今回遂にプロジェクトが始まります!
今回もお楽しみください!
一夏side
テストのが返却された翌日の昼休み。
俺は食後のコーヒーを啜りながら仕事をしていた。
電子書類の仕事が一気に増えてPCを教室などに持ち込む許可も貰った。
俺の周りには、自室謹慎の深夜を除いた1年生専用機持ちとのほほんさんが集合していた。
別に集合を掛けたわけでは無いんだけどなぁ...?
っていうか、マドカとシャル以外にPC見られると困るんだけど...
まぁ、みんなもそれを分かっているのか、ちゃんと俺の後ろにはいないんだけどさ...
「そう言えば、みんなって何の部活に入ってるの?」
俺がそう思っていると、マドカはそう質問をする。
うん、同じ会社所属のシャル以外には敬語も取れてて、みんなに馴染んでるみたいだな。
実際には1個下なのだが、同学年だし敬語は無くていいだろう。
それにしても部活か...俺は仕事が忙しいからな...
俺がそんな事を思っていると、みんな口々に自分の部活を言う。
「僕は料理部だね」
「私はテニス部ですわ」
「私はラクロス部ね」
「私は茶道部だ」
「私は...まだ入ってない...」
「私は生徒会~~」
へ~~。
のほほんさん以外は知らなかった。
ラウラが茶道部か...チョッと意外だ。
「俺は言わなくても分かると思うが無所属...いや、会社の仕事部だ」
「あ、あはは...うん、知ってる」
俺がそう言うとマドカは苦笑いになって頷いた。
俺もそれに笑いながら、PCを操作し、次のページに移動させる。
.....ん?
こ、これは...
「え、マジ!?」
俺はそれの内容を見て、思わず声に出して驚く。
急に俺が声を出したからか、みんなが驚いたような顔をする。
だが、俺はそれに反応せずに笑みを浮かべる。
「喜べ、マドカ、シャル!仲間が増えそうだ!」
俺がそう言うと、マドカとシャルはPCの画面を覗く。
すると、2人とも驚いた表情になったのち、笑みを浮かべる。
やっぱり2人とも、仲間が増える事は嬉しいようだ。
「良し!じゃあ金曜は休む!」
俺がそう言うと、
「何?そこまでしないといけないのか?」
とラウラが聞いてきた。
「ああ。一応な」
俺はそう返答しながらPCの電源を切る。
そうして、俺は席を立って
「織斑先生にこのこと言ってくるわ」
そのまま職員室に向かう。
「一夏、頑張ってね」
簪がそんな声を掛けてくれる。
「おう」
俺はそれに返事をして、職員室に向かう。
さぁ、どうなるかな...
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その週の金曜日。
現在時刻は9:40。
俺はビジネススーツを着用し『PurgatoryKnights』本社に来ていた。
理由は単純。
今日は今から面接なのだ。
今週の火曜日に俺のPCに来た書類。
それはアメリカ軍所属のIS操縦者、イーリス・コーリングさんが『PurgatoryKnights』に転職したいという内容の書類だった。
ナターシャさんに話を聞くと、イーリスさんはナターシャさんが所属していた部隊に所属しているIS操縦者で、第三世代型ISのファング・クエイクのパイロットらしい。
ナターシャさんとは互いに愛称で呼び合う仲で、性格は気さくだが戦闘になると周りがあまり見えなくなるのが玉に瑕。
そんな人らしい。
俺と社長と人事部部長の佐野蓮子さんと共に話し合い、面接をして判断する事となった。
そして、俺は面接官をするために、『PurgatoryKnights』本社に来ているのだ。
まぁ、殆ど採用は決定していて、ナターシャさん同様国籍等のサポートまでする予定だが、一度しっかりと話し合わないといけないからな。
因みに、織斑先生に今日は欠席して面接官をすることを伝えると
「そうか...頑張れ、織斑」
と、何処か可哀想なものを見る目でそう言ってきた。
なんでそんな目をするんだと思ったが...まぁ、いいか。
「それにしても、高校生が面接官っていうのは違和感があると思うんだけどなぁ...」
俺がそんな事を口にすると、
「あら。一夏は所属IS操縦者を纏める立場なんだからいないと駄目よ」
そう社長が言って下さる。
[そうだよ!マスターは偉いんだから!]
[それに、私という最初のISコアと意思疎通出来るので、他のISからも気になられているんですから!]
(ハハハ...ありがとうな、白式、白騎士)
白式と白騎士に励まされたから、やらない訳にはいかない。
俺はやる気を入れ直すと、顔を上げる。
「じゃあ一夏。そろそろ行きましょう」
「はい、社長」
そのタイミングで社長から声を掛けられたので、俺は席を立ち、今いる社長室の扉を開ける。
そうして、そのまま社長が部屋から出たことを確認してから部屋の扉を閉める。
そして社長の3歩くらい後ろを歩きながら、面接会場である部屋に向かう。
「それにしても一夏。あなたは頑張ってるわね」
「急に如何されました、社長」
その道中、社長が急にそのような事をおっしゃる。
俺がそう聞き返すと
「一夏は、学生なのに一般社員以上に責任感が高い仕事を物凄く多くしてるじゃない」
と言って下さる。
まさか社長直々にそう言って下さるだなんて...
嬉しいな。
「いえいえ、そんな事はありません。これは織斑一夏がやらないといけない事なので」
「本当に真面目ね...辛くなったら何時でもいうのよ?」
ああ、本当に良い上司で、良い会社だ。
「ええ。もし耐えられなくなったら、相談させてもらいます」
俺がそう言うと、社長は微笑む。
そのまま軽く雑談をしながら歩き、面接会場である部屋に着いた。
俺が扉を開けて部屋の中を確認する。
中にはもう1人の面接官の蓮子さんがもうスタンバイしていた。
そうして、社長が部屋の中に入ったのを確認してからいったん廊下を確認し、扉を閉める。
「社長、一夏さん。お疲れ様です」
扉を開けたから、当然蓮子さんも社長と俺に気が付いた。
席を立ち、俺と社長に軽く会釈をする。
「ええ。蓮子もご苦労様ね」
社長は蓮子さんにそう返す。
俺は苦笑いになりながら
「蓮子さんの方が立場は上なんですから、敬語にならなくても良いですよ」
そう蓮子さんに言う。
女性相手なので年齢は知らないのだが、高校生の俺よりも確実に年上であることは間違いないし、人事部長という立場は所属IS操縦者である俺よりも高いものである。
それなのに、蓮子さんは俺に敬語を使う。
「いえいえ。一夏さんの方が仕事はしてますし、権限は強いじゃないですか」
「そ、そうですかね?」
あれ?
俺って部長より権限強いの?
良く分からん。
「フフ、2人ともそのくらいにして、面接の準備をしちゃいましょう」
「「はい、社長」」
そんな会話をしていた俺と蓮子さんは、社長の声によって面接の準備を開始する。
イーリスさんとは初対面だが、受付でもう既に『PurgatoryKnights』所属IS操縦者規約事項書類はもう渡してある。
目は通してくれているだろう。
そうして、時刻は9:58。
10:00から面接なので、そろそろイーリスさんが入って来る。
俺は長机の左側に座っていて、社長が真ん中、蓮子さんが右側である。
そして、長机の前には向かい合うようにして置かれたパイプ椅子と手荷物を置く籠。
準備は完璧だ。
コンコンコンコン
ここで、そんなノック音が部屋に響く。
「どうぞ」
ノック音に社長が返事をすると、部屋の扉が開く。
「失礼します」
そうして、部屋の扉が開いてから、そこにいた金髪ショートの女性が頭を下げてからそういう。
この女性が、イーリスさん。
イーリスさんは、頭を上げてから、身体ごと向きを変えて扉を閉める。
「どうぞ。荷物を置いて座って下さい」
社長がそう言うと、イーリスさんはもう一度
「失礼します」
と言ってから荷物を置き、椅子に座る。
うん、特に問題ないな。
「本日の面接官を務めます、『PurgatoryKnights』代表取締役社長のスコール・ミューゼルです」
「同じく面接官を務めます、『PurgatoryKnights』人事部部長の佐野蓮子です」
「『PurgatoryKnights』所属IS操縦者纏め役の織斑一夏です」
「「「よろしくお願いします」」」
社長、蓮子さん、俺の順番で簡単な自己紹介をする。
「此方こそ、本日はよろしくお願いいたします」
イーリスさんはそう言って頭を下げる。
その表情は、何処か緊張しているようだった。
「さて、では早速ですが面接を始めます。先ずは自己紹介と、今回本社へ転職を希望した動機を聞かせてください」
社長はイーリスさんに向かってそう言い、面接がスタートした。
面接は恙無く進んだ。
志望動機は、ナターシャさんの転職。
アメリカ軍に所属しているイーリスさんも銀の福音が暴走している事は知っている。
その上で、銀の福音を無人機だと報告し、ナターシャさんを犠牲にしようとしたアメリカの元で働いて行くのは無理だと判断したらしい。
そんな事を聞いたら自分もそうなってしまうのかと考えるのは当然だし、愛称で呼び合う程の仲の人間を見捨てたところでは働いて行けないだろう。
転職先を考えていた際、前に俺が指示を出して世界中に発信していた発展途上国支援プロジェクトの一般公募情報を見たらしい。
まだいける可能性があって、今回応募したらしい。
自身の長所は、行動に移るまでが早い事。
逆に短所は、興奮すると周りが見えなくなる事。
これは、ナターシャさんからの事前情報通りだ。
発展途上国に実際に支援に行って自分に出来ると思う事は、軍人IS操縦者として鍛た身体と体力を生かした物資の運搬や路肩工事など。
これは、1番大事な事なので、それに自信がある事は素晴らしい。
(白式、白騎士。ISから見てイーリスさんは如何見える?)
[そうだねぇ...結構いいひとに感じるよ!]
[コアネットワーク越しにファング・クエイクに尋ねてみましたが、凄く丁寧に扱ってくれたらしいですよ]
(なるほどね...ありがとう、白式、白騎士)
IS視点から見ても、イーリスさんは良い人らしい。
そして、今現在しているイーリスさんからの質問は終わった。
「最後に、何か言いたい事はありますか?」
俺がイーリスさんにそう尋ねると、
「アメリカ軍所属という事で、世間一般からの常識とはかけ離れている部分もあるとは思いますが、精一杯頑張りたいと思います。よろしくお願いします」
イーリスさんは、決意の籠った眼で此方を見ながらそう言ってきた。
うん、これは...
俺はチラッと視線を横に向け、社長と蓮子さんと視線を合わせて頷き合う。
そうして、
「では、イーリス・コーリングさん。あなたを採用します。これからよろしくお願いしますね」
社長は笑顔でイーリスさんにそう言う。
「え?」
イーリスさんは呆けたような表情で此方を見る。
社長はそのまま採用書類にサインをして、社長専用の印鑑を押す。
そのまま蓮子さんがサインをして人事部部長用専用の印鑑を押した後に、俺がサインをして所属IS操縦者纏め役専用の印鑑を押す。
これで、イーリスさんは無事『PurgatoryKnights』所属IS操縦者だ。
「ん?イーリスさん、如何かしましたか?」
未だに呆けた顔でいたイーリスさんに俺がそう声を掛ける。
すると...
「そ、そんな簡単に採用して良いんですか?」
と尋ねてくる。
俺は笑いながら、
「ええ。元々ナターシャさんからあなたの事は聞いてましたし、貴重な軍人IS操縦者ですからね。元々9割採用は決まってました。今回の面接で、余程態度に問題が無い場合はその場で採用するって決めてたんです」
という。
本来の面接だったらこんな事は言わないのだが、まぁ、いいだろ。
「そ、そうだったんですか...」
イーリスさんは脱力したようにそう言う。
「では、イーリスさん。あなたの国籍等の話し合いをしたいのですが...今直ぐにでも問題は無いですか?」
「は、はい。問題ないです」
だが、社長のその声によって、イーリスさんは気合いを入れ始める。
さてさて、俺も頑張りますか...
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イーリスさんの面接日からそこそこな時間が経ち、今は7月下旬。
明日はIS学園1学期の終業式だ。
そんな日、俺は又もや学園を1日中欠席し俺は国際空港に制服で来ていた。
理由は単純。
今日から発展途上国支援プロジェクトでアフリカ大陸に行くナターシャさんとイーリスさんの見送りだ。
他のスタッフはもう既についているらしいので、後は2人が行けばプロジェクト始動である。
あれから、ナターシャさんとイーリスさんの国籍などの話し合いを何度も重ねた結果、2人はアメリカ国籍からフランス国籍になる事になった。
フランスを選んだ理由は、傘下のデュノア社がフランスにあるため、日本以外で1番『PurgatoryKnights』の影響力が強いからだ。
イーリスさんともこの間でかなり仲良くなり、プライベートではため口で喋ってくれるまでは仲良くなった。
まぁ、仕事の時は逆に俺がため口で話して2人は敬語なんだけどな。
仕事の時だけ敬語になるのはマドカとシャルと一緒だ。
そして今は、見送りという事で搭乗ゲート前にディミオスと共にいるのだが...
滅茶苦茶目立ってる。
まぁ、IS学園の制服を着ている
目立つのは仕方が無い。
「辛いことも多いと思いますけど、頑張って下さいね。暫くしたら俺も1回尋ねると思います」
「ええ、分かったわ」
俺の言葉に、ナターシャさんが頷く。
「イーリスさんも、この間日本に来たばっかりですけど、もうアフリカに行くってキツイですよね」
「まぁ、そうかもしれねえけど、自分で選んだ道だからな。頑張るぜ」
イーリスさんも笑いながらそう言ってくれる。
《我はいるのだろうか...?》
「まぁまぁ。関わっていた期間は短いけど、確かに関わってたんだから」
《確かにそうだがな》
俺はディミオスとそんな会話をした後、2人に向かって真面目な顔で
「
そう言う。
すると2人は
「「はい、頑張ります」」
と頷く。
そして、搭乗の時間が迫っているので、2人はゲートを潜っていく。
俺はギリギリまで手を振って、2人が見えなくなってから手を下す。
「じゃあディミオス。夏休みにクラリッサとチェルシーに渡すプレゼントを買ってから帰るぞ!」
《そこまで計画だったのか...》
ディミオスはそんな声を漏らす。
当たり前だろ?
全く会えてない恋人にプレゼントを用意するのは。
あああ、会えるのが凄い楽しみだ。
明日が終われば、夏休みだからな!
一夏、遂に面接官まで果たす。
仕事超頑張ってるなぁ...
次回もいつになるか分かりませんが、楽しみにしていてください!
感想や誤字報告もよろしくお願いします!
あと、新作出したのでそっちもよろしくお願いします!
https://syosetu.org/novel/273574/