灰は灰に、塵は塵に、人はゾンビに。   作:萌矢氏

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今日も1日頑張るゾン! ビ

 それから1日か1週か1月か半年か1年か10年か100年か。

 もしくは君からすれば13万年前の話かもしれない。

 

 

 と、どうでもいいことを無意味に羅列しつつ、天然ゾンビちゃんのホーム(というかベンチ)辺りは危険を取り除き続けた。

 

 ガラス片も細かいものも頑張ってゾンビにさした。

 ゾンビの肉が残ってる場所を下にして、上から適当に踏んでしっかりと回収したのだ。

 

 で、意外と多かったゾンビたちは、少なくとも目に映る範囲すべてをドナドナした。これでうるささも危なさも完全に取り払われた…………わけではない。

 

 まだゾンビちゃんは掃除をしたいお年頃なのだ。 そんなわけはないが。

 

 

 とりあえずその辺に生えてる木から、枝と葉っぱがたくさん付いてるものを選んで、ゾンビパワーで木から引き千切る。

 これを簡単なホウキとして、ゾンビに刺しきれなかった石ころサイズのガラス片や、砂利サイズのガラス片を適当な隅に寄せていく。

 ついでにベンチもささっとホウキをかけてみた。

 

 その時、天然ゾンビちゃんに電流走る……!

 

 例のゾンビ保管庫と化したビルから、また適当にカーテンを持ってきた。

 それを雑に引き千切って、雑巾の代わりとする。

 

 

 カーテンの生地で雑巾の役割が務まるかと言われると目を逸らすしかないが、少なくとも無いよりはマシだ。

 

 ゾンビちゃんの天啓はここまでで、結局近場の水溜りに雑巾をドボンして濡らしてベンチを拭き、濡らしてない雑巾で乾拭きをした。 こんなゾンビパニックが起きているときの雨なんて怖くて使えたものではないはずだが、こちとらそのゾンビなので。 もっと言えば、そんな発想に至るわけもなく。

 

 今日もゾンビは天然ちゃんなのでした。

 

 

 

 さて、これでようやくベンチ周りの掃除は本当に終わった。

 雨風で汚れたら都度適度に掃除をすればいいだろう。

 

 だが、それより深刻な問題を、このゾンビは抱えていたのだった。

 

 

「ひまだなあ」

 

 あーうーと言った通り、やることをやってしまったのだ。

 次なる目標も、こうも綺麗な空間だと特に思い当たらず。

 かと言って他の場所へ移動してうっかり人間と鉢這わせたら命の危機、あるいは終了。 既に終了どうのは前にも言った。

 

 腐った脳味噌をフル回転させて次なる暇潰しを考えようとするが、すぐに面倒になりいつもの人間ものまねルーティーンをして、日々を過ごしていた。

 

 …………ちなみに空き缶に溜めた雨水を口に含み、体の隙間からダバダバ溢し、それを水たまりで濡らした雑巾で拭き、乾拭きしている。

 

 よく考えなくても乾拭きだけですべてが終わる。 新たなお茶目ポイントが追加されたようだ。

 

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