どけ!儂は金柱の両津勘吉だぞ!   作:ジャックマン

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シリアスよりもギャグの方が良いですよね両さんは
そわな訳で短編集をどうぞ!


鬼殺隊の日常!の巻

かまぼこ隊と両さん!の巻

 

ある日の事だった、炭治郎が鬼殺隊に入りやっと一人前と認められた前後の時。

仲間である嘴平伊之助、我妻善逸と三人で蝶屋敷に来ていた時だ。

 

「ん?おぉ、炭治郎じゃねぇか」 

 

「あ、両さん♪」

 

「なんだこの眉毛じじい?」

 

「ぎゃーーー!?!?!?眉毛の怪物!毛むくじゃらの鬼!?!?!?」

 

「五月蝿い!」

 

両津を見るなり悪い噂ばかり聞いていたせいか叫んでしまう善逸、それにゲンコツ一つ。

呆れた笑いを浮かべる炭治郎だが、どうしてここに居るかを訪ねた。

こう言うのはなんだが、両津がたかが風邪ごときに負ける筈は無いと知っているからだ。

 

「あぁ、なんか定期的な健康診断だとよ

ついてないぞまったく、今日は大事な賭場が開くってのに」

 

「あはは……流石両さん」

 

「おい眉毛じじい!俺と勝負しろ!」

 

「誰がじじいだ!

お前だってヘンテコな猪被ってるじゃねえか!」

 

「なんだと!!!」

 

伊之助と早速睨み合う両津。

その後二人は道場に行き、手合わせをするのだが他の隊士(一部柱)が見に来てどちらが勝つかと賭けられるのだった。

ちなみに勝敗については両津の勝利なのだが、木刀を捨てて看板で殴ったりそれで倒れた所に今度は竹刀で連打ととてもお見せ出来る物ではない。

 

 

 

 

 

 

 

無惨危機一髪!の巻

 

ある日の事、金柱である両津は任務を渡され一人とある町に来ていた。

大正浪漫とは良く言った物だ、人々は賑わい町が日を追う毎に発展していっている。

 

「相変わらずスゲェな此処は、毎日が祭りだ」

 

ちなみに両津の隊服は警察官の制服のままなので非常に目立っている。

まぁ、そのお陰であまり人とぶつからないのだが流石に人酔いしたのか裏路地に避難した。

そんな時、白い帽子を被った男とぶつかってしまう。

 

「わ、悪い」

 

「いえ……お気になさらずに……」

 

黒のジャケットにスラックスと、時代的に見ればかなりハイカラな格好の男。

だが顔色が非常に悪く、一応警察官(未来では)の両津は放って置けずについ肩を掴んでしまった。

 

「お前かなり顔色が悪いぞ」

 

「っ!」

 

この男の名は鬼無辻無惨、鬼の総大将にして鬼殺隊が最も憎んでいる鬼。

そんな男の嫌いな言葉は自身を否定するもの。

 

「私は完全な存在だ!」 

 

「な!?」

 

腕を刃物に変えて振り抜いた。

直撃した手応え、間違いなく死んだと思っていた。そう死んだと思っていたのだ。

並みの人間……いや、鬼殺隊の柱ですら間違いなく死亡する無惨の一撃。

 

「いってぇ!!!

テメエ何しやがる!!!」

 

「なんだと!?!?!?」

 

「その腕、テメエが目的の鬼だな!」

 

ちなみに答えを言うと違う。

両津が討伐するべき鬼はこの近辺の道に潜み夜道を歩いている子供を食べる鬼だ。

 

焦る無惨、だがすぐに心を落ち着け連打を行う。

全て両津に当たる、これなら例え最強と呼ばれる岩柱『悲鳴嶋行冥』だろうが、かつては最強と呼ばれた鳴柱『桑島慈悟朗』だろうと間違いなく死ぬ。

ただ一つ無惨の誤算を言うなら、相手を人間だと思った事だ。

 

両津勘吉と言う男は一度死んだ。

その時の事を掻い摘んで説明すると、地獄に行ったが不当な扱いに怒り閻魔大王を倒して地獄の頂点に立ちあまつさえ神の住居に戦争を仕掛けたのだ。

肉体の時点で生命体から駆け離れている以上、無惨は人間を相手にしているではなく自分と同じ異常な生命体を相手にしていると認識すべきだった。

 

「バシバシバシバシ痛ぇんだよ!!!」

 

「おが!?!?!?」

 

両津の怒りのゲンコツが当たるとフラフラになってしまう無惨。

そのまま足を掴みジャイアントスイングからの投げ飛ばし、そして馬乗りになって殴り続けた。

 

(な、何なんだコイツは!?!?!?

鬼を知っているって事は鬼殺隊だろうが何なんだよ!!!)

 

「この野郎!この野郎!この野郎!」

 

(痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛いぃぃぃぃいいい!!!)

 

無惨は恐怖した。

この世に死なない男が居たのかとだ、そのせいか何時もと違う対応をしてしまった。

 

「こ、黒死牟!!!」

 

「ふんっ!」

 

「おがっ!?」

 

何処からともなく現れる六目の男。

上弦の壱、つまり鬼の中でも無惨の次に強いと言われている最悪の鬼だ。

それが両津のこめかみに刀を振るのだが手応えがおかしい。

 

(斬れないだと!?)

 

「いってぇ……まぁいい、鬼が二匹って事は産屋敷からボーナスたんまりだ!」

 

(ボーナス?)

 

(ボーナス……確か賞与の外来語呼びでしたか)

 

(そんな事はどうでもいい!!!

コイツの体はどうなってるんだ!)

 

(っ!?とても人間の物とは思えません

骨格からして違います、鬼でも人間でもない第三の生命体……かと)

 

(ば、化け物めぇ!!!)

 

更に援護に来たのは二体の鬼、一人は服装がかなり際どい格闘家の様な存在。

もう一人は反対にゴテゴテとした宗教の教祖の様な輩だ。

 

「猗窩座!童磨!」

 

「これは流石に不味いですよね」

 

「癪だが同意見だ」

 

上弦の弐童磨

そして上弦の参猗窩座

鬼の中でも最高位に位置する四人が相手となると普通の隊士なら絶望してどう生き残るか考えるところ。

だがこの怪物は違った。

 

「うっひょー!更にボーナスが来やがったぜ!」

 

(ふざけるな!

鬼の始祖に上弦三人を倒して貴様は幾ら手に入るんだ!それを渡してやるから見逃してくれ!)

 

(不味いな……縁壱並み、いや耐久だけで言えばそれ以上の怪物を相手にするのは……)

 

(流石にこれは……ねぇ、どう切り抜けるべきかな?)

 

(凄まじい気迫、無駄の無い体、手合わせしたいぞ!)

 

猗窩座以外は完全に勝ち目が薄いと知りどう切り抜けるかの方に考え方が変わっている。

 

(こうなったら)

 

「鳴女!!!」

 

「っ!?」

 

「頼むよ琵琶の君!」

 

「早くしてくれ!」

 

ベンベン、と琵琶の音が聞こえた瞬間に四人の姿が消えた。

まさに両津にとっては最悪の展開だ。

 

「わ、儂のボーナスがぁ!!!」

 

金柱両津勘吉最大の失態ッッッ!

目の前でボーナスを逃すと言う絶望ッッッ!

その後、件の鬼と遭遇したが察して欲しい。

 

 

 

 

獪岳と両さん!の巻

 

我妻善逸には一人兄弟子が居た。

名前は獪岳、自分と修行していた時は常に嫌味ばかり吐いてきた少し苦手な男だ。

 

ある日の事、かまぼこ隊の三人が蝶屋敷を歩いていると目の前に一人の隊士が。

件の男こと獪岳だ。

思わず身構えてしまう善逸、遇えば常に嫌味ばかりの奴だからこうなるのも無理はない。

 

「よう善逸」

 

「ひ、久しぶり」

 

「最終選別受かったんだな」

 

「う、うん」

 

どうせ何時もみたく「カスが運が良かっただけだ」とか「今回は簡単すぎたか」なんて嫌味が来ると身構えた。

 

「怪我はしなかったか……」

 

「え?」

 

「何でもねぇ」

 

小さい声だったが耳の良い善逸は確りと聞こえていた。

自分を心配した?あり得ないだってあの獪岳だよと。

理解が追い付かず唖然と歩いていく背を見るしか出来なかった善逸。

 

「凄く優しい匂いがする……いい兄弟子だな善逸」

 

「なんかほわほわする感じだ」

 

「え?あ、うん……」

 

嫌味ばかりの彼がどうしてこうなったのか、それは両津が金柱になって日の浅い時まで遡る。

当時の獪岳は餓えた獣と例えられる程何かを求めていた。

そして自分より少し後に入った両津が先に柱になり怒りも有った。

 

(何であんな奴が!)

 

「いてっ!?」

 

「あ、悪……金柱様……」

 

怒り下を向き歩いていた獪岳は柱になったばかりの両津にぶつかってしまった。

面倒だと思いすぐに去ろうとするが肩を掴まれ、ニヤニヤとした表情の両津に誘拐されてしまった。

 

そのまま連れてこられたのは一つの居酒屋。

そこで酒とつまみを注文して「ガハハ」なんて笑い声を挙げている。

 

「か、金柱様?」

 

「いや~君は運が良い!

何せ儂がチンチロで不死川と宇随から巻き上げた直後に会うなんてな!」

 

何なんだコイツ?

獪岳の頭はそんな言葉で埋め尽くされた。

柱は代々真面目に鬼を斬る者ばかり、余程で無い限りは酒なんて口にしないのに

更に博打まで、柱を侮辱してる行為だ。

 

「自分はこれから任務が有りますので」

 

「まぁまぁ、そこら辺は嫁にバレたく無い宇随にやらせようぜ

それより来たぜ」

 

目の前に置かれたのは一升瓶が八本、普通に一晩で飲むには多すぎる量だ。

 

「でだ、お前の悩みはなんだ?」

 

「っ!?」

 

「儂はこれでも人を見てきたんだぞ、お前みたいにやさグレてる奴ってのは大体悩みが有るんだよ」

 

「何の事でしょうか」

 

「無いなら飲め」

 

アルハラと言われ兼ねない責めを始める両津。

悩みが無いと言う度、どんどんと注いでいった、そして三本目に入ったところでベロンベロンになった獪岳が暴走を始めた。

 

「俺はね!強いよ!雷の呼吸って難しいの!

うちの師匠くらいしか全部使えないからね!

なのにあのクズは壱ノ型しか使えないのにずっと師匠に構ってもらってさ!

俺は一以外全部使えるんだからな!」

 

「そりゃ酷い、ほれもっともっと」

 

「かぁ!

俺だってスゲェとか強ぇって言われてえんだよ!

鬼ぶったぎって師匠の鳴柱継いで俺は此処に居るって言いてえんだよ!

なんで善逸ばっかりなんだよぉ!!!」

 

とても見せられない状況なのだが、今まで黙して居ることが美学と言わんばかりの生き方だったせいか下手に言えない。

酒の力を借りてやっとだ。

 

「お前はスゲェよ」

 

「何処が!」

 

「だって儂は思った事何でも言って問題ばかり、盗みや左遷なんて数え切れないぞ

黙って耐えるなんてスゲェ事出来るお前が凄くない訳無い!」

 

「兄貴ぃ……」

 

「よーし、んじゃそのじじいに今からお前が凄いって言わせようぜ!」

 

「どうやって?」

 

顔を真っ赤にしてフラフラな二人は突然走り出すと衣服を脱ぎ捨ててある人物の元に。

そして一言貰った「お前は儂の誇りじゃ」

難しい雷の呼吸をこんなにも使いこなし、鬼殺隊に入り立身出世を望んでいる。

こんなにも頼もしい男は居ない。

 

それからの事だ。

あの夜に弾けたからか、隠していた物を伝えられたからか彼の表情は今までと変わり「柱は隊士を支える者」と考え、その甲斐も有り別人の様に変わった。

 

今までは他の隊士からは「組みたくない」や「近寄りたくない」から、逆に「鳴柱を継ぐのは彼だ」や「支えてあげたい」なんて好意的な意見が増えてきた程だ。

 

 

 

 

 

後日、町を褌一丁で走っていた男が出たと瓦版に出たことは言うまでもない。

 

「両津の馬鹿野郎は何処ですか!!!」

 

「な、何でも青いバラを探すとかで海外に行ったそうだ」

 

車に銃火器を積んだ蝴蝶と、それに驚き戸惑う岩柱が見れたのはこの日だけとか。




鬼滅署の不死川
外見はまんま実弥だが性格は非常に友好的
弟分の玄弥と真面目に勤務しているが両津と組むと始末書ばかり書いているのが問題
寝ている寺井を交番の前に座らせ、戸塚両津と三人で拳銃を構えさせたり迫力が無いからと刺青っぽい模様を描いたりと二人の悪友と言える存在
交番の前を通るとある女子高生に少しドキッとしてから自己嫌悪に陥ったりと、感情豊かな男
好きな物は刀剣類とおはぎで、女性署員の顔を傷付けた相手を殴った両津を謹慎にしたと聞いたときは葛飾署に刀を持って殴り込みに行こうとした程過激

やっぱり上弦の弐は

  • ギャグで救うべき
  • シリアスに行こうぜ
  • 気の向くままに
  • ヒロイン増えちゃうね
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