ある日の事、鬼無辻無惨は荒れていた。
上弦の参と連絡が取れなくなったからだ。
それで何故?と思うかも知れないが上弦の鬼はここ数百年一人として変わらなかった猛者。
つまり、敗北したことが無い最強の存在だ。
しかも付け加えるなら肉弾戦では最強格となれば話は変わってくる。
「ま、まさかあの柱に…」
頭を抱える無惨。
金柱両津勘吉により自身の持つ最強の手駒一つが潰されたとなると頭を抱えるのも無理はない。
「くそっ!!!奴はどうすれば良いんだ!!!」
最悪の天敵に討たれたとなると今後の行動さえ変わってくる。
まさに絶望と呼ぶに相応しい。
時は遡り無限列車後。
上弦の参『猗窩座』はおぼつかない足取りで森を進んでいた。
両津の血を口にしてから体が異常に熱く、頭も回らずゾンビの様にただ歩くのが精一杯だった。
「くっ……流石だな勘吉……体が……恋雪さん……!?
だ、誰なんだ恋雪とは?俺は……狛治……?違う!俺は上弦の参猗窩座だ!」
突然割れるように痛む頭、そして聞こえてくる謎の声。
彼は頭を抱え何かを振り払うかの様に暴れだすがその目の前には猗窩座によく似た青年が立ち塞がる。
髪は黒く短く、武道家の様な出で立ちの青年は無言で構え猗窩座と対峙した。
素晴らしい気迫、彼ほどの達人となれば鬼にしたらさぞかし戦力となるだろう。
それに彼の事、勧誘するだろうと思われた矢先に青年の胸を貫いた。
「俺から出ていけ!」
『それは無理だ、俺はお前でお前は俺……なんだ』
「五月蝿い五月蝿い五月蝿い!!!」
『もう止めろ!恋雪さんもこんなの望んでない!』
「ふざけるな貴様!俺は!」
『お前こそふざけるな!俺は!』
「上弦の参猗窩座だ!」『素流の狛治だ!』
二人が同時に叫ぶと拳をぶつけ激しく動き出した。
木から木へと移り高速に、尚且つ自身の領域は確保して相手を倒す為に。
猗窩座の一撃は木々を破壊し茂る森を消し、狛治の蹴りは草を刈り取り地肌を露にする。
幾日が過ぎただろうか、気付けば猗窩座は地に伏し狛治を見上げていた。
その表情は何処か満足そうに、だが何処か悲しそうな何か未練が残った様に。
「俺は……何処で間違えたんだ?」
『あの時……怒りに任せて殺した事
その後に無惨の手を取ったこと
でも一番の間違いは……恋雪さんを一人にしてしまった事だ!
立て!恋雪さんは居なくても彼女との思い出は!彼女との約束は覚えてるだろ!
なら生きて生きて生き抜いて!醜くても足掻いて罪を償え!』
笑顔で気を失う猗窩座。
どれくらいの時間がたっただろうか、気付けば日は登り鬼である自身を焼き殺す時間帯。
にも関わらず、肌は優しい温もりが包んでいた。
「……俺は……俺は人間だ!
ごめん恋雪さん……俺逃げてた、でももう逃げないよ
だからそっちに行くのもう少し待ってもらっていいかな?師匠には後で怒られるからさ」
もう上弦の参は居ない
此処に居るのは鬼を狩ると決めた守護者だけだ
彼はすぐに立ち上がると無限列車の事後処理をしていた隠の前に現れ、そして鬼殺隊に入れてくれと直談判。
その際に自身の素性を明かし、産屋敷へと伝わりひと悶着有ったがそれは別の話。
「ひっ!?お、お前は何者なんだよ!?」
少し時を経たせば鬼の前には雪の模様をあしらった羽織の柱が一人、鬼を狩っていた。
彼は刀を持たず、両津により開発されたメリケンと安全靴を装備して夜を狩る太陽。
「俺か?俺は鬼殺隊が柱の一人、『雪柱』の素山狛治だ!」
猗窩座さん、マジで過去が悲しすぎるし辛いからこうやって贖罪の機会がほしいからやらかした話でした
もう無理……猗窩座さん最初はバーサーカー糞野郎って思ってたのに技含めて全部に意味が有ったとか過去があれとか……推せる
雪柱素山狛治
日輪刀ではなくメリケンと安全靴で戦う男
誰よりも優しく常に周りに気を配る姿から鬼殺隊の中でもトップの人気を誇る柱
両津を崇拝しており、そのせいか雷一門と度々ぶつかっている。
別名『拳の鬼』
やっぱり上弦の弐は
-
ギャグで救うべき
-
シリアスに行こうぜ
-
気の向くままに
-
ヒロイン増えちゃうね