立香&妖精騎士ランスロット+α in ぼくのなつやすみ   作:ルルザムート

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仕事なんて『ファイッキライだ!』
8月が終わってしまった!…遅くなってすみません
それとちょこっとだけfgo以外のネタも含みます、具体的にはモンh


8月4日 あっち島上陸!

あっち島とこっち島間の海にて…

 

「ぶぶぶ…」

そろそろ息が苦しくなってきたのと、持っているネットが重くなって来たので水面へ急ぐ

 

「ぷはっ、結構たくさん見つかった!小太郎くんはどう?」

「うーん、僕の方はあまり集まらなかったよ、残念だけどそろそろ上がって休憩しよう」

太陽がもうすぐ空のてっぺんにかかりそうなところで一旦休憩に入ろうと小太郎君が言う

 

そう、今日は朝から小太郎くんと一緒に空き瓶集め!あっち島に行くための乗船券のお金を貯めるんだ、今のままでも足りるんだけどモルモルに『リッカ、何事も余裕を持った方が良いですよ』と言われて空き瓶探しに。

ちなみにメリュに教えてもらった通り海の中には沢山の空き瓶があった!

 

でも小太郎君の持ってる2.3本瓶が入っただけのほぼぺったんこなネットを見るに場所によって多い少ないはあるみたいだ。ちなみに僕の収穫は…

海に入る前にアロハ兄貴からもらったネットの中身を確認する…

 

「ビール瓶2本、ジュース瓶4本、大ジュース瓶1本!」

1本につきビール瓶が5円、ジュース瓶が10円、大ジュース瓶が30円だから…

 

「80円だ!」

元々持ってきたお小遣いが100円だから、うん!これなら乗船きっぷ(30円)を買っても150円残る!…モンスターチョコでも買おうかな?

何より大ジュース瓶を拾えたのが嬉しい、滅多に見つからないらしいから拾えたのはラッキーだ!

 

「立香くん、沢山拾ったんだね!僕はこれだけだよ」

「見せて見せて…げ!」

見たこともない瓶だけど引き取ってもらえるかな…?なんて言う小太郎君のネットには大ジュース瓶が3本!

 

「…」汗

メリュが言うには滅多に見つからないハズのレア瓶なんだけど…

 

「んー…?」

ここで僕、計算してみる…

僕 ビール瓶2本+ジュース瓶4本+大ジュース瓶1本 

= 80円

小太郎君 大ジュース瓶3本 

= 90円

 

・・・

 

なん…だと…!?

「おーい、立香くん!上がろうよ〜」

敗北という事実にフリーズしていた僕は小太郎君の声で再起動!海から上がり、2人でNFF商店へ向かうのであった。

 

 

「はい、確かにお引き取りしました♡他に何かご入用はございますか?」

「じゃあモンスターチョコ1個下さい!」

「はい、まいどあり。またのご利用、お待ちしております♡」

 

瓶を引き換えてもらい、モンスターチョコ…モンチョコを購入

…お?僕とかわりばんこで瓶を引き換えてもらった小太郎君もモンスターチョコを買ったみたいだ

 

「せっかくだから後で一緒に食べよっと」

駆けてきた小太郎君にそのことを言うと、じゃあ船の上で食べよう!という話になり、開けかけたモンチョコの箱を閉じて潮待ち桟橋へと2人で向かった

 

 

「アロハの兄貴!」

「ん?おっ!立香に小太郎じゃねーか、よー!瓶はいっぱい取れたかい?」

よー!とさっぱりな挨拶をしてくれる兄貴に、よ!と2人そろって答える

 

「うん!今NFF商店で引き取ってもらったところ!それでお金も貯まったからあっち島に行こうってなってね!」

「なるほどな、俺の船に乗りに来たのか!」

うん!とまたも2人揃って答え、乗船券分の30円をそれぞれ兄貴に差し出す

 

「あーいらねいらね!それは友達と食う菓子にでも使いな、どーせ向こうに行く用事あったし、タダでいいぜ」

「「ホント!?」」

またまた揃う2人の言葉。それに兄貴は、おう!ホラ乗った乗った!と船の上へと早足で歩いていく

 

ラッキーだね!と小太郎君と話しながら僕らも船の上へ。

「よし、乗ったな?んじゃ!出港!」

ボォー!と汽笛が鳴って船が動き出す。

 

船に乗るのは初めて…だったっけ?よく思い出せないけど多分こういう船に乗ったのは初めてだったと思う。

そんなことを考えながらポケットの中のモンチョコに手を伸ばす

 

「小太郎君、モンチョコ食べよう!」

「そうだね!」

「ん?おー、モンチョコか。俺も今朝買ったやつがあるから一緒に食べよーぜ!あとゴミ箱はこっちにあるから、ゴミは落とすなよ?」

 

はーいと返事をして3人で一緒に食べることに。

…?あれ、じゃあ今この船誰が操縦してるんだろう?

そんな疑問が口から出る前に兄貴が言う

 

「ああ、正直なところ船っつーより島間だけの運び屋みたいなもんだからな、俺が操作するのは島に近付いた時だけでいーのよ」

「「なるほど」」

 

納得しつつモンチョコの箱を開けて中身を物色。これの凄いところはモン消しだけでなくチョコにも沢山の種類があるということだ、形や味はもちろん量が変わることもあるからこれは重要なのだ

 

さて僕のは…

「ハート型だ!はむ」

ハート型のシンプルなチョコ、チョコも厚くてとっても美味しい!

こんな風に大抵当たりといえるチョコが入ってるんだけどたまーに…ね

 

「僕のは…え、コレ…誰かがかじった後があるような…」

小太郎君が箱から取り出したのはあきらかに『一口食べました』と言わんばかりのチョコバー…

うん、こう言う時もある。

 

「わはは!そんなのもあるのか!んじゃ俺も…どれどれ…ん?なんだ?熊か、熊のゆるキャラかコレ?」

笑う兄貴が箱から取り出したのは熊のぬいぐるみ…がそのままチョコになった様なものだった。

 

「クーさんの言う通り、ゆるキャラをモチーフにしたチョコかな?」

「うーん、どうだろ?」

多分チョコだと思うけど…なんだかアレを見てると胸騒ぎがするというか、食べない方がいいような気がするというか…

 

「それ食べるの?」

「まーチョコだしな、食えるだろ!」

 

「…ケテ………タス、ケテ……」

 

「…?クーさんなんか言った?」

「んあ?何も言ってないが」

小太郎くんにも聞こえたんだろう、言葉は聞き取れなかったが今確かに兄貴の声が聞こえた

 

「あれ、僕にも聞こえたんだけど…兄貴何か言ったでしょ?」

「いやいや、なーんも言ってねえよ。…それよりこの熊チョコ、食いづらい形してんな…お、首のとこ、ちょっと力入れりゃあヘシ折れそうだな」

 

「!!!」ピクッ

 

え!

「・・・」じぃー…

思わずその熊チョコを見つめる

………

い、今あの熊チョコが震えたような…

 

「ん?ああ、そろそろ対岸に着くぜ、チョコは後だな」

チョコが入っていた箱の上に熊チョコを置いて兄貴は操舵席へ、といってもやることはそこまで多くなさそうだけど。

 

「おーし、ついたついた!んじゃ18時までには戻ってきな、それより遅くなると保護者が心配するからな!」

兄貴が言うと同時にバコッと船の安全板が開く

 

「兄貴ありがとう!」

こうして僕と小太郎くんはあっち島へと上陸した!

「おいおい、待て待て!忘れモン、無いか?」

意地悪そうな顔で言う兄貴の手元にはモンチョコの本命ともいえるモン消しが。

 

「あっ、忘れてた!」

小太郎くんは忘れなかったらしく、僕を待っている

 

「ほらよ、なくすなよ?」

「うん、兄貴ありがとう!」

兄貴にもう一度お礼をいってモン消し『ナルガクルガ』を受け取る

 

おー、中身はナルガクルガだったんだ

梟みたいにデフォルメされた2頭身の小さなナルガクルガのモン消しをポケットにしまい、小太郎君と一緒に島へ入っていく

 

「うーい!気をつけて行けよ〜…さてと、チョコ食いますか」

「アッ、ヤ、ヤメーーー」

「っしょっと」ポキ

「キャン」

 

 

「ねぇ小太郎くん、昨日言ってたこっち島の不思議な話さ、どんな話があるの?」

造船所の前を通り過ぎたところで小太郎くんの自己紹介にあった話を思い出したので聞いてみる。

 

「うん?ああ、色々あるよ!それに不思議な話はこっち島だけじゃないよ?今いる場所…あっち島の話とかもあるし」

「聞きたい聞きたい!」

 

造船所を過ぎ、坂道を登りながら小太郎くんに話をせがむ

「うん、じゃあこの島の女神様達の話をしよう、この島の奥に小さな神社があるんだけど…そこの神様達は来た人の今日の運勢を教えてくれるんだ」

「へぇー!」

 

神社に女神様…というのもなんだか変なカンジがするけど…

「どんな姿してるの?」

「それが誰も見たことが無いんだ、みんな声は聞いたことあるから女神様達のことは信じているけど…」

「え?えーと…」

 

きっとその神社の巫女さんとかが神様の格好をして占いしてるんだろう、なんて思ってたけど誰も姿を見たことが無いなんて不思議な話だなぁ

混乱する僕の顔を『やっぱりそうだよね』って顔で見ながら話を続ける小太郎くん

 

「やっぱりそうなっちゃうよね、でも天気さえ良ければ女神様達はいつも神社にいるから姿は見えないけどいつでも会えるんだ。ね?不思議な話でしょ?」

「ねえ」

色々質問したかったけど『いつでも会える』なんて聞いたらそんな考えも吹き飛んだ

 

「…今日行ったら会えるかな?」

「天気がいいから会えると思うよ!…姿は見えないだろうけど」

…ヨシ!

ならば善は急げ、である!

 

「さっそく行ってみよう!神社ってどこにあるの?」

「案内するよ、ついて来て立香!」

そこから2人でしばらく歩いていくと…

 

「あっ、ねぇ小太郎君、あれかな?」

高台の上に建てられたやたら立派な建物が少しだけ見えたので聞いてみる

「違うよ、あれはキリ君の家だね。やっぱりいつ見ても大きいな」

「うえっ?キリくんの?でっかいなぁ…」

 

木が邪魔でよく見えなかったけどこうして見ると神社みたいに…いや神社より大きいんじゃない…?

「じゃああれもキリくんの家の?」

高台に建てられた立派な豪邸に続き、今度は立派な池が目に入る

 

「うん、多分…でも魚がいないな、池ならいると思うんだけど…」

「確かに…」

池の水は濁って底がよく見えないが魚がいないのは間違いない、こんな立派な池なのに…?

 

「ンンンンン!魚がいないのは当然のこと、その池は魚を放すためのものではございませんので」

「「わっ!?」」

 

背後からいきなり聞こえたでっかい声に僕たちは揃って飛び上がる!

「…っ!おまーーーゴホン!芦屋道満、さん、でしたか…驚かさないでください」

「おっと、申し訳ありませぬ小太郎殿。して…ああ、そちらは先日キャメロット家に来た子でございますね?

初めまして!拙僧、キリシュタリア殿の元で使用人を勤めておりまする、芦屋道満と申します。以後お見知り置きを。」

 

「り、立香です、はじめまして。それでえっと…魚を放すためのものではない、っていうのは?」

大きな声にも驚いたけどそれよりも道満さんの格好に驚いた!

陰陽師?って言うのかな…この暑さの中でたくさん着込んでいるのに汗かいてないや

 

「ンンンンン!至極単純明快!この地域は雨が滅多に降る事がありませぬ、故にこうして池を作り雨を貯めているのです。備えあれば憂いなし、でございます!」

「なるほど…」

道満さんの説明にうんうんと納得しているとチョンチョン、と肩をつつかれて振り返る

 

「小太郎くん?」

「立香、彼とはあまり関わらない方がいいよ」

…?

いきなりそんなことを言い出す小太郎くん。もちろん僕の頭の上には《?》マークが

 

「なんで?」

「え?だって…うーん、なんとなく…この人とは絶対に分かり合えない感覚っていうか…」

 

ええ…

確かにその人にとって相性のいい人間、悪い人間はいるけど感覚だけで毛嫌いするのは違うと思うなぁ

 

「流石にそれはこの人が可哀想だよ、それに僕はこの人のこと何にも知らないし。」

「おお、おお!幼いながらも思慮深い。拙僧、感激でございまするぞ、マs 立香殿!」ぎゅっ、なでなで

言うが早いか道満さんが頭を撫でてくる!

「!!??」ぞぞぞぞっ

 

…悪寒がして一瞬時間が止まり、そしてーーー

 

「ーーーうん!そうだね!じゃあ僕らはこれで!行こう、早く行こう小太郎くん!」

「う、うん?うん、行こうか。」

ぐいっ、とまず僕をハグしてた道満の左手を押し退け、次に頭を撫でていた右手を押し退けて小太郎くんと一緒に超早足で島の奥へ!

「ンンンンン!拙僧も嫌われたものですねぇ!…まぁ今は夏休みなるものを楽しめばよろしいでしょう!ンンンンン!!!」

 

 

「立香君、分かった?」

「うん《即答》」

 

前言撤回、怪しい人だ!間違いなく怪しい人だ!でなきゃ初対面の相手をハグして頭を撫でるなんてどー考えてもおかしいしなにより…なんか、こう…気分悪い。

多分小太郎くんの言っていた感覚というのはこういうことなんだろう、と思いながらふと顔を上げると前方に鳥居が見えた

 

「ねぇ小太郎くん、こんどこそアレが…」

「うん、僕らの目指していた神社だね、立香がいきなり走り始めたからあっという間に着いたみたいだ」

え?ホント?だとすると僕無意識で走ってた?それはちょっと怖いなぁ…

 

まぁそれはそれとして。

気分を切り替えて鳥居を潜る

「ここに女神様達が?」

「うん、鐘のところに行ってみて」

「…?うん」

 

言われるがままに鐘が垂れ下がったところの前へ、するとどこからともなく声が聞こえてきた…っていうか目の前に紫色の髪をした1人の女性と2人の少女(2人の少女は鏡合わせみたいにそっくり)がいきなり現れた!

 

そういえば女神様『達』って言ってたっけ…この3人が神様なのかな?

「まぁ…みて私?小さな参拝客がやってきたわ」

「ええ、本当ね私。それじゃあまたメデューサ『で』占ってみましょう」

 

僕を見てくすくすと笑う少女…そっくりだからややこしいな、何も持ってない少女がくすくすと笑い、弓?みたいなものを持った少女が弓とは別に小槌のようなものを取り出す

「あ、姉上方…やはりその…作り物とはいえ他国の神を祀る場所に居座って占いなど始めるのはいけないことだと…お、思うのです、が…

 

絞り出すように2人の少女へ注意の言葉を投げかけるお姉さん。

…それを聞いて振り返った2人の少女に見つめられてどんどん小さくなってるけど…

 

「あらあら、大きいのは身体だけじゃないのねメデューサ?」

「ええ、ここに来てとっても偉くなったのねメデューサ?」

「そ、そんな、そのようなつもりは全くーーー」

 

ぽこしゃん!

 

「あっ!?」

直後、弓の少女が小槌を振り下ろすが早いか小槌が間抜けな音を立ててお姉さんの頭に命中する!

 

変な音だなぁ

音のせいなのか全く痛そうに見えないのでなんとなくそれを傍観する僕。

 

お姉さんの断末魔(?)と共にボフンと煙が出て、忍者の使う忍術のように女性の身体を隠す、そしてーーー

 

「わっ!?」

ずずん、と凄い音と振動を立てて下半身が蛇の大きな大きな女性が現れた!…面影があるけどもしかしてさっきのお姉さんなの…?

 

「あらあらあら、さらに大きくなるなんて…本当に偉ーくなったのねぇ、メデューサ?」

「ひいいい…」

 

「・・・」ぽかーん

正直見た瞬間は怖かったけど中身はさっきのお姉さんのままらしく、お姉さんは大きな身体に似合わず頭を抱えてオロオロとしている…

それをなんとなく見ていると弓の少女が話しかけてきた

 

「さ、占いは終わったわよ?いつまでも立ってないで帰りなさいな?」

「え、あ、うん…さ、さよなら〜…」

結局占いの結果はなんだったのか?それを聞こうと思ったけどなんとなくお姉さんみたいになる気がして僕は何も聞かずに神社から出た

 

「おかえり立香、どうだった?」

「うん………凄い神様だった」

 

…後で知った事だけど神様の姿を見たのは僕だけらしくて、他の人はみんな『随分と小さくなったわね、じゃあ今日は小吉ね』みたいに声だけ聞こえるものらしい

また、神様を見た!と言った僕の言葉は小太郎くんは信じてくれたが、後日みんなに話してもキリくん以外は信じてくれなかった…ホントに見たのになぁ…

 

…8月4日、4日目の夏休みは神様に、それも3人に会うという不思議な出来事に遭遇して終わった




メリュジーヌ嬢を肩車して秋の歩道を目的地なく歩きたい作者のルルザムートです、ハイ。
はい、ようやく書けました、凄く遅くなって申し訳ありません。言い訳になりますが給料の出ない残業をあと2週間することが決定していまして…大幅に更新速度が落ちますが失踪はしないのでご安心ください
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