あれから幾日がたった。
鬼の居場所は掴めず、また噂さえも半信半疑の出鱈目ばかりで本当に鬼が出てるのかと怪しくなる程に平和なのだ。
「む、むぅぅぅ……こうも平和だと本当に鬼が居るのか不安になってくるぞ」
「ですが師範、人が行方不明になってるのは事実です」
さる建物で玄弥と両津は集まり二人で会議をしていた。
件の鬼の手がかりが全く掴めず、このままでは結果を出せないのでかなり困っている。
いや、まぁフォローする訳では無いが蕨姫筆頭に遊郭の情報網を使っていると怪しげな人物が一人浮かんでくるのだ。
ただ確証が無いから動くに動けずどうしても二の足を踏んでしまう。
「ぬぬぬぅぅ……」
「こうなったら月一で来る件の男を当たりますか?」
「だが確証が……」
両津が二の足を踏んでいると玄弥から力強いビンタが飛んできた。
時代の違いか、両津は令和の警察官なので確証が無いと動けないと思っているが玄弥は違う。
だからだ。
「師範!
師範は悔しく無いのですか!俺達は鬼殺!あーだこーだ言う前に動くのが師範でしょ!」
「……ありがとうよ玄弥、目が覚めたぜ」
時代の違いとこれで良いのかなんて思っていたがもう容赦なんて無い、やるならやる徹底的に!
両津は笑うと件の客の部屋へと駆けつけた。
「御用改めだ!!!」
「動くと射つぞコラァ!!!」
件の男が来ている部屋の襖を蹴り飛ばし、新撰組みたく剣(チャンバラ棒)を突き立てる。
「あ、見つかっちゃったかぁ」
「舐めた奴め~」
男は隠す必要も無いのか遊女を食らいながら笑顔で振り向いてきた。
目には階級を示す刻印、しかも『上弦』『弐』と書いてある。
つまり、無惨ともう一人しか上がいない超が付く程の強者なのだ。
「し、師範……」
「いくぞ玄弥ぁ!!!」
「怖いなぁ、そんな短気じゃ嫌われるよゴリラ君♪」
チャンバラ棒を振り下ろすが余裕綽々と言った感じでふわりと飛び上がり回避する。
「ぬおおおお!!!」
「鬼殺隊『砲』隊長を舐めるなよ!!!」
「っ!?!?!?」
両津がチャンバラ棒を適当に振り回している間、回避している上弦の弐に狙いを定めて銃を構える玄弥。
呼吸が使えないなら呼吸に代わるものを作る、その理念から産み出された鬼殺隊『砲』
その実力はまさに黒船の来襲その物だ。
たった一発日輪刀の素材を使うだけで敵は恐怖し味方は立ち上がると言える。
これこそが両津の手柄の一つ。
もし砲が無かったら玄弥や千寿郎筆頭に殆どの人物は鬼に怯えるだけだった。
だが今は違う、彼等は鬼を狩る力になったのだ。
「柱と隊長かぁ…………しかも眉毛の柱と大きな隊長
無惨様に関わるなって言われた二人かぁ……逃げるしか無いかな?」
たとえ上弦の弐と言えど相手するには厳しいので逃げを選択するが、かまぼこ隊がいつの間にか人々を避難させて構えていた。
しかも音柱である宇随と花魁名目で侵入していた蕨姫もとい梅、妓夫太郎の二人もだ。
「ふ~ん、二人もそっちに着くんだ
拾ってあげたのに冷たいなぁ」
「悪いな童磨様、俺と梅は名人の方が好きなんでね」
「こんな色男逃すなんて話は無いよ」
鬼殺隊特別隊士『謝花兄妹』
元は鬼なのだが両津の血により人間に戻り、また産屋敷の人間性にやられて鬼殺隊に入った存在。
ちなみに狛治の入隊時にあーだこーだ言われなかったのはこの二人が居たからだ。
細かく説明すると、両津の入隊後に勝手にバイトで遊郭へ行きたまたま血を飲んだ梅と妓夫太郎は人間に戻った。
そしてその後に狛治が飲んだのだ。
端的に言えば前例があるからなんとかなったのだ。
ある意味両津は鬼よりも恐ろしい存在である。
「裏切りかぁ、困ったなぁ」
上弦の弐『童磨』は笑顔で扇子を構えると見下す様に微笑むのだった。
まるで獲物を前にした狩人の様に。
お久しぶりですジャックマンです
進めないとともう一つの作品で更新が遅れて申し訳ございません!!!
この作品を楽しみにしている方々に深々と感謝、そして謝罪を申し上げます!!!
そして、1000人もお気に入りしてくださり涙ながらに感謝いたします!!!
これからもよろしくお願い申し上げます!!
やっぱり上弦の弐は
-
ギャグで救うべき
-
シリアスに行こうぜ
-
気の向くままに
-
ヒロイン増えちゃうね