最初は心を燃やす人です
本日、両津と炎柱である煉獄杏寿郎、我妻善逸、竈門炭治郎、嘴平伊之助の五人はとある駅に来ていた。
無限列車に鬼が居る、そう報告を受けて五人は来た……のだが乗り過ごしてしまった。
「よもや!両さん!遅刻厳禁と言ったはずだ!」
「すまんすまん、鋼鐵塚達と新しい武器の打ち合わせしてたらつい燃えちまって」
「むぅ……しかしこれでは被害が増えてしまうぞ」
「そこら辺は抜かり無いぞ、見ろ!」
そう言って自慢気に近くに有った大きな箱を開けると座席が四つのかなりクラシックな車。
これで無限列車に追い付こうと言うのだから頭がおかしい。
それにいくら資格を沢山持っている両津でも大正時代の免許は持っていないし、それに鬼殺隊士は基本的に隠以外はそう言った資格を持つ必要が無いので誰も運転出来ないのだ。
「でも両さん、これ誰が動かすんですか?流石に今から隠の人を呼んでも時間が」
「我妻、お前がやれ」
「何で!?」
「ほらお前の何とかの呼吸って速いだろ、だからなんとかなる!」
警察官らしからぬ発言だが、実際両津の周りは資格云々以前の問題ばかり起こすので気にならないのだろう。
後ろに杏寿郎、炭治郎、両津
助手席に伊之助が乗り、泣きながら運転席に座る善逸。
「うぅうううぅぅぅ……酷いよこの毛むくじゃらの鬼……無駄毛柱……」
「さっさとしろ!」
両津にゲンコツされ泣く泣くハンドルを握る善逸。
次の瞬間、いきなり気配が変わるのだった。
「行くぜ煉獄の旦那達!振り落とされんなよ!」
「善逸!?」
「我妻少年!?」
「紋逸!?」
いきなり性格が変わるなりアクセル全開。
凄まじい勢いで駆け出した車。
しかもこの車は鬼殺隊用に両津と刀冶師の里の皆で改造に改造を重ねた代物だ。
両津の持つ未来の知識と鍛冶師達の練鉄技術により外見こそクラシックでは有るが中身は最高品とチグハグな作りだ。
時速は既に百キロを超え、なんと無限列車の最後尾が見えてきていた。
こんなにチグハグな車で事故を起こしていないのは善逸のレーサーとしての才能が高いからかもしれない。
「我妻の奴、まるで本田みたいだな」
「本田?あぁ両さんの言ってた後輩か
その男も我妻少年みたいなのか?」
「おう、ハンドルを握ると弱気な態度が消えてスゲエ運転するんだよ」
「なら普段から善逸にはんどるを握らせて戦わせますか?」
「いいなそれ!」
「ならよ紋逸の武器にあの丸いの付けるか?」
それを聞くと何かを思い出して吹き出してしまう両津。
「久留間署の泊みてえだ」
「両さんの交遊幅は広いな!」
「当たり前ぇよ、警視庁一顔の広い男が儂だからな」
「無駄話はそれまでだぜ両津の旦那!
とっととあのゴキブリ列車に乗り込んでくれ!」
両津はまっ金々の日輪刀(チャンバラ棒)を取り出すと全力で跳躍し、ドアに思いっきり叩き付けて破壊、中に侵入した。
それに続く杏寿郎と伊之助、それを見て「世界広しと言ってもこんな乗車するのは両さんだけだ」と呟くのだった。
「おら、炭治郎も早くしやがれ」
「解った」
乗り込んだのを確認すると更に加速して離れていく善逸。
「ちょ!?善逸!?」
「雷鳴号を置いたら合流するぜ!」
「あれ、両津ビッグバンなんだが」
「まぁいいじゃないか!それほど気に入ってるのだろう!」
鬼を探すため中の散策を始めるとすぐに異変に気付いた。
皆が寝ているのだ。
あまりにも不気味な光景だからか、異常に目立つ。
「むぅ、これはどう見るべきか」
「多分鬼の技だな」
「そうなのかマユ毛じじい?」
「うむ、鬼の術ってのは直接攻撃か間接攻撃かに解れていてなだいたい間接攻撃する奴ってのは自分のテリトリーを持ってる物だ」
「流石両さんだ!一年で百体討伐しただけはあるな!」
両津勘吉の凄い所の一つは、金が絡むと脳が異常に動き頭の回転が凄まじくなるのだ。
一説によれば東大に余裕で合格出来る程らしい。
そんな両津の才能を見切ったからか産屋敷は「鬼の強さや能力に応じて討伐賞与を与える」と言ったのだ。
その甲斐もあり鬼の能力の把握や特徴、癖や趣向などを大まかに纏める事に成功したのだ。
直接攻撃か間接攻撃かと言うのは攻撃の種類であり、かつて炭治郎が遭遇した毬を使う鬼や両津の遭遇した上弦の壱は直接攻撃。
炭治郎が遭遇した鼓の鬼は間接である。
恐らく今回の鬼は眠らせる事で乗客や探りに来た隊士を無力化し、何かしらの方法で殺害ないし補食していると睨んだのだ。
先に言うとその答えは正解だ。
「あれぇ、何で寝てないの?」
この鬼こそ無限列車事件の犯人である下弦の壱『魘夢』だ。
中性的な顔付きに中性的な体つき、そして首まで伸ばした髪のせいで性別の判別は難しいが声からして男だろう。
「やいやいやい鬼野郎!テメエはこの両津勘吉様が退治してやる!」
「こんな鬼殺隊士居たんだ~」
挑発的な態度に怒りを覚えチャンバラ棒を構える両津、それを見て両津の成績を知り唖然としていた伊之助と炭治郎も構えるのだが煉獄だけは構えなかった。
(おかしい、両さんの言葉を信じるならこの鬼が我々の潜入に気付かない筈がない
それに態々姿を晒す何て愚行はしないはず……まさか!?)
「おらぁ!金の呼吸何の型か忘れたが儂のフルスイング!」
「ダメだ両さん!コイツに攻撃しても無駄だ!」
「何?」
「っ!?」
「広範囲で使える血鬼術、領地内にも関わらず見せる姿、そして鬼殺隊士にすら気付かせずに消す術
コイツの本体は此処だ!
炎の呼吸弐ノ型『昇り炎天』!」
日輪刀を抜くなり屋根を切り付ける杏寿郎。
それを忌々しそうな顔で見てくる魘夢と、彼の考えが正解だと教えてくれる。
「どういう事だ?」
「つまり目の前に居る奴は奴であって奴ではない、本物はこの無限列車その物だ!」
「そ、そんなこと知って何になるのかな?」
「我々は人質を既にとられていた!」
「なにぃ!?」
乗客二百名、それが全て人質となると動くに動けない物だ。
悔しそうに歯噛みする両津達。
どうやってこの窮地を乗り切るのだろうか!
我妻善逸
両さん曰く「本田のご先祖なんじゃねえのか?」なんてリアルで驚く程の二重人格
原作の善逸と違う?両さんと関わって原型を保てるなんて水一門かお館様くらいですよ
やっぱり上弦の弐は
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ギャグで救うべき
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シリアスに行こうぜ
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気の向くままに
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ヒロイン増えちゃうね