立香&妖精騎士ランスロット+α in ぼくのなつやすみ   作:ルルザムート

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ラン子ちゃんが推しになってから唐突に思い付き、書き始めました⭐︎


夏休み0日目 彼の夏休み

ノウム・カルデア、漂白された世界を元に戻すために唯一のマスターである藤丸立香は異聞帯との決戦に備え、サーヴァント達と共に訓練に勤しんでいた…のだが

 

「あわ、あわわわ…」

「お姉さん大丈夫?」

「いえ、あの、その大丈夫じゃないというかあの」

小学生くらいの男の子の手を引き、管制室を目指して歩く1人の少女

 

彼女はマシュ・キリエライト、カルデアスタッフであり唯一のマスター、藤丸立香と契約しているシールダークラスのデミ・サーヴァントだ、普段の彼女がこのように取り乱すのは珍しい事で、管制室を目指すのも専門家(?)が居るからである

 

つまりは自分で解決できない問題が発生してパニックになっているのである

 

「と、とにかく!早くダヴィンチちゃんの元へ!」

スタスタと歩く足が速くなる

こんな状態の先輩が他のサーヴァントの方達に見つかったら…

 

そう、そうなのだ、今マシュ・キリエライトが先輩と呼び、手を引いている男の子、彼こそが人類最後のマスター、藤丸立香だ。もちろんこんな子供では無く、本来は大人とは行かなくともしっかりとした年齢である、つまり今ここにいるのは年齢退行した立香である

 

「まぁ、ますたぁ♡愛らしい姿ですね、普段のたくましいますたぁも好きですが、この清姫、そのような姿も好きでございます♪さぁさぁ、どうぞ私の部屋に…」

「お姉さん誰?」

「だ、ダメです清姫さん!マスターは今からダヴィンチちゃんの所で治療を受けに行くんですから!」

 

1番今合わせたくないサーヴァントの方の1人がいきなり来てしまった、このままでは先輩を連れ去られてしまうかもーーー

「むぅ…それでは仕方ありませんね、今は大人しくしています。」

 

あ、あれ?

予想とは違う反応に拍子抜けする、彼女…バーサーカークラスのサーヴァントである清姫から先輩へ向けられる尋常でない愛は知っている。(もちろんその点において私の方が劣っていると考えたことはありませんが)普段なら文字通り地の果てまで追いかけてきそうなものなのに…

 

「もしや…聞かされていないのですか?今ますたぁの治療のためにこの基地のサーヴァントは何人か、管制室に向かっておりますわ。」

「そ、そうなんですか?」

 

それは初耳だ、ダヴィンチちゃんに先輩が年齢退行したことを伝えたら『彼を連れて大至急管制室に!治療するからね!』としか…

「とにかく、早く参りましょう?ますたぁが困った顔をしていますよ?」

「へ?あっ」

 

「マシュお姉さん、この人だれ?」オロオロ

「私は清姫、貴方の将来のお嫁さんです♪」

「ちょっと清姫さん!?」

 

いきなりそんなーーー

「ええっ!そんな…こんなかわいい人がお嫁さんなんて…嬉しいけど恥ずかしいよ…」もじもじ

顔を俯かせて立香が恥じらう様子は清姫でなくともそれが嘘ではないとすぐに分かる程素直なものだった、そして肝心の清姫はーーー

 

「???」←言葉の意味を考える 00.1秒経過

「!!??」←理解してホントかどうか確認 00.2秒経過

「!!!???」←ホントだと分かりつつも念のためもう一度確認 00.3秒経過

「   」←確認終了 00.4秒経過

 

「あの、清姫さーーー」

「   」バターン!!

「お姉さん!?大丈夫!?」

倒れるなんてものではない、高速で顔面から地面に激突するするように卒倒した清姫をあわあわした立香がゆすり起こそうとする

 

「あわわわ…だ、大丈夫ですか清姫さん!」

『もしもし?マシュかい!?』

「その声は…ダヴィンチちゃん!」

 

以前女性のほうのマーリンさんから貰ったケータイが鳴り、出るとよく知る声が聞こえてきた、ダヴィンチちゃんだ

 

『急いでそこから離れるんだ!こちらでは探知できないが恐らく君らの近くに敵がいる!』どうやって入り込んだんだ…!?

「て、敵!?」

探知のできない敵…!?一体どこにーーー

 

『ああ、君のすぐそばに居たバーサーカーのサーヴァント、清姫の反応が退去とは行かなくともいきなり弱った!恐らく敵に襲われーーー』

「あ、それは無いです、大丈夫ですよダヴィンチちゃん、敵はいません」

驚いたがこれはダヴィンチの勘違いだろう、良かった…とマシュは胸を撫で下ろす

 

『え、でも…』

「ふ、ふふ…ダヴィンチさん、私は心配ありません、この通りなんともなーーー」グググググ…

「お姉さん大丈夫?無理しちゃだめだよ!」

「   」バターン!!

 

『ホントに大丈夫なのかい!?』

「ええっと…多分…」

なんだか自信が無くなってきた、敵がいないのは自信をもって言えるがこのままでは清姫さんが退去してしまうのではと…

 

「大丈夫ですよ、敵はいません、僕が保証します!心配でしたら僕が管制室まで護衛しますから!」

少年の声にハッと振り返る

 

「ギルくん!」

「こんにちは!マシュお姉さん…と、マスター…ですよね?」

ふむふむと立香を見つめる子ギル

 

「こんにちは!僕立香!」

「はい、こんにちは!僕はギル!よろしく!」

仲良く挨拶する2人に思わず「ずっとこのままでも…」と思いかけてブンブンと頭を振る

 

「ギルくんも管制室に行かれるのですか?」

「そうですね、大丈夫だとは思いますが管制室まで僕が護衛しますよ!」

『うーん、それはありがたいんだけど清姫をこのままにしておくのも…』

「それも大丈夫ですよ、ほらそろそろ来ます」

 

子ギルがそう言った直後、赤い服の看護師が敵を倒す兵士のような形相で角から飛び出してきた!

「発見っ!」がっし

「ナイチンゲールさん!」

「搬送っ!」ダッ

 

「「…」」ポカーン

「さぁ、行きましょう!」

 

「ギルくん、今のお姉さんは誰?」

「あの人はお医者さんの手伝いをする看護師さんですよ、今清姫さんを保健室に連れて行ってくれましたからね、もう大丈夫!」

「そっか!良かった〜」

 

「…」汗

いいのでしょうか…?

 

管制室にて…

 

「異聞帯?」

「違う違う、正真正銘の特異点さ!」

管制室に着くなりダヴィンチちゃんはいきなり特異点について話し始めた、シオンさんも黙って聞いているあたりきっと何かワケがあるのだろうと思い、口を挟むのはやめておいた

 

「それでね、その特異点が発生した時刻なんだが…これを見てくれ」

ダヴィンチちゃんが私と同じ種類のケータイを開き、画面を見せてくる(ちなみに彼女もマーリンから貰っていたのだが、うさんくさい、覗かれてる気がする、とのことで自分でイチから作ったものだ)

 

画面には先輩が年齢退行したことを伝えた私のメールが開かれている

「…?これは…私がダヴィンチちゃんに送ったメールですね」

「うん、時刻は今日、7月31日のお昼12時丁度、次にコレを見てくれ」ピッ

 

近くのカルデアスタッフの使っている機械の画面を差すダヴィンチちゃん、そこにはーーー

「…!これは…」

『特異点発生時刻7月31日午後12時』

「偶然というにはちょっと…ですね」

子ギルが言う

 

「…無関係だと思うかい?私は思わない」

た、たしかに…

ここで黙っていたシオンが口を開く

「調査の結果、特異点発生と全く同時(・・・・)に立香さんにちょっかいをかけたサーヴァントがいるらしいんですよね、ここに。誰なのか特定する前に反応が消えてしまいましたが…マシュさんは立香さんと一緒に訓練していたようですがあなたの他に誰がいたのか覚えていますか?」

 

「それはーーー」

ほんの30分前のこと、もちろん覚えてる…はずなのにーーー

「…すみません、思い出せないです」

「あー、やっぱりそうですかー、まぁそこらへんはしっかりしますよねぇ…ま、特異点と言ってもほっとけば消えるレベルですしその気になれば立香さんも元に戻すこと自体は可能でしょう」

 

「…!ならーーー」

「問題はそれで黒幕が納得するか、だろう?すまない、少し遅れた」

「アーサー王!」

入ってきたのは別の世界からやってきたブリテンの騎士王、男性のアルトリア・ペンドラゴンだ

 

「ご名答〜そこなんだよね〜、多分黒幕が満足するまで永遠に繰り返されると思うんですよ、だから思い切って立香さんをこの特異点へレイシフトさせようと思って」

「はい、先輩をレイシフト…ええっ!?い、今の状態の先輩をですか!?」

「???」←なんの話をしているか理解できていない

どう見ても小学4年生くらいの彼を特異点にレイシフトさせるなんてそんなーーー

 

「うん、それについては私も賛成できないな、ねぇシオン?君が彼をレイシフトさせるに足る理由はあるんだよね?」

「ええ、もちろん!まず1つ、これがカルデア側の誰かが意図的に作り上げた状況だということ。2つ、異常なまでに守りの力…この微小特異点からは考えられないような聖杯による守りの力を観測してること。これでは向こうが許可でもしない限りビーストだろうと入れませんよ。そして3つ、まぁこれが決定打になったのですが…これを見て下さい」

 

シオンもシオンで自分のケータイの画面を見せる…そこにはーーー

『きんきゅうれんらくさき、×××-××××-×××× 立香くんを見守る保護者より!※ 少しは息抜きも必要だろう?』

というメールが。

「な、なんですかこれは…?」

 

マシュは理解が追いつかず、ダヴィンチは納得したような顔をし、子ギルは呆れ、シオンは苦笑い、アーサーに至っては『すまない、彼女がまた…』とブツブツ言いながら頭を抱えている

 

「まぁそういうわけなんで。もちろん立香さん1人で行かせるつもりはありません、それはこのメールにも書いてありますし」

「というと…?」

 

メールの内容を確認しようとしたところでまた扉が開く

「やぁマスター?…ああ、本当に小さくなっているね、大丈夫かい?」

「メリュジーヌさん」

 

いつもの鎧姿ではなく、可愛らしい普段着を着た妖精、妖精騎士ランスロットことメリュジーヌが管制室に入ってきた

「おや、来ましたか、出来れば全員揃ってからの方が良いのでしょうが…まー、また説明すればいいですかね」

 

「シオンさん?」

「うん、メールの内容をざっくり言いますと…立香さんとともにレイシフトするメンバーが指定されてるんですよね、招集をかけたサーヴァントはその指定されたメンバーですよ」

「私もその1人、レイシフトなんてしたことが無いからね、不謹慎かもしれないけどちょっと楽しみだよ」

 

ふふん、と笑うメリュジーヌ

しかしメールで指定されるなんて…一体黒幕は誰なんでしょう?

「えーと指定されているメンバーですがメリュジーヌさんに子ギルくんにーーー」

 

 

「結構多いですね、レイシフトはできるんですか?」

今までこんなに多くのサーヴァントをレイシフト同行させたことは無い…と思う

「普通は無理ですね、しかし今回は相手が場を作ってくれたようで…はい、何故できるのかはまだわかりませんが、できますよ」

 

そこに私が入っていなかったのは少し残念ですがそれだけのサーヴァント方が同行されるなら安心ですね!

 

「あとはですね…ん?」ピロン

今のは…メールの着信音でしょうか?

「…趣味、良いとは言えませんね、彼女」

「…すまない」

 

「どうしたんだいシオン?…まぁ騎士王とキミの反応を見ればなんとなく分かるけど」

「?なんと書かれていたんですか?」

 

というかこのケータイは私とダヴィンチちゃん、そしてシオンさんの3人しか持っていないはずなのに誰から…?

 

「あー…どうぞ」

シオンがケータイの画面を見せる、そこには『前置きはもういいから早くレイシフトさせちゃって!』の一文が…

 

「…」

これは…ちょっと酷いような…

 

「んー、悪意はあっても害意を持ってないのは分かるからいいんじゃないかな?サーヴァントも多いし」

『悪意も無いよ!?』

「ま、待って下さい!先輩の意思を聞かないと…」というか今何か聞こえたような…

先程からずっと黙っている先輩の様子が気になる

 

「………ん?………zzz」ウトウト

と、肝心の話の中心人物であるにも関わらずウトウトとしており、とても聞けるようなものでは無さそうだった

 

「ま、嫌がったら後ですぐこちらに戻せばいいだけですし、起きないウチにさっさとやってしまいましょうか!」

「分かったよ、マスターこっち」

「あっ」

止める間も無く流れるように立香を連れてシオンの元へ行くメリュジーヌ

 

「ありがとうございます…あ、あとで来たサーヴァントの方達にもちゃんと説明しておくのでそこはご安心を…ではダヴィンチさん」

「うんうん、おっけー♪今回は特異点修復というよりイベント方向のものだと思うし気軽に行こう!」

そんな、身も蓋も無い…汗

 

こうして先輩とメリュジーヌさん、ギルくんの3人が一足早くレイシフトすることになりました、場所は日本の広島県…カルデアのサーヴァントの誰かが用意したという例の無い事態に私にはどうなるのか予想がつきません…

 

「…?」

そういえばシオンさんが読み上げた指定されたサーヴァントの中にアーサー王は居ませんでしたが…何故彼はここにいたのでしょう?




ナルガクルガを弟にし、藤村先生の舎弟になりたい作者のルルザムートです、ハイ。ドラクエ書くつもりでしたが急遽予定を変更してこうなりました、ぶっちゃけ夏休みを満喫する立香とラン子が見たかった…夏休みにちなんで8月31日まで1日ずつ上げることも考えていましたがリアルが忙しすぎて断念することに、ああ…仕事が憎い…でも無いと困る
話が逸れましたがこれからのんびりと書いていくため、どうかよろしくお願いします。
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