東京二十区のTS亜人 作:悪役
オリ主はよく調子乗りますし子供っぽいですね。後口が軽いです、言わなくていいこととかいっちゃいます。そんで後先を考えていません。
夜の街にザアザアと雨が降る、予報では曇りだったはずだが。どうやら天気予報は外れたらしい、いきなり降ってきた雨を防ぐために近くのコンビニでビニール傘を買う。表通りから裏道にそれ薄暗い道を進み、階段を降りる。ビニール傘を畳んでまとめると僕、滝澤晶は地下一階に位置するさびれたバーへと足を踏み入れた。店内は薄暗く、客はいない。いるのはカウンターに立つ男性1人だけだ、ちょうどいいと思いつつその男性に声をかける。
「よぉマスター、用意できてる?」
このバーのマスターは見た目四十代のオッサン、腕には入れ墨が彫ってある。いや、入れ墨というよりはタトゥーか。極道ものというよりはアメリカンギャングのような感じがする。入れ墨とタトゥーの違いなんてまったくといっていいほどわからないが。
「当たり前だ、金は前払いで受け取ってんだ。用意できませんでしたじゃ信用に関わる。取ってくるから少し待ってろ」
マスターはそう言うと店の奥に入っていった、武器売買なんていう仕事だ、そりゃ信用は大事だと思いながらカウンターの椅子に腰掛ける。五分ほど経った時、マスターが注文の品を持って戻ってきた。
「外は雨か」
雨に濡れた僕とビニール傘を見ながらマスターはそうつぶやいた、ここは地下で窓がないから外の天気がわからないのだろうか。
「ああ、天気予報では曇りだったんだけどさ。あいにくの急な土砂降り、嫌になるよホント」
「そいつは災難だったな。まぁそれはともかくコイツが注文の品だ。拳銃が二丁、S&W M29とワルサーPPS。弾薬はどちらもQバレット式、44マグナム弾と9mmパラベラム弾。中国産だが品質は保証しておく」
S&W M29は44マグナム弾を使用する大型の拳銃だ、反動が大きいリボルバー式。使用する弾薬は44マグナム弾だ。ワルサーPPS、こいつは持ち運びしやすいコンパクトサイズの拳銃で反動も少ない、普段携帯するならこちらの方がいいだろう。どちらも弾薬はQバレット式、つまりは溶かした赫子を練り込んだものだ。値段は通常のものよりかなり高い。手にとって感触を確かめる、構えてみたりもする。・・・中国製か。民間に喰種殺してQバレット作るやつがいるのか?・・・いそうだな、中国だしな。そうじゃなきゃ中国喰種対策局が横流ししてることになっちまう。案外それもありうるか?・・・まぁどっちでもいいか。僕はQバレットが手に入るなら別にいい。
「最高だ。あ、そういえばマスター。ジップロック的なのはある?この雨じゃ弾薬が濡れちゃうし」
「ジップロックか・・・多分あったと思うぞ、持ってくるから弾薬の数でも数えとけ」
「はいはーい」
店の奥へ行くマスターを横目に弾薬を数える。9mmパラベラム弾と44マグナム弾、注文通りの個数だ。しっかしQバレットなんてよく取り扱ってたな、マスターは。案外極道の組長とかが護身用に注文したりするものだろうか。僕はそこまで裏社会に詳しいわけじゃないからな、そこら辺は分かりゃしない。
「あったぞ、ジップロック。弾薬詰めとけ」
戻ってきたマスターが僕にジップロックを渡した。カートリッジと弾薬、あと拳銃をジップロックに詰める。
「・・・客の素性を詮索するつもりはない、だから別に答えなくてもいいんだが・・・Qバレットなんてもんどうするつもりだ?殺したい喰種でもいるのか?」
「そんなんいないよ。ワルサーPPSの方は護身用さ、僕も大学生になったことだし護身用具の一つや二つ持っとかないとね」
こんなご時世いつ喰種に襲われるかわからないんだ。護身用具は必要だ、それがたとえ違法なものであっても。なぜこのような思考に至ったかというと実はつい先日喰種に襲われたんだ。その時はなんとか切り抜けたがあれで僕はかなりの危機感を感じたってわけだ。だがその時は気をつければいいかくらいのものだった。僕が護身の術を欲したのにはもう一つの理由がある。
「はっ、護身用に拳銃持ち歩く大学生か!イカれてやがる。・・・待てよ、ワルサーPPSが護身用ならリボルバーの方は何に使うんだ?S&WM29なんてデカくて持ち歩けねぇだろ」
「リボルバーは持ち歩き用じゃない、もしもの時用だ。ちょうど高威力の中距離武器が欲しかったんだよ、クインケは持ってるんだけど形状が剣だからさ。近距離中距離両方必要だったってわけ」
昔、といっても数ヶ月前に捜査官の死骸を発見したことがある、その時にクインケを手に入れた。死骸漁って武器を手に入れるか・・・
「クインケにQバレット・・・やっぱお前殺したい喰種いるだろ。百歩譲ってワルサーは護身用だとしてもクインケとリボルバーは100%自分から喰種ぶっ殺しに行ってるだろ」
「そんなことないさ。もしものためだよ。・・・・・・古い古い友人がこの前喰種に攫われたんだ。そん時はクインケなしで救出に向かったけど結構ギリギリの戦いでさ、多分クインケありでも相当キツかった、中距離からの羽赫の攻撃がクソうざかったんだ。だから中距離武器が有ればいいと思ったんだよね。もしもの時のために」
古い古い友人、前世からの友人。
「はーイカれてやがるよお前。まぁ銃持ってる大学生がイカれてないわけねぇな」
「おいおい僕は平凡ではなくともまともな人間だぜ」
「イカれてるかイカれてないかはどうでもいい。それよりなんでCCGに助けを求めなかったんだとか色々とツッコミどころがあるんだが・・・そもそもなんでクインケなしで喰種と戦えんだよ。もういっそのこと喰種捜査官になれよお前、きっと天職だぜ」
呆れながら冗談混じりにマスターは言う。たしかに喰種捜査官は僕にはとって天職だろう。問題点は死にやすく、死んだら亜人だと露見してしまうことだ。そいつはいただけない。
「かもね。だけどもう色々と法を犯しちゃってるからさ、今更公務員にはなれないよ。というかマスタークインケ知ってんだ。喰種のことにも詳しい感じ?」
「昔、元喰種捜査官の客がいた。そん時に色々聞いただけさ。っと、酒も頼まないならそろそろ帰れ」
元喰種捜査官の客か、そんな奴が裏の武器商人から武器買うのか。元公務員が武器を買うのか。世も末だななんてことを思いつつ片付けを始める。ジップロックを持ってきたバックに詰める作業だ。ちなみに僕は成人するまで酒は飲む気がない、銃刀法違反の百倍ばれやすいんだ、飲酒ってのは。
「未成年だし酒は飲まないことにしてる、つーわけでそろそろ帰るとするよ。せいぜい喰種と警察に気をつけてけな。こんな未成年の大学生に武器売ってくれんのなんてここらじゃあんたくらいだからな。海外ルート持ってんのも。死なれても捕まっても困る」
「そいつはどうも、今後も贔屓にしてくれよ」
「弾薬が切れたらまた来るさ。それか成人したらだな、そんときゃカクテルでも飲みにくるよ」
ジップロックをバックに入れ終えた後ドアを開けて店を出る、階段を登り地上に出る。そしてビニール傘を開こうとしてあることに気づく。
「・・・雨、止んだな」
ジップロックに包んだのが無駄になったと思いつつ時計を見るともう夜の11時を過ぎていた。そういえば今日は金木がデートする日だと思い出す、11時ならもう終わってるかと思い初デートの感想を聞こうと携帯を取り出す、金木に電話をかけるがでない、もう一度かけてもでない。11時なんて普通の大学生なら起きている時間だが。何かあったのだろうか、思い切って告白して振られて失恋ショックで寝込んでいるのだろうか。そんなことを考えながら電車に乗り二十区に帰る。
そのまま家に帰りビニール傘を玄関に置いてベットに寝転がる。バックからリボルバーを取り出してカチャカチャと弄りつつテレビを見る。ニュースでは今日も喰種事件の特集だ。喰種専門家の小倉とかいう奴が胡散臭い言葉を並び立てている。三十分ほどダラダラしたところでテレビを消し眠りにつく。金木の入院を知ったのは翌日のことだ。
オリ主がどうやって銃買う金を手に入れたとかはまた今度。後、銃については詳しくないです。なので色々間違ってるかもしれません
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