立たないだろう。

...察した。

 

 

「だから、一夏君と簪ちゃんには生徒会に「嫌です」何で!?」

 

 

俺が楯無さんの言葉を遮って断ると、楯無さんが驚いた声を上げる。

簪や虚さんも、俺の断る速度に驚いているようだ。

 

 

「まだ全部言ってないじゃない!」

 

 

「どうせ生徒会に入れ、ですよね?」

 

 

俺がそう言うと、楯無さんは扇子を開く。

 

『そのとおり!』

 

なんで会話が成立してるんですかねぇ。

不思議な扇子だ。

 

 

「一夏君には副会長してもらおうと思ってたのに!」

 

 

「なおさら嫌です」

 

 

「理由は!?」

 

 

楯無さんは俺が断る理由を聞いてきた。

 

 

「会社の仕事が忙しいので無理です」

 

 

ただでさえ休み時間を削って仕事してるのに、生徒会の仕事などしている暇はない。

睡眠時間やトレーニング時間、クラリッサとチェルシーとの連絡時間を削れば出来るのかもしれないが、睡眠時間はコンディションを整えるのに必要最低限の時間しかしてないし、トレーニングを止めるのは言語道断だ。

そして、クラリッサとチェルシーとの連絡時間は一番削れない。

俺の忙しさや時差の関係もあって長い時間は取れないのだが、これは何にも代えられない時間だ。

出来るだけ多くの時間を取るために、わざわざ時計を2個買ってドイツのシュヴァルツェ・ハーゼの基地がある場所の時間とイギリスのオルコット家の屋敷がある場所に時間に合わせたのだ。

 

 

「そこを何とか!形だけでいいから!」

 

 

楯無さんはそう言いながら頭を下げる。

いや、形だけじゃダメでしょう。

そもそも、俺が副会長になって何かメリットがあるのか?

...そうだ、この状況を使ってずっと聞きたかったことを聞いてしまおう。

 

 

「俺の質問に噓偽りなく答えたら、検討ぐらいはしてあげますよ」

 

 

「本当に!?」

 

 

「ええ、答えれたらですけど」

 

 

俺がそう言うと、楯無さんは思いっ切り胸を張る。

 

 

「おねーさんに任せなさい!何でも答えてあげるわ!それに、虚ちゃんもいるんだから!!」

 

 

「私頼みですか...」

 

 

楯無さんの言葉を聞いて、虚さんはため息をつく。

何となくだが、虚さんは苦労人なんだろう。

 

 

「じゃあ、質問なんですが...」

 

 

俺はそう言いながら、楯無さん、簪、虚さん、のほほんさんと、順番に全員の顔を見る。

そして、俺はその言葉を口に出す。

 

 

()()()()()()()()()()()()()()()()?()

 

 

その瞬間、生徒室が静寂に包まれる。

楯無さんは、目を細めて俺の事を睨むようにして見てくる。

 

 

「...何で、そう思うのかしら?」

 

 

「否定はしないんですね」

 

 

つまりは、肯定で良いんだな。

楯無さんは何も反応しない。

簪たちは、なんかオロオロしている。

俺はそれを確認しながら、3本指を立てる。

 

 

「1つ、初対面の時のかなり訓練されたストーキング技術」

 

 

「え、お姉ちゃん、一夏の事をストーキングしてたの...?」

 

 

俺がそう言うと、簪は驚愕の声をあげて楯無さんの事を見る。

その視線は、何処か軽蔑が混ざっているような気がする。

 

 

「違うわよ!尾行って言いなさい!」

 

 

「...尾行はしてたんだ」

 

 

簪と楯無さんが何か言い合っているが、俺は気にせず続きを話す。

 

 

「2つ、初対面の時に襲って来た時の攻撃の仕方。あれは確実に闇討ちの仕方」

 

 

真正面からだったから分かりずらかったが、あれは確実にただの格闘技ではない。

 

 

「3つ、少しはみ出てて完全に隠しきれてない、棚の中の大量の簪の隠し撮り写真」

 

 

「ウソ!?完璧に隠したはずなのに!?」

 

 

楯無さんは慌てて生徒会室の中でも1番大きくて中が見えないタイプの棚の方を向く。

 

 

「...本当にあるのかよ」

 

 

「お姉ちゃん...」

 

 

「ハッ!騙された!?」

 

 

そう、楯無さんが見た棚からは、写真などはみ出ていない。

それに俺はどの棚とも言っていないのに、楯無さんは迷いなくその棚の事を見た。

つまりは、あの棚に確実に簪の隠し撮り写真があるという事。

俺はその棚の前に移動する。

 

 

「ちょ、一夏君!?それだけは、それだけはぁ~~!!」

 

 

楯無さんの悲鳴を無視して、俺は棚を開ける。

するとそこには、確実に1000枚を超えているであろう枚数の写真があった。

簪とのほほんさんと虚さんが俺の近くにやって来る

 

 

「簪ちゃん!駄目!」

 

 

「ディミオス!」

 

 

《邪魔はしないでもらおう》

 

 

楯無さんが叫びながらこちらに迫って来たので、ディミオスに頼んで足止めをしてもらう。

そして、簪たち3人と共に写真を確認する。

それらに移っているのは全て簪で、どっからどう見ても隠し撮り写真だった。

しかも、角度的にただ隠れて撮っただけではなく、屋根裏等々の訓練していないといけないような場所から撮られたものばかりだ。

 

 

「あ、あああぁぁぁぁ」

 

 

楯無さんは、絶望したような表情で膝から崩れ落ちる。

 

 

「お姉ちゃん...」

 

 

「お嬢様...」

 

 

「楯無様...」

 

 

簪、虚さん、のほほんさんの順でそう言う。

のほほんさんの真剣な声初めて聞いた。

俺はそんな事を考えながら、何故かある紅茶を淹れる。

そして、その紅茶を楯無さんに差し出す。

 

 

「これでも飲んで落ち着いて下さい」

 

 

「ありがとう~~」

 

 

楯無さんはそのまま受け取ると、チビチビと飲み始める。

 

 

「...随分と手際が良いんですね」

 

 

虚さんがそんな事を言ってくる。

 

 

「そうですかね?」

 

 

「ええ、よく紅茶を淹れる私と同じくらいの手際でしたよ」

 

 

「そうなんですか。普段はコーヒーしか淹れないので、そう言ってもらえると嬉しいですね」

 

 

そんな会話を虚さんとしていると、楯無さんが

 

 

「あ!?」

 

 

と声を上げる。

俺達4人が一斉に楯無さんの方を向くと、

 

 

「私、元凶に励まされた!?」

 

 

と声を上げる。

 

 

「元凶とは失礼な。元はと言えば、簪の盗撮をした楯無さんが悪いんでしょう」

 

 

「...はい」

 

 

楯無さんが、しゅん、と言った感じで肩を落とす。

 

 

「.....これ、なんの話だったっけ?」

 

 

ここで、簪がそう言葉をこぼす。

のほほんさんも首を傾げている。

俺はそれに対して苦笑いしながら続きを話しだす。

 

 

「以上3つの理由から、俺は楯無さんが暗部、もしくはスパイ組織の所属だと判断した」

 

 

俺がこういった事で、簪とのほほんさんはこれが何の話だったのか思い出したようだ。

 

 

「そして、日本人なのにロシアの国家代表IS操縦者をしている時点で、何か特別な立場にいることは確定している」

 

 

楯無さんも、簪も、虚さんも、のほほんさんも、誰も何も言わない。

 

 

「最後に、虚さんの『お嬢様』発言、そしてのほほんさんが簪の幼馴染だという事。それら全てを考慮すると、更識家が大下の組織で、布仏家が仕える家...で、間違ってませんか?」

 

 

俺が最後にこう言うと、楯無さんは扇子を開く。

 

『正解!』

 

...だから何だよ、その扇子。

俺がそんな事を思っていると、楯無さんが口を開く。

 

 

「更識は、対暗部用暗部。そして私は、その17代目当主。『楯無』は、更識の当主が代々継いでいく名前よ」

 

 

「おお、思ってたよりも大きい組織だった」

 

 

17代...大分長い事続いてるな。

だが、キョウヤさんの臥炎財閥だったり、ウィズダムさんのCCCも大分長い事続いてるからな。

そこまで驚きはしない。

 

 

「一夏、感想はそれだけなの?」

 

 

簪が呆気に取られたような表情と声でそう言ってくる。

虚さんやのほほんさんも同じ様な表情を浮かべている。

 

 

「それだけですよ。強いて言うなら、俺のプライベートだったり『PurgatoryKnights』の情報を探ろうとしたら、それ相応の仕返しがある、と思っていただきたいぐらいですかねぇ~」

 

 

「それ相応...って、何?」

 

 

楯無さんがそう聞いてくる。

俺は笑いながら、

 

 

「優秀な幹部の人を雇うとか」

 

 

そう言う。

俺は人事権を一応持っているので、やろうと思えばできる。

俺の言葉を聞いた4人は顔が引きつってる。

おやおや、暗部ならこれくらいは普通じゃないんですか?

 

 

「何はともあれ、俺がただ単に気になってた事を聞いただけなので。これからも、仲良くしてもらえると嬉しいですね」

 

 

俺はそう言いながら、楯無さんに向かって右手を差し出す。

すると、楯無さんも笑いながら、

 

 

「フフ、勿論」

 

 

と言って、俺の右手をを握り返す。

ふぅ...良かった。

途中から仲悪くなったらどうしようかと思ってたぜ。

さて、次にすることは...

 

 

「簪、寮の部屋の確認をしよう。隠しカメラや盗聴器があるかもしれない」

 

 

「ッ!分かった!」

 

 

「虚さんとのほほんさんは楯無さんの部屋の確認をお願いします。受信する側がある可能性が高いので」

 

 

「分かりました!主の行動を正すのも私の役目なので!」

 

 

「お~!任せろ~~!」

 

 

この大量の隠し撮り写真を見て、寮の部屋を確認しない訳にはいかないからな。

 

 

「ちょ!?何かってに決めてるの!それに虚ちゃん!?何で私の指示よりイキイキしてるの!?」

 

 

そんな楯無さんを無視して、俺達4人は二手に分かれて行動をする。

 

 

「待って!待ってぇ~~~!!」

 

 

楯無さんの悲鳴をBGMにしながら。

 

 

----------------------------------------------------------------------------------------------------

 

 

「案の定出て来たな」

 

 

《しかも、これだけ大量にな》

 

 

学生寮の簪とのほほんさんの部屋。

俺とディミオスと簪で部屋を漁った結果、隠しカメラ26台、盗聴器7台という多すぎる量となった。

簪はショックを受けたようで、さっき洗面所に行ってから戻ってこない。

 

 

「それにしてもディミオス、今日なんかおかしくないか?」

 

 

《ああ。廊下にも教室にもグラウンドにも寮にも誰もいない。吹奏楽部等の音が鳴る部活の音も聞こえない》

 

 

そう、生徒会室からここに来るまでの間で、人を見ていないし、音も聞こえない。

辛うじて体育館方面からの音は聞こえたが、部活をしている感じではなかった。

何をしているんだろうか?

俺がそんな事を思っていると、簪が洗面所から戻って来た。

だが、足元がおぼつかない。

 

 

「簪、無茶すんな。ベッドで横になってろ」

 

 

「...うん、そうする」

 

 

簪は素直に俺の言う事を聞いて、ベッドに入る。

 

 

「水の用意しようか?」

 

 

「お願い」

 

 

そう言われたので、俺はコップを取り出してその中にミネラルウォーター注ぎ、簪に差し出す。

簪はそれを受け取ると、そのまま一気に飲み干す。

 

 

「...まぁ、ショックは大きいだろうが、一応楯無さんとは仲良くな」

 

 

「うん...でも、暫くは顔を合わせられない」

 

 

《それはそうだろうな》

 

 

ディミオスの言う通りだ。

千冬姉が俺やマドカに対してあんなことをしていたら、多分俺は一発殴る。

殴った後に、家族会議だ。

 

 

「まぁ、生徒会に入る云々は誤魔化したし、大丈夫だろ」

 

 

「あ、そういえば...」

 

 

そう、結局生徒会室の会話で俺と簪は生徒会に入るなど一度も言っていない。

 

 

「簪、教室とかがやけに人がいないけど、何か知ってる?」

 

 

取り敢えず、俺は簪にもその事を聞いてみる。

すると、簪は身体をビクッと振るわせた後、

 

 

「い、いや?知らないよ?」

 

 

ダウト。

絶対に何か知ってる。

 

 

「ほーん、そうか...体育館にでも行こうかな~~~」

 

 

「駄目!」

 

 

ほらぁ。

この反応は何か知ってるな。

 

 

「まぁ、俺に危害が無いならいいけどさ...」

 

 

俺はそう言いながら、コップにもう一度ミネラルウォーターを注いで簪に渡した後、ディミオスと共に部屋の入り口に移動する。

 

 

「じゃあ簪。俺は帰るから。このゴミは俺で処分しておくよ」

 

 

「うん、よろしく。一夏、ありがとうね」

 

 

簪の返答を聞いてから、俺は隠しカメラと盗聴器をゴミ袋に放り込んで部屋から出る。

 

 

《更識楯無の部屋に行くか?》

 

 

「あ~、そうだな。虚さんとのほほんさんにも見てもらった方が良いか」

 

 

ディミオスの言葉で、俺は行き先を楯無さんの部屋に変更。

そのまま移動を開始する。

さて、虚さん達はどんな反応になるんだろうかねぇ...

 

 

 

 




会長...何やってるんですか。
簪がショックで軽く体調崩しちゃいましたよ?

次回もいつになるか分かりませんが、楽しみにしていてください!

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