立香&妖精騎士ランスロット+α in ぼくのなつやすみ   作:ルルザムート

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諸事情で遅れてしまいました、すみません


8月2日 メリュと一緒にご近所探検!

「…」

ん…

 

ぼんやりとしたまま寝返りをうつ…

…?

なんだかいつもと布団の感触が違う…?

 

「……」

そういえば夏休みはおばさんの家で過ごすんだったっけ…だから布団じゃなくてベッドだしーーーあ

気付くと同時に流れ始めるラジオ体操の音楽!

 

「わぁっ!メリュ起きて!」

「ンヒャ!?」

転がす勢いでメリュを揺すり起こして外へダッシュ!

 

裸足のまま靴を履き、みんなの元へ

やった!間に合った!

 

ここに来て初日からラジオ体操のハンコが貰えなかったって知ったら先生がギャオギャオ怒るに決まってる!

 

『ほーうほう?初っ端からラジオ体操をサボる…うんうん、これは先生(ジャガー)に対する挑戦と受け取っていいんだなァ!?』アタマぐりぐりィ!

『ギニャーッ!?』

なんて事に…!

 

それだけはダメだ!と、エミヤおばさんの横に並び、朝のラジオ体操にギリギリで参加することができた僕であった…

 

 

「朝食が出来たぞ、座りたまえ」

はーい、色んな方向から声がしてみんなが食卓に集まる

 

「美味しそう!」

焼き魚のいい匂い、ほくほくとした白米とお味噌汁がテーブルに並べられていたのだが…

 

「おばさん、ここはみんな沢山食べるの?」

「む?…ああ、すまないね、この家に住む人はみんな大盛りだから忘れていたよ」

お皿に盛り付けられている量が全体的に多く、おじさんのお皿に至っては僕の3倍くらいありそうだ

 

「多いと思うのなら少し減らそうか?」

「減らさなくていいよ、僕おばさんの料理大好きだから!」

いつ食べたのか思い出せないけどエミヤおばさんの料理がとっても美味しいってことだけは覚えてるんだ!

 

「そう言ってくれると作りがいがあるよ…っと、そうだ、メリュジーヌを起こしてきてくれないか?どうやら二度寝してしまったようだ」

「うん、分かったよ!」

 

あー、メリュ寝ちゃったか〜なんて思いながら階段を上がって部屋へ

「メリュ?朝だよ!」

「んぐぐ〜むやぁ…あと少しだけ…」

「…」

コアラみたいにがっしりと掛け布団にしがみついて離れないメリュ

…ヨシ!

 

こういう時にやる事は決まってる!

「起きないと…こうだ!こちょこちょこちょ〜」

「…!?きゃっはははははっ!?ま、待っはははは!起きる!起きるからっははは!」

くすぐりの刑だ!

 

ベッドから転がり落ちてさらに転がりまくるメリュをさらにくすぐる!

「目は覚めた?」

「こ、こんの〜えいっ!」ガバッ

え!

 

一瞬手を止めたのが悪かったのかゴシーンと体当たりしてきたメリュが僕が今やったことをそっくりそのままやり返してきた!

「お返しだよ!」

「わっ!?はははは!?うわぁごめんっはははははは!!」

 

逃げる為に床を転がってもメリュの手はどこまでも追いかけてくる!

「私からは逃げられないよ!こちょこちょこちょ!」ドタバタ

「わーっははあははは!!このぉ〜っ!」ジタバタ

 

くすぐり、くすぐられのくすぐり合戦は『ご飯が冷めちゃいますよ』と言いにきたギルくんの一言で終了し、僕たちは1階へ降りた

 

〜朝食後〜

 

「ごちそうさまでした!」

「「「「「ごちそうさまでした!」」」」」

 

「メリュジーヌ、今日は島を案内してあげたらどうかね?まだ立香はここに来たばかりで何も分からないだろう」

と、エミヤおばさんが言う

 

「うん、そのつもり。立香、歯磨きが終わったら家の前に来て、一緒に島を周ろう。」

「うん!分かったよ!」

 

朝ごはんを終えた僕はメリュと約束をして洗面所へ

「虫歯になるのは嫌だからね…」シャカシャカ…べっ

歯磨きを終えて歯磨きカードに朝のハンコを押す

 

「これでよし!」

ぺいっと歯ブラシを片付けて家の外へ

 

「メリュ!」

「来たね、じゃあ行こう!」

そのままメリュと一緒に家の横にある物置へ

 

「これはキャメロット家の倉庫…物置だよ、ロンゴ…なんとかっていうのが入ってるくらいで珍しいものはなーんにも入ってないよ」

「そんなどーでもいいことまで教えてくれなくてもいいよ〜」

「遠慮しないでいいよ、えーと次は…」

 

おもむろに近くのコンクリートブロックを持ち上げるメリュ

「あれ、今日はなんにも居ないや」

「何してるの?」

「コンクリートをめくってその下に虫が居ないか見てるんだ。確か立香、昆虫採集セットを持ってきていたよね?役に立つと思って。」

「うん、ブロックの下を探すっていうのは気付かなかったよ!」

 

夏休み間の目標の1つ、それは虫をたくさん集めることだ!虫が苦手なモルモルには話してないけど…

「じゃあ次、こっち」

てってって〜と走っていくメリュを追いかけていくと徐々に大きくなっていく蝉の声が聞こえ、また最初から大きい木が見えてきた

 

「うわぁ…おっきな木だね…」

「うん、精霊の木って名前でずっと昔からあるんだって…あとこの木には他の木には無い特徴があってね…」

他の木には無い特徴…?…あ!

 

「もしかしてカブトムシの木?」

「うん、カブトムシとかクワガタが採れる木なんだ!…うーん、こっちも今日は何にもいないか…あ、砂糖水いる?」

「うん!」

 

じゃあコレ!と『胃薬』と書かれた小瓶をメリュから貰う

「中はちゃんと砂糖水だから安心してね、あとは…うん、こっちかな?」

再びてってって〜と走っていくメリュ、それを追いかけようとしたところで…

 

「よう!」

虫網を持った、碧い目をした金髪少年(背は僕より高い)に声をかけられた

「や!」

 

「俺は坂田金時だ!お前は?」

「僕は藤丸立香!夏休みの間だけキャメロット家に引っ越してきたんだ!」

「そっか!んじゃお隣さんだ!よろしくな立香!」

「よろしく金時!」

 

電撃のようなスピードで自己紹介を終えた僕らはがっしりと握手をする

「ホラ、お前も自己紹介!」

「…う、うん」

…と、金時の後ろから自信なさそーに僕らより一回り身長の低い少年が顔を出す

 

この子髪の毛が長くて顔が見えづらいなぁ…

「こ、こんにちは!僕は、風磨小太郎!えっと、うん、よろしくね!」

「よろしく!」

 

「…?小太郎、なんか今日は元気無いな、大丈夫かよ?」

「いや、金時君みたいに凄い堂々とした自己紹介の後だとやっぱり自信がちょっと…」

 

どうやら話す事が苦手って訳でも無いみたいだ

「立香〜、何してるの?早く来て〜」

メリュの急かす声が聞こえる

 

「あっ!メリュごめん!僕行かなきゃ!」

「気にすんなって!女の子を困らせちゃダメだからな!次は遊ぼうぜ!」

「うん!またね!…小太郎君もまたね!」

「うん、また!」

 

2人に手を振って別れ、急いでメリュの元へ走る

「もー、遅いよ」

「ごめんごめん!えーと、ここは?」

 

見たところ郵便局だけど

「ここは郵便屋さん、この島で一つだけのね、小さな島だけど手紙がいっぱいくるからいつも大忙しなんだって」

「へ〜」

 

「さて!じゃあ今回の1番の目玉、NFF商店(光)に行こう!」

再度てってってー、と駆け出すメリュ

「えぬえ…?あっ!待ってよ〜!」

 

言葉の意味が分からないまま頑張って追いかける

昔からメリュは足がとっても速いから追いかけるだけでヘトヘトだよ…

 

「テレビさんこんにちは!」

「はいこんにちは!…それとワタクシはテレビさんではなくT(タマモ)V(ヴィッチ)コヤンスカヤ/光という名前があるのですが…」

「…長すぎて呼びづらいよ」

 

NFF商店と書かれた看板を掲げた家…?の表には若干困った顔をした桃色の髪の綺麗なお姉さんがバニーガール?みたいな格好で椅子に座ってメリュと話していた

「あっ、立香!この人がテレビさん、このNFF商店の店長さんだよ!」

「こんにちはテレビさん!」

「ああ…また間違った認識が…はぁ、仕方ありませんね。」

 

「ここは何を売ってるの?」

「色々な物を取り扱っていますが…ええ、あなた方が欲しがりそうな物はこの辺りでしょう」

そう言っていくつかの商品を手で示していくテレビさん

 

おにぎりにコロッケ、高そうなプラスチックの水槽にーーーあ

「モンスターチョコもあるんだね」

「ええ、流行を掴むのは商売の基本ですので♡」…にしても召喚されて早々に夏休みを盛り上げて〜とか…ワタクシが言うのもなんですが人理を守る気あるんですかねぇ…?

 

テレビさんが何か言ったような気がしたが特に気にすることもなくメリュと店を見て回る

あ、ちなみにモンスターチョコというのはとあるゲームに出てくるモンスターの形を模した消しゴム…モン消しがオマケとして入っているチョコレート菓子だ、いくつ種類があるか分からないけど、中にはレアなモン消しもあるらしい…

 

「私も一時期集めてたんだけど…レアなモン消しは大抵あの子に先を越されちゃうから諦めちゃった」

「あの子?」

「…そうか、立香はまだ会ったこと無かったね、まぁいずれ分かるよ」

頭の中は???だったが考えても仕方ないし今は忘れることにした

 

「あー、あと当店はビンの引き取りもやっていますので〜空きビンを見つけたらこちらに〜」

「ビンの引き取り?」

「うん、ここは空になったビンを引き取ってくれる場所でもあるんだ、海の中を泳いでたり道を歩いてたりすると空きビンを見つけることがあるんだけど…それをこの店に持って来ればお金と替えてくれるんだ、近所の子供達はそうやってお小遣いを稼いでいるよ…じゃあそろそろ最後の締めだ、こっち!」

 

またまたてってって〜と今度は浜辺走っていくメリュを追いかける

「以後NFF商店をご贔屓に〜」…まー、ここ以外に店は無いんですが。

 

桟橋の上で向かいの島、あっち島を見据えるメリュの元へ

「こっち島とあっち島はそこまで距離が離れていないからね、泳ぎが得意なら向こうまで泳いで行けるんだよ。…でも向こうは壁が高すぎて上がれる場所が無いから上陸出来ないんだけどね」

「ふーん」

 

「お、なんだなんだ?デートか?」

「え、ええっ!?違うよ!」

突然の横槍でびっくりして変な声が出る

というか今の声は…

 

「ははは!そうかそうか、まぁそういうことにしといてやるよ!」

「アロハの兄貴?」

ここに来た時最初に会ったあのアロハシャツの兄貴だった!

 

「おう!姿が見えたんでな、コイツを渡しに来た」

ほらよ、とアロハ兄貴から釣り竿を含めた釣り道具一式を貰う

「ありがとう!」

「今はにっちもさっちも分かんないだろうが…ま、ここに慣れてきたらまた声かけてくれよ、いい釣り場教えてやっから!」

「うん!」

 

お礼を言って兄貴と別れる、とーーー

「メリュ?」

「む〜」じとー

な、なんだ…?なんかメリュが膨れてる…

 

「…はい、とりあえずご近所の案内はこれでおしまい!じゃあ私用事あるから!」

「ちょ、ちょっとメリュ?」

ぷいっ、と回れ右してメリュはそのままどこかへ行ってしまった…

「もー、なんなんだよー?」

 

僕は意味が分からずただその背中を見送るだけだった…

 

 

その夜…

 

「そうだ立香、貴方はこの島の伝説を知っていますか?」

「伝説?」

 

夕ごはんを食べた後、アルトリアおじさんに聞いた不思議な話

「ええ、この島には島ができた時から存在する伝説が1つ…この島には住む者なら誰もが知っているものです」

「ねぇねぇ、どんな伝説なの?」

 

伝説なんてワードを聞いてテンションが上がらない子供は居ない!僕はテーブルから身を乗り出しておじさんに話の続きをせがむ

「ふふ、伝説は逃げませんよ?…言い伝えではこの島の何処かに、財宝が眠っているそうです」

 

「財宝!?」

凄い!…でもーーー

「誰が隠したの?」

「それに関してはよく分からないのです、ふらりと立ち寄った旅人か、もしくは魔法使い、この世界の者では無い人物とも…ですが地図がある以上は財宝もあると考えていいでしょう」

「地図があるの!?」

 

ここで僕のテンションは最高潮!テーブルの上に身を乗り上げて話を聞いていた!

「こらこら、お行儀が悪いですよ?…これですね」

と、手渡されたのは宝の地図ーーーの一部分らしきものだった、そこにはこの家の近所の地形が細かく書かれている…

 

「私にはこれ一枚しか見つけることは出来ませんでしたが…どうでしょう立香、地図を集めて財宝を探し出す、というのを夏休みの宿題にするのは?」

「!」

そんな面白そうなことやらない理由は無い!

 

「うん!僕やるよ!…でもおじさんは財宝要らないの?」

「ええ、財宝より素晴らしい物を貰っていますから」

財宝より素晴らしいもの…?

 

「貴方もいずれ分かりますよ」

「うーん?うん、そっか分かった」

 

こうして僕の夏の大きな目標が決まった、1ヶ月掛けた宝探しである!

そうと決まったらこうしてはいられない、明日に備えて今日はもう寝なければ!

「じゃあ僕はもう寝るよ!おやすみ!おじさん!」

「おやすみなさい立香、でもちゃんと歯磨きしてから寝ましょうね?」

「はーい!」

 

僕は急いで歯磨きを終わらせ、期待でいっぱいになった胸を落ち着かせながら2階へと上がって行った…

 

 

「…ふふ、日々戦いに身を置いていた貴方(マスター)、かつての私のように常に戦い続けてきた貴方が、こうして笑って日常を過ごしている…それを見れただけでどんな財宝よりも価値はありました。

もしカルデアで夏休みの話をすれば貴方はきっと『まだ日常を楽しむのは早い』と言って傷だらけの顔で笑うでしょう。

ですが私はそうは思いません、サーヴァントの我々と違い貴方は人間、常にその瞬間が最も若く、童心に近いのです。もちろんマーリンの独断は褒められるものではありませんが…たまには楽しんだってバチは当たらないでしょう」

 

「ふむ、確かにその通りだ、ならば君ももっと羽を伸ばしていいのでは無いかね?セイバー」

 

台所を片付け終えたエミヤにそう声を掛けられる

「アーチャー?…しかし妖精騎士だけならともかくモルガン(義姉)が近くにいるという状況下で羽を伸ばすというのは…」

「確かに人選に少々疑問を感じるが…少なくともモルガンはお前のことを気にしてはいないようだぞ」

 

あれを見たまえ、とエミヤが指し示す方向にはーーー

 

「美味しいですね…ところでギル、お代わりはないのですか?」

「アイスは1日1本までですよ、他の方の分が無くなってしまいますし」

 

ーーーギルガメッシュ(少年)と一緒にはむはむとアイスをモルガンが見える

 

「私は心配いらないと思うがね、当事者の君に部外者の私が軽々しく意見する訳にも行かない、だがどうしても気が休まらないと言うのであれば教えてくれ。私がなんとかしよう」

「いえ、ありがとうございますアーチャー、ですが大丈夫です。かつての因縁があろうとカルデアに呼ばれた以上は共に戦う仲間、仲間として互いを知るにはいい機会です。」

 

ふむ、そうか…とだけ言ってエミヤは再び台所へ、明日の朝食の準備をするのだろう

「…」

 

そうして1人残されたアルトリアがモルガン達からアイスを分けてもらうにはどうしたらいいか?と数十分正座で考えることになるのだが…それはまた別の話…

 

…8月2日、2日目の夏休みが終わった

 




メリュジーヌのもちもちほっぺをつつきたい作者のルルザムートです、ハイ。
まず投稿が遅れてしまい申し訳ありません。あちらの方にも書いてありますが少し体調を崩しており、休んでいました。ここから以前のスピードに戻せるよう努力していきますのでよろしくお願いします
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