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教師陣監督サイド
「五条先生、僕ってここにいていいんですか?」
「大丈夫でしょ、傑もいないから席は空いてるし」
「そういうことじゃないんですけど…」
大きなモニターの前で両校の教師と一級術師の冥冥が座る。
「そう、理由は違うが君はここにいても問題はないよ」
「まぁ、それが上層部の判断なら僕は従うしかないですし、あまり気にしてませんよ…」
わかりやすく落ち込むが五条がポンポン肩を叩く。
「大丈夫大丈夫、来年は絶対できるようにしてあげるから、来年駄目だったら最悪僕が暴れてあげる」
「フフッ、嬉しいですけど絶対やめてくださいね」
その様子を見ている歌姫は複雑な気持ちを呟く。
「…あいつもなんだかんだ教師なのよね…」
「昔の彼からは想像がつかないね」
「さて、とそろそろだね」
ガチャッ
五条はマイクを持ち開始一分前の合図を出す。
「開始一分前でーす、ではここで歌姫先生のありがた〜激励のお言葉をいただきます」
「はぁ!? え…えーっと、あー…ある程度の怪我は仕方ないですけが、そのぉ…時々は助け合い的なアレが…「時間でーす」」
「ちょっ、五条!! アンタねぇ」
「それでは、姉妹高校交流会スタァートォ!!!」
「先輩を敬えぇ!」
かくして姉妹交流会がスタートした。
早々に両校が激突し、個人たちで戦いがスタートした。
真希と三輪、メカ丸とパンダ、加茂と伏黒、
西宮と釘崎、東堂と虎杖がそれぞれ戦っている。
「…これって呪霊祓ったら勝ちなんですよね?」
「そうだよ? 皆ゲームに興味無さすぎだよねー」
五条が軽口を叩きながら観戦を続ける。
真希が戦っている場面を見て冥冥が上品に笑う
「ふふ、面白い子じゃないか、さっさと二級にでも上げてやればいいものを」
「僕もそう思ってるんだけどさー、禪院家の奴らが邪魔してるくさいんだよねー」
「金以外のしがらみは理解できないな」
「ねぇ冥さん、さっきから悠仁周りの映像よく切れるね、ぶっちゃけ冥さんってどっち側?」
「どっち側? 私は常に金の味方さ、金に変えられないものに価値はないからね、なにせ金に変えられないんだから」
「はぁー全く、いくら積んだんだか」
ボッ
勝敗を決定するための呪符が赤く燃える。
「お、動いたね、一体一かぁ、皆、個人戦みたいにしてるねぇ」
「なんで皆仲良く出来ないのかしら」
「歌姫に似たんでしょ」
「私はあんただけよ」
そういってる間にもどんどんと棄権者が増えていく。
メカ丸、釘崎、真依が既にリタイアしていた。
「あ、霞先輩…」
「あ~あ、寝ちゃった」
「私行ってくるわ、呪霊がうろつく森で放置はできないでしょ」
「そうさの、三輪が心配じゃ、早う行ってやれ」
ゾクッ
歌姫が席を立った瞬間、教員サイド、恐らく生徒も異常な呪力を感じる。
教員サイドは全員が外へ出る。生徒達がいる会場の上から帳が降り始め、情報役伝達役の冥冥を除いて全員が急いで駆け出す。
「帳が下り始めてますね」
「五条! あんただけ帳が下りきる前に先入んなさい!」
「いや無理」
「はぁ!?」
「あの帳、視覚効果より術式効果を優先してるようです、呪詛師の仕業かと」
全員走り、すぐに下りきった帳の前に到着する。
「ま、下りたところで壊せばいいだけでしょ」
バチィ!
五条が帳に触れると触れた手が弾かれる。
「ちょっと五条! なんであんたが弾かれて、私達が入れるのよ」
「そういうことか、三人共先に行って、これ五条悟の侵入を拒む代わりにその他全員が侵入可能な結界だ」
「余程腕が立つ呪詛師がいる、しかもある程度こちらの情報を把握してるね」
「五条、中にはどの程度の呪霊がおる」
「んー、確証はないけど、特級クラスが二体かな」
「二体!?」
「やんなっちゃうよねー、特級の価値が下がっちゃうよ」
帳の前で現状の確認をする。
「刹那、僕が入れない以上、特級の相手は弱々歌姫やお爺ちゃんにはちとしんどいからね、頼んだよ」
「…努力します」
「はい! 早く行った行った!」
ドプンと深い海に入ったかのような音と共に帳の中に入る、中は強大な呪力が渦巻いている。
「なんて濃い呪いの気配!」
歌姫の呟きの直後、前の階段から斧を携えた男が降りてくる。
「おいおい、おいおいおい! 五条悟いねぇじゃん」
「歌姫、刹那先にいけ生徒の保護を優先、極力戦うな」
「「了解」」
「待て待て! せめて女を殺らせろ! 老いぼれのスカスカの皮と骨じゃ何も作れねぇよ!」
「スカスカかどうかは…儂を殺して確かめろ」
「牛乳飲んで出直してこい、老いぼれ」
和服を脱ぎ、ギャップの激しいギターを装備し、ロックな衣装になる。
タッタッタッタ
しばらく走り地理の三分の一ほどまで走る。
「歌姫先生、ストップです」
「え!?」
ザザァー、ピタッ
「どうして? 急がなきゃ」
「来客です」
ジャララッズゥン
建物の影から一人のサイドテールの男と四肢に鎖をつけた様々な動物を掛け合わせたかのような呪霊が現れる。
「わぁー! 可愛い女の子!」
「趣味の悪い剣ですね」
「あ、これ? いいでしょ、柔造が作ってくれたんだよ、さっきあったでしょ? お前は非力だから刀からも握ってもらえって」
ヂャリヂャリッ!
「俺もこいつもそろそろ限界なんだよね〜」
《フーッフーッ!》
「歌姫先生、先に行っててください。皆さんの位置が分かる人がいないとどうしようもない」
「大丈夫なの?」
「見たところ、一級以上特級未満ですかね、でもなーんかおかしいんですよね、この呪霊」
刹那は異質な気配を感じながらも刀を抜き、歌姫に先行するように言う。
「信じてるわよ!」
ダッ!
「あ、逃さないよ〜」
歌姫を狙い、動き出そうとする男を刹那が術式を使い蹴り飛ばす。
ズドコォ!
「ゴフォッ」
「…少し寝ててください」
《ゴモォォォオアァ!!》
「別に貴方にも興味は無いんですがね」
ジャラララ!!
「おっと」
トンッ、ズガガガ!
呪霊の腕の鎖が刹那に向かって伸び、地面を抉る。
キュイン!
伸びた鎖を避け、足元の鎖を斬ると霧散していく。
「残らない…呪力で顕現したもの、これが術式ですか」
《ゴアァァァ!》
呪霊は腕を思い切り縦に振る。
ガクンッ
「っ??」
刹那の体が一瞬重くなるが術式で自身に対する効果を無くして対応する。しかし、それに違和感を覚える。
「地面が沈んでる…重力操作の類? いや、だとしたら鎖はなぜ…」
《ブオー!》
痺れを切らしたのか、呪霊は鎖をジャラジャラと伸ばしながら突撃してくる。その間に刹那は刀を二本抜き、その場で空に向かって斬撃を可能な限り繰り出し納刀し術式を前方に展開する。
「術式反転 残響」
ドドドドッ、バラッ、ボトボトボト
《ゴファァッ…?》
呪霊は刹那が斬撃した場所に向かって突撃すると呪霊は細切れになり霧散していく。
「今は皆さんの安全が先決ですね…」
刹那はその場を後にして歌姫を追いかける。
追いつくと既に釘崎と真依と合流しているのを発見する。
「あ、野薔薇ちゃん! 真依先輩!」
刹那が声をかけると気づき軽く手を振ってくる。
「無事で良かったわ、あの呪霊と呪詛師は?」
「呪霊は祓って呪詛師は気絶させました」
「ねぇ刹那、今これどうなってんの?」
「正体不明の侵入者としか言いようが無いですね」
「呪詛師側の襲撃かしら」
「現状、そう考えるのが妥当ね」
四人で状況整理をしていると突然帳が上がる。
「お、上がった」
「後は五条が大体なんとかするわ、あなた達は先に高専に戻ってなさい」
プァ────ー!!!!!
歌姫が指示を出した途端に大きなラッパのような音がなり、耳を塞ぐ。
キィ──ン
「──!! うるっせぇ!」
「言葉遣いが野蛮ねぇ、まるで猿の発情期みたい」
「んだと、ゴルァ!?」
「喧嘩はやめましょうよ〜、耳が痛いです」
「なに今の…何かの合図?」
ドドドギャリリリィ!!!
次に聞こえてきたのは、木々をなぎ倒す破壊音。
「あ、これは五条先生の仕業ですね」
「相変わらずとんでもない術式だこと」
「何でもいいわよもう、取り敢えず戻りましょうか、治療も受けたいし」
「歌姫先生、この感じだと五条先生が全員保護してそうなので戻りましょう」
「そうみたいね、戻りましょうか」
高専に戻ると硝子が狗巻、伏黒、真希、加茂の治療をしている。
「おや、また怪我人かい?」
「硝子! まだ戻ってきてないのは誰?」
「えっとですね、虎杖と東堂君ですね」
合流してほどなくすると東堂と虎杖が帰ってくる。
「あー! 疲れたー!!」
「フッ、流石は
「だから俺はお前と同中じゃねーって!」
「貴方達! 無事で良かったわ」
「一部重症人はいますけど、皆無事ですね」
そこに空から五条が現れる。
「やっほー皆、おつかれサマンサ!」
参加者が満身創痍の中、勢いよく登場する五条のテンションに誰も乗ろうとしない。
「えー! 皆ノリ悪いよー? 、ねー! 悠仁ー!」
「いやいや先生、流石に皆のこと考えよーぜ。疲れてるんだよ」
「酷い、悠仁まで僕を見捨てるんだ…」
「悠仁、そいつに反応するだけ無駄だ、無視しろ」
「今度皆の宿題三倍ね」
「はぁ!? なんで私達まで!?」
「呪術師は組織でーす! 連帯責任を取ってもらいまーす!」
「てめぇ! 悟!」
無下限で五条に触れることができずに諦め、五条はそれを煽る。その姿はどちらが子供か分からない。
しばらくした後に夜蛾に捕まり、五条は説教をされるのだが。
「悟…仮にも教員だろう、こんなことがあった時、問題解決に務めるのがお前の役目だ」
「もー、分かったよ、分かったから」
五条は反省の色を見せずにいる。
「夜蛾、このことについて会議をするぞ、会議室はどこだ?」
「こっちです、悟、冥冥さんも来てくれ」
教員と冥冥は会議室に集まっていく。
「取り敢えず全員治療は施したから、なるべく今日は安静にしていなさい」
硝子にそう指示され各々、今日は休息に努めた。
ここから完全にオリジナルストーリーになっていきます。
全員分の戦闘シーンを書くつもりなので時間がかかると思います。