前回の小説を投稿した後、このファンのアクアの誕生日系のイベントやってるかなと思って機動したら、日が変わって終了しちゃってました(´Д`)
まぁ、それはさておき今回は転生の所のみなんですが、かなり長くしちゃいました。
少々大変かも知れませんが、良かったら見ていって下さい。
ではどうぞ(*^_^*)ノ
気が付くと僕は何も無い空間にある、唯一存在してる向き合う形で置かれていた椅子の一つに座っていた。
普通はこんな事態に陥ったら、困惑状態になるだろう。
だが、僕ははっきり覚えている。つい先程
「佐藤和也さん」
「?!」
そしてまた気が付くと目の前の誰も座っていなかった椅子に、銀髪で長髪の美しい女性が座っていた。
「佐藤和也さん…貴方の日本での人生は終わってしまいました」
「…わかってる、あ!いやっます!!」
「ふふっ、無理し無くて良いですよ」
「和也君の年齢なら敬語についてもそこまで勉強してなかったでしょうし、そのままで構いませんよ」
始めて話す人で、更には年上の人だったので敬語を付けなきゃと思うが上手く使う事が出来ずに、気を使われてしまい恥ずかしくなった。
「簡単に自己紹介をしますね。私の名前はエリス、幸運を司る女神です」
「め、女神?!」
「ふふっ、和也君は良い反応をしてくれますね。大抵の人は皆、疑心暗鬼になって最初は絶対信じてくれないんですよ」
「じゃあ女神のエリスに一つ聞かせて」
「はい、佐藤和真さんの事…ですね?」
「?!そ、そう和兄に会いたい!」
「大丈夫ですよ、今から其方の説明を致しますね」
「うん!」
先程から落ち着きのない僕の質問を、微笑ましいかのような曇り無い笑顔で見続け答えてくれた。
「まず私達は若くして死んでしまった方々を導く仕事をしています。
その導かれる人として、佐藤和真さんが和也君より早く此方にやって来ました。
此処までは大丈夫ですか?」
「大丈夫だよ!」
「では続けますね、導き先としてまず三つのルートがあるので選んで貰う形になります。
一つ目は天国です…が此処には佐藤和真さんは居ません」
「えぇ?!じゃあ和兄は地獄行きなの?!」
「ブッブー!不正確です。地獄行きになるような人生を送られてきた方は、無条件で其方に送られますのでこうして和真さんや和也さんが此処に来たという事はその選択肢はないという事です」
エリスさんは楽しげに指で×を作りながら、丁寧に教えてくれる。僕にお姉ちゃんが居たらこんな人なのかな。
「なら残りの二つは何なの?」
「二つ目はですね、元の世界に記憶を失った状態で生まれ変わる事です」
「…え?!」
まだ三つ目の話を聞いていないというのに、僕はもう和兄がそれを選んでしまったと感じてしまった。
思えばそうだ。和兄は何時も僕に笑顔でいてくれるけど、それ以外で笑っている所を一度も見た事が無い。
和兄がもし、その二つ目を選んだのも分かる気がする。
何もかも忘れたかったのかな…僕の事も全部、忘れたかったのかな…
「か、和也君?!」
「…如何したの?」
「っつ、ごめんなさい!無神経でした!違いますよ!和真さんはこの選択肢も選んではいませんから、大丈夫です!大丈夫ですからね!」
急に僕の顔を見るなり、エリスさんは僕の事を強く抱きしめて来た。少し苦しい位に力強いんだが如何したんだろうか?…いや、今になって分かってくる。
段々と目の前がぼやけてくるけど、顔に温かい物が流れてる感覚がする。…そうか、僕は今泣いてるんだ。
「…本当?」
「ええ、大丈夫ですよ女神の名に誓って嘘はつきません」
エリスさんはそう言って、泣いてる僕をあやすように暫くの間頭を撫でてくれた。
しばらくして、落ち着いてきた僕は続きが気になってきたので質問を再開する。
「エリスさんありがとうございます。もう大丈夫だよ、それで三つ目は何なの?」
「いえいえ、それで三つ目なのですが…異世界転生はご存知ですか?」
「あ!それ知ってる!和兄とよくゲームで一緒にやったり、漫画とかで見たよ!」
「そうなんですね!佐藤和真さんも異世界転生を選ばれたんですよ」
「じゃあ僕も異世界転生がしたい!そしたら和兄に会えるの?」
「はい!佐藤和真さんと同じ世界に転生して貰いますので安心して下さいね」
「うん!ありがとうエリスお姉ちゃん!」
エリスさんにお礼をすると、エリスさんは横を向き、顔を上げながら鼻を摘まんでいる。…如何したんだろう?
「エリスさん?」
「いや、お気になさらないで下さいね……もう大丈夫です。えっとでは転生についてですが、和也君にはまず転生特典を選んで貰います」
「あ!それも知ってるよ!お約束だよね!」
「そうですね!ご存知で良かったです!その特典なのですが制限がありまして、1つだけになりますので良かったら此方のカタログを参考にして下さい」
エリスさんはそう言うと指パッチンをする。
するといつの間にか、エリスさんの手元に分厚い本が出現する。ナニソレ格好いい?!もう今のが特典で良いかも!
「結構重たいので気を付けて下さいね」
「大丈夫だよ!ありがとう!エリスお姉ちゃん!」
エリスさんにお礼をしながら本を受け取ると、エリスさんはまた横を向きながら上を向いて鼻を摘まんでいる。一体如何したんだろうか?
取りあえず受け取った本は少々重たいが、持てなくはない重さだったのでそのまま読み始めてみる……ん?
「エリスさん、この右端にある、転生時に記憶が無くなるかも知れないってのは?」
質問するが、聞こえてないのかそのまま姿勢を動かさないでいる。…確かこういう時って和兄が大抵は聞かないでほしい時にしてたな。
「あーえっと、その特典って此処に載ってない事でも良いの?」
「構いませんが、既にお決まりなのですか?」
此処でようやくエリスさんは顔を戻して聞いてくる。
「うん!和兄が転生するよりも、数年ぐらい前に転生させてほしい!」
「え?そんな事で良いのですか?和也君位の年頃なら、ヒーロー物の能力とか憧れたりしないですか?」
「え?そういうのも良いの?!…いや、でもさっきいったので大丈夫!」
「何か理由があるのですか?」
「うん!僕が先に行って、色んな事を学んで和兄が来たときには手助けしてあげられるようになりたい!」
「和也君は本当に和真さんが大好きなんですね」
「うん!大好きだよ!僕に色んな事を教えてくれたから、今度はいっぱい僕が教えてあげるの!」
「そうですね!それは和真さんも喜びますよ!でしたら私からも和也君に贈り物をあげますね」
「贈り物?」
「はい、ちょっと失礼しますね」
そう言うとエリスさんは、僕の前髪をかきあげおでこにキスをした。…?!
「え、な、何を?!」
「ふふっ、相変わらず可愛い反応をしてくれますね。…私幸運の女神エリスの加護を付けさせて貰いました。次の和也君の生涯が幸福であるようにおまじないさせて貰いました。本当は特典は1つだけですので、この事は…内緒ですよ」
「う、うん」
おまじないか!びっくりした!ちょっと頭がボーッとして、僕はそのまま返事をしてまう。
「さて、佐藤和也さん。先程の貴方のお願いは正式に受理されました。佐藤和真さんが転生した時期より
「うん!分かったよありがとう!…じゃあ和兄と会う時は僕の方が年上になるんだ!」
「ふふっ、そうですね、今度は和真さんにお兄ちゃんと言わせてみては如何ですか?」
「それ良いかも!」
エリスさんからの提案に心を躍らせていると、エリスさんはまた指パッチンをする。
「あ、あれ?身体が浮いてる?」
「危なくないので大丈夫ですよ、今から和也君を転生させます。…まず向こうに着いたらクリスという冒険者を頼って下さい。彼女がきっと貴方を導いてくれる事でしょう」
「!エリスお姉ちゃんは?!」
「?!…私は此処で貴方の活躍を見守っておりますよ。さぁ、行ってらっしゃい和也君!君の冒険者生活に祝福があらんことを」
「ありがとうエリスお姉ちゃん!行ってきます!」
「ええ、…行ってらっしゃい」
エリスさんともう会えないかもしれないと思うと寂しいけど、見守ってくれると言ってくれたからには頑張らないと!
此処まで親切にしてくれたエリスさんにはお礼を言わないとと思ったが、最後の最後で声が震えてしまった。また泣いちゃってるの見られちゃってたかな?
多分エリスさんも最後に何かを言ってくれてたけど、全てを聞き取る前に僕は次の世界に転生した。
今回も拝読して頂きありがとうございます(*^_^*)ノ
エリスがヒロインみたいですけど、今回はアクアがヒロインですのでお間違いなく。
後でタグも追加しておきます。
それと少しネタバレになりますが、次の話は五年後まで話を飛ばさせて頂きます。その間の話はまた番外編か、話が進んだ後に作らせて貰います。
前回も今回も書き終わりが寝る寸前になっているので、見直しが甘くなってるかもしれないです。
取りあえず投稿したらまた手直ししてくと思いますのでご了承下さい。
また次回をお楽しみに!
ではまた次回(*^_^*)ノシ