全てを無くした少女に呪いを授ける   作:レガシィ

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本作は作者の独断と偏見、さらには設定もりもりのキャラクターが登場するため苦手な方は読まないことを推奨します。
さらには、小説そのものを書くのが初…いわゆる処女作ですので、文章が拙い部分が多々あると思います。
三話くらいまでは戦闘描写がないです。すいません
それでも問題ないならお楽しみくださいませ。


新たな始まり
第一話 呪術師達


 第一話 呪術師達

 

 

 

 呪霊、そう呼ばれる負の感情から生まれる存在が蔓延るこの世には負の力、呪いと呼ばれる超常的な力を操り呪霊を祓う者達がいる、そしてその名は呪術師と呼ばれた…。

 

 ──

 

 伏黒恵は野暮用を終えて、姉の津美紀に買い物を頼まれ渋谷を歩いていた。

 

「めーぐみ♡」

 

 そう呼ばれ、声のする方へと伏黒は振り向く。誰が自身の名を呼んだかは分かっている為、それは確認でしかないのだが。

 

「はぁ…なんですか五条さん」

 

 ため息一つに恵が振り向くとそこには予想通り、白髪で背丈は190を超え、目には黒いアイマスク、更には服も黒で統一された変質者、五条悟が立っていた。

 

「今頭ん中で失礼なこと考えなかった?」

 

「なんでここにいるんですか」

 

 伏黒はぶっきらぼうに質問を無視して質問しかえす

 

「いやー、ついさっき任務が終わってね。ほら、僕って最強だからさ。ひっぱりだこでこんなところにもいるわけよ」

 

「やめなさいよ」

 

 はいはいと伏黒が適当に相槌を打つと五条の後方から気の強そうな、凛とした女性の声が聞こえる。

 

「もー恵との久しぶりの再会を邪魔しないでよ歌姫、嫉妬ばっかりしてるとモテないよ?」

 

「してねぇよ!」

 

「…こんにちは、庵さん」

 

「あ、こんにちは伏黒くん」

 

 五条の後ろから今にしては珍しい袴を着ていて、顔に傷のある女性、庵歌姫が挨拶を返す。彼女は京都で高専の教師をしている。

 

 伏黒は二人の教師がいることを不思議に思い交互に目をやる。

 

「男女が二人街を歩いてたら、してることは一つでしょ」

 

 少しだけ表情が変わる伏黒の前に歌姫が否定を挟む。

 

「黙れ馬鹿。任務が一緒だったからあんたの奢りでご飯食べに行くだけでしょうが」

 

「ちぇー歌姫、ノリ悪いよー?」

 

 大して信じていなかったためそんなに驚きはなく、真顔でいる伏黒に五条が提案する。

 

「恵もご飯行く? 何でも食べさせてあげるよ?」

 

「…分かりました。姉に連絡します」

 

 姉との約束がある伏黒だが、特別急ぎのものでもなく、腹は空いている。そのため、夕食は食べてくると姉に連絡し五条についていく。それに、伏黒の考えにはどうせこの人はつきまとうだろうから断るだけ無駄だというのもあった。

 

 しばらく真っ直ぐ歩くがその間、五条はひたすら喋り続ける。どうしてこうも喋ってて疲れないのか、それとも疲れている故のテンションなのかと考えつつ真顔で歩く、歌姫も同様に。

 

 三人共呪術師で伏黒は三級、歌姫は準一級、五条はこの世に三人しかいない特級であり、自他ともに現代最強の呪術師。彼の持つ六眼と無下限呪術は百年単位で生まれてこなかった逸材、最強故に自由で誰も彼を縛ることはできない。二年後、伏黒の先生になる予定の人物だ。

 

 どの店に入るか迷っていると、前方から街の喧騒とは違う声が聞こえてきて、三人共そちらに目をやる。

 

「君、可愛いねー!どこ高?あ、どこ中かな?」

 

「がっつきすぎだろお前〜!」

 

 一人の女性が男たちで顔はよく見えないが二人の男に絡まれているようだ。中々の騒音、嫌でも伏黒の目につく。すると、五条がここぞとばかりにイジってくる。

 

「あらあらぁ?恵も男の子だねぇ!そういうことに興味出てくるお年頃かな?」

 

「別にそういうんじゃないです」

 

 口に手を当ててからかう五条に若干苛立ちながら返事をする。

 

「そんなこと言ってないで助けてあげなさいよ、あんた顔だけはいいんだから出てけば一発でしょうが」

 

「もー歌姫。顔以外も、でしょ?」

 

「うっざ」

 

 二人のそんな会話を横目に様子を伺っていると女性が立ち上がりその場を去ろうとする、助けるまでもなかったと思い直し、五条と歌姫の喧嘩を止めようとすると、二人の男のうち片方が声を荒らげる。

 

「スカした面しやがって!てめぇが偉いとでも思ってんのか!あぁ!?」

 

「五条さんあれ、さすがにまずいんじゃないですか?」

 

 二人の喧嘩を無理矢理気味に止め、五条を呼ぶ。

 

「あー時々いるんだよねぇ、あーゆー輩。どれ、この五条さんにまっかせなさい」

 

 だが、行動するまでが一歩遅く、女性は平手を食らった…かに見えた。しかし、平手は一歩後ずさった女性によりかわされ、正当防衛と言わんばかりに男の足首を足先で突いた。膝をついた男の顎を女性は膝で支え、一言、男に向かってなにか言ったかと思うと男は力なく倒れた。

 

 この光景を見ていた一般人は男が突然気絶したように見えただろうが、三人には別の光景が移る。

 

「恵、今の見えたかい?」

 

「呪力の起こりは、ですが術式までは…」

 

「それだけ見えてたら充分だ」

 

 ぴょんぴょん跳ねる癖毛の伏黒の頭をクシャッと撫でると、歌姫が口を開く。

 

「術式使用の切り替えに身のこなし、呪力の隠し方も並じゃない。追うわよ五条」

 

「えー?ストーキングなんて趣味悪いなぁ歌姫、あ、もしかしてそっち系?」

 

「うっさいわよクズ」

 

 目の前の光景から、女性のことを危険かどうか判断するため尾行を開始する。

 戦闘や気付かれる可能性を考え、いつでも術式を使えるように心構えをして二人はついていく。五条は両手を後ろで組み、何の警戒もせずに歩いていく。

 

「彼女がもう少し人が少ない所にいったら話しかけましょう」

 

 歌姫がそう言うと件の女性が突然立ち止まる。

 

「!」

 

 感づかれたと思った伏黒が構えると、女性は横の店の看板を見つめてボロボロの財布を開き、トボトボとした足取りで再び歩みを進め始めた。

 

「…何だ今の?」

 

「何かしら…?」

 

「なんだろねぇ?」

 

 三人して呆気に取られていると、不意に五条が笑い出す。

 

「ハハッ、そーゆーことね」

 

「なんですか?」

 

「見てみなよ」

 

 指差す方を見ると、スタダで新発売のやたらに甘そうな飲み物の写真があった。

 

「彼女、僕と気が合うかもねぇ」

 

 クツクツと口元の端を上げて笑っている五条を横目に、尾行を再会しようとする二人は彼女の姿を見失ってしまう。

 

「!やられた…」

 

「気づかれてたのね」

 

「二人して何でそんなに驚いてんの?」

 

「はぁ? あんた対象に逃げられたのに何言ってんの?」

 

「歌姫こそ何言ってんの? 向こうにまだいるじゃん」

 

「あんたの六眼には何が見えてるんですか?」

 

「二人してひどいなぁ、僕泣いちゃうよ?」

 

 目の下に手を当てて泣くジェスチャーをしながらおちゃらけていた五条の雰囲気が一変する。

 

「…?見えなくなった」

 

「は?」

 

「いやマジで、たった今見えてた呪力も見えなくなった、ていうか消えた」

 

「「はぁ?」」

 

 三人が戸惑いを隠せずにいると、伏黒の背後に突然呪力が流れる。

 

「バン」

 

伏黒の背に細い衝撃、か細い少女の声が急に三人の耳に届いた。




ハーメルンを最近知って自分も書きたいなと思って勢いに任せて書いてしまいました。この話、ていうか一章?出会い編?は文字数にもよりますがおそらく三、四話ほどで終わると思います。
一人でも見てくださる方がいる限りは長編になる予定です。
何文字くらいだと読みやすいんですかね?見てくれた方ぜひコメントお願いします。アドバイスなども必ず読みますので遠慮なく書いてくださると嬉しいです。次回投稿予定日は未定ですが三日以内になると思います。
少し書き直しましたけどあまり気にする程じゃないです。
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