サブタイからにじみ出る苦労。
今回もお楽しみください!
一夏side
「ん、ぁ...」
眼を開けるときに、自然とそんな声が漏れる。
そして眼を開けると、全裸のチェルシーと目が合う。
「「っ...///」」
その瞬間に、俺とチェルシーは同時に顔を真っ赤にする。
そして、全裸で抱き合っているチェルシーと自分の身体を見る事で、寝る前までの行為を思い出す。
「お、おはよう。チェルシー」
俺は取り敢えず笑顔でチェルシーに挨拶をする。
すると、チェルシーも
「おはよう、一夏」
と挨拶を返してくれる。
そして、チェルシーはそのまま俺の胸に頭を押し付けて来る。
「一夏...今、凄い幸せ...」
そして、チェルシーはそう言ってくれる。
俺はそんなチェルシーの頭を撫でながら
「俺も幸せ」
そう返す。
そこから暫く俺とチェルシーは裸のまま抱きしめ合う。
「チェルシー、そろそろ服着ようか?」
俺がそう言うと
「そうね...」
チェルシーは名残惜しそうに俺の事を離す。
俺もチェルシーの事を離すと、チェルシーはベッドから降りて、脱ぎ捨ててあった下着を身に着ける。
カーテンの隙間から部屋に差し込んでいる光によって、チェルシーの姿が幻想的に浮かび上がる。
その事に、俺は思わず赤面してしまう。
「一夏?如何したの?」
そんな俺に、チェルシーはそう尋ねて来る。
「いや、その...チェルシーが、幻想的で、綺麗だったから...」
俺がそう言うと、チェルシーも顔を赤くする。
俺の恋人は2人とも、可愛くて、綺麗だな...
俺はそんな事を考えながら自分の服を着る。
そして、俺とチェルシーは完全に服を着終わった。
「6:55か...」
俺は時計を見てそう呟く。
もうそろそろ食堂に向かっておいた方が良いだろう。
「じゃあ、チェルシー。食堂に行こうか」
「そうね、もう行った方が良いわね」
俺がチェルシーにそう尋ねると、チェルシーは頷く。
俺はそれを確認してから、チェルシーの隣に立つ。
「チェルシー、愛してる」
そして、チェルシーの事を見つめながらそう言う。
チェルシーは驚いたような表情を浮かべた後、笑顔になって
「私も、一夏の事を愛してる」
と言ってくれる。
俺はそんなチェルシーの頬に手を置いて、そのままチェルシーにキスをする。
「ん、んん...」
「んぁ、んぅ...」
そして、1分くらいキスをした後、そのまま唇を離す。
「じゃあ、行こう」
「ええ、行こう」
そうして、俺とチェルシーは食堂に向かう。
ギリギリまで恋人繋ぎをしながら。
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朝食を食べ終え、自分の手荷物も纏めた。
後は空港に行って、飛行機に搭乗するだけ。
そんな状況で俺は荷物全てを持ち、ディミオスと共に屋敷の玄関前に立っていた。
俺の前には、ロバートさんとロザリーさんとエクシア。
これから出発なので、見送ってくれるらしい。
チェルシーとセシリアは空港まで来てくれるが、ロバートさん達は仕事もあるのでここでお別れだ。
「お世話になりました。また余裕が出来たら遊びに来させてもらいます」
俺はロバートさんとロザリーさんに向かって笑顔でそう言う。
「また、何時でも遊びに来てくれ。歓迎するぞ」
「やっぱり、一夏君がいると楽しいわ!また会えるのを楽しみにしておくわ!」
ロバートさんとロザリーさんがそう言ってくれたので、俺は笑顔のまま頷く。
そして、俺は身体の向きをエクシアの方に向ける。
「エクシアも元気でいろよ。これからも頑張れ」
「はい!お兄様も、頑張って下さい!」
そして、俺とエクシアは笑い合い、俺は半分無意識にエクシアの頭を撫でる。
「....いい」
エクシアは気持ちよさそうに目を細めてそう声を漏らす。
[[羨ましい...]]
その瞬間に、白式と白騎士がそんな声を漏らす。
(飛行機の中で撫でてやるから)
[約束ですよ!]
(ああ)
そんな風に白式と白騎士の2人と話していると、ディミオスがエクシアたち3人と会話をしていた。
そして、会話が終わる。
「じゃあ、また会える日まで!」
《また会える日を楽しみにしている》
「一夏君、頑張れ」
「私達も、また会えるのを楽しみにしてるわ!」
「お兄様、また会いましょう!」
最後にそう言い合い、俺は手を振りながら車に向かう。
俺が車に着くと、車の前で待っていてくれたチェルシーとセシリアが手を上げてくれる。
「お父様達との会話は終わったんですの?」
「ああ。終わったよ。じゃあ、行こうか」
俺はそう言い、荷物を車に乗せる。
この時に、チェルシーと運転手の男性も手伝ってくれる。
そして荷物を全て車に乗せるとディミオスがカードになり俺の胸ポケットに入って来る。
それを確認して、セシリア、チェルシー、俺の順番で車の後部座席に乗る。
運転手の男性は運転席に乗り込み、車を発進させる。
俺は車の中で、チェルシーの事を見る。
チェルシーは今日まで休暇なのでメイド服では無く私服。
昨日買った白いブラウスを早速着ている。
物凄く可愛い。
何時までも見つめていたいが、この場にはセシリアもいるので俺は直ぐに視線を戻す。
暫くそのまま車が走り、空港に着いた。
俺は車を降り、荷物を全て持つ。
「お嬢様、私はここでお待ちしてます」
「よろしくお願いします」
運転手の男性はそう言うと、そのままその場に立っている。
俺は男性に頭を下げてから空港に入る。
そして、俺は手荷物を預ける手続きをする。
これで今俺が持ってる荷物はPCとかが入ってるリュックのみ。
「セシリア、また学園で。チェルシーさんは、お元気で」
出国検査ゲート前で、俺はセシリアとチェルシーに向かってそう言う。
セシリアがいるのでチェルシーに対して敬語を使わないといけないので、少し寂しい。
やっぱり恋人には普通に話したいな...
「ええ、一夏さん。また学園で会いましょう」
「一夏。元気でね」
俺の言葉に、セシリアとチェルシーがそう返してくれる。
「ああ、またな!」
俺はそう言って手を振ってからゲートに向かう。
セシリアとチェルシーも俺に手を振ってくれる。
そして、手続きを始めるときにチェルシーと視線を合わせて、同時に笑う。
手続きを完了したので、俺はゲートを潜り搭乗ゲート前に向かう。
後は普通に飛行機に乗り込むだけ。
現在時刻は11:30。
日本とイギリスの時差は9時間で、フライト時間は12時間なので、日本に着くころには翌日の8:30だろう。
ドイツもイギリスも楽しかったなぁ...
クラリッサとチェルシーに会えたってだけで物凄く嬉しいのに、シュヴァルツェ・ハーゼのみんなやロバートさん達に会えたから、楽しかった。
[マスターは、恋人さんにデレデレでしたね...]
ゲート前の椅子に座ると、白騎士がそう声を掛けて来る。
(そうだな...まぁ、クラリッサとチェルシーだからな!)
[如何いう根拠?]
(まぁまぁ、白式。細かいことは気にするな)
そこから暫く白式と白騎士の2人と会話してると、搭乗のアナウンスが流れる。
そのアナウンスの指示に従い俺は手続きをして飛行機に乗り込み、ビジネスクラスの自分の座席に向かう。
そして、PCだけを取り出してリュックを仕舞う。
そのまま座り、PCを起動させる。
さて、仕事はどのくらい来てるのか...
「おい、ふざけんなよ...」
何でこんなに来てるんだ...
どうやったら1週間も経って無いのに書類が3000枚溜まってんだよぉ!!
[マスター...大丈夫?倒れない?]
白式が心配そうに声を掛けてくれる。
(ああ、大丈夫だ)
さっきまで高かったテンションは一気に下がった。
だが仕方が無い。
(取り敢えず、白式と白騎士の頭撫でる。今からそっち行く)
[分かりました、マスター!]
白騎士がそう返事をする。
先ずは、白式と白騎士と話してテンションを上げよう。
俺はそう思いながらポケットに入っているダークコアデッキケースを触り、意識を白式と白騎士がいる空間へと意識を飛ばすのだった...
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マドカside
夏休みも始まって1週間とちょっとたった日。
私はシャルさんと共に『PurgatoryKnights』本社に向かっていた。
お兄ちゃんは今、海外に行っている。
確か、今はイギリスだったかな?
海外に行く前に物凄い量の仕事をしてから心配だったけど、無事に海外に着いたみたいで良かった。
そして、シャルさんは2日前に日本に戻ってきていた。
昨日は時差ボケによってダウンしてたシャルさんだけど、今日は元気になったみたい。
「ねぇ、マドカちゃん」
「シャルさん、如何しました?」
道中の電車の中、シャルさんが私に呼びかけて来る。
私がそれに反応すると、シャルさんは
「今日何で僕たちが会社に呼ばれたのか知ってる?」
そう聞いてきた。
私達が会社に向かっている理由。
それは、『PurgatoryKnights』開発主任が束さんだと説明するためだ。
説明するタイミングが無いとかで結局1学期には説明できてなかったから、夏休みだししちゃおうっていう事らしい。
「うちの開発主任がシャルさんに挨拶したいって言ってましたよ」
「開発主任...確かに会った事無いね」
私の説明でシャルさんは納得したらしい。
そのままシャルさんと雑談しながら移動し、遂に会社に着いた。
「えっと...先ずは社長に会いに行きましょう」
「そうだね、そうしよう」
私とシャルさんはそう会話をしたのち、更衣室で制服に着替えて社長室に向かう。
そして、社長室に着いた。
シャルさんは社長室の扉を4回ノックする。
「社長、シャルロット・デュノアと織斑マドカです。入っても宜しいでしょうか?」
『あら、入っていいわよ』
入出の許可を貰ったので、私とシャルさんは扉を開け
「「失礼します」」
と頭を下げながら社長室に入る。
「2人とも、いらっしゃい」
すると、社長席に座っていたスコールが顔を上げてそう言ってくる。
「社長、お久しぶりです」
「お久しぶりです」
...スコールに敬語を使うのに違和感がある。
前々から普通に喋っていたからね...
「今日は如何いう理由できたのかしら?特に呼んでは無かったわよね」
スコールは確認するようにそう呟く。
「はい、主任がシャルさんに会いたいという事で。先に社長に挨拶しようと思いまして」
「あら、そうなの。じゃあ今から呼ぶわ」
私が説明をすると、スコールは置いてある通信機から通信を入れる。
「...ええ、こっちに来てるわよ。だから来ちゃいなさい...分かったわ、待ってるわ」
そして、スコールはその通信機を元に戻す。
「今呼んだからもう直ぐ来ると思うわ。だから座って少し話しましょう」
「ありがとうございます」
シャルさんはそう言ってソファーに座る。
私もシャルさんの隣に座る。
「2人とも、学園生活は楽しい?」
そしてスコールはそう質問してくる。
「ええ、楽しいですね。一夏や他の専用機持ちのみんなとわちゃわちゃしてます」
それに対して、シャルさんがそう笑顔で答える。
そこから、私達3人で談笑する。
そうして大体15分くらいたったところで、廊下から足音が聞こえてくる。
私達が同時に視線を扉に向けると、バーンと扉が開き
「マドちゃんやっほー!久しぶり!そしてシャルちゃん!ちゃんと話すのは初めてだね!」
と、主任こと束さんが勢いよく入って来た。
「し、篠ノ之博士!?」
シャルさんは物凄く驚いたようにそう声を発する。
まぁ、そりゃそうだよね...
「私が『PurgatoryKnights』開発主任の篠ノ之束さ!」
そして束さんはキラーンという効果音が入りそうな感じで親指を立てる。
「え、え、え!?」
シャルさんは今だ混乱してる感じでそう視線をぱちぱちさせてる。
「シャルさん、落ち着いて下さい」
私はシャルさんを落ち着かせるために声を掛ける。
そこから5分くらいの時間を使い、シャルさんは何とか落ち着いた。
「ま、まさか篠ノ之博士が開発主任だったなんて...」
「まぁ、束が開発主任だったことは全く知られてないからね」
シャルさんの呟きにスコールがそう言う。
「さてさて、本日2人を呼んだのは他ではない!ISの整備をするためさ!」
「え!?でも、本国でやりましたし、そもそも勝手にされるのは...」
「ノンノン!束さんはISの開発者だよ?他の凡人では分からないことまで整備できるし、そもそもシャルちゃんは『PurgatoryKnights』所属でもあるから『PurgatoryKnights』開発主任の束さんが整備しても何も問題は無いのさ!」
束さんは人差し指を立てて横に振りながらそう言う。
そして、シャルさんは納得したように頷いた。
「私の銃騎士は殆ど使ってないぞ」
臨海学校の暴走事件では使う機会がありそうだったが結局お兄ちゃんが1人で撃退しちゃったから使わなかった。
「使って無くても整備は必要だよ!」
「...確かにな」
私がそう言うと、束さんは一瞬で真面目な顔になる。
「2人には、いっくんをサポートしてもらうんだから」
「「っ!」」
その瞬間に、私とシャルさんに緊張が走る。
「2人とも知っているとは思うけど、いっくんは仕事し過ぎてる。高校生とは思えないくらいに」
「ええ...でも、一夏にしか出来ないのよね...」
束さんの言葉に続き、スコールがそう言う。
その表情は、何もしてあげられないのが悔しいと言わんばかりのものだった。
「束さんには、悔しいけどいっくんに対してのサポートが大々的に出来ない。だから、2人にはいっくんをサポートしてほしいんだ」
「だから、ISは万全にしておく必要があると?」
「うん。最近IS学園では事件が起こってるからね」
その瞬間に、私とシャルさんは更なる衝撃を受ける。
確かに、そうなって来るとISは万全にしておかないといけない。
「だから、2人にはそういう想定を含めていっくんのサポートをしてほしいんだ。お願い」
そして、束さんは頭を下げる。
私とシャルさんはいったん顔を見合わせ、
「「当然(です)!!」」
同時にそう言う。
すると、束さんは顔を上げる。
「お兄ちゃんをサポートするのは当然!」
「一夏には助けてもらって、今もお世話になりっぱなし...だから、一夏のサポートをするのは当然です!」
私とシャルさんがそう決意を束さんに言うと、束さんは一気に笑顔になる。
そして、
「じゃあ、早速行こう!」
と、私とシャルさんの腕を掴んで来た。
そしてそのまま腕を引っ張る。
「ちょ、ま!」
「待って!待ってぇ!」
流石に自分で歩ける!
だが、束さんはそのまま社長室の外に出る。
「頑張ってねぇ~」
「「社長ぉおおおお!!」」
社長も助けてくれず、私とシャルさんはそのまま束さんに引っ張られていく。
待って、何か足が浮いてる気がする!
た、助けてぇ!!
一夏休暇終了のお知らせ。
一夏...頑張って!
次回もいつになるか分かりませんが、楽しみにしていてください!
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